2024.03.10更新

子供の矯正の費用相場は?矯正タイミング及びメリット・デメリットを解説

歯並びの悪さは、機能的な問題はもちろんのこと、見た目の悪さでコンプレックスを感じてしまう方は少なくありません。
とくに子供の場合だと学校で同級生に見られる機会が多くなりますので、治したいと思う子は多いでしょう。
しかし、そうなると気になるのが「どれくらい費用がかかるのか?」「いつくらいから矯正を始めると良いのか?」といった点ではないでしょうか。
そこで今回は、子供の歯科矯正で多くの方が気になっている2つのポイントについて解説します。

 

子供の歯科矯正の費用相場

子供の歯科矯正の費用については、「治療前の費用」「1期治療」「2期治療」ごとに費用相場が大きく異なります。
まず「治療前の費用」ですが、これは主にカウンセリング料と精密検査料がかかり、合計すると5万~6万円ほどかかりますが、歯科医院によってはこれらの費用が無料になっていることもあります。
次に「1期治療」の費用相場ですが、使用する治療器具や治療回数・期間に応じて、おおむね10万~50万円ほどの費用が掛かると考えると良いでしょう。
最後に「2期治療」については、これも治療方法や治療期間により個人差がありますが、おおむね20万~150万円の費用が掛かります。
なお、一部の症例を除くと小児矯正には保険適用ができませんが、医療費控除などを利用することで実質的に費用負担を軽減する方法はありますので、カウンセリングで担当医と相談しつつ費用を抑える方法を模索しましょう。

 

子供が歯科矯正を受けるタイミング

子供の歯科矯正は、大きく分けると「1期矯正」と「2期矯正」に分かれます。
「1期矯正」とは、一般的に3歳頃から受けられる小児矯正で、永久歯に生え変わるまでに行われる歯科矯正です。
「2期矯正」とは、子供の歯が完全に永久歯に生え変わった後に行われる歯科矯正で、要するに大人が受ける歯科矯正と大きな違いはありません。
では、どのタイミングで子供に歯科矯正を受けさせるべきなのかについてなのですが、これはケースバイケースで一概にどのタイミングがベストであるのかについては判断が難しいです。
たとえば1期矯正のうちに歯科矯正を済ませることで短期間かつ低予算で歯科矯正を終わらせることができるケースもありますが、逆に2期矯正のタイミングからでも十分に歯科矯正ができるというケースもあります。
この点については、お子さんの歯や顎の状態を精密検査して、現時点での歯科矯正の必要性の有無と、今後の治療方針などについてカウンセリングを受けることで、最適な方針を選択することができるでしょう。

 

子供の歯科矯正のメリット・デメリット

最後に、子供が歯科矯正を受けることのメリットとデメリットについて解説します。

 

子供の歯科矯正のメリット

子供の歯科矯正のメリットはいくつかありますが、たとえば「虫歯や歯周病のリスクを減らせる」という点が挙げられます。
歯並びがバラバラの状態だと歯磨きが難しくなり、磨き残しが発生しやすくなることで虫歯や歯周病のリスクを高めるのです。
次に、「抜歯せずに矯正が完了する可能性が高い」ことが挙げられます。
これは主に1期治療のメリットなのですが、すでに成長が完了している場合だと歯科矯正のために歯を抜く必要がある場合があり、健康な歯を残せません。
成長中の小児矯正であれば抜歯せずに矯正治療を進めることができる症例が多いため、健康な歯を残したまま歯並びを治すことができるのです。
あとは、歯並びの悪さでいじめられるリスクを抑えたり、顎のバランスを整えることができたり、口に関する悪い習慣の予防になるといったメリットもあります。

 

子供の歯科矯正のデメリット

子供の歯科矯正にはデメリットも少なくありません。
たとえば「子供が嫌がる可能性がある」という点です。
小児歯科の場合はマウスピースのように、ご自身で取り外すことが簡単な器具を使用するケースも多いですが、お子さん自身が矯正器具を嫌がってしまうと勝手に取り外してしまうケースも少なくありません。
次に、「矯正器具で見た目が悪くなってしまう」点も挙げられます。
表側矯正の場合だと矯正器具が外部に露呈してしまうため、学校などでその点をからかわれてしまう可能性はゼロではありません。
また、1期治療だけで完治すれば費用も治療期間も抑えられますが、1期治療だけでは不十分な場合は2期治療に移行することになりますので、その分だけ治療費も治療期間も増加してしまう点には注意が必要です。

 

まとめ:まずは歯科医院で相談して治療方針を決めよう

子供の歯科矯正は、費用や治療期間、いつ受けさせるべきかのタイミングなど気になる点が多い治療でもあります。
ですが、不正咬合はお子さんにとってもデメリットが多い状態ですので、早めに解消することをおすすめします。
まずはカウンセリングを受けてお子さんの歯並びの悩みについて相談し、どういった治療方針があるのか、費用や期間はどのくらいになるのかを聞いて今後の判断材料としてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.09.25更新

歯の着色や汚れの原因・対処方法をご紹介

歯が汚れていると、他人から見て不潔だと感じられてしまうかもしれません。
歯磨きで落とせれば良いのですが、しつこい汚れは簡単には落とせないでしょう。
そこで今回は、歯の着色汚れの原因と、その対処法について解説します。

 

歯の着色汚れの原因は?

歯が着色によって汚れてしまう原因は、大きく分けると2種類考えられます。

 

食事の影響

1つ目に考えられる原因は「食事」の影響によるものです。
歯の着色汚れは「ステイン」と呼ばれており、このステインは歯に蓄積されてることで歯の黄ばみやくすみにつながっています。
ステインは、食べ物の中に含まれるポリフェノール類と、歯の表面を覆っているペリクルというタンパク質が結びついたもので、ポリフェノール類を多く含む食物を摂取することで口の中でステインができやすくなります。
ステインの原因となりやすい食べ物としては、カレーやチョコレート、コーヒーや赤ワインなどが挙げられます。
これらの食べ物を日常的に食べている方の場合だと、ステインができるリスクが高まるため、歯が汚れてしまう原因になりやすいでしょう。

 

タバコの影響

2つ目に考えられる原因は「タバコ」の影響によるものです。
煙草に含まれているヤニは、食物中のポリフェノール以上に、強力なステインを発生させる要因となっています。
とくに、1日に何本もタバコを吸っているヘビースモーカーの方の場合だと、喫煙の習慣がない人に比べて歯が汚れるリスクは大幅に高まるのです。
もちろん、ステインの発生については個人差もあるでしょうが、吸っている本数が多いほどステインの発生リスクも高まると考えて間違いないでしょう。

 

落とせない着色汚れの対処法

沈着する前の段階であれば、まだ通常の歯磨きで落とすこともできるかもしれません。
しかし、沈着してしまった着色汚れは通常の歯磨きで落とすことはかなり難しいです。
では、歯磨きでは落とせない歯の汚れは、どのようにして解消できるのでしょうか。

 

ホワイトニング

1つ目の方法は「ホワイトニング」です。
ホワイトニングとは、専用の薬剤を歯に塗布することによって、白い歯に戻す方法のことをいいます。
ホワイトニングには、歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニングと、ご家庭でマウスピースをはめて薬剤を浸透させるホームホワイトニングがあります(これらを合わせたデュアルホワイトニングという方法もあります)。
オフィスホワイトニングは歯科医院に通院する必要がありますが効果が高く、ホームホワイトニングは自宅でできる方法なので気軽に実行できるというメリットがあります。

 

歯科医院での歯のクリーニング

2つ目の方法は「歯のクリーニング」です。
歯科医院では、専用の機材を使用することで、通常の歯磨きでは落とせないような着色汚れや歯垢・歯石を除去することができます。
歯の汚れを解消できるだけでなく、虫歯や口臭悪化などのトラブルの原因となる歯垢・歯石を除去することができるというメリットがあります。
また、歯科医院で歯磨きの指導を受けることで、日々の歯磨きの質を高めることができ、歯が汚れるリスクを押さえることにもつながります。

 

歯が汚れないためにできること

歯が汚れないためにできること

汚れた歯に対する対処法はありますが、できれば汚れてしまうこと自体を防いだ方が経済的です。
そこで、歯が汚れないようにするために、日常的にできることについて解説します。

 

毎日の歯磨きを怠らない

まずは、毎日の歯磨きを怠らず、歯のセルフケアを充実させることです。
歯の汚れの原因は、食事によるステインの蓄積になりますから、その原因物質がステインになる前に歯磨きをして、ステインの発生リスクを抑えましょう。

 

ステインのリスクが高い食事の後はすぐに歯を磨く

次に、ステインのリスクが高い食事の後は、できるだけすぐに歯磨きをすることです。
カレーやコーヒーなどのように、ステインの原因物質を多く含んでいる食事をしたら、ステインになってしまう前に早めに歯磨きをしましょう。
もし、仕事中などで歯磨きをする余裕がない場合は、水で口をゆすぐだけでも多少の効果が見込めます。

 

定期的に歯科医院に行く

最後に、定期的に歯科医院に通院することも重要です。
歯科医院・歯医者と聞くと「虫歯になってから行くもの」というイメージが強いですが、海外では「予防歯科」といって、歯のトラブルが発生しないために歯科医院に通院するという習慣が根付いています。
定期的に歯科医院で口の中の状態をチェックしてもらうことで、着色汚れや虫歯などの病気の兆候を見つけ出し、早期の段階で解消することで最小限の負担で歯の状態を良好に保つことができるのです。

 

まとめ:落とせない歯の汚れは歯科医院で解決しよう

歯が汚れてしまうことは、どうしても日々の生活の中に隠れているリスクによって発生し得ることで、完全にこれを断つということは難しいです。
沈着してしまった着色汚れは通常の歯磨きでは落とすことができませんので、早めに歯科医院に行き、着色汚れを解消してもらいましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.12.23更新

歯列不正とは?種類・症状・治療法を解説します

「歯並び」というものは人によって大きく異なり、後天的に歯並びが悪くなってしまうケースもあります。
いわゆる「歯列不正」と呼ばれる状況ですが、これを放置するとさまざまな健康被害をもたらす可能性があるのです。
そこで今回は、歯列不正とは何なのかについて解説します。

 

歯列不正の種類

まずは、歯列不正の種類について解説します。

 

叢生

顎の大きさが小さいなどの原因で歯が生えるスペースが足りず、歯がでこぼこしている状態を指します。
幼少時に指や舌を噛む癖があると叢生になる可能性が高まるとされています。
4種類の歯列不正の中で症例の割合が最も多く、これを放置した場合は歯磨きがしづらいことによって歯周病や虫歯などのトラブルのリスクが高まり、口臭が悪化しやすくなるのです。

 

上顎前突

前歯や歯茎、上顎が飛び出している状態で、いわゆる「出っ歯」とも呼ばれている症状です。
見た目が悪いだけではなく、ケガをしやすかったり咀嚼がしにくくなるといったデメリットがあります。
生活習慣においては、口呼吸や指しゃぶりなどの癖が上顎前突の原因となるリスクを高めるとされています。

 

下顎前突

下の歯が突き出ている状態で噛み合わせが上下逆になっており、いわゆる「受け口」と呼ばれている症状です。
見た目の悪さだけでなく、発音への影響や顎関節症を発症するリスクを高めるといったデメリットがあります。
指しゃぶりや舌で下の歯を押す、頬杖をつくことが多いといった生活習慣の癖、口呼吸の癖が後天的な原因となる場合があるのです。

 

開咬

奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わず、口が自然に開いてしまう状態です。
この歯列不正になると本人も気づかないうちに奥歯を使いすぎているケースがあり、顎関節や筋肉に無用な負荷をかけて顎関節症を併発していることもあります。
生活習慣においては、指しゃぶりや口呼吸などの癖が開咬の原因になっているケースが多いです。

 

歯列不正による症状

歯列不正を放置すると、さまざまなデメリットを受けることになると考えられます。

 

見た目のコンプレックス

歯列不正は、その見た目の悪さからコンプレックスに感じる方が少なくありません。
人前で笑ったり食事をするなど、歯並びを見られてしまうようなシーンを嫌がるようになり、どうしても人付き合いに支障をきたすことになります。
コロナ禍においてはマスクをすることでこの問題を解消できますが、いずれ人前でマスクをするのがあまり自然ではなくなった際に困ることになるでしょう。

 

歯の病気の原因になる

歯列不正は、歯磨きの難易度が上がり虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクを高めてしまいます。
不正な歯並びは歯ブラシが細かい部分にまで届きにくくなってしまい、どうしても磨き残しが増えるなど歯磨きの質を低下させてしまうのです。
虫歯や歯周病などのトラブルがあると歯列矯正をスムーズに開始することができなくなってしまいますので、早めに治療を開始しないと完治までに相応の時間をかけることになるでしょう。

 

食事に支障をきたすようになる

歯列不正は上下の歯のかみ合わせが悪い状態ですので、必然的に「食事」にも咀嚼の観点で悪影響を及ぼすことになります。
消化不良の原因になることもあり、自然と食事に対して消極的になってしまうでしょう。

 

発音に支障をきたす

一部の言葉の発音には、少なからず歯の動きが関わっています。
不正な歯並びだと一部の言葉を発音しにくくなったり、舌の動かし方などの癖が残ってしまうと歯列矯正後も発音の不正が残ってしまうケースもあるのです。

 

歯列不正の治療法

歯列不正を治療する一般的な方法は「歯列矯正」です。
歯列矯正はワイヤーやマウスピースなどの専用の器具を装着することで不正な歯並びを少しずつ動かし、正常な歯並びへと直していく治療法になります。
ただし、器具を装着するだけでは歯列不正を改善することができなケースも多く、その場合は歯を動かすスペースを確保するための抜歯や、あごの骨を手術するなどの治療を選択することもあります。
歯列矯正が完了するまでにかかる期間は、歯列不正の症状の重さや、選択する治療法によって異なります。
軽度の歯列不正であれば負担の少ないマウスピース矯正で、早ければ半年ほどで治療を完了できるケースもあります。
一方で重度の歯列不正の場合だとマウスピース矯正は適切な症例にはならず、ワイヤー矯正を選択して数年単位で歯並びを改善していく治療方針を選択することも多いです。
また、治療開始時に虫歯や歯周病などのトラブルが発覚した場合、そちらの治療を優先します。
歯列矯正というと子供がやるイメージをお持ちの方も多いですが、大人になってから歯列矯正を行っても決して遅すぎるということはありません。
歯列不正を放置するデメリットは決して小さなものではありませんので、歯並びが気になるという方は早めに歯科医院に相談して治療を開始してください。

 

まとめ:健康被害をもたらす歯列不正は早めに治療を開始しよう

歯列不正は、心身ともにさまざまなデメリットをもたらす存在です。
大人になってからでも歯列矯正は遅いということはありませんので、まずは気軽に歯科医院に相談して、治療方針を決定してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.11.25更新

虫歯がある場合のホワイトニングについて解説

歯を白くするための「ホワイトニング」ですが、口腔内に何らかのトラブルがあるとスムーズにホワイトニングをスタートすることができません。
「虫歯」は口腔内トラブルの代表的な症状ですが、虫歯がある方の場合だとホワイトニングはできるのでしょうか?
そこで今回は、虫歯がある場合のホワイトニングについて解説します。

 

虫歯があるとホワイトニングできない?

結論から述べると、虫歯が発見された場合はホワイトニングの開始を中断し、先に虫歯の治療を優先することが多いです。
理由はいくつかありますが、最大の理由は以下の3つです。

 

ホワイトニング中に虫歯が進行してしまう

1つ目の理由は「虫歯の進行」です。
ホワイトニングを優先すると、ホワイトニングの間に虫歯が進行してしまう可能性が高いのです。
虫歯は進行すればするほど治療が難しく、健康な歯を維持することが難しくなってしまいますので、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先するケースが多くなります。

 

ホワイトニングの薬剤がしみる可能性が高い

2つ目の理由は「薬剤がしみる」からです。
ホワイトニングに使用する薬剤は、通常の状態でもしみてしまう可能性があります。
加えて、虫歯がある状態だと余計にしみる可能性が高くなるのです。
しみる状態だと健常にホワイトニングを継続することが難しくなってしまいますので、虫歯がある状態でのホワイトニングはおすすめできません。

 

虫歯治療中の被せ物が剥がれてしまう可能性がある

3つ目の理由は「被せ物が剥がれてしまうから」です。
虫歯治療では、削った歯を補うために被せ物をします。
この被せ物ですが、ホワイトニングで使用する薬剤の影響で剥がれてしまう可能性が高いのです。
そのため、ホワイトニングと虫歯治療を並行で行うことはおすすめできません。

 

虫歯治療後のホワイトニング

虫歯治療後にホワイトニングをすると考えると、1つ注意するべきポイントがあります。
それは「虫歯治療の被せ物にはホワイトニングの効果がない」ということです。
虫歯治療では歯を削りますので、削った部分を補うために被せ物をします。
このとき、ホワイトニングの効果はこの被せ物に対して及ばないことを念頭に置く必要があるのです。
審美性を考慮してセラミックなどの白い素材を使用して虫歯治療を行うケースも多いでしょう。
しかし、人工物であるセラミック等にはホワイトニングの効果は及びません。
そのため、ホワイトニング前の状態で被せ物の色を決めてしまうと、ホワイトニング後には被せ物の部分だけ色が目立ってしまうため、ホワイトニングするにあたっては被せ物の色を考慮してホワイトニング治療を進める必要があるのです。

 

虫歯治療後におすすめのホワイトニング方法

最後に、虫歯を治療した後におすすめのホワイトニング方法について解説します。

 

ウォーキングブリーチ

「ウォーキングブリーチ」とは、ホワイトニングの薬剤を歯の内側に入れて、その歯を白くするという方法です。
虫歯の根管治療では、歯の神経の管を掃除した後に専用の薬剤を充填しますが、ウォーキングブリーチではその薬剤を抜いてその代わりにホワイトニング薬剤を入れます。
これにより、中に入れたホワイトニング剤が少しずつ歯の着色成分を分解し、変色した歯を少しずつに白くします。
歯の中に入れた薬剤は1~2週間ごとに交換して、数回の治療で歯が白くなったら元の薬剤に戻します。
メリットとしては、セラミッククラウンよりも安価で施術ができることと、通常のホワイトニングよりも強力な薬剤を使用するので変色の強い歯であっても白くできる可能性があることです。
デメリットとしては、歯に対してダメージが大きいため、虫歯治療で残った歯を大きく傷めてしまう可能性が高い点が挙げられます。

 

インターナルブリーチ

「インターナルブリーチ」とは、やること自体はウォーキングブリーチと同じですが、大きな違いとして医院内にいるときのみ漂白剤を入れるという特徴がある治療法です。
1回の施術だけで理想の白さになることはほぼありませんが、ウォーキングブリーチと同様に複数回通院することで理想の白さに近づけていくのが一般的な治療方針となります。
ウォーキングブリーチと比較して歯への負担が軽減できますが、ホワイトニング効果が比較的小さいのがデメリットです。

 

日ごろから虫歯予防をすることが重要

このように、虫歯があるとホワイトニングにも影響することがわかります。
虫歯治療後にホワイトニングすることも可能ではありますが、少なからず影響が残るため、できれば虫歯の影響なしでホワイトニングを利用したいところです。
虫歯予防で重要なことは「日ごろのデンタルケアを欠かさないこと」と「予防歯科を利用する」ことです。
特に日本では予防歯科の概念が重要視されていませんが、海外(特に北欧)では予防歯科の重要性が理解されています。
虫歯などのトラブルがなくても、歯の健康状態を確認するためには予防歯科を利用し、虫歯にならないようにすることが重要です。

 

まとめ:虫歯があるとホワイトニングに影響する

虫歯があると、ホワイトニングにも悪影響を及ぼします。
日ごろのデンタルケアと予防歯科を活用し、虫歯にならないようにすることが、ホワイトニングの利用において重要であることを理解しましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.11.09更新

子供の矯正はいつから始めたらいいの?小児矯正について解説

お子さんの歯列矯正を考えるにあたって「いつから始めるのが良いのだろうか?」と悩む親御さんは少なくありません。
しかし、お子さんの歯列矯正はできるだけ速やかに決断しないと、適切なタイミングを失ってしまう可能性もあるのです。
そこで今回は、子どもの歯列矯正はいつから始めるべきなのかについて解説します。

 

「一期治療」と「二期治療」の違い

子どもの歯列矯正には「一期治療」と「二期治療」の2種類があります。

 

一期治療

「一期治療」は、あごの骨のバランスや大きさを整える治療が中心となります。
一期治療では上下の顎のバランスを改善する装置(ムーシールド、バイオネーター、フェイスマスクなど)を使用することで、上下の顎のバランスを正しい状態にする治療を行うのです。
顎が小さいことで歯の生えるスペースが不足しているケースでは、そのまま放っておくと叢生(八重歯などの乱ぐい歯)になってしまいますので、顎を拡大する装置(取り外し式のプレート装置)を使うことで永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する治療方針を選択します。

 

二期治療

「二期治療」は、歯の位置を整える治療が中心となります。
一般的に歯列矯正や歯科矯正と呼ばれる治療がこれに該当し、器具を装着することで歯を動かし、歯並びを正常な状態に整えます。
一期治療で永久歯の誘導がうまく進んだ場合は、二期治療が不要になるケースもあります。

 

一期治療について

次に、一期治療の「適齢期」と「治療の目的」について解説します。

 

一期治療の適齢期

小児矯正の一期治療は、6~7歳までに開始するのが一般的となっています。
この年齢では、子どもの歯から大人の歯へ交換する時期であるため、歯並びの異常を治す上での適齢期となっているのです。
それ以降だと前歯の永久歯が良くない状態のまま動きが止まってしまうことや奥歯がぐらつき始める年齢になってくるので、矯正装置が安定しにくい場合もあります。
この年齢の頃で歯並びの凸凹やズレがある場合、まだ生えてきていない歯も顎の中で方向を変えてきて、悪化していくケースも多いです。
そのため、手早く治療を開始することをおすすめしますので、お子さんの歯並びが気になるという親御さんはぜひ小児歯科でお子さんの歯並びをチェックしてもらうことをおすすめします。

 

一期治療の目的

小児矯正における一期治療の主な目的は「顎骨の発育を正常に促す」ことです。
たとえば、上の顎の幅が狭くて将来的に乱ぐい歯となりそうなケースだと、拡大床などを用いた矯正治療を実施します。
この治療法により顎の骨が正常な幅まで拡大されるため、永久歯をきれいに並べるためのスペースを十分に確保できます。
つまり、小児矯正の一期治療では歯並びの乱れを細かく整えるような処置は実施せず、あくまでもしっかりとした土台を作るための治療が中心になるのです。

 

二期治療について

次に、小児歯科の歯列矯正の二期治療について解説します。

 

二期治療の適齢期

二期治療は、お子さんが12歳くらいから開始するのが一般的です。
この頃になるとお子さんは永久歯が生えそろい、顎の骨の発育もピークを超えています。そのため、歯並びの乱れを細かく整えるのに適した時期であるといえます。

 

二期治療の目的

二期治療では、お子さんの歯並びを細かく整えるのに適しています。
一期治療では顎の骨の成長に関する治療が中心でしたが、二期治療になると大人の歯列矯正と同様に歯を動かして歯並びを整える治療が中心です。

 

歯科医院で診てもらうのが一番

「ウチの子、歯並びが気になる」と思ったら、歯科医院で診てもらうのが最も適切な方法であるといえます。
歯科医院で診てもらうことによって「いつから歯列矯正を行うべきか」「そもそも歯列矯正が必要なのかどうか」を正確に把握することができます。
仮にお子さんの歯並びに異常を感じるとしても、本当に熾烈矯正が必要なレベルの歯並びであるかどうかを素人が判別することは難しいでしょう。
しかし、歯科医院であれば歯並びのプロの目線でお子さんの歯並びをチェックしてもらうことができます。
必要であればそのまま歯列矯正治療を開始することができますし、不要であれば歯科医師のお墨付きで歯並びの状態に安心することができるでしょう。

 

まとめ:お子さんの歯並びが気になるのであれば早めに歯科医院を受診しよう

お子さんの歯列矯正の適齢期は、素人では判別が難しいでしょう。
お子さんの歯列矯正の適切なタイミングを知るためには、歯科医院で歯並びのプロである歯科医師の診断を受けることが最善の方法となります。
もし、お子さんの歯並びが気になるというのであれば、早めに歯科医院を受診して、お子さんの歯並びについて診断を受けることをおすすめします。
そのうえで、必要であれば歯列矯正を開始して、お子さんの歯並びを正常な状態に整えてもらってください。

投稿者: 西本歯科医院

2022.10.26更新

生活習慣を改善して歯と体の健康を保ちましょう!

歯の健康を保つためには「歯磨きさえしていればいい」と思っていませんか?
実は「生活習慣」の中にも、歯の健康を維持するために重要なポイントがあるのです。
そこで今回は、歯の健康を保つための生活習慣について解説します。

 

歯の健康に良くない生活習慣

まずは「歯の健康に良くない」生活習慣について知っておきましょう。

 

糖分の多い食生活

「糖分」が多い食生活を送っていると、虫歯や歯周病のリスクを高めます。
糖分は歯の病気の原因となる菌の栄養になりやすく、バランスの良くない食生活は栄養バランスを壊してしまうので病気のリスクを高めてしまうのです。

 

喫煙の習慣

タバコを吸っている方は、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
喫煙は血行を悪くしてしまうことにより、歯周病などのリスクを高めてしまうのです。

 

ストレスが溜まっている

日常的にストレスが溜まっている方は、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
ストレスの蓄積は免疫力の低下を招いてしまいますので、菌の影響による虫歯や歯周病などのリスクも高まりますし、さまざまな病気のリスクも高まってしまうのです。

 

睡眠不足

日常的な睡眠不足は、歯の健康だけでなく身体全体の健康を損なうことになってしまいます。
睡眠不足は免疫力が低下してしまい、歯の病気だけでなく身体全体のさまざまな病気のリスクも高めることになってしまうのです。

 

運動不足

運動不足も、歯の健康を損なうことになってしまいます。
歯周病などの歯の病気は「メタボリックシンドローム」とも密接な関りがあり、運動不足によるメタボのリスクは歯周病など歯の健康にも少なからず影響するのです。

 

歯の健康を保つために重要な生活習慣

歯の健康を保つためには、日常生活においてさまざまな点で注意をする必要があります。

 

夜間の飲食を控える

夕食後、就寝までの間に飲食をすることは、虫歯や歯周病などの口腔疾患のリスクを高めることになります。
仮に歯磨きをしても、虫歯などのリスクはそれほど抑えられません。
就寝前の飲食はできるだけ控えて、どうしても飲食する必要がある場合には就寝前の歯磨きは欠かさないようにしてください。

 

固いものも食べる

「柔らかいものだけ食べる」という食生活は、唾液の分泌を阻害することになってしまうので虫歯や歯周病のリスクを高めることになってしまいます。
昨今は柔らかい食べ物が大量に流通していますが、柔らかいものばかり食べることは避けて、堅い食べ物も食生活に含めて唾液の分泌を損なわないように注意しましょう。

 

就寝は夕食から時間をあける

アルコールを飲んだからといって、すぐに虫歯や歯周病になるというわけではありませんが、アルコールには利尿作用があって体の水分を出してしまう作用があるので寝る前に飲む習慣があるとより一層リスクが高まります。
飲酒の習慣がある方はその点を十分に理解し、虫歯などのリスクを高めないような飲酒の仕方を心がけることをおすすめします。

 

飲酒の習慣には注意する

口呼吸はさまざまなリスクがありますので、呼吸については「鼻呼吸」を意識することが重要です。
日ごろから「鼻呼吸をする」ということを意識するだけでも、口呼吸の習慣から鼻呼吸へと切り替えることができるでしょう。
意識することのできない睡眠中については、鼻呼吸を促すグッズを利用することをおすすめします。
鼻呼吸は常に適度な温度や湿度が保たれているため、加湿器のような役割をして口呼吸ほど疾患などのリスクは高まりません。
現時点で鼻呼吸の習慣がついていない方は、鼻呼吸を続けることを意識して生活習慣を見直してみましょう。

 

口呼吸の習慣を改善する

「口呼吸」は、口腔内を呼吸で乾燥させてしまいますので、虫歯などのリスクを高めることになります。
普段は口呼吸をしていない方でも、鼻炎などで鼻呼吸が難しくなると口呼吸に切り替えてしまうこともあるでしょう。
そういったリスクを避けるため、鼻呼吸を阻害する病気などは早目に解消し、日常的に口呼吸をしてしまうことは避けてください。

 

歯ぎしり対策をする

「歯ぎしり」は、口腔内疾患のリスクを高めることになります。
とはいえ「歯ぎしりをやめる」ことは、意識してもなかなかやめることの難しいことでもあるのです。
歯科医院では、歯ぎしり対策としてマウスピースを作成することができますので、歯ぎしりの習慣がある方は早めに歯科医院に相談してマウスピース作成などの対策を講じてください。

 

適切な歯磨きを行う

当然なことではありますが、虫歯や歯周病対策として基本となるのは「歯磨き」というデンタルケアです。
しかし、正しく歯磨きしていないと、デンタルケアとして適正に機能しないケースも少なくありません。
歯科医院で定期健診を受けて、正しい歯磨きの方法を学んでください。

 

まとめ:歯の健康を守れるような生活態度を心がけよう

歯の健康は、歯に良い健康的な生活習慣を送ることが重要です。
生活習慣の中には歯にとって良くない行動もありますので、無意識に歯の健康を阻害してしまっている方も少なくありません。
歯にとって良い生活習慣とは何かを把握しておき、日常的に歯の健康を守れるようにしておくことをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2022.07.28更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。
歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。

矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。

またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

安ければ10万円ほどで済み、高ければ100万円を超える可能性も考えられるマウスピース矯正の治療費用ですが、治療費用をここまで変動させる要因は大きく分けて3つ考えられます。

 

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。

それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。

矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.06.27更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。

歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。
矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。
またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。
それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。
矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.06.10更新

ホームホワイトニング後の食事で避けるべき食品・飲料について解説

ホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたします。

そもそもホームホワイトニング後になぜ食事制限をする必要があるのか、ご存知でしょうか。

ホワイトニング後は歯を保護する膜がホワイトニング剤によってはがれています。
つまりいつもより歯が着色しやすい状態になっています。
せっかく白くするためにホワイトニングをしたのに、食事に気をつけなかったことで着色してしまっては意味がありません。
そうならないためにもホームホワイトニング後に避けた方がいい食品を確認して、食べないように気をつけましょう。
剥がした膜が歯に戻りはじめるのが約2時間後で、元通りに膜が張られるのが約24時間後です。
ホームホワイトニングの効果を十分に出したいのであれば、24時間以内の食事は気をつけましょう。
難しいようであれば、最低でもホームホワイトニングをしてから2時間は着色しやすいものは控えましょう。

 

避けるべき食品

色の濃い調味料や食品

カレーライス、ハヤシライス、キムチ、トマトを使った料理、ケチャップやトマトソース、味噌、醤油、味噌、ソース、焼肉のタレ
これらの食品は少なからず砂糖も含まれている上、色が濃いです。つまり口にすると口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶けるため、より色素が内部まで取り込まれやすくなります。結果、着色しやすいのです。

 

イソフラボンを含む食べ物

豆腐、納豆
イソフラボンもポリフェノールの一種です。豆類に多く含まれています。たくさん食べると色素沈着を起こして歯が黄ばみます。一見白い食品なので食べてもよさそうですが、注意が必要です。

 

酸性の強い食べ物

レモン、柑橘系のくだもの、わさび、からし、マスタード、酢、ドレッシング
ホワイトニング後の皮膜が剥がれている歯に酸がつくと、歯がいつもより多く溶けてしまうため、元に戻りにくくなります。
また歯が溶けるだけでなく、酸性の強い食べ物の色素も沈着しやすくなります。

 

ポリフェノールが多く入った食品

チョコレート、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ
ポリフェノールと呼ばれる成分が歯表面の膜と結びつくことで着色します。
よってポリフェノールを多く含む食品は色がつきやすくなります。

 

避けるべき飲み物 

色の濃い飲み物

お茶、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ
お茶に含まれるタンニンやカテキンはポリフェノールのひとつです。そのポリフェノールが歯表面の膜と結びつくため、着色汚れがつきやすいのです。

 

ポリフェノール入りの飲み物

赤ワイン、ブルーベリージュース、ぶどうジュース

 

イソフラボン入りの飲み物

豆乳

 

酸性の強い飲み物

ビタミンC入りのドリンク、レモンジュース、ビネガージュース、スポーツドリンク、炭酸飲料、白ワイン、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク等
ヨーグルトは白色ですが、乳酸菌は酸性度が高いため控えましょう。
白ワインも見た目は白いですが、酸性度が高いです。

 

嗜好品

食品ではありませんがタバコも控えましょう。
タバコには「タール」と呼ばれる成分が含まれており、歯の表面の皮膜と結びつくことで頑固なヤニとして歯の表面に強固についてしまいます。

 

どうしても色の濃いものを食べたい時、食べる必要があるとき

どうしても着色しやすいものを口にしたくなった時は、食べる前に口をすすぐだけでも効果があります。歯の表面が乾燥していると色がつきやすかったり、色素を吸収しやすくなっているからです。

色の濃い飲み物を飲む時は、ストローを使って歯と飲み物が直接触れないようにしましょう。

また、牛乳には歯の表面をコーティングして色がつきにくくする作用があります。どうしても、色の濃い食品や飲料を避けられない時は、事前に牛乳を飲んでおくことも良いでしょう。

 

もしも色の濃いものを食べてしまったとき

食べてしまった、飲んでしまったときは、まずお口の中を水でゆすぎましょう。

次にブラッシングを5分以内にできれば理想です。着色汚れをすぐに落としましょう。
無理な場合は口をゆすぐだけでも効果はあります。

ブラッシングする時に使う歯磨き粉は、歯の表面をコーティングできるようなものを使うと効果的です。例えば「分割ポリリン酸」が含まれている歯磨き粉などです。

 

まとめ

今回はホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたしました。

しかし、ホームホワイトニングをしているから全く食べてはいけないわけではありません。神経質になり過ぎると栄養不足や偏りが出ます。
また、ストレスも溜まって長続きしなくなる原因にもなりますので、ほどほどで避けていきましょう。もし、色の濃い食べ物を食べて着色しても、その分ホームホワイトニングの期間を伸ばせば良いのです。

また、どうしてもカレーや赤ワインなどの飲食がしたい日もあります。そんな時はホームホワイトニングを1日おやすみするのも一つの手です。

投稿者: 西本歯科医院

2022.05.13更新

人によっては「歯列矯正=子供の頃にやること」というイメージをお持ちの方もおられます。
たしかに子供の頃の方が歯列矯正のメリットを受けやすいという特性はありますが、だからといって大人になってから歯列矯正が受けられないというわけではありません。
そこで今回は、大人になってから歯列矯正を受けることに関して知っておくべき情報について解説します。

 

歯列矯正の種類

一口に「歯列矯正を受ける」といっても、いくつかの治療法から、本人の希望や歯並びの状態などの条件から治療法を選択する余地がある可能性があります。

 

ワイヤー矯正

「ワイヤー矯正」は、最も一般的と言える歯列矯正の治療法であり、ブラケットとワイヤーを装着することで歯並びを矯正する治療法です。
一般的には金属製の器具を装着するため、見た目の悪い治療法というイメージがありますが、セラミック製やプラスチック製など歯の白さに対して保護色になるような器具も選択できる余地があります。
ただし、金属製の器具に対して耐久面で劣るため、場合によっては器具を交換しなければならない事態に陥る可能性がある点に注意が必要です。

 

裏側矯正

「裏側矯正」は、前述のワイヤー矯正が歯の表側に危惧を装着するのに対して、歯の裏側に器具を装着して矯正を行う治療法です。
歯の表側には器具を装着しないため、よほど間近で見ない限り矯正器具を装着していることが他人にわからない歯列矯正の方法となります。
表側矯正と比較すると適用できる症例が限られてしまいますが、社会人ともなれば見た目の良し悪しがビジネスに影響するシーンも少なくありませんので、「可能であれば裏側矯正で」と選択する方が多いのが特徴です。
ただし、歯の裏側に器具を装着するため、必然的に「舌に当たる」という特徴がある点は否めませんが、人によってはすぐに慣れるケースも多いようです。

 

部分矯正

「部分矯正」とは、歯並びの悪い一部分だけを矯正する治療法です。
全体矯正と比較すると矯正完了までにかかる期間が短く、治療費も抑えられるので利便性が高いケースも少なくありません。
ただし、歯並びの状態によっては部分矯正だけでは十分な治療効果を見込めないケースもあるため、部分矯正を選択するにあたっては主治医としっかり相談して治療法を選択する必要があります。

 

マウスピース矯正

「マウスピース矯正」とは、歯型のプラスチック製の器具を装着することで歯列矯正を行う治療法です。
マウスピースは一般的に透明であるため、装着していてもあまり目立ちません。
また、患者さんが任意のタイミングで取り外すことが簡単であるため、治療中もしっかりとデンタルケア(歯磨きなど)できるメリットがあります。
ただし、ワイヤー矯正と比較すると歯を動かす力が弱いため、適用できる症例がある程度限られてしまう点はデメリットです。
また、前述のとおり「好きなタイミングで取り外せる」というメリットがありますが、取り外している時間が長いと十分な治療効果が得られない可能性が高い点にも注意が必要となります。

 

大人の歯列矯正の選び方

大人になってから歯列矯正を受けるのであれば、上記のいずれかの治療法を選択することになるでしょう。
では、どの治療法が良いのかといえば、前述のとおりどの治療法にも良いところも悪いところもありますので、一概に「この治療法が最高である」とはいえません。

 

治療法ごとに異なる特徴をしっかりと把握することが重要

治療法ごとに治療効果(どの程度、歯を動かす力があるのか)や審美面(見た目の良し悪し)が大きく異なりますので、選択する治療法によっては十分な治療効果が得られなかったり、見た目の悪さが気になって治療どころではないというケースもあるでしょう。
この点については、治療前に主治医としっかり相談して、ご自身にとって最も満足度の高い治療法を選択することをおすすめします。
治療に入る前のカウンセリングでは、患者さんの歯の状態を確認した歯科医師によって最適な治療法が提案されるはずです。
その際、その治療法および他の選択肢となる治療法それぞれの特徴やメリット、デメリットを説明してくれるはずなので、その内容をしっかりと吟味してから、ご自身が受ける治療法を選定してください。

 

大人になってから歯列矯正を受けるメリット

大人になってから歯列矯正を受けることの基本的なメリットは「見た目のコンプレックスを解消できる」ことにあります。
また「虫歯や歯周病などのトラブルを予防しやすくなる」といった点もメリットです。
「もう大人になったし、今さら・・・」と考えることなく、歯並びの悪さが気になる方は早めに歯列矯正を開始することをおすすめします。

 

まとめ

大人位なってからも歯列矯正は受けられますし、治療が完了することによるメリットは大人になってからも変わらず大きなものです。
まずはお近くの歯科医院に相談して、ご自身の歯並びの状態を確認してもらい、最適な治療法を選択してください。

投稿者: 西本歯科医院

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