2022.01.11更新

マウスピース矯正は歯茎下がる?原因と対策をご紹介!

マウスピース矯正は手軽にでき、日常生活にもあまり支障の出ない歯列矯正方法ですが、期間が長くなることから気にする方もいます。しかし期間の問題だけでなく、マウスピース矯正では歯茎下がるという噂もあります。

では、マウスピース矯正では歯茎下がるのか解説していきます。原因や対策もあわせて見ていきましょう。

 

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正はほぼ透明のマウスピース型矯正装置を装着して歯並びをきれいにしていくものです。個人に合わせてマウスピースは製作され治療の段階に応じで徐々に作り変えていき、歯列矯正を完成させるという目的のものです。

目立ちにくく取り外しも可能であるという点からも注目を集めている歯列矯正方法です。

 

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正にはメリットだけでなくデメリットも存在します。では、マウスピース矯正のメリットとデメリットを詳しく解説します。

 

マウスピース矯正のメリット

・治療中も目立ちにくい
・マウスピースをはずせる
・段階に合わせて新しいものを着けられる
・痛みが少ない

マウスピースをはずせるのがなぜメリットなのかと言われる方もいます。マウスピースを取り外せるということは食事の時にとても良いのです。矯正装置に食べ物が詰まる心配もないので、衛生的なだけでなく食事を楽しめるのは大きなメリットでしょう。

また、マウスピース矯正は従来型の矯正装置よりも痛みが少ないのが特徴です。口の中を傷つけてしまうことも少なく、治療中に装置が外れてしまったなどのトラブルも起こりにくいと言えます。

 

マウスピース矯正のデメリット

・奥歯は圧下しやすく治療後のかみ合わせに影響が出る場合もある
・適応症例が少ない
・歯槽骨から歯根が出ることがある

マウスピース矯正では常にマウスピースを付けている状態になるので、治療後に奥歯のかみ合わせが悪くなってしまうケースもあります。その場合には奥歯をゴムを使って引き出すような治療がさらに必要になります。

また、マウスピース矯正は適応症例が少ないのもデメリットです。抜歯をしたために大きくスペースが開いてしまった場合や重度のでこぼこ歯並びなどは適応できません。

最後の項目は怖い雰囲気ですね。ワイヤー矯正の場合では歯を傾斜移動していくことに対し、マウスピース矯正では歯体を移動していきます。そのときに歯槽骨から歯根が出る現象が起きる場合があるのです。しかし、事前にCTなどでしっかりと把握しておけば治療中に避けることも可能です。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因と対策

マウスピース矯正をすると歯茎下がると言われます。これは残念ながらしばしばマウスピース矯正にみられる事だと言われています。では、歯茎下がる原因や対策はどのようにしたら良いのでしょうか?あわせて解説します。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因

これは歯肉退縮と言って歯冠より下の歯根が露出している状態を指します。歯茎下がるほかにも歯が長くなった、口元が痩せたと訴える方もいますが、すべて歯肉退縮が原因です。
これらは加齢や間違ったブラッシング方法で起こりやすくなりますが、マウスピース矯正でもしばしばみられます。

元々歯槽骨が薄い場合もありますし、歯列矯正をしたために口内衛生環境が悪化し、歯周病が重症化してしまうケースもあります。そのほかにもマウスピースも衛生管理ができていなかったり、マウスピースが歯列に合っていないなどの不具合の場合もあります。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がるときの対策

マウスピースで歯茎下がるときの対策は3つあります。

・医師にすぐ相談する
・口腔衛生に気を付ける
・違和感のある状態や破損したマウスピースを使わない

歯茎下がってきた!と感じたらすぐに歯科医師に相談しましょう。歯列矯正中なら写真を撮影しながら歯肉の位置も細かく医師が確認してくれています。本人が違和感を感じた時点で相談するのがベストです。「気のせいかも」と放置してしまう人もいますが、そのままにしていても改善することはありません。医師に相談し、状態の悪化を予防する方法を教えてもらいましょう。


また、口腔衛生についても気を付けましょう。ブラッシングのやり過ぎは歯をきれいにするのではなく、歯茎をさらに下がらせてしまう行為です。正しいブラッシング方法などを歯科衛生士に教えてもらいましょう。歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、タフトブラシを活用するのもおすすめです。

マウスピースが破損した場合はすぐに報告することも大事です。破損したマウスピースを付けていると口腔内の怪我につながるだけでなく、歯茎下がる原因にもなります。破損していなくても、違和感を感じるようなら医師に相談しましょう。ちょっとフチを削るだけでも症状が改善して歯茎下がる現象を予防できます。

さらに、マウスピースの衛生にも気を付けましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正では歯茎下がるというケースがあり、その原因や対策を解説しました。一度下がってしまった歯茎は元に戻ることはありませんが、マウスピース矯正で歯科に通っている方ならすぐに予防を始められます。ぜひ、対策をしっかりとしてきれいな歯列を手に入れましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.12.12更新

マウスピース矯正は抜歯が必要?抜歯のタイミングについて

歯科矯正を利用するにあたって「矯正のための歯を抜く必要があるケースがある」という話を聞いたことがあるかもしれません。矯正のためとはいえ、健康な歯を抜きたくないと考える方は多いでしょう。そこで、マウスピース矯正において抜歯は必要なのか、抜歯するとすればどのタイミングで行うのかについて解説します。

 

マウスピース矯正で抜歯は絶対に必要?

マウスピース矯正において、抜歯を推奨されるケースもありますが、あえて非抜歯でマウスピース矯正を進めるケースもあります。

 

なぜ抜歯が必要になるの?

そもそも歯科矯正において健康な歯を抜いてしまわなければならない最大の理由は「歯を動かすためのスペースを確保するため」です。歯科矯正とは、要するに良くない歯並びの状態を、歯を少しずつ動かすことによって綺麗で健康的な歯並びに変える治療のことをいいます。歯を動かすということは、動かす先に空きスペースがなければなりません。矯正治療のための歯を動かす際に必要な空きスペースを確保するために、抜歯を行って1本分のスペースを確保するのです。

 

抜歯は矯正で必ず必要になるの?

歯科矯正において、抜歯は選択肢の1つであり、必ずしも抜歯しなければ歯科矯正を進められないというわけではありません。そもそも抜歯が必要になる理由は「歯を動かすためのスペースの確保」ですから、別の方法で必要なスペースを確保すれば良いのです。例えば数本の歯を薄くスライスすることで、必要なスペースを確保するという方法があります。

ただし、必ずしも抜歯以外の選択肢をどの患者さんも選択できるというわけではありません。歯科治療全般に言えることですが、患者さんの歯の状態は一人一人で大きく異なりますので、最善の治療法として考えられる選択肢も患者さんごとに異なります。抜歯することが最善の選択肢であり、他の選択肢だとデメリットが大きくなるというケースも考えられるでしょう。

抜歯するかしないかについては、担当医としっかりと話し合い、納得できる最善の選択肢を見つけ出すことをおすすめします。

 

マウスピース矯正でいつ抜歯を行う?

患者さんの歯の状態によって治療計画は大きく異なります。多くの場合は「マウスピースを装着する前の時点」または「マウスピース矯正治療が少し進んだ段階」で抜歯をすることになるでしょう。

 

どの歯を抜くことになるの?

これも患者さんの歯の状態によって個別に異なるのですが、多くの場合は「問題のある歯」や「歯並びの状態に応じた歯」を選択して抜歯することになります。

寿命の短い歯

歯科矯正の治療開始時点で「虫歯」や「先天的に問題のある歯」がある場合は、優先的に抜歯対象に選定される可能性が高いです。歯の寿命が短く、矯正治療後に長く残すことが難しい歯の場合、抜歯してしまうことで他の健康的な歯を残すことができます。ただし、歯の病気次第ではそもそも歯科矯正を利用することが難しいケースもありますので注意しましょう。

 

親知らず

誰にでも生えているわけではありませんが「親知らず」が生えている場合は、優先的に抜歯対象になる可能性が高いです。親知らずを残したままマウスピース矯正を始めても、うまく歯を動かすことができない可能性が高くなります。そのため、矯正治療前に抜歯してしまうのです。

 

4番または5番の歯(小臼歯)

歯並びがデコボコしていたり、出っ歯の場合には、歯の中心から数えて4番目または5番目の歯(小臼歯)を抜歯します。抜歯するタイミングは、歯並びの状態を考慮して決めることになります。

 

マウスピース矯正で抜歯した後に気を付けること

マウスピース矯正のために抜歯をした場合、抜歯直後は特に生活するうえでいくつか注意しなければならないポイントがあります。

 

抜歯後に避けるべきこと

詳しくは担当医から説明があるはずですが、抜歯直後は「激しい運動」「長時間の入浴」「飲酒」「喫煙」は避けてください。また、抜歯のために麻酔をしていますから、食事の際に口の中を噛んでしまうリスクが高まるため、食事は麻酔が切れたのを確認してからとるようにしてください。

 

抜歯後の腫れについて

患者さんによって異なりますが、抜歯後は腫れてしまう可能性があります。軽く冷やすと症状が軽くなる可能性がありますが、氷などの極端に冷たいもので冷やしてしまうと血行が悪くなり、抜歯の傷が治るまでに時間がかかってしまいます。濡れたタオルなどを使用して、軽く冷やすだけにとどめてください。

まとめ:抜歯の有無やタイミングは担当医としっかり相談しよう

マウスピース矯正の抜歯に限った話ではありませんが、歯の治療については担当医としっかりと話し合ったうえで、不安をすべて解消して納得してから治療を開始するようにしましょう。抜歯不要の治療をメインとしている歯科医院もありますが、必ずしも非抜歯が優れているというわけではありません。抜歯のメリット・デメリットをしっかりと話し合い、最善の選択肢を見つけ出してください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.10.12更新

マウスピース矯正で出っ歯はきれいに治る?矯正方法について

「出っ歯」など、歯並びの悪さはコンプレックスとなり、日常生活にも精神的な支障をきたす可能性があります。
歯並びの悪さは矯正治療により改善できますが、「マウスピース矯正」では出っ歯を治すことはできるのでしょうか?
そこで、マウスピース矯正で出っ歯を治すことはできるのか、その場合に実施する矯正方法について解説します。

 

出っ歯はマウスピース矯正で治すことができるのか?

出っ歯に限った話ではありませんが、マウスピース矯正の治療効果は患者さんごとに大きく異なります。
出っ歯も患者さんによって症状の程度が異なりますので、マウスピース矯正で十分な治療効果を実感できる方もいれば、マウスピース矯正よりも矯正効果の高い矯正方法を推奨されることもあるのです。
つまり、出っ歯も症状次第ではマウスピース矯正で治療することは可能だといえます。

 

マウスピース矯正の仕組み

次に、マウスピース矯正の仕組み(どのような原理で歯並びを矯正できるのか)について解説します。

 

マウスピースを装着するだけの治療法

「歯並びを治す治療」と聞くと、大掛かりな治療法を想像する方も多いのですが、マウスピース矯正はマウスピースを患者さんの歯にはめて歯並びを治します。
患者さんは担当医の指示に従って、決められた時間にマウスピースを装着したまま日常生活を送ることになるのです。
マウスピースの装着と取り外しは歯科医療に詳しくない患者さんでも簡単に実行できるため、日常生活においてマウスピースの着脱にそこまでの負担を強いられることはありません。

 

なぜマウスピースを装着するだけで歯並びが治るの?

マウスピースを装着するだけで歯並びが治る原理については、マウスピースがどのようにして作られているかが深く関わっています。
実は、マウスピースは患者さんの「現在の歯並びそのままの状態」ではなく「微妙に歯並びが治っている状態」に合わせて作られています。
つまり、患者さんは自身の現状の歯並びの状態とは微妙に異なっている構造のマウスピースを装着することになるのです。
これにより、歯並びとマウスピースの異なっている部分についてわずかな力がかかり続けることで、歯並びを少しずつ治していくのがマウスピース矯正の仕組みとなります。

 

マウスピースは定期的に交換する

マウスピースを装着することで患者さんの歯並びは少しずつ改善されていきますが、1つのマウスピースだけで最終的な治療結果になるわけではありません。
前述の通り、マウスピースは「患者さんの現状の歯並びと少し違っている状態」に設計されています。
最初から歯並びが大きく異なっている状態のマウスピースを装着してしまうと、患者さんの歯に大きな負担がかかり、口腔内トラブルの原因となるでしょう。
そこで、定期的にマウスピースを交換するのです。
歯科医師は患者さんの歯並びをチェックして分析し、改善された状態の歯並びに治すまでのシミュレートを行います。
その治療計画に合わせて少しずつ形の異なるマウスピースを装着していくことにより、患者さんの歯への負担を抑えつつしっかりと歯並びを改善していくのです。
そのため、治療の途中で何らかのトラブルがあると治療計画を修正し、マウスピースを作り直さなければならなくなります。

 

出っ歯をマウスピース矯正で治すメリット・デメリット

出っ歯に限った話ではありませんが、マウスピース矯正で歯並びを治すにあたっては以下のようなメリット・デメリットが発生する可能性がある点について把握しておく必要があります。

 

メリット① 透明で目立たない

装着するマウスピースは透明なので、外見では目立たないというメリットがあります。
金属製の器具を使用する「ワイヤー矯正」は、白い歯に銀色のパーツを取り付けるので結構目立ってしまうのです。
透明な素材でできているマウスピース矯正であれば、よほど近くから見ない限りマウスピースの存在に気付くことは難しいので、見た目を気にせずに治療を継続できます。

 

メリット② デンタルケアがしやすい

着脱しやすいマウスピース矯正は、デンタルケアがしやすいというメリットがあります。
簡単には取り外せないワイヤー矯正の場合、器具の間に食べかすなどが挟まりやすく、虫歯などのトラブルの原因になりやすいのです。
マウスピースは患者さん自身で着脱できるため、必要に応じて取り外してデンタルケアを行い、口腔内を健康的な状態に維持しやすくなります。

 

メリット③ 金属アレルギーでも問題ない

金属製の素材で作られていないマウスピース矯正は、「金属アレルギー」の患者さんでも使用できます。
ワイヤー矯正は金属製の部品を使用するので、金属アレルギーの影響を受けてしまいます。
マウスピースの場合は非金属の素材であるため、アレルギーを気にせずに治療できるのです。

 

デメリット① 「取り外ししやすい」ことがデメリットになり得る

マウスピース矯正は「取り外ししやすい」ことが、治療計画を阻害する可能性があります。
マウスピースは担当医の指示した時間きちんと装着していないと、計画通りの治療効果は望めないでしょう。
取り外し自由であることから必要な装着時間を守れなくなってしまう患者さんも少なくありません。

 

デメリット② 症例次第では適用できない

マウスピース矯正は、患者さんの歯並びの状態次第では適用できない可能性があります。
重度の出っ歯などの場合、マウスピース矯正では十分な治療効果が望めない可能性があるのです。
その場合、別の治療方法を選択する必要があります。

 

まとめ:出っ歯も症状次第ではマウスピース治療できる

出っ歯を治す方法として、マウスピース矯正を選択できる可能性があります。
しかし、マウスピース矯正も万能ではありませんので、症例次第では適用できませんし、患者さんが十分な時間きちんと装着していないと治療効果が薄くなってしまいます。
出っ歯にお悩みの方は矯正歯科を手掛ける歯科医院に相談し、マウスピース矯正を含めて治療計画を組み上げてもらいましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.09.25更新

マウスピース矯正の効果はいつから実感できる?早く終わらせるポイントとは?

「マウスピース矯正」を利用することで、問題のある歯並びを改善できます。しかし、マウスピース矯正は治療期間が長いイメージをお持ちの方が多いでしょう。少なからず不便を感じることになるのですから、「どのくらいで効果が出るんだろう」「どうすれば早めに治療を終えられるんだろう」と気になりませんか? マウスピース矯正の効果が出始めるタイミングや、マウスピース矯正治療を早めに終わらせるためのポイントについて解説します。

 

マウスピース矯正の効果と治療期間

結論を述べると、「マウスピース矯正の効果はいつから実感できるか?」という質問には、明確に回答することができません。マウスピース矯正に限らず、治療行為は患者さんの状態や治療方法によって治療効果や完治までの期間は異なるのです。

 

「効果の実感」が曖昧な基準である

そもそも「効果を実感する」ということが、結局のところ患者さんの感覚次第なので、同じ治療効果でも患者さんによって「効果が出た!」と感じることもあれば「まだまだ効果が不十分だ…」と感じることもあるでしょう。具体的な基準がないので、どの程度の期間で矯正治療の効果が実感できるかを説明する方法がないのです。

 

マウスピース矯正の治療期間

ただし、一般的な「マウスピース矯正の治療にかかる期間」については、おおまかですが5か月~2年という相場があります。期間の幅が広いのは、前述の通り患者さんによって歯の状態や治療効果に差があるからです。

 

マウスピース矯正の治療効果を実感したい人におすすめの方法

できるだけ早く、マウスピース矯正の効果を実感したいという方は多いでしょう。患者さん本人の気の持ちようではあるのですが、早く治療効果を実感できればその分だけ治療へのモチベーションも高く維持できるはずです。

おすすめの方法として、1つは「家族や親しい知人に見てもらう」ことです。多くの患者さんはご自身で鏡を見て歯の状態をチェックすると思いますが、自分自身ではわからないというケースが多く見られます。しかし、他人に見てもらい「ちゃんと効果が出ている」と言われれば、安心できるのではないでしょうか。

2つ目の方法はリスクもありますが「SNSやブログで情報発信する」ことです。矯正治療の状態を写真や動画などの媒体でネット上にアップロードし、不特定多数の人に見てもらってコメントしてもらいます。効果が出ているとコメントされれば安心できるでしょう。ただし、一般的なネットリテラシーの話ではありますが、SNS等でプライベートを特定されたり、誹謗中傷されるリスクがある点は理解しておきましょう。

 

マウスピース矯正を少しでも早く完了させるためのポイント

マウスピース矯正は、長い場合だと2年かそれ以上の期間を必要とするケースがあります。少しでも早く治療を終わらせたいと考えるのであれば、以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

マウスピースやリテーナーの装着期間をしっかりと守る

「矯正用のマウスピース」や「後戻りを回避するためのリテーナー」の装着について、医師から指示された装着期間をしっかりと守りましょう。面倒くさがったり忘れたりして装着期間が守られないと、当初の予定よりも治療期間が長くなってしまいます。装着期間を守るために、アラームなどを活用することをおすすめします。

 

歯の状態を健康に保つ

虫歯や歯周病といった、歯の健康を損なうトラブルの発生リスクを抑えることも、矯正治療の期間を長引かせないために重要です。症状次第ではありますが、矯正治療中に虫歯などを発症すると、矯正治療を中断して虫歯等の治療を先に行う可能性があります。その分だけ治療期間が延びてしまいますので、矯正治療中のデンタルケアはしっかりと行いましょう。

 

余計なことをしない

矯正治療中は、歯の状態を変化させるような余計なことは一切しないでおきましょう。例えば「歯を指で押してみる」など、危険極まりないです。マウスピースは治療計画で予測した歯の動きに合わせて作られていますので、指で押すなど治療計画に誤差が生じるようなリスクは避けなければなりません。慌てることなく、マウスピースの力を信用して気長に治療を続けましょう。

 

モチベーションを維持する

マウスピース矯正を受けている間は、治療に対するモチベーションを高く維持することをおすすめします。歯の状態をチェックして「効果が出ている」など、前向きな気持ちで治療に向き合ってください。マウスピース矯正は治療期間が長引くこともありますので、途中で投げ出さないためにはモチベーションを維持し、前向きに治療に専念する姿勢を保つことが重要なのです。

 

医師の指示に従う

マウスピース矯正において、「医師の指示に従う」ことは基本にして絶対です。医師の指示に反するようなことをすれば、治療計画に問題が生じたり、歯の健康を損なう結果になる可能性もあります。マウスピースの装着期間や、治療中の注意点など、医師から指示されるはずなのでその内容を遵守してください。

 

まとめ

マウスピース矯正は効果が出る期間について個人差や考え方の違いがありますので一概には言えませんが、医師の指示通りに治療を進めればきちんと効果が出るはずです。人によっては長い戦いになるかもしれませんが、モチベ―ションをしっかりと維持し、美しい歯並びを手に入れてください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.08.10更新

マウスピース矯正をつけ忘れてしまったときの影響とその対策をご紹介

「マウスピース矯正」は、基本的に毎日決まった時間にマウスピースを装着して、少しずつ歯並びを直していきます。この「毎日つける」という点がネックであり、人によっては1日つけ忘れてしまうケースもあるでしょう。矯正用マウスピースをつけ忘れてしまったときの影響と、その対策について解説します。

 

マウスピースをつけ忘れてしまった際の影響

もし、矯正用マウスピースをつけ忘れてしまった場合には、少なからず悪影響が及ぶ可能性があります。ただし、どの程度の悪影響が発生するかについては「何日程度マウスピースをつけ忘れていたのか?」によって異なります。

 

マウスピースを1日つけ忘れてしまった場合

マウスピースをつけ忘れてしまったのが「1日」だった場合には、ほとんど悪影響はないといっても過言ではありません。

マウスピースは、継続的に装着することによって少しずつ歯並びを改善していきます。もし、途中でつけ忘れてしまうと、いわゆる「後戻り」が発生し、歯並びが元の状態(良くない状態)に戻ってしまうのです。

とはいえ、装着し忘れていたのがたった1日だけであれば、それほど劇的な悪影響はないといえます。そもそも、マウスピース矯正によって1日当たりで歯並びが動く距離というものはごくわずかであり、仮に後戻りが発生しても1日程度であれば致命的な悪影響が発生することは考えにくいのです。

 

マウスピースを1週間つけ忘れてしまった場合

マウスピースをつけ忘れてしまったのが「1週間」だった場合には、残念ながら大きな悪影響が及ぶといっても過言ではありません。

マウスピース矯正は、長い時間をかけて少しずつ歯並びを直していきます。そのため、治療開始時には綿密な治療スケジュールを組んでおり、それに従って矯正治療を継続していくのです。

もし、1週間もの長い期間マウスピースをつけ忘れていたとなれば、この治療計画に支障をきたす可能性が高いのです。場合によっては、矯正治療そのものをやり直さなければならなくなるでしょう。

 

マウスピースをつけ忘れていた場合の対処法

マウスピースをつけ忘れていた場合、適切に対処することで悪影響を最小限に抑えることができます。

 

つけ忘れが1日程度ならば速やかに装着しなおす

1日程度のつけ忘れであれば、速やかにマウスピースを装着すれば悪影響はほとんどないといえます。紛失や破損等、マウスピースを装着できない事情がない限りは、1日のつけ忘れであればすぐにリカバリーできるでしょう。

 

つけ忘れが長期間ならマウスピースの装着を避ける

マウスピースのつけ忘れが長期間に及んでいた場合には、装着予定だったマウスピースの装着を見送った方が良いかもしれません。

マウスピースのつけ忘れは、歯並びが元の状態に戻ろうとする「後戻り」を発生させてしまいます。そのため、予定していた歯並びの状態とは大きく異なる歯並びになっているため、予定していたマウスピースが想定と異なる歯並びの状態に合わない可能性が高いのです。

また、長期間マウスピースをつけていなかった後にマウスピースを装着すると、痛みを感じる可能性があります。これは、歯並びが後戻りを起こしたことでマウスピースが合わないことが理由であると考えられます。痛みの有無に関わらず、マウスピースを長期間つけ忘れていた場合には、マウスピースを装着する前に担当医に相談してください。

 

担当医に相談する

特に、長い期間のつけ忘れが発生してしまった場合には、矯正治療の担当医に正直に話して、今後の治療計画について相談しておきましょう。つけ忘れが1日程度であった場合も、念のため治療計画への影響を考慮するために、つけ忘れたことを報告しておくことをおすすめします。

 

マウスピースのつけ忘れを回避する方法

たった1日とはいえ、少なからず治療計画に悪影響を及ぼす可能性がある「マウスピースのつけ忘れ」は、可能な限り避けてゼロにしたいところです。そこで、マウスピースのつけ忘れを回避するためのテクニックについて解説します。

 

スマートフォンのアラーム等を利用する

スマートフォンには「アラーム機能」がありますが、マウスピースを装着する予定の時間にアラームをセットしておき、マウスピースを装着する時間であることを気づかせることが有効なテクニックとなります。

すでにマウスピースをつけ忘れた経験がある方は、特にどんなタイミングでつけ忘れていたのかがわかっていれば、そのタイミングでアラームが起動するようにしておくと良いでしょう。

 

予備のマウスピースを準備しておく

もし「装着予定の前後のマウスピース」をお持ちであれば、それを荷物に忍ばせて「予備のマウスピース」として活用することをおすすめします。

マウスピース矯正は、少しずつ動く歯並びに合わせて少しずつ異なる状態のマウスピースを複数個用意しておきます。もし、外出時に装着や持ち出しを忘れたり、紛失や破損等して装着できないような事情が発生したら、装着予定のマウスピースに最も近いマウスピースを予備として持っておき、これを代わりに装着することでつけ忘れの悪影響を最小限に抑えられます。

 

まとめ

マウスピースをつけ忘れることは可能な限り避けるべきですが、1日程度なら致命的な悪影響を意識する必要はないでしょう。ですが、1週間やそれ以上の期間、マウスピースをつけ忘れてしまった場合には、治療計画そのものを見直す必要があるかもしれません。

いずれにしても、担当医に相談して歯並びへの影響を把握し、治療計画の修正が必要かどうかを判断してもらいましょう。マウスピースをつけ忘れてしまわないように意識を持つことと、つけ忘れが発生しないような工夫をすることをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2021.06.15更新

マウスピース矯正のソフトとハードの違いとは?

マウスピース矯正は装置が透明で周囲に気づかれずに歯並びが整えられることから、選択される方が多い矯正治療方法です。メーカーによって交換期間が異なりますが、10日に1回新しいマウスピースに交換して歯を動かします。

硬さが違うマウスピースを渡されること多く、基本的にはソフト、ミディアム、ハードといった2~3種類のマウスピースを順番に使用します。今回はマウスピース矯正のソフトとハードの違いについて解説します。

 

マウスピース矯正におけるソフトとハードの違い

マウスピース矯正は、装置を装着して歯並びを整えます。歯型を取ったときの歯並びではなく、少し歯を動かした状態のマウスピースを装着する必要があります。そのため、いきなりハードタイプのマウスピースを装着すると、入らなかったり痛みが強かったりします。

 

ソフトとハードで矯正力をコントロール

硬さの違うマウスピースを使用することによって、矯正力をコントロールして痛みを軽減します。

ソフトタイプは歯を動かすための準備期間、ハードタイプで歯を動かすといった役割があります。ソフトからミディアム、ハードを1クールとしていることが多いです。使用するメーカーによって異なりますが、柔らかい装置から入れて、10日後にミディアム、さらに10日後にハードといったように少しずつ歯を動かします。

 

ハードタイプは通院が難しくなっても保定装置の代わりになる

矯正治療は通院回数や期間が長いです。何かしらの理由で通院の期間が空いてしまうときは、最後に使用したハードのマウスピースで後戻りを防ぐ保定装置(リテーナー)の代わりになります。

 

マウスピース矯正は1枚で0.25mm歯が動く

ワイヤー矯正は1ヶ月に0.3~1mmほど歯を動かして歯並びを整えます。症例にもよりますが、1枚のマウスピースで歯が約0.25mm動きます。以前はワイヤー矯正よりも歯を動かせる量が少なく、治療期間が長くかかりました。しかし、マウスピース矯正は日々進化しており、現在のマウスピース矯正はワイヤー矯正と比べても歯を動かす量はほとんど変わりません。

 

マウスピース矯正の注意点

歯科医院やマウスピース矯正のメーカーによって、渡されるマウスピースの枚数が異なります。1クールのみの歯科医院もあれば、まとめて4クールを渡すケースもあります。その際の注意点は以下のとおりです。

装着時間は守りましょう

ほとんどのマウスピース矯正は1日20時間以上と装着時間が決められています。装着時間を守らないと、治療計画が遅れる原因となります。また、何かしらの理由で長期間にわたってマウスピースが装着できない場合は、歯科医院に相談をして指示を受けることが望ましいです。

 

痛みがあるからといって外さない

マウスピース矯正は痛みが少ないといわれていますが、歯を動かすときの痛みや、マウスピースを入れたときに締め付けられる感覚があります。とくに初めてマウスピースを入れたときや、ソフトからミディアムまたはハードに移行したときは痛みを伴いやすいです。

ソフトからハードに移行したときに、痛みがあるからといって外してしまうと、計画通りに治療が進みません。痛みは装置を装着してから3~7日でおさまることが多いです。我慢できない位の痛みがあったら移行する前のマウスピースを装着して、歯科医師の指示を受けましょう。

 

いきなりハードから装着しない

歯を早く動かしたいからといって、ハードタイプから装着しないようにしましょう。きつくて入らなかったり、痛みが生じたりトラブルの原因となります。

 

歯科医師の指示通りにマウスピースを装着する

マウスピース矯正は新しいマウスピースに交換して歯を動かします。交換の際は、歯科医師の指示通りに決められたマウスピースを装着します。ご自身の判断で次のマウスピースを装着すると、治療計画のずれや、歯を支えている骨に影響を与えてしまう可能性があります。

 

治療終了後は必ずリテーナーを装着する

マウスピース矯正の治療終了後は、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる装置で保定します。保定装置は、マウスピース型や歯を挟む装置など、種類があります。最初の半年間は24時間装着する必要があり、半年以降は就寝時に装着する場合が多いです。

 

まとめ

マウスピース矯正で使用するマウスピースの種類はソフト、ミディアム、ハードがあります。計画通りに治療を進めるためには、必ず決められた時間と期間を守る必要があります。早く歯を動かしたいからといって、いきなりハードを装着すると歯を支えている骨に影響を与えてしまう可能性が高いです。

矯正治療を考えている方は、矯正相談をおすすめしています。矯正治療を行っている歯科医院では、無料~5,000円で矯正相談を設けていることが多く、治療の流れや、おおまかな期間や費用、矯正治療に関する疑問など相談ができます。

また、矯正治療にはワイヤー矯正、マウスピース矯正、部分矯正などさまざまな治療方法があり、それぞれのメリットとデメリットをよく理解してから適切な治療の選択をしましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.04.10更新

近年マウスピース矯正は「目立たない矯正治療」として確立しています。インビザラインやアソアライナーというシステムの名称を聞いたことがある方も多いのでは。このようにマウスピース矯正には様々な種類があります。ここではマウスピース矯正の種類や特徴について解説します。

 

マウスピースの治療方法は全額矯正と部分矯正の2種類

マウスピース矯正には前歯を中心に動かしていく部分矯正と、全ての歯を動かす全額矯正の2種類に分かれます。

 

部分矯正は軽い症例から中等度の症例に適している

マウスピース矯正が最も得意とするのは、前歯を動かす部分矯正です。
例えば、前歯のすきっ歯を治したいなど、一部のでこぼこした歯並びを治したいなど、軽〜中等度の症例に適しています。
全額矯正と比べ、短期間で治療ができます。

 

全額矯正は軽い症例〜難症例に適している

歯にアタッチメントと呼ばれる装置を装着することによって、マウスピース矯正でも難症例に対応することが可能になりました。奥歯も動かすことによって噛み合わせの改善もできます。

しかし、抜歯が必要な場合や、重度のでこぼこした歯並びは治療が難しく、ワイヤー矯正が適している場合があります。

 

世界のトップシェアを誇るインビザライン

米国のアラインテクノロジー社から提供されている、世界のトップシェアを誇るマウスピース矯正です。インビザラインは各症例ごとに対応できるシステムを採用しています。

 

インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ

全額矯正を目的としているシステムです。マウスピースの作製枚数に制限がないため、難症例にも対応ができます。他のマウスピース矯正と比べると価格は高価ですが、治療期間に制限がないため、途中で計画を変更できるなど柔軟に対応ができます。

 

インビザライン・ライトパッケージ

前歯に特化したシステムです。約7ヶ月間の短い期間で矯正が終了できるような症例が対象です。すきっ歯など軽度な症例が適しており、低価格で歯並びを改善することができます。

 

インビザライン・エクスプレスパッケージ

ライトパッケージよりもさらに軽度な症例に適しているシステムです。約3〜4ヶ月で矯正が終了できる症例が対象です。
1〜2本の歯を動かす、少しの隙間などに適しています。

 

インビザラインティーン

11〜16歳までが対象のシステムです。人の目が気になる多感な時期でも目立たずに矯正ができます。奥歯の目立たない場所に装着時間によって色が変化するコンプライアンス・インジケーターが搭載されており、おおよその装着時間を確認することができます。

 

インビザラインiGOシステム

第二小臼歯までの前歯に特化した矯正システムです。デジタル技術を駆使し、治療の予測が可能で正確な治療期間を知ることができます。

 

部分矯正が可能なアソアライナー

前歯に特化した部分矯正です。軽度の症例や矯正後の後戻りなどに適しています。月に1度歯型を取り、国内の専用ラボでマウスピースを作製します。
歯の移動量を測定し解析してからマウスピースが作製されるので、誤差が生じにくく、計画通りに矯正を進めることが可能です。

 

クリアコレクトは米国のシェア第2位のマウスピース矯正

インプラントメーカーの最大手であるストローマン社が提供しているマウスピース矯正です。米国ではインビザラインに次いでシェア第2位です。インビザラインとほぼ同様の矯正システムで、全額矯正が可能。

3Dスキャンで歯型を取り、1度のスキャンで全てのマウスピースが作製されます。インビザラインよりもマウスピースが薄く、違和感が少なくなっています。歯肉を覆う形状をしており、歯を動かす力が強くなってるのが特徴です。

 

キレイラインは前歯の軽症例に特化

2017年から登場した格安マウスピース矯正です。SNSや広告で目にする機会が増えたキレイライン。前歯の軽度な症例のみに対応している部分矯正です。例えば、前歯のすきっ歯や軽度のでこぼこした歯、矯正後の後戻りが適用となります。

一般的なマウスピース矯正と比べると価格が安く設定されており、目安の費用は10〜30万円程度です。

 

まとめ

マウスピース矯正は前歯だけ動かす部分矯正と、歯全体を動かす全額矯正に分けられます。歯の表面にアタッチメントを装着することによって、難症例にも適応するようになりました。

しかし、マウスピースでは歯の移動量が大きくなる症例は不向きとされています。例えば出っ歯、ねじれた歯、骨格的に問題がある場合はマウスピース矯正よりもワイヤー矯正や外科的処置が必要です。

2017年より、格安マウスピースが誕生してから矯正の敷居は低くなりましたが、部分矯正向きで全額矯正はできません。適応症例を知らずに、安いだけで矯正を初めてしまうと思わぬトラブルが発生してしまいます。

矯正を始める際は、歯科医院で診査、診断を受け症例にあった矯正方法を選択するようにしましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.03.25更新

マウスピース矯正は、歯を抜かないでできると聞いたことはありませんか?誤解されることが多いのですが、マウスピース矯正は歯を抜かない矯正方法ではありません。症例によって抜歯をした方がメリットがある場合があります。

しかし、「健康な歯を抜きたくない」と思う方も多いはず。そこで、マウスピース矯正の際に抜歯なしで矯正する方法について解説します。

 

目標の設定を変えることで抜歯なしのマウスピース矯正はできる

歯科医師は診査・診断の結果をもとに検討し、歯並びの目標を決めて治療を行います。その目標のために歯を抜いた方が最善であると診断した場合、抜歯をした方が良いという提案をします。

患者さんは歯科医師からの提案をもとに、矯正の目標を決めます。非抜歯を希望される場合、目標の設定を変えることで抜歯なしの矯正ができる可能性があります。

しかし、その目標が納得できるものであるか、十分に歯科医師と相談してから矯正をはじめることが非常に大切です。

 

矯正前にシミュレーションで治療後の歯並びを確認

歯科医院によって異なりますが、矯正後の歯並びをシミュレーションできます。抜歯した場合、非抜歯の場合と比べることができます。
歯を抜きたくない場合は治療前にシミュレーションを行い、最終段階の歯並びの違いを確認しましょう。

 

マウスピース矯正では抜歯を伴う治療は適していない

抜歯を必要とする矯正ではマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正を勧められます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強いため、空いたスペースを埋めることを得意としています。マウスピース矯正は歯を動かす距離が少ない方が円滑に矯正できます。

しかし、抜歯をしたからワイヤー矯正というわけではありません。マウスピース矯正は進歩し続けており、抜歯が必要でもマウスピース矯正は可能になりました。歯科医師によって考え方は異なりますが、ワイヤー矯正と併用したり、時間をかけてマウスピースだけで矯正を行う場合があります。

 

スペースが足りない場合は奥の歯を後ろに移動する

歯の大きさに対して顎が小さいなど、歯が収まりきれていない場合、でこぼこした歯並びになります。このような場合は抜歯をして、歯を並べるためのスペースを確保します。歯を抜かないで矯正する際、以下の方法でスペースを確保します。

 

○奥の歯を後ろへ移動させる

マウスピース矯正では奥の歯を後ろに移動させる方法があり、矯正治療に必要なスペースを確保できます。

 

○歯の側面をやすりで削って幅を縮小する

ディスキングといわれる方法で、歯の側面をやすりで削る方法です。歯の幅を縮小することで必要なスペースを確保できます。

 

抜歯をすることが悪いことではない

必ずしも抜歯をすることが悪いことではありません。抜歯を必要とするケースがあり、その場合は歯を抜いた方がきれいに並べられる、噛み合わせのバランスが改善できるなどメリットがあります。
抜歯が必要なケースで非抜歯矯正を行うと以下のようなデメリットがあります。

 

○奥歯が揃わなくなり噛み合わせに支障がでる

歯を並べるスペースの確保ができないため、奥歯が揃わず噛み合わせに支障をきたしてしまいます。

 

○前歯が押されて前にでてしまう

歯を並べるスペースが確保できないために、前歯が押し出され、前にでてきてしまうことがあります。

 

○歯肉が下がってしまう

抜歯をせず並べようとすると、本来の位置よりも外側にずれて、歯肉が下がってしまいます。

 

矯正治療の目的は噛み合わせと歯並びの改善

矯正治療は見た目を改善するほかに、噛み合わせを改善するなど重要な目的があります。矯正の治療目的は以下の4つです。

○噛み合わせを改善し、食べものをしっかり噛めるようにする

矯正の本来の目的は噛み合わせの改善です。上下の歯が正常に噛み合うことで、食べる、話す、呼吸といった口の本来の機能を改善します。

 

○歯並びの改善によって見た目をよくする

ほとんどの方が見た目を気にして矯正治療を希望されます。歯並びを改善すると見た目のコンプレックスがなくなります。最近では身だしなみとして就職活動前に矯正治療を希望される方も増えてきました。

 

○歯並びが改善されることによって歯の負担を減らす

噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかってしまいます。負担がかかってしまった歯はすり減ったり、割れてしまうなどのリスクが高くなります。
上下の噛み合わせが整うと、歯にかかる力が分散され、歯の負担を減らすことが出来ます。

 

○歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせる

でこぼこした歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯並びを良くすることによって歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

 

まとめ

抜歯をしたくないからといって安易に非抜歯で矯正を行うと、思いもよらない問題が起こる可能性があります。抜歯が必要と提案された場合、なぜ抜歯が必要なのか、抜歯をしないで矯正をするとどうなるのかを理解したうえで矯正方法を選択します。

矯正治療を行う際はどのような歯になりたいかを明確にし、歯科医師に伝えることが非常に大切です。診査・診断の結果を参考に歯科医師とよく相談した上で矯正治療をはじめましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.02.26更新

マウスピース矯正を始めたものの、食事の際に毎回外すのは面倒になってきますよね。「マウスピース矯正をしたまま飲食しても大丈夫?」と思った方もいるはず。

マウスピース矯正をしたまま食事はしていいのか?をご紹介します。

 

マウスピース矯正をしたままの食事はNG

マウスピース矯正をしたまま食べるという行為自体が難しいです。やわらかい食べ物でも思わぬトラブルの原因になりますので、マウスピースを装着したままの食事は避けましょう。

マウスピース矯正をしたまま食事をしてはいけない理由は以下の4つです。

 

○マウスピースの破損

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材です。厚さは0.5mmと薄く、硬いものを食べてしまうことにより破損する可能性があります。

破損した場合、マウスピースの装着ができなくなり、矯正した歯が後戻りしてしまいます。最悪の場合、また1から計画し、作り直しということも。費用と時間もかかってしまうので食事の際は外しましょう。

 

○マウスピースの変形

装着したまま硬いものを噛んでしまうと、気づかないうちにマウスピースが変形してしまうことがあります。

変形したマウスピースをそのまま使用すると歯並びに悪い影響が出ます。歯並びを治すためのマウスピース矯正ですので、変形させないように丁寧に扱うことが大切です。

 

○マウスピースの着色

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材でできているので、着色しやすい素材ともいえます。

カレーやミートソースなどの着色の濃い食べものはマウスピースが黄ばんでしまい、不衛生に見えてしまいます。

 

○虫歯、歯周病のリスク

マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースと歯の間に食べ物が入ってしまいます。
本来唾液の力によって、口の中の菌が悪さをしないように抑えるのですが、マウスピースを装着した歯には唾液が行き渡りません。

マウスピースと歯の間に食べ物が入ったまま長時間放置することは、菌に餌を与え続けていることになり、虫歯や歯周病の原因になります。

 

マウスピース矯正をしたままでも水はOK

ではマウスピースを装着したまま飲み物を飲むことはできるのでしょうか?結論からいうと「水」は大丈夫です。着色を気にしない方や我慢したくない方は水以外に砂糖の入っていないものを飲んでも大丈夫ですが、以下の3つは注意が必要です。

 

○熱い飲み物

マウスピースは0.5mmと薄いプラスチックに近い素材でできています。プラスチックは熱に弱い素材です。

熱い飲み物はマウスピースを変形させてしまう原因になりますので避けましょう。

 

○コーヒー、お茶、ワインなど着色が強い飲み物

着色が強い飲み物はマウスピースが変色する原因になります。マウスピースと歯の中に着色が強い飲み物が入ってしまうと、歯まで着色しやすくなります。

ですが、中には着色しても構わないという方もいます。我慢したくない場合やマウスピースの交換間近の場合は、砂糖が入っていないものを選びましょう。

 

○甘い飲み物

スポーツドリンクは無色で、マウスピースを装着したまま飲んでも大丈夫かと思われますが、糖分が入っている飲み物は注意が必要です。

マウスピース装着中は歯周辺に唾液が行き届きにくくなります。自浄作用が働きにくい口の中の環境では虫歯のリスクが高くなります。

 

マウスピース矯正中の食事の際に気をつけたいこと

マウスピース矯正は歯に力をかけて動かしていきます。はじめてマウスピースを装着した場合や、交換時には痛みを伴うことがあります。外して食事をする際にも注意点がありますので、3つご紹介します。

 

○固い食べ物は避ける

マウスピースを交換してから3日間は歯が動いている状態で痛みが出やすい時期です。交換したばかりで硬いものを食べると痛みを伴う場合があります。

マウスピースを交換した後は「おせんべい」などの硬い食べ物は避けるようにしましょう。

 

○外食の際はお手洗いなどで外してからケースに入れる

マウスピースの扱いに慣れてくると外食の際に、席でマウスピースを外してそばに置く。ということをしたことがあるかもしれません。

マウスピースは口の中に入れるものです。他人から見たら「不衛生」と思われてしまうので、御手洗いで外し、必ずケースに入れましょう。

ティッシュで包む場合は間違えて捨ててしまわないように注意します。外した際はケースに入れておくことで紛失を防ぐことができます。

 

○食後は必ず歯磨きをしてから装着をする

食後、歯磨きをせずマウスピースを装着すると、食べかすを閉じ込めることになります。食べかすは菌にとって大好物。

虫歯、歯周病予防のために常に歯ブラシを持ち運び、歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正をしたまま食事はできません。

マウスピース矯正を成功させるには「決められた装着時間を守る」ことが前提ですが、「飲食の際は外すこと」が基本です。

食事の際は外して、普段通りの食事が楽しめるのがマウスピース矯正の最大のメリット。正しく使用して美しい歯並びを手に入れましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.01.08更新

治療をはじめる前に知っておきたい、マウスピース矯正の痛みの原因と対処法について解説いたします。

 

矯正治療の痛みの原因

マウスピース矯正、ワイヤー矯正に関わらず、矯正には痛みを伴うことがあります。
矯正中の痛みの大きな原因として「歯が動くときの痛み」「ものを噛むときの痛み」「装置が当たるときの痛み」の3つがあげられます。

 

○歯が動くときの痛み

矯正治療によって歯を移動する際には、歯槽骨内で歯根膜が伸び縮みします。このときに痛みを伴うことがありますが、歯の動き出しが一番痛く、時間が経つに従い自然と消えていくことがほとんどです。

マウスピース矯正では、マウスピースを新しいものに交換して最初の2~3日間に最も歯が動くため、この時期に痛みを感じることが多いです。長くても1週間ほどで痛みが治まるケースがほとんどです。

痛みの程度は個人差が大きく、締め付けられるように痛いという方もいますが、違和感がある程度という方もいます。

 

○ものを噛むときの痛み

矯正中の動いている状態の歯はとても敏感で、噛んだり歯がぶつかったりしたときに痛みを感じることがあります。

 

○装置が当たるときの痛み

矯正装置が当たって、歯茎など口腔粘膜に痛みを感じることがあります。
特にワイヤー矯正の場合は、装置が歯肉、唇、舌などに当たりたすいため痛みが出たり口内炎になったりすることが頻繁にあります 。

マウスピース矯正は、とがった装置が少なく傷をつけにくいため、このような痛みがでることは少ないです。

 

その他のマウスピース矯正中の痛み

マウスピース矯正で感じる痛みについてご紹介していきます。

 

○マウスピース交換の際に痛む

マウスピースを新しいものに交換すると、痛みを感じることがあります。
交換して3日程度が痛みのピークで、その後徐々に痛みが治まることが多いです。

 

○マウスピースが当たって痛い

歯が窮屈な感じがすることがあります。
またマウスピースが当たったりして、粘膜に痛みが出ることがあります。

 

○マウスピースを外すときの痛み

マウスピースは、食事や歯磨きなどの際に外すことができます。
ただ、歯が元に戻ろうとする力が働くため、外した瞬間にジワリとした痛みを感じることあります。

 

○久しぶりにマウスピースを装着したときの痛み

長期間マウスピースを装着しなかった場合、後戻りが起きていることがあります。痛みを強く感じるときは歯科医に相談しましょう。

 

○歯茎が痛い

清掃不良により歯周病になると、歯肉が腫れマウスピースが歯肉に当たりやすくなり痛みがでやすいです。
また、食べかすが挟まったままマウスピースを装着すると、奥に押し込まれ痛みを感じます。
食後はデンタルフロスなどを使用し、しっかりと清掃してからマウスピースを装着しましょう。

 

○ゴムをかけた時の痛み

歯科矯正ではゴムを使用することがありますが、歯が引っ張られ痛いことがあります。
また、ゴムが頬に当たって擦れることによって痛む方もいらっしゃいます。

 

○虫歯

矯正治療中に虫歯になってしまい、痛みを感じることがあります。

  

マウスピース矯正中に痛いときの対処法

痛みを感じる場合は、まずは担当の歯科医に相談してみましょう。
その他ご自身で行うことができる、痛みの対処法をご紹介していきます。

 

○鎮痛剤を飲む

我慢できない、寝られないほど痛みを感じる場合は、市販の鎮痛剤を飲んでみましょう。

ただ「イブプロフェン(ロキソニンなど)」の鎮痛薬は抗炎症作用があり、歯の移動を阻害する可能性があるため服用に注意が必要です。
「アセトアミノフェン(カロナール錠、コカールなど)」であれば、消炎作用がほとんどないため歯の移動を阻害しません。矯正治療中におすすめの鎮痛薬です。

また、冷やすことでも痛みを抑えられます。

 

○ひとつ前のマウスピースに戻す

マウスピースはコンピューターで歯の動かし方を計算し作成していますが、想定通り歯が動かずマウスピース交換時に過剰な負担がかかってしまうことがあります。
ひとつ前のマウスピースを長めに使用し、しっかりと歯を移動させてから次の段階のマウスピースに交換し痛みに対処する方法もあります。

 

○柔らかいものを食べる

矯正治療中は、硬いものは痛くて噛めないことがあります。痛いときは、なるべく柔らかいものを食べましょう。
おすすめは、おかゆ、スープ、卵料理、豆腐料理、煮物(柔らかく煮る)、麺類(少し長めに茹でる)などです。

フランスパン、ステーキなどの硬い食べ物は痛みが出やすいので気を付けましょう。

 

○マウスピースを削る

マウスピースがあたって痛い場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。

通院が難しい場合、該当する部分のみを紙やすりや爪やすりなどで少しだけ削ってください。
ただ、削りすぎると変形の原因となりますので注意が必要です。不明点などあれば、歯科医院へ相談しましょう。

○歯周病・虫歯治療

歯周病や虫歯によって痛みが出ている場合は、歯科医院で治療を行う必要があります。

 

まとめ

今回は、マウスピース矯正の痛みとその対処法について解説いたしました。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べ痛みが少ない矯正方法だといわれています。
ただ痛みの感じ方には個人差があります。矯正中に痛みや不安を感じた場合は、担当の歯科医に気軽に相談をしてみてください。



投稿者: 西本歯科医院

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