2023.10.25更新

一般的なイメージとして、「銀歯は安い」「セラミックは見た目が良い」という印象があると思いますので、他人から見えやすい前歯などの治療ではセラミックのメリットが生かされます。
一方で、他人から見られることの少ない奥歯の場合だと、治療費が安く済む銀歯のほうが適していると考える方が少なくありません。
しかし、それだけを見て奥歯の虫歯治療などで銀歯を選択することは危険なのです。
そこで今回は、奥歯の治療で銀歯を選択するべきか、それともセラミックを選択するべきなのかについて解説します。

 

奥歯だと銀歯のほうがメリットが多い?

まずは、奥歯の治療で銀歯を使用することの意味について解説します。

 

銀歯は保険診療が適用できる

銀歯の最大のメリットは「保険診療である」ということ、つまり治療費が3割負担で済むので治療費を安く抑えることができる点にあります。
治療内容にもよりますが、おおむね3000円~4000円で済むことが多いです。
一方でセラミックの場合は保険が適用されないため自由診療となり、歯科医院によって治療費は異なりますが相場としてセラミックの詰め物であれば4万円~8万円ほどかかります。
銀歯とセラミックの違いとして大きいのは「見た目の自然さ」であり、銀歯は名前の通り銀色をしており(純銀製ではなく合金ですが)、セラミックは自然な歯の白さに近い色をしていますので審美性が高いのです。
この審美性はとくに他人から見られやすい前歯の被せ物などに適していますが、奥歯の場合だと他人から見られることはほとんどありません。
そうなると、「安くて見た目の問題が気にならない銀歯」と「治療費が高額で見た目のメリットが生かされないセラミック」という構図になってしまうため、銀歯のほうがメリットが大きく見えてしまうでしょう。

 

銀歯のデメリット

とはいえ、銀歯が持つデメリットは見た目が良くないことだけではありません。
まず、銀歯は金属素材なので「金属アレルギー」のリスクがあるというデメリットがあります。
次に、銀歯の金属成分が溶け出して歯茎が黒ずんでしまうこともあるのです。
また、銀歯は熱や強い力などの影響で変形を起こす可能性があるため、銀歯と歯の間に隙間ができてしまって虫歯の再発リスクが高いという点もデメリットになります。
それに、他人からは見えにくいといっても自分自身は鏡を見ると見えることもありますので、歯の中に銀色の部分があることを強く気にしてしまうこともあるかもしれません。
このように、銀歯を歯科治療に用いることにはさまざまなデメリットがありますので、治療費の問題はありますが必ずしも奥歯の治療に銀歯が最適であるというわけではないということを理解しておきましょう。

 

奥歯の治療とセラミック

上記のように、奥歯の治療に銀歯を利用することにはメリットだけでなく多くのデメリットも存在することがわかります。
では、セラミックとの相性はどうなのでしょうか。

 

虫歯再発のリスクが少ない

セラミックの利点としては、1つ目に「虫歯再発のリスクが少ない」ことが挙げられます。
銀歯の場合、経年による変形によって銀歯と歯との間に隙間ができてしまい、そこから歯垢が入り込むことで虫歯が再発してしまうリスクがあるのです。
一方でセラミックの場合は銀歯ほど変形するリスクが高くなく、歯との間に隙間が生じないことによって虫歯の再発リスクを抑えることができるのです。
再治療となれば再び歯を削る必要も出てきますので、削る歯の量を最小限に抑えることができるという点は大きなメリットになるでしょう。

 

金属アレルギーのリスクがない

2つ目の利点としては「金属アレルギーのリスクがない」ことが挙げられます。
銀歯は合金で金属素材なので、金属アレルギーの症状に苦しめられる可能性があるのです。
一方でセラミックは要するに「陶器」の素材ですから、金属素材ではありません。
金属素材ではないセラミックであれば金属アレルギーの症状の原因になることはありませんし、金属素材の溶け出しによって歯茎が黒ずむなどの症状が出ることもないのです。

 

セラミックのデメリット

こうした利点があるセラミックですが、前述のとおり治療費は銀歯の10倍以上になることも少なくありません。
自由診療なので治療の選択肢が多いのは特徴なのですが、治療費の設定が歯科医院ごとに異なりますので、歯科医院によって治療費が大きく変動する点は理解しておきましょう。
また、変形のリスクこそ少ないセラミックですが、強い力が加わるなどの要因によって割れてしまう可能性があります。
セラミックの詰め物や被せ物が割れてしまったら再治療が必要になりますので、さらに高額な治療費になってしまうリスクがあるのです。
セラミックを選択するうえでは、こうしたリスクも考慮したうえで最終的な決定をしてください。

 

まとめ:銀歯・セラミックそれぞれの利点とリスクを考慮して治療方法を選択しよう

奥歯の治療に銀歯を利用するか、それともセラミックを利用するかは、人によって事情やメリットの感じ方が異なりますので、一概にどちらが正解であるとは言えません。
重要なことはそれぞれの方法のメリット・デメリットをきちんと理解したうえで、どちらのほうがメリットが大きくなるかを判断したうえで治療方法を決めることです。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.10.10更新

歯の治療で「セラミック」を利用するにあたっては、少なからず歯を削る必要があります。
セラミック治療により得られるメリットは少なくありませんが、「歯を削る」ということには抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セラミック治療で歯を削ることのメリット・デメリットについて解説します。

 

セラミック治療のメリット

まずは、セラミック治療のメリットから解説します。

 

審美性が高い

セラミック治療の1つ目のメリットは「審美性が高い」ことです。
虫歯治療などで歯の欠損部分を補う方法として有名なのは「銀歯」ですが、白い歯の中に銀色の金属部分が露出してしまうと、どうしても見た目に不自然さがあって他人から見られることにコンプレックスを抱いてしまう可能性もあります。
しかし、セラミックで作られる素材は歯の白さに近い色合いをしており、前歯のように他人から見られる可能性のあるような部位の治療に使用しても不自然さが露出することはありません。
歯科治療において見た目の良さを重視したい場合には、審美性の高い素材であるセラミックを使用した治療が優先的に選択肢に挙がることになるでしょう。

 

金属アレルギーのリスクがない

セラミック治療の2つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
銀歯とはいっても純銀というわけではなく、実際には合金になるわけですが、いずれにしても金属素材であることには変わりありません。
ほかにも金属素材を用いた歯科治療としては「金歯」も有名ですが、いずれも本来の歯の白さとは全く異なる色合いをしているという共通点があるだけでなく、金属ゆえに金属アレルギーになると健康上の問題を生じることになるのです。
一方で、セラミックとは要するに「陶器」になるわけですから、これは金属ではありません。
歯科治療にセラミック素材を使用しても金属アレルギーに関係するわけではありませんので、健康上の問題を生じることなく歯科治療を済ませることができるのです。

 

虫歯の再発リスクが低い

セラミック治療の3つ目のメリットは「虫歯の再発リスクが低い」ことです。
虫歯治療をして銀歯などで欠損部分を補ったとしても、その歯が二度と虫歯にならないというわけではありません。
銀歯の場合だと経年で変形し、隙間が生じてそこから歯垢や歯石が入り込んでしまい、虫歯が再発してしまうリスクがあるのです。
一方でセラミックの場合であれば使用していても簡単に変形することはなく、セラミックと歯の間に隙間が生じにくいので虫歯の再発リスクが起こりにくくなります。
また、セラミックは銀歯よりも歯垢が付着しにくい性質もありますので、これも虫歯の再発リスクの低減に関わっています。
もし、虫歯が再発してしまうと再び歯を削らなければならなくなりますので、歯を削ることに抵抗を感じている方にとっては大きなデメリットになります。
セラミックで虫歯治療をするということは、再び歯を削らなければならなくなるリスクを抑えるということにもなるのです。

 

白さが長持ちしやすい

セラミック治療の4つ目のメリットは「白さが長持ちしやすい」ことです。
歯の治療にはプラスチックを混ぜた素材を使用することも可能で、保険診療の対象にもなるなど一定のメリットがあります。
しかし、プラスチックを使用した素材は経年劣化で変色を起こしやすく、審美性が損なわれてしまうリスクがあるのです。
一方でセラミック素材はそれほど経年劣化の激しい素材ではないため、きちんと歯磨きをしていれば5~10年ほどその白さを維持することができます。
歯の白さに近い色合いで歯科治療を受けたいという希望がある以上、どれだけその白さを維持できるかという点は重要です。

 

セラミック治療のデメリット

次に、歯を削ることになるセラミック治療のデメリットについて解説します。

 

削った歯は二度と元に戻らない

セラミック治療の1つ目のデメリットは「削った歯は二度と元に戻らない」ことです。
ラミネートベニヤのように虫歯などの治療目的ではない場合においても、健康な歯を削ることになりますが、どれだけ薄く削るといっても削った部分が元に戻ることはありません。
歯を削るということは骨折することとは大きく異なり、自然治癒することもなければ歯を削ることで歯の寿命をも削ることになるのです。

 

セラミックは一生ものではない

2つ目のメリットは「セラミックは一生ものではない」ことです。
陶器製の素材であるセラミックは、強い力がかかると割れてしまうことがあります。
また、銀歯よりはリスクが小さいとはいえ、歯磨きなどのセルフケアの状況次第では再び虫歯になる可能性はゼロではなく、そうなるとセラミックの被せ物を取り除いてから再度治療することになるのです。
これらの再治療では歯の状況次第で再び歯を削ることになり、さらに歯の寿命を縮めることになるでしょう。

 

まとめ:メリット・デメリットを理解してセラミック治療を選択しよう

セラミック治療は審美性が高い治療内容になりますが、どうしても「健康な歯でも削らなければならない」という点にデメリットを感じてしまう方も多いでしょう。
ラミネートベニヤやセラミッククラウンなどを利用するにあたっては、本当にそれが自分のためになることなのかを検討したうえで利用してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.07.21更新

ファイバーコアとは?メタルコアとの違いやメリットを解説

歯科治療には、さまざま手法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、治療法の詳しい内容を知らなければ「こんなははずじゃなかったのに...」と後悔することもあるので、歯の治療を検討されている方は、しっかり確認しておきましょう。
そこで今回は、「ファイバーコア」を使用した歯科治療について解説します。

 

ファイバーコアとは

そもそも「コア」とは、歯根(歯の根っこの部分)の強度をあげるために、歯根を削り土台としてしん棒をいれるものです。
しん棒の材質は元々は金属素材がほとんどでしたが、最新技術ではグラスファイバーを用いており、それをファイバーコアと呼びます。

 

ファイバーコアのメリット

ファイバーコアを使用することには、以下のようなメリットがあります。

 

色が白いのでかぶせ物をした際に透明感が出てきれいな見た目になる

ファイバーコアの1つ目のメリットは「色が白いのでかぶせ物をした際に透明感が出てきれいな見た目になる」ことです。
コアには被せ物をしますが、そのコア部分が色のついている素材の場合ですと、透けて見えてしまいます。
それに比べ、ファイバーコアの場合だと歯の白さに似ている色をしているので、透けて見えても不自然さを感じることがありません。
奥歯に使用する場合でもご自身で見る機会がありますので、自然な歯の色であることは大きなメリットになるでしょう。

 

歯ぐきや歯の根っこが黒ずむことがない

ファイバーコアの2つ目のメリットは「歯茎や歯の根っこが黒ずむことがない」ことです。
メタルコアの場合だと、金属製の素材であるため、金属素材が溶けだして歯茎に影響し、歯茎が黒ずんでしまう可能性があります。
健康上、影響しないことが多いですが、見た目が悪くなることに不快感を感じる方も多いでしょう。
ファイバーコアの場合であれば金属素材を使用しませんので、金属成分が溶け出して歯茎やその周辺に影響することがなく、変色による不快感を感じることもありません。

 

硬さが歯の根っこに近く柔軟性質があるので割れる可能性が下がる

ファイバーコアの3つ目のメリットは「硬さが歯の根っこに近く柔軟性質があるので割れる可能性が下がる」ことです。
コア部分が破損してしまうと、被せ物をしてもそれが外れてしまうリスクが大きくなってしまい、再び歯科治療を受けなければならなくなってしまいます。
そのため、コア部分の耐久性は非常に重要なのです。
ファイバーコアは歯の根っこに近い耐久性があるため、日常生活で破損してしまうリスクは低くなり、サイドの歯科治療の必要性は大きく下がります。
歯科治療に出向く手間もなくなりますし、再度の治療費も節約できるメリットもあるのです。

 

金属アレルギーがない

ファイバーコアの4つ目のメリットは「金属アレルギーがない」ことです。
金属製のメタルコアの場合だと、使用している金属の影響でアレルギーを発症する可能性があります。
そうなれば、メタルコアを取り外さなければなりません。ファイバーコアであれば金属ではありませんので、金属アレルギーを発症することはないのです。
健康面でのメリットがあるだけでなく、再治療の必要がなくなりますので、費用と手間の面でもメリットがあります。

 

ファイバーコアのデメリット


ファイバーコアのデメリット

上記のようなメリットがあるファイバーコアですが、以下のようなデメリットもあることを念頭に入れて利用する必要があります。

 

適用できない場合がある

ファイバーコアの1つ目のデメリットは「適用できない場合がある」ことです。
これは歯科治療全般に言えることなのですが、歯や歯茎の状態は患者さんごとに大きく異なります。
歯科治療は歯や歯茎の状態に大きく依存しますので、患者さんの歯や歯茎の状態によっては、希望する治療内容を実施できない場合があるのです。
ファイバーコアも同様であり、患者さんの口腔内の状態次第ではこれを適用できない場合があります。

 

治療費が高い

ファイバーコアの2つ目のデメリットは「治療費が高い」ことです。
歯科治療の中には、健康保険が適用できる、つまり診療費が安くなる治療も少なくありません。
そもそも治療費は全額負担になると金額が大幅に高くなるものが多く、1回の治療で数万円以上の負担を強いられることも多いです。
ファイバーコアは審美性が高い治療法であるため、保険診療が適用されず、全額が自費での治療費となります。
少しでも治療費を抑えたい方にとっては、大きなデメリットになるでしょう。

 

まとめ:メリット・デメリットを理解してファイバーコアを利用しよう

ファイバーコアには審美性や健康面で大きなメリットがありますが、金額面などで大きなデメリットがある治療法です。
こうした歯科治療におけるメリット・デメリットは、治療開始前に担当医から説明をうけることになりますので。その際にきちんと説明の内容を理解して、メリット・デメリットを把握したうえで治療方針を決めることが重要になります。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.06.13更新

審美歯科治療は医療費控除の対象になる?気になる費用について解説

病気の治療を目的としていない「審美歯科」は、基本的に健康保険の対象外であり、要するに治療費の全額が自己負担になる「自費診療」となります。
保険がきかない分だけ費用負担もそれなりの金額になりますが、それとは別に「医療費控除」の対象にはなるのか、気になる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、審美歯科の治療費は医療費控除の対象になるのかについて解説します。

 

医療費控除とはどんな制度なのか?

国税庁のホームページによると、医療費控除とは「その年の1月1日から12月31日までの間に自己または自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額(下記「医療費控除の対象となる金額」参照))の所得控除を受けることができます。」とあります。

・参考:国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)

簡単に言えば、医療費として年間で一定額を超える金額を支出した場合、その年の所得税の計算が安くなり、節税になるというわけです。
この制度の利用のためには「確定申告」が必要であり、医療費控除に関する事項その他の必要事項を記載等した確定申告書を所轄の税務署に提出する必要があります。
源泉徴収されている方の場合だと医療費控除の分だけ所得税の納税額が減少することになりますので、その分を「還付」という形で銀行口座に振り込んでもらうことが可能なのです。

 

審美歯科の治療費は医療費控除の対象になるのか?


審美歯科の治療費は医療費控除の対象になるのか?

では、本題である「審美歯科の治療費は医療費控除の対象になるのか?」という点についてですが、多くの場合は審美歯科の治療費は医療費控除の適用対象外です。
医療費控除は、原則として自由診療により発生した費用を控除の対象として認めていないため、美容目的であり病気の治療を目的としていない審美歯科の治療費は対象外となります。
冒頭でも述べていますが、健康保険が適用できない以上、いわるゆ「3割負担」ではなくなりますので、それなりの金額を審美歯科の治療費として支払うことになるでしょう。

 

治療内容によっては医療費控除の対象になり得る

先ほども述べていますが、審美歯科の治療費は「多くの場合は」医療費控除の対象外となります。
つまり、言い方を変えれば「場合によっては審美歯科の治療費も医療費控除の対象になり得る」ということなのです。

 

美容目的ではない治療なら対象になり得る

どういうことかといえば、審美歯科はそのほとんどが「見た目を改善し、治療を目的としていない」ことが挙げられるのですが、一部の歯科矯正やインプラント治療は審美目的ではなく、治療目的で施術されるケースもあります。
この場合であれば、医療費控除が除外する「美容目的での施術」のための治療費ではありませんので、ケースバイケースではありますが医療費控除の対象になり得るというわけです。

 

詳しくは歯科医院で聞いてみよう

先ほども「ケースバイケースである」「場合によっては対象となり得る」という話をしているように、あくまでも可能性があるという話にとどまります。
どういった治療内容であれば、どの範囲まで医療費控除の対象として計算に含めてよいのかどうかは、本当にケースバイケースなので一概に説明することができません。
そのため、ご自身の審美治療のケースにおいて、医療費控除が適用されるのかどうか、どのくらいの還付を受けられるのかについては、施術を予定している歯科医院で担当医に聞いてみてください。
審美歯科では、治療に入る前にカウンセリングを行い、その際に治療方針などを決めますので、その際に聞いてみると良いでしょう。
また、前述のとおり医療費控除は自動的に適用されるわけではなく、期日までに「確定申告」をして認められれば還付を受けられるという形になります。
会社に源泉徴収されている方や専業主婦の方の場合だと「今までに確定申告をしたことがない!」という方もおられるでしょう。
その場合は期日に余裕をもって行動し、必要書類を集めて税務署の担当者に確認をとるなどして、不備なく確定申告を済ませましょう。

 

保険も医療費控除も使えないのであれば?

とはいえ、審美歯科で医療費控除の対象になり得るのは、一部の治療のケースに限られています。
そのため、多くの場合は自由診療となり、3割負担が適用されないので多額の治療費が発生する可能性が高いでしょう。
その場合は「デンタルローン」など、分割で治療費を支払える歯科医院に相談してみてください。
これについても治療前のカウンセリングで話を聞いてみることをおすすめします。

 

まとめ:審美歯科も一部のケースでは医療費控除が適用される

病気の治療を目的としていないことが多い審美歯科は、多くのケースでは健康保険も医療費控除も適用できませんが、一部のケースでは医療費控除の対象になり得ます。
多額の治療費を全額自己負担することになるのは家計として厳しいケースも多いでしょうから、治療前のカウンセリングのタイミングで必ず確認しておき、適用できるのであれば期日内に確定申告をきちんと済ませましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.04.28更新

【お悩み別】審美歯科おすすめ治療メニューをご紹介

歯の見た目は、清潔感など相手からの印象に大きく影響することも少なくありません。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、歯の色が変わってしまったり、虫歯などのリスクを完全になくすことはできないのです。
しかし、「審美歯科」を利用することにより、歯の見た目を改善することはできます。
そこで今回は、審美歯科の治療メニューについて解説します。

 

審美歯科とは?

「審美歯科」とは、歯の審美性、つまり歯の見た目の美しさを改善することに特化した歯科治療です。
通常、虫歯や歯周病など、歯やその周辺にトラブルを抱えたことで歯科医院に通院することが多いですが、審美歯科はそうしたトラブルがない場合でも利用することになります。
病気の治療ということではありませんので、基本的に自費診療、つまり健康保険による3割負担が適用されないため、治療内容によってはそれなりの治療費の金額になることは念頭に置く必要があります。
しかし、審美歯科を利用することによって歯の美しさを取り戻すことができますので、人にとっては自身の歯の見た目にコンプレックスを抱いている場合でも、それを払拭することができるでしょう。

 

審美歯科の代表的なメニュー

利用できる治療内容は歯科医院ごとに異なりますが、一般的に以下のような治療メニューが提供されています。

 

セラミッククラウン

「セラミッククラウン」とは、セラミック製の歯の被せ物のことです。
歯を削って、そこにセラミック製のクラウンを被せることで、歯の見た目だけでなく場合によっては歯並びなどの問題も改善することができます。
セラミックは審美歯科でよく用いられる素材であり、自然な歯の白さを再現することによって高い審美性を発揮してくれます。
オールセラミック以外にも、歯科医院によってはメタルボンド(金属フレームにセラミック素材を焼き付けたクラウン)やジルコニアなどの素材もあり、それぞれにメリットが大きく異なるので治療前に医師と相談してどの素材にするか決めましょう。
なお、治療の特性上どうしても「歯を削る」必要があるため、歯の寿命も削ってしまうことになることについては念頭に置いておく必要があります。

 

セラミックインレー

「セラミックインレー」とは、セラミック製の歯の詰め物のことです。
一般的に虫歯治療では歯に穴を開ける治療のあとに銀歯(金銀パラジウム合金)を詰めて保険診療として取り扱うのですが、銀歯という名前の通り白い歯の中に銀色がどうしても目立ってしまうため、審美性は全く追及されません。
セラミック製の詰め物であれば、ほかの歯の白さとほとんど変わりませんので、見た目を気にすることなく虫歯治療を済ませることができます。
審美性以外のメリットとして、銀歯は金属なので金属アレルギーのリスクがありますが、セラミックは金属ではないので金属アレルギーの心配はありません。。

 

ラミネートベニア

「ラミネートベニア」とは、歯の表面を薄く削って、そこにセラミック製の板を張り付ける治療法です。
主に前歯に利用される治療法であり、前歯の表面の色をセラミックにより自然な白い歯の色に変えることができます。
クラウンの場合ほど歯を大きく削る必要はありませんので、歯の寿命にはそれほど悪影響を及ぼすことはないでしょう。
また、元々の歯の状態によってはラミネートベニアを利用することで形などの問題についても解消できる場合があります。

 

ホワイトニング

「ホワイトニング」とは、専用の薬剤を利用することで歯そのものの色を白くする治療法です。
セラミッククラウンやラミネートベニアは、歯を白くするためとはいえ健康な歯を削ってしまうため、歯の寿命に少なからず影響することになります。
しかし、ホワイトニングの場合であれば治療に際して歯を削る必要はなく、時間はかかりますが歯の白さを取り戻すことができる治療法です。
歯科医院で集中的に施術を行う「オフィスホワイトニング」と、ご家庭でマウスピースを利用してゆっくりと歯を白くする「ホームホワイトニング」、それらを合わせて利用する「デュアルホワイトニング」という治療法があります。
歯並びなどの問題がなければ、ホワイトニングが最も歯への負担が少ない治療法です。

 

クリーニング

「歯のクリーニング」とは、専用の器具を利用して歯の表面をきれいにする治療法です。
通常、歯の表面の汚れは歯磨きで落とせますが、歯垢や歯石になると簡単には落とせなくなってしまいます。
歯科医院では専用の器具を使うことで、これらの汚れを落として歯をきれいにしてくれます。
ホワイトニングのように歯を白くすることはできませんが、虫歯などの病気の予防にも役立つため、定期的に利用したい治療法です。

 

まとめ:目的に合った審美歯科メニューを利用しよう

審美歯科にもさまざまな選択肢があり、治療法ごとに解決できるお悩みは異なります。
審美歯科を利用するにあたっては、まずカウンセリングを受けることで、どういった悩みを解消したいのかを相談することになるでしょう。
その際に医師としっかりと話し合って、最適な治療法を探し出してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.04.20更新

後悔しない審美歯科の選び方

「審美歯科を利用すれば歯の美しさを取り戻せる」というのは、決して間違いではありません。
しかし、どの歯科医院でも同水準の審美治療を受けられるわけではありません。
審美歯科を利用する歯科医院の選び方を間違えてしまうと、後悔する結果になる可能性もあるでしょう。
そこで今回は、後悔しない審美歯科の選び方について解説します。

 

審美歯科選びを間違えるとどうなる?

審美治療を受ける歯科医院の選び方を間違えると、仕上がりの品質に問題が生じる可能性があります。
審美歯科に限った話ではありませんが、施術者の技術力が悪ければ、仕上がりの品質が良くないのも当然です。
審美歯科は通常の歯科治療と異なり「見た目」に大きく関わる治療となります。
また、審美歯科は自費診療であるため、相応の治療費がかかることは避けられません。
高額な治療費を支払って、その結果が満足できるものでなかったとしたら、多くの方は後悔するのではないでしょうか。
満足のいく治療結果に終わるためには、どの歯科医院で審美治療を受けるのか、歯科医院の選択は極めて重要です。
「近場で済ませたい」「有名だから」といった安易な基準で歯科医院を決めてしまうと、後悔する結果に終わるかもしれません。
そうならないためにも、どの歯科医院で治療を受けるのかを慎重に選定して、後悔しない結果を引き寄せることが重要なのです。

 

審美歯科で後悔しない歯科医院の選び方

審美治療で後悔しないためには、どの歯科医院で審美治療を受けるのかを選定する段階が極めて重要です。
そこで、後悔しない審美歯科の選び方の基準について解説します。

 

カウンセリングを重視している

1つ目のポイントは「カウンセリングを重視している」ことです。
審美歯科ではまず最初にカウンセリングを行い、患者さんの悩みをヒアリングしてどんな治療法が適当であるか、どんな治療法であるかなどの説明を行います。
ここでいい加減なカウンセリングしか行っていないと、患者さんにとって不都合な結果になってしまうリスクが高まるのです。
そのため、しっかりとカウンセリングを行ってくれるところが安心できます。

 

材料の選択肢が多い

2つ目のポイントは「材料の選択肢が多い」ことです。
一口にセラミックといっても、オールセラミックやハイブリッドセラミックなど、さまざまな材料が審美歯科では使われています。
しかし、利用できる材料は歯科医院ごとに異なるため、その症例において最適な材料選びができる余地があるかどうかは歯科医院ごとに大きく異なるのです。
最適な材料を選定するためにも、利用できる材料の種類が多い歯科医院のほうが良いでしょう。

 

施術事例が多い

3つ目のポイントは「施術事例が多い」ことです。
これは歯科医院に限った話ではありませんが、人の手によって治療や作業をする仕事では、経験が技術に反映されるケースが多くみられます。
審美歯科でも同様であり、今までにどれだけ多くの症例と向き合ってきたか、その経験の豊富さが審美歯科の治療の品質にも大きく関わるのです。
歯科医院のホームページでは、今まで治療してきた事例を掲載していることが多いため、事例の件数が少しでも多い歯科医院を選ぶと良いでしょう。

 

治療設備が充実している

4つ目のポイントは「治療設備が充実している」ことです。
審美歯科の治療の品質は、施術者の技術力も大きいですが、それに合わせて治療で使用する機材や器具などがどれだけ充実しているかも大きな要因となります。
とくに、最新の設備では今までの設備では果たせなかった高品質な治療を実現できるケースも多いです。
歯科医院のホームページに掲載されていることが多いため、最新の治療設備が整っている歯科医院を選ぶと良いでしょう。

 

保証が充実している

5つ目のポイントは「保証が充実している」ことです。
どれだけ高い技術力をもってしても、想定通りの治療結果にならないケースも少なくありません。
その際に、無料で再治療をしてくれるような保証を用意しているかどうかは大きなポイントになります。
あんしんして審美治療を受けるためにも、保証が充実している歯科医院を選ぶと良いでしょう。

 

院内がきれいで清潔である

6つ目のポイントは「院内がきれいで清潔である」ことです。
これは医療機関としては当然なことではあるのですが、歯科医院によっては院内の掃除が不十分なこともあります。
医師の技術力には関係しないことが多いのですが、掃除の行き届いていない歯科医院で治療を受けるのは不安になるでしょう。
カウンセリングで来院した際に、院内の掃除の十分さについてもチェックしておくことをおすすめします。

 

まとめ:しっかり検討して審美歯科を選ぼう

審美歯科は一大決心なケースも多いですから、少しでも失敗するリスクは抑えたいところでしょう。
さまざまな基準で歯科医院を比較することができますので、後悔しないためにも歯科医院選びは慎重に行ってください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.04.12更新

セラミック素材・e-max(イーマックス)とは?審美性・耐久性の優れた特徴を解説

歯科治療には、欠損部分を補う等の目的でさまざまな素材が使用されます。
セラミックも歯科治療で有名な素材の1つではありますが、セラミックの中でも「e-max(イーマックス)」という素材が注目されているのをご存じでしょうか?
そこで今回は、歯科治療に用いられるe-maxという素材について解説します。

 

e-maxとは?

「e-max」とは、歯科治療で用いられるセラミック素材の一種であり、ガラスセラミックスを強化した素材です。
従来のオールセラミックと比較すると審美面を中心にさまざまなメリットがあり、見た目が気になる前歯の治療に用いると、そのメリットが特に生かされるでしょう。

 

e-maxのメリット

歯科治療にはさまざまな素材が選択肢として挙げられますが、その中でもe-maxを利用することには以下のメリットがあると考えられています。

 

審美性に優れている

e-maxの最大のメリットといえば「審美性に優れている」ということ、要するに見た目が良いということです。
前述のとおり、e-maxはガラス系の素材であり、ガラス特有の透明感を有する素材でもあります。
ガラス由来の透明感に優れている素材であるため、「天然の歯より美しく仕上がる」とも言われています。
きちんとメンテナンスをしていれば変色が起きにくいため美しい見た目が長く続くでしょう。

 

耐久性に優れている

e-maxの2つ目のメリットは「耐久性に優れている」という点です。
e-maxの強度は通常のオールセラミックと比較すると3~4倍ほどあり、この強度は天然歯とほぼ同じ水準となっています。
通常のセラミックよりも割れにくいというメリットだけでなく「天然の歯と同水準の硬さである」という点は、実は大きなメリットなのです。
通常、硬さの異なる物質同士でこすり合わせたりすると、強度の低い物質のほうが傷ついてしまうため、歯科治療に用いる素材の強度が天然歯と異なる場合、かみ合わせの際に強度の低いほうが欠けたりしてしまうリスクがあるのです。
e-maxは天然歯と同程度の硬さであるため、かみ合わせてもお互いに傷つくことなく、e-maxも天然歯もその寿命を削りあう心配がありません。

 

金属アレルギーのリスクがない

e-maxの3つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
歯科治療の金属素材を使用する場合、どうしてもその金属素材が原因となって金属アレルギーのリスクを高めることは避けられません。
しかし、前述のとおりe-maxはガラスセラミックを強化した素材であるため、治療において金属素材は一切使用しません。
すでに金属アレルギーを患っている方でも問題なく使用でき、健康面でのリスクを抱えることなく審美性と強度のメリットが大きい素材で治療できます。

 

虫歯になりにくい

e-maxの4つ目のメリットは「虫歯になりにくい」ことです。
従来の、金属素材を歯にくっつける合着を行う治療の場合、セメントを使用して接合しますが、時間が経過するとともに口の中で溶けだします。
その結果、金属素材が外れてしまったり、金属と歯の隙間に虫歯菌が入り込んでしまって虫歯になるリスクがあるのです。
e-maxの場合は歯と分子レベルの化学的結合によって吸着するため、治療後に隙間ができるリスクが少なく、虫歯になりにくいといえます。

 

e-maxのデメリット

さまざまなメリットがあるe-maxですが、以下のようなデメリットも存在することを念頭に置く必要があります。

 

アンバランスに見えるリスクがある

e-maxの1つ目のデメリットは「アンバランスに見えるリスクがある」ことです。
先ほど「e-maxは天然の歯よりも美しく見えることもある」という話をしましたが、それゆえに治療内容によっては他の歯(天然歯)と異なる見え方になってしまう可能性もあります。
どの程度まで天然歯に近づけた見た目にできるかは担当医の技術力に依存しますので、この点については十分に理解したうえで治療を受ける必要があるのです。

 

割れるリスクはゼロではない

e-maxの2つ目のデメリットは「割れるリスクはゼロではない」ことです。
e-maxは強度の高さがメリットに挙げられますが、最強の素材というわけではなく、生活の中で割れてしまうリスクはゼロにはなりません。
とくに、奥歯に使用する場合だとかみ合わせの際に強い力がかかりやすいため、割れてしまうことも決して珍しくありません。

 

体質に合わないリスクがある

e-maxの3つ目のデメリットは「体質に合わないリスクがある」ことです。
e-maxを用いた治療に限った話ではありませんが、体質は人それぞれ異なるため、実際に装着してみないと体質などの相性について分からないこともあります。
噛み合わせの際の痛みや熱感などに過敏に反応したり、歯肉が腫れてしまう可能性はあることを念頭に置いておきましょう。

 

まとめ:高い審美性を持つe-maxでこだわりの歯科治療を実現しよう

e-maxは通常のセラミック以上の審美性と耐久性を持ち合わせる素材であり、従来のセラミックでは満足できなかった方でも高い満足感をもたらしてくれる可能性のある素材です。
デメリットがないわけではありませんので、治療を受けるにあたってはメリット・デメリット両方をきちんと理解し、担当医ときちんと話し合ったうえで選択してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.04.05更新

ラミネートベニアとは?気になる寿命やデメリットを解説!

歯を治す方法にはさまざまな選択肢があり、患者さんのニーズに合わせて最適な治し方を選べます。
「ラミネートベニア」もそんな選択肢の1つですが、どういった治療法であり、どういったニーズに応えることができる治療法なのでしょうか。
歯の悩みを抱えている方にとって、気になるトピックなのではないかと思います。
そこで今回は、ラミネートベニアという治療法について解説します。

 

ラミネートベニアとは?

「ラミネートベニア」とは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の板を張り付けることによって審美性などの問題を解消できる歯の治療法です。
セラミック製の板は歯に近い白い色をしているため、たとえば変色してしまった前歯を削ってセラミック製の板を張り付けることによって美しい歯の見た目を簡単に取り戻せます。
また、歯の間に隙間がある場合でも、セラミック製の板の形を調節することによってその隙間を解消するという使い方も可能です。
従来、こうした治療には歯の全周を削ってかぶせ物をする「クラウン」という治療法がありましたが、削る範囲が大きいため歯の寿命を大きく削ってしまうという問題点がありました。
ラミネートベニアであれば歯の表面をわずかに削るだけで済むので、歯への影響は最小限に抑えられます。
近年は使用する素材の技術力が向上したことによって、耐久性などの問題が大幅に解消されているのです。

 

ラミネートベニアの寿命

「薄い板」という特徴ゆえに耐久性に不安が残るラミネートベニアなのですが、近年では使用されている接着材の強度は改善されており、全体の品質は向上しているといえます。
また、セラミックの耐久性・強度は、天然の歯とほぼ同じなのです。
ただし、大きな負荷をかけ続けると次第に劣化していきます。
寿命の大きな問題としては、使用している接着材の粘着力の低下に伴う劣化が主な原因となります。
接着剤の劣化は施術から5年ほどで始まってしまうため、施術後3年が経過した後は定期的にメンテナンスを受ける必要があるのです。
なお、セラミックは自然歯やコンポジットレジンのように変色するリスクがなく、着色汚れなどを原因とした寿命はありません。
耐久性には基本的に問題はありませんが、それでも破損してしまうリスクはゼロではありません。
ラミネートベニア自体が破損してしまう主な原因としては、就寝中の歯ぎしりや硬い食べ物を日常的に食べる場合の歯にかかる衝撃が挙げられます。

 

ラミネートベニアのデメリット

歯を薄く削るだけで審美性などの問題を解消できるラミネートベニアですが、以下のようなリスクがあることを理解したうえで治療を受ける必要があります。

 

保険適用はできない

ラミネートベニアの1つ目のデメリットは「保険適用ができない」ことです。
ラミネートベニアの基本的な目的は「審美性の改善」なので、病気の治療とは言えないので保険適用ができません。
必然的に、高額な治療費がかかることになります。
ラミネートベニアの治療費は、歯科医院にもよりますが1本あたり10万~15万円ほどかかります。
歯科医院によっては10万円未満でラミネートベニアを利用できるところもありますが、あまりに安すぎる場合は注意が必要です。
費用が安く済むということは、素材費を節約しているケースが多いので、薄すぎて耐久性に問題が発生するリスクが高まります。
治療後には定期的なメンテナンスも必要なので、ランニングコストも視野に入れて治療前に費用に関する話を担当医ときちんと話し合っておくことをおすすめします。

 

健康な歯でも削らなければならない

ラミネートベニアの2つ目のデメリットは「健康な歯でも削らなければならない」ことです。
薄く削るだけで済むといっても、見た目の改善のために「歯を削る」ことには変わりありません。
とくに、いわゆる「出っ歯」の場合だと歯を大きく削る必要があり、必要に応じて歯の神経を抜く必要もあるなど、歯の寿命を大きく削ってしまうケースも少なくないのです。

 

かみ合わせの問題は解消できない

ラミネートベニアの3つ目のデメリットは「かみ合わせの問題は解消できない」ことです。
ラミネートベニアは一般的な器具を使用した歯列矯正とは違って、歯を動かすことで歯並びを改善するわけではありません。
あくまでも歯の表面を削って見た目を改善するため、ご自身の噛み合わせや歯並びを矯正したい場合にはラミネートベニアでは十分な効果を得られないのです。
この場合はワイヤー等の器具を使用して、ある程度の期間を用いて歯並びを少しずつ矯正していく必要があります。

 

まとめ:デメリットをきちんと理解したうえでラミネートベニアを利用しよう

手軽に審美性を変えられるラミネートベニアですが、無視できないデメリットが存在することは念頭に置く必要があります。
こうした内容は契約前のカウンセリングで説明を受けられますので、担当者の話をきちんと聞いておき、納得したうえでラミネートベニアを利用してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.03.27更新

失敗しないために知っておくセラミックのデメリット

歯の治療で、欠けてしまった部分を補うためにさまざまな素材が使用されますが、その中に「セラミック」という素材があります。
天然の歯の色に近いことから審美性の高い素材として人気を集めていますが、セラミックを使用した歯科治療にはメリットだけでなくデメリットも存在するのです。
そこで今回は、歯科治療でセラミックを使用することのデメリットについて解説します。

 

セラミック治療のデメリット

セラミック治療では、以下のデメリットが発生します。

 

自費診療で高額

1つ目のデメリットは「自費診療である」ということです。
歯科治療では、虫歯治療のように病気の治療であれば健康保険を適用して安い金額で治療を受けることができます。
しかし、セラミック治療は病気の治療というよりは見た目の改善を目的としているため、健康保険を使うことができません。
そのため、発生した治療費は全額本人負担となります。
自費診療の場合は歯科医院ごとに料金設定が異なるため、相場の説明は難しいですが、一般的な虫歯治療などよりは格段に高額な費用が発生することは避けられないでしょう。

 

割れやすい

2つ目のデメリットは「割れやすい」ことです。
セラミックとは要するに「陶器」のこと、落としたりすれば割れてしまうように、歯科治療で使用したセラミックも使用方法次第では割れてしまう可能性があります。
たとえば、歯ぎしりや食いしばりのように、歯に強力な力がかかりやすい行動をとっていると、セラミックが耐えきれなくなってしまい、割れてしまう可能性があるのです。
セラミックにも種類があって、通常のセラミックよりも強度のあるジルコニアというタイプもありますが、これも割れるリスクはゼロではありません。

 

健康な歯を削る

3つ目のデメリットは「健康な歯を削る」ことです。
これは審美歯科全体に言えるデメリットではあるのですが、見た目を改善する目的で行われる審美歯科は、健康な歯をそれなりに削る必要があります。
歯を削るということは、歯の寿命を削ることと同じであり、虫歯などの病気の影響を受けていない健康な歯の寿命を削ることになるということは理解しておく必要があります。

 

セラミック治療のメリット

一方で、セラミック治療ではこのようなメリットがあることも無視できません。

 

審美性が高い

1つ目のメリットは「審美性が高い」ことです。
虫歯治療などで保険診療を選択する場合、詰め物などにはいわゆる「銀歯」が使用されるのが一般的となっています。
ご覧になったことがある方であればわかりやすいと思うのですが、天然の歯の中に銀歯があると、かなり目立ってしまいます。
しかし、天然の歯に見た目が近いセラミックであれば、治療後の見た目の違い・違和感を気にすることなく生活することが可能なのです。

 

金属アレルギーのリスクがない

2つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
保険診療に用いられる銀歯も金属(正式には歯科鋳造用金銀パラジウム合金)であるため、金属にアレルギーを持っている方には使うことができません。
セラミックは陶器であり非金属であるため、口の中に使用しても金属アレルギーを発症することはないのです。

 

二次虫歯のリスクが低い

3つ目のメリットは「二次虫歯のリスクが低い」ことです。
銀歯は歯との接合性が低く、治療後に時間が経過すると歯と銀歯の間にすき間が生じやすく、ここに歯垢や歯石が溜まると虫歯が再発するリスクがあります。
セラミックは長く使用しても銀歯のような変形が起こらないため、隙間や段差が生じにくく二次虫歯が起こりにくいのです。

 

歯茎の黒ずみが起きない

4つ目のメリットは「歯茎の黒ずみが起きない」ことです。
銀歯を使用する場合、この金属から金属イオンが溶け出して、これにより歯茎が黒く変色してしまうリスクがあります。
セラミックは金属素材ではありませんので、金属イオンの影響による歯茎の変色リスクはありません。

 

失敗しないためには歯科医院でカウンセリングを

どのような治療法にも言えることではありますが、何らかの選択をしてをそれを「失敗した」と感じる理由としては、治療前と後で認識のズレがあったことが大きな要因ではないでしょうか。
要するに「こんなはずではなかった」「こんなデメリットは知らなかった」と後悔する要因は、治療前にセラミックのメリットだけでなく、デメリットについての知識もきちんと把握しておくことが重要です。
歯科医院では、本格的な治療を開始する前にカウンセリングを実施しますので、不明な点があれば残らず質問して、それでもセラミックのメリットが大きいと感じるのであれば失敗することはないでしょう。

 

まとめ:セラミックはメリット・デメリット両方をきちんと理解して選択しよう

セラミック治療を後悔する要因としては、デメリットをきちんと理解していないことが大きいでしょう。
セラミック治療を「失敗した」と感じることがないように、治療前のカウンセリングでメリット・デメリット両方をきちんと理解し、そのうえでメリットのほうが大きいと感じたらセラミック治療を受けてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.03.25更新

セラミックの臭いが気になる...その原因と予防方法をご紹介!

セラミック治療をすることで、見た目の美しさを維持・改善して、歯の問題を解決することができます。しかし、治療後、しばらくして施術部の臭いに悩まされる方がいらっしゃいます。

口内の臭いは常に感じることになるため、「どうして臭いがするのだろう」「どうすれば臭いが無くなるだろう」と気になりませんか?セラミック治療の施術部から臭いがしてくる原因とその予防方法について解説します。

 

臭いがしてくる原因

セラミックは銀歯に比べて汚れがつきにくく、接着法もしっかりとしているため、臭いがしにくいと言われています。そのため、セラミック治療の施術部が臭う場合は、歯や歯茎が危険な状態になっている可能性があります。

 

歯の間に汚れが溜まっている

普段のブラッシングが行き届いていないと、被せ物と自分の歯の間に歯垢が溜まってしまいます。歯垢が溜まったままでは、細菌が繁殖して臭いを作り出す原因になってしまいます。

被せ物には境目ができてしまうため、どうしても汚れが溜まりやすくなっています。特に被せ物付近は念入りにブラッシングしないと臭いの原因となってしまいます。

 

歯周病になっている

歯周病の原因菌は歯垢に潜んでいます。被せ物の周りに溜まった歯垢に潜む歯周病菌は毒素を出して歯茎に炎症を起こし、歯周炎や歯肉炎を引き起こします。歯周病が進行すると、かなり強烈な臭いを出します。臭いがキツイと感じている方は、歯周病になっているかもしれないことを考慮した対処が必要になってきます。

 

二次虫歯になっている

二次虫歯というのは、歯と詰め物や被せ物との間に隙間が生じることで起こります。虫歯の治療後を覆うはずの詰め物や被せ物に隙間が生じることで、その隙間から細菌が侵入してしまいます。この細菌が二次虫歯を引き起こします。

基本的にセラミックは隙間が生じにくいと言われています。セラミックの材質上、歯としっかり接着する上に、劣化による接着の剥がれも起きにくいためです。しかし、セラミックも劣化していくものなので、セラミックがすり減って割れてしまうこともあります。この割れからも二次虫歯につながるので、セラミックだからと安心はしないようにしましょう。

 

臭いの予防方法

前述の通り、セラミックの場合の臭いの原因はブラッシング不足である可能性が高いです。また、セラミックが合っていない、割れている可能性もあるので、歯科医院に定期的に通い、状況を見てもらうことが重要になってきます。

 

マウスウォッシュを活用する

自宅にいる場合はゆっくり丁寧に歯磨きをすることができると思いますが、仕事の昼休憩の間などそうはいかないと思います。時間がなくどうしても歯磨きができなかったり、歯磨きが雑になったりしてしまう方もいるのではないでしょうか。そのような場合はマウスウォッシュを活用することをおすすめします。マウスウォッシュには虫歯や歯周病を治す効果はありませんが、虫歯や歯周病の原因菌を殺してくれます。時間がなくても手軽に口内を清潔にすることができるので臭い対策にもなります。

 

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシで歯の表面の汚れは落とせますが、どうしても歯の間の汚れは残ってしまいがちです。単純に歯ブラシが歯の間に入りにくいためです。この歯の間にある汚れもしっかりと取るために、歯磨き後にデンタルフロスや歯間ブラシでの仕上げをするとよいでしょう。

これらの商品は歯の間の汚れを取るのに特化したつくりになっているため、口内の歯垢除去率高めてくれます。寝る前などの時間があるときだけでもやる習慣をつけることをおすすめします。

 

電動歯ブラシで歯を磨く

歯ブラシで歯を丁寧に磨こうと思うと1回で10分以上かかると言われています。10分は短く感じるかもしれませんが、ずっと手を動かす必要があるので、疲れてしまい清掃効率も落ちてしまいがちです。電動歯ブラシは振動により歯を磨くため、手を動かす必要がなく疲れることはありません。また、振動回数も1分間に3000回以上のため、歯ブラシよりも高い清掃効率を得られます。

 

定期的に歯科医院でクリーニングを行う

歯科医院で行うクリーニングは普段の歯磨きでも落としきれない汚れを落とすことができます。歯の表面もツルツルになるため、その後の汚れの付着も抑制することができます。また、普段は届かない歯茎の溝の細菌も除去してもらえるのでおすすめです。

クリーニングをしてもらっても、汚れは蓄積していくので3~6か月に1回くらいのペースでクリーニングを受けるとよいでしょう。また、クリーニングの際に、セラミックのチェックをしてもらうことでセラミックの割れによる二次虫歯の対策にもなります。

 

まとめ

セラミックの施術箇所が臭うとお悩みの方は、セラミックに原因があるのではなく、歯周病や二次虫歯など危険な状態になっている可能性が高いです。日常のケアに合わせて、歯科医院でも見てもらうことで、健康な口内環境を維持していきましょう。

投稿者: 西本歯科医院

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