2021.03.25更新

マウスピース矯正は、歯を抜かないでできると聞いたことはありませんか?誤解されることが多いのですが、マウスピース矯正は歯を抜かない矯正方法ではありません。症例によって抜歯をした方がメリットがある場合があります。

しかし、「健康な歯を抜きたくない」と思う方も多いはず。そこで、マウスピース矯正の際に抜歯なしで矯正する方法について解説します。

 

目標の設定を変えることで抜歯なしのマウスピース矯正はできる

歯科医師は診査・診断の結果をもとに検討し、歯並びの目標を決めて治療を行います。その目標のために歯を抜いた方が最善であると診断した場合、抜歯をした方が良いという提案をします。

患者さんは歯科医師からの提案をもとに、矯正の目標を決めます。非抜歯を希望される場合、目標の設定を変えることで抜歯なしの矯正ができる可能性があります。

しかし、その目標が納得できるものであるか、十分に歯科医師と相談してから矯正をはじめることが非常に大切です。

 

矯正前にシミュレーションで治療後の歯並びを確認

歯科医院によって異なりますが、矯正後の歯並びをシミュレーションできます。抜歯した場合、非抜歯の場合と比べることができます。
歯を抜きたくない場合は治療前にシミュレーションを行い、最終段階の歯並びの違いを確認しましょう。

 

マウスピース矯正では抜歯を伴う治療は適していない

抜歯を必要とする矯正ではマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正を勧められます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強いため、空いたスペースを埋めることを得意としています。マウスピース矯正は歯を動かす距離が少ない方が円滑に矯正できます。

しかし、抜歯をしたからワイヤー矯正というわけではありません。マウスピース矯正は進歩し続けており、抜歯が必要でもマウスピース矯正は可能になりました。歯科医師によって考え方は異なりますが、ワイヤー矯正と併用したり、時間をかけてマウスピースだけで矯正を行う場合があります。

 

スペースが足りない場合は奥の歯を後ろに移動する

歯の大きさに対して顎が小さいなど、歯が収まりきれていない場合、でこぼこした歯並びになります。このような場合は抜歯をして、歯を並べるためのスペースを確保します。歯を抜かないで矯正する際、以下の方法でスペースを確保します。

 

○奥の歯を後ろへ移動させる

マウスピース矯正では奥の歯を後ろに移動させる方法があり、矯正治療に必要なスペースを確保できます。

 

○歯の側面をやすりで削って幅を縮小する

ディスキングといわれる方法で、歯の側面をやすりで削る方法です。歯の幅を縮小することで必要なスペースを確保できます。

 

抜歯をすることが悪いことではない

必ずしも抜歯をすることが悪いことではありません。抜歯を必要とするケースがあり、その場合は歯を抜いた方がきれいに並べられる、噛み合わせのバランスが改善できるなどメリットがあります。
抜歯が必要なケースで非抜歯矯正を行うと以下のようなデメリットがあります。

 

○奥歯が揃わなくなり噛み合わせに支障がでる

歯を並べるスペースの確保ができないため、奥歯が揃わず噛み合わせに支障をきたしてしまいます。

 

○前歯が押されて前にでてしまう

歯を並べるスペースが確保できないために、前歯が押し出され、前にでてきてしまうことがあります。

 

○歯肉が下がってしまう

抜歯をせず並べようとすると、本来の位置よりも外側にずれて、歯肉が下がってしまいます。

 

矯正治療の目的は噛み合わせと歯並びの改善

矯正治療は見た目を改善するほかに、噛み合わせを改善するなど重要な目的があります。矯正の治療目的は以下の4つです。

○噛み合わせを改善し、食べものをしっかり噛めるようにする

矯正の本来の目的は噛み合わせの改善です。上下の歯が正常に噛み合うことで、食べる、話す、呼吸といった口の本来の機能を改善します。

 

○歯並びの改善によって見た目をよくする

ほとんどの方が見た目を気にして矯正治療を希望されます。歯並びを改善すると見た目のコンプレックスがなくなります。最近では身だしなみとして就職活動前に矯正治療を希望される方も増えてきました。

 

○歯並びが改善されることによって歯の負担を減らす

噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかってしまいます。負担がかかってしまった歯はすり減ったり、割れてしまうなどのリスクが高くなります。
上下の噛み合わせが整うと、歯にかかる力が分散され、歯の負担を減らすことが出来ます。

 

○歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせる

でこぼこした歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯並びを良くすることによって歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

 

まとめ

抜歯をしたくないからといって安易に非抜歯で矯正を行うと、思いもよらない問題が起こる可能性があります。抜歯が必要と提案された場合、なぜ抜歯が必要なのか、抜歯をしないで矯正をするとどうなるのかを理解したうえで矯正方法を選択します。

矯正治療を行う際はどのような歯になりたいかを明確にし、歯科医師に伝えることが非常に大切です。診査・診断の結果を参考に歯科医師とよく相談した上で矯正治療をはじめましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.02.26更新

マウスピース矯正を始めたものの、食事の際に毎回外すのは面倒になってきますよね。「マウスピース矯正をしたまま飲食しても大丈夫?」と思った方もいるはず。

マウスピース矯正をしたまま食事はしていいのか?をご紹介します。

 

マウスピース矯正をしたままの食事はNG

マウスピース矯正をしたまま食べるという行為自体が難しいです。やわらかい食べ物でも思わぬトラブルの原因になりますので、マウスピースを装着したままの食事は避けましょう。

マウスピース矯正をしたまま食事をしてはいけない理由は以下の4つです。

 

○マウスピースの破損

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材です。厚さは0.5mmと薄く、硬いものを食べてしまうことにより破損する可能性があります。

破損した場合、マウスピースの装着ができなくなり、矯正した歯が後戻りしてしまいます。最悪の場合、また1から計画し、作り直しということも。費用と時間もかかってしまうので食事の際は外しましょう。

 

○マウスピースの変形

装着したまま硬いものを噛んでしまうと、気づかないうちにマウスピースが変形してしまうことがあります。

変形したマウスピースをそのまま使用すると歯並びに悪い影響が出ます。歯並びを治すためのマウスピース矯正ですので、変形させないように丁寧に扱うことが大切です。

 

○マウスピースの着色

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材でできているので、着色しやすい素材ともいえます。

カレーやミートソースなどの着色の濃い食べものはマウスピースが黄ばんでしまい、不衛生に見えてしまいます。

 

○虫歯、歯周病のリスク

マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースと歯の間に食べ物が入ってしまいます。
本来唾液の力によって、口の中の菌が悪さをしないように抑えるのですが、マウスピースを装着した歯には唾液が行き渡りません。

マウスピースと歯の間に食べ物が入ったまま長時間放置することは、菌に餌を与え続けていることになり、虫歯や歯周病の原因になります。

 

マウスピース矯正をしたままでも水はOK

ではマウスピースを装着したまま飲み物を飲むことはできるのでしょうか?結論からいうと「水」は大丈夫です。着色を気にしない方や我慢したくない方は水以外に砂糖の入っていないものを飲んでも大丈夫ですが、以下の3つは注意が必要です。

 

○熱い飲み物

マウスピースは0.5mmと薄いプラスチックに近い素材でできています。プラスチックは熱に弱い素材です。

熱い飲み物はマウスピースを変形させてしまう原因になりますので避けましょう。

 

○コーヒー、お茶、ワインなど着色が強い飲み物

着色が強い飲み物はマウスピースが変色する原因になります。マウスピースと歯の中に着色が強い飲み物が入ってしまうと、歯まで着色しやすくなります。

ですが、中には着色しても構わないという方もいます。我慢したくない場合やマウスピースの交換間近の場合は、砂糖が入っていないものを選びましょう。

 

○甘い飲み物

スポーツドリンクは無色で、マウスピースを装着したまま飲んでも大丈夫かと思われますが、糖分が入っている飲み物は注意が必要です。

マウスピース装着中は歯周辺に唾液が行き届きにくくなります。自浄作用が働きにくい口の中の環境では虫歯のリスクが高くなります。

 

マウスピース矯正中の食事の際に気をつけたいこと

マウスピース矯正は歯に力をかけて動かしていきます。はじめてマウスピースを装着した場合や、交換時には痛みを伴うことがあります。外して食事をする際にも注意点がありますので、3つご紹介します。

 

○固い食べ物は避ける

マウスピースを交換してから3日間は歯が動いている状態で痛みが出やすい時期です。交換したばかりで硬いものを食べると痛みを伴う場合があります。

マウスピースを交換した後は「おせんべい」などの硬い食べ物は避けるようにしましょう。

 

○外食の際はお手洗いなどで外してからケースに入れる

マウスピースの扱いに慣れてくると外食の際に、席でマウスピースを外してそばに置く。ということをしたことがあるかもしれません。

マウスピースは口の中に入れるものです。他人から見たら「不衛生」と思われてしまうので、御手洗いで外し、必ずケースに入れましょう。

ティッシュで包む場合は間違えて捨ててしまわないように注意します。外した際はケースに入れておくことで紛失を防ぐことができます。

 

○食後は必ず歯磨きをしてから装着をする

食後、歯磨きをせずマウスピースを装着すると、食べかすを閉じ込めることになります。食べかすは菌にとって大好物。

虫歯、歯周病予防のために常に歯ブラシを持ち運び、歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正をしたまま食事はできません。

マウスピース矯正を成功させるには「決められた装着時間を守る」ことが前提ですが、「飲食の際は外すこと」が基本です。

食事の際は外して、普段通りの食事が楽しめるのがマウスピース矯正の最大のメリット。正しく使用して美しい歯並びを手に入れましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.01.08更新

治療をはじめる前に知っておきたい、マウスピース矯正の痛みの原因と対処法について解説いたします。

 

矯正治療の痛みの原因

マウスピース矯正、ワイヤー矯正に関わらず、矯正には痛みを伴うことがあります。
矯正中の痛みの大きな原因として「歯が動くときの痛み」「ものを噛むときの痛み」「装置が当たるときの痛み」の3つがあげられます。

 

○歯が動くときの痛み

矯正治療によって歯を移動する際には、歯槽骨内で歯根膜が伸び縮みします。このときに痛みを伴うことがありますが、歯の動き出しが一番痛く、時間が経つに従い自然と消えていくことがほとんどです。

マウスピース矯正では、マウスピースを新しいものに交換して最初の2~3日間に最も歯が動くため、この時期に痛みを感じることが多いです。長くても1週間ほどで痛みが治まるケースがほとんどです。

痛みの程度は個人差が大きく、締め付けられるように痛いという方もいますが、違和感がある程度という方もいます。

 

○ものを噛むときの痛み

矯正中の動いている状態の歯はとても敏感で、噛んだり歯がぶつかったりしたときに痛みを感じることがあります。

 

○装置が当たるときの痛み

矯正装置が当たって、歯茎など口腔粘膜に痛みを感じることがあります。
特にワイヤー矯正の場合は、装置が歯肉、唇、舌などに当たりたすいため痛みが出たり口内炎になったりすることが頻繁にあります 。

マウスピース矯正は、とがった装置が少なく傷をつけにくいため、このような痛みがでることは少ないです。

 

その他のマウスピース矯正中の痛み

マウスピース矯正で感じる痛みについてご紹介していきます。

 

○マウスピース交換の際に痛む

マウスピースを新しいものに交換すると、痛みを感じることがあります。
交換して3日程度が痛みのピークで、その後徐々に痛みが治まることが多いです。

 

○マウスピースが当たって痛い

歯が窮屈な感じがすることがあります。
またマウスピースが当たったりして、粘膜に痛みが出ることがあります。

 

○マウスピースを外すときの痛み

マウスピースは、食事や歯磨きなどの際に外すことができます。
ただ、歯が元に戻ろうとする力が働くため、外した瞬間にジワリとした痛みを感じることあります。

 

○久しぶりにマウスピースを装着したときの痛み

長期間マウスピースを装着しなかった場合、後戻りが起きていることがあります。痛みを強く感じるときは歯科医に相談しましょう。

 

○歯茎が痛い

清掃不良により歯周病になると、歯肉が腫れマウスピースが歯肉に当たりやすくなり痛みがでやすいです。
また、食べかすが挟まったままマウスピースを装着すると、奥に押し込まれ痛みを感じます。
食後はデンタルフロスなどを使用し、しっかりと清掃してからマウスピースを装着しましょう。

 

○ゴムをかけた時の痛み

歯科矯正ではゴムを使用することがありますが、歯が引っ張られ痛いことがあります。
また、ゴムが頬に当たって擦れることによって痛む方もいらっしゃいます。

 

○虫歯

矯正治療中に虫歯になってしまい、痛みを感じることがあります。

  

マウスピース矯正中に痛いときの対処法

痛みを感じる場合は、まずは担当の歯科医に相談してみましょう。
その他ご自身で行うことができる、痛みの対処法をご紹介していきます。

 

○鎮痛剤を飲む

我慢できない、寝られないほど痛みを感じる場合は、市販の鎮痛剤を飲んでみましょう。

ただ「イブプロフェン(ロキソニンなど)」の鎮痛薬は抗炎症作用があり、歯の移動を阻害する可能性があるため服用に注意が必要です。
「アセトアミノフェン(カロナール錠、コカールなど)」であれば、消炎作用がほとんどないため歯の移動を阻害しません。矯正治療中におすすめの鎮痛薬です。

また、冷やすことでも痛みを抑えられます。

 

○ひとつ前のマウスピースに戻す

マウスピースはコンピューターで歯の動かし方を計算し作成していますが、想定通り歯が動かずマウスピース交換時に過剰な負担がかかってしまうことがあります。
ひとつ前のマウスピースを長めに使用し、しっかりと歯を移動させてから次の段階のマウスピースに交換し痛みに対処する方法もあります。

 

○柔らかいものを食べる

矯正治療中は、硬いものは痛くて噛めないことがあります。痛いときは、なるべく柔らかいものを食べましょう。
おすすめは、おかゆ、スープ、卵料理、豆腐料理、煮物(柔らかく煮る)、麺類(少し長めに茹でる)などです。

フランスパン、ステーキなどの硬い食べ物は痛みが出やすいので気を付けましょう。

 

○マウスピースを削る

マウスピースがあたって痛い場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。

通院が難しい場合、該当する部分のみを紙やすりや爪やすりなどで少しだけ削ってください。
ただ、削りすぎると変形の原因となりますので注意が必要です。不明点などあれば、歯科医院へ相談しましょう。

○歯周病・虫歯治療

歯周病や虫歯によって痛みが出ている場合は、歯科医院で治療を行う必要があります。

 

まとめ

今回は、マウスピース矯正の痛みとその対処法について解説いたしました。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べ痛みが少ない矯正方法だといわれています。
ただ痛みの感じ方には個人差があります。矯正中に痛みや不安を感じた場合は、担当の歯科医に気軽に相談をしてみてください。



投稿者: 西本歯科医院

2020.11.21更新

マウスピース矯正は、ほかの矯正方法と比べて虫歯になりやすいのでしょうか?
マウスピース矯正の虫歯リスクや、矯正中に虫歯にならないための方法、虫歯の治療時期などについてご紹介いたします。

 

歯列矯正中は虫歯になりやすい

矯正期間中は、歯に装置を装着するため汚れが溜まりやすくなり、歯磨きがしにくくなります。そのため虫歯になりやすいです。

矯正方法により、虫歯リスクの差があります。

○ワイヤー矯正の虫歯リスク

ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通すことによって歯を動かします。ご自分で装置を取り外すことはできず、食事をする時も、歯磨きをする時も常に矯正装置を装着している状態となります。

そのため、食べたものが挟まったり、歯垢が溜まったりしやすく、歯磨きもしにくいです。虫歯や歯周病のリスクは高く、きちんとセルフケアをしていないと虫歯だらけになってしまうケースもあります。

○裏側ワイヤー矯正の虫歯リスク

歯の裏側に、ブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。通常のワイヤー矯正と同じように、ご自身で装置を取り外すことはできません。

裏側に装置がついているため歯磨きがしにくく、虫歯になるリスクがあります。
ただ、歯の表側よりも裏側のエナメル質のほうが厚いですし、常に唾液に触れていて自浄作用が期待できますので、表側矯正に比べれば虫歯になるリスクが低いです。

○マウスピース矯正は虫歯になりにくい

マウスピース(アライナー)という透明の装置を歯に装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換することによって歯を正しい位置に動かしていく矯正方法です。

ご自身で矯正装置を取り外して歯磨きをすることができます。そのため正しくケアを行いっていれば、比較的虫歯になるリスクが低い矯正方法です。

ただ、歯の表面にアタッチメントという装置を接着している場合は、その周辺に汚れが付着しやすく虫歯のリスクが高くなります。丁寧に歯磨きを行いましょう。

 

虫歯治療を行うタイミング

虫歯ができてしまった場合は、どのタイミングで治療を行うとよいのでしょうか?

 

○矯正治療開始前に虫歯治療

矯正治療を始める前に虫歯を発見した場合は、先に虫歯治療を行います。
矯正期間は1~3年ほどかかるので、その間に虫歯が進行してしまうからです。

ただ、矯正を行うと歯並びやかみ合わせが変化するため、状況に応じて応急処置を行って仮歯や保険の被せ物を入れ、セラミックなどの高価な被せ物は矯正治療終了後に制作することもあります。

 

○矯正治療中に虫歯ができてしまった場合

矯正期間中でもマウスピース矯正なら取り外しができますので、すぐに治療をすることができます。

ただ大きな虫歯の場合は、治療によって歯の大きさや形が変わりマウスピースが装着できなくなることがあります。

特に「インビザライン」などの、治療開始時に全てのマウスピースを作成するタイプは、歯の形が変わるとその後のマウスピースがすべて装着できなくなる可能性があるため注意が必要です。

治療期間中に何度も歯型を取りその都度マウスピースを制作する「アソアライナー」のようなタイプでしたら、虫歯治療を行っても問題ないでしょう。

 

○矯正治療完了後

矯正期間中にできなかった虫歯治療を行います。

  

マウスピース矯正中に虫歯にならないためには?

虫歯にならないためには、どんなことに注意したらよいのでしょうか。

 

○マウスピースを装着したまま飲食しない

マウスピースをつけたまま食事をすると、歯とマウスピースの間に食べ物が入り込みやすく、虫歯になりやすいです。必ずマウスピースを外してから、飲食をするようにしましょう。

お水はマウスピースをつけた状態で飲んでもかまいませんが、その他の飲み物は外して飲んだほうが良いです。特に糖分の多い飲み物をそのまま飲むと、マウスピースと歯の間に長時間停滞して虫歯になりやすくなります。

マウスピースを装着したまま飲み物を飲みたい時は、なるべく糖分の入っていない飲み物を選んだり、ストローを使って飲んだりするようにしましょう。

○歯磨きをしっかり行う

飲食後に歯磨きを行わずマウスピースを装着してしまうと、マウスピースと歯の間に糖類や酸などが長時間停滞することになるため、虫歯になりやすいです。マウスピースを装着すると唾液の自浄作用は期待できませんから、必ず歯磨きを行ってから装着しなければなりません。

外出先などでどうしても歯磨きができない場合は、食後にお水を飲んだりうがいをしたりしましょう。

○マウスピースの清掃をしっかり行う

汚れたマウスピースを長時間装着していると、虫歯になりやすくなるためマウスピースの清掃も大切です。

マウスピースを取り外したら、こまめにお水で洗いましょう。マウスピースに傷がつかないように、やさしく洗うようにしてください。市販の洗浄剤も有効です。

○気になることがあれば早めに歯科医に相談

虫歯ができてしまったとしても、初期虫歯でしたら簡単な処置ですむことが多いです。歯が痛い、虫歯がある気がするなど気になることがあれば、早めにかかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正は、ご自身で取り外していつものように歯磨きができるため、比較的虫歯になりにくい矯正方法だといえます。
しかし、きちんとセルフケアをしなければ虫歯になってしまう可能性はあります。

虫歯にならないようにしっかりとケアし、美しい口元を手に入れましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2020.09.29更新

マウスピース矯正は、ご自身で取り外しができるため歯磨きがしやすいというメリットがありますね。しかし、「お口の臭いが気になる」という悩みを持っている方は少なくないようです。どうして口臭が出てしまうのでしょうか?

今回は、マウスピース矯正中の口臭の原因と、その対処法について詳しくご紹介していきます。

 

マウスピース矯正中に口臭が発生する原因

マウスピース矯正でも口臭が生じる理由について、具体的に解説していきます。

 

○汚れが溜まりやすいから
マウスピース矯正中は、マウスピースを長時間装着していなければなりません。取り外しが可能だとはいえ、1日に20時間以上装着となると、食事の時間とマウスピースのお手入れの時間以外は、常にお口の中に入っているような状態です。

そのため、どうしても汚れが溜まりやすくなってしまいます。汚れが溜まったままだと、細菌が臭いを発生するようになります。

○食べかすがついたままでマウスピースを装着するから
食事の後に歯磨きをしなかったり、食べかすが残っている状態でマウスピースを装着していると、口臭の原因となります。

○マウスピースが臭うから
プラスティックに一度臭いが吸着してしまうと、なかなか取れません。臭いがついてしまったマウスピースをそのまま使用していると、口臭の原因となります。

マウスピース矯正の場合、2週間から1か月程度で定期的に新しいマウスピースに交換します。そのため、歯ぎしり防止用やスポーツ用などで長期に渡り使用するマウスピースに比べれば臭いは吸着しにくいです。しかし、お手入れがうまくできていないとマウスピース自体が臭ってしまうことがあります。

○唾液が行き届かないから
唾液にはいろいろな効果があることが分かっています。
・殺菌・抗菌作用(唾液には「ラクトフェリン」「リゾチーム」など抗菌作用を持つ成分が含まれている)
・自浄作用(歯の表面についた食べかすなどを洗い流す)
その他、消化作用、潤滑作用、緩衝作用、再石灰化作用、味覚作用があります。

マウスピースを長時間装着していると、唾液が歯の表面に行き届きにくくなり、唾液の抗菌作用、自浄作用などが働かず口臭が発生しやすい環境になります。

 

口臭への対処法

マウスピース矯正中の、口臭への対処法について具体的にご紹介していきます。

○食後に必ず歯磨きをする
食後には必ず、丁寧に歯磨きをしてからマウスピースを装着することがとても大切です。汚れが残ったままでマウスピースを装着すると、汚れを封じ込めるような形になってしまい口臭の原因となるからです。

また、マウスピースを装着していない時に比べて唾液による自浄作用や抗菌作用が低下するので細菌が繁殖しやすくなり、口臭虫歯・歯周病のリスクが高くなります。

歯磨きの際は、一本一本の歯を丁寧に磨きましょう。歯ブラシで磨きにくい部分は、デンタルフロス(糸ようじ)・歯間ブラシ・インタースペースブラシなどを併用して、磨き残しがないようにします。

矯正中は歯が重なっている部分があることも多く、歯磨きが難しいケースもあります。歯科医院でブラッシング指導を受け、ホームケアの際の参考にしてみましょう。

○マウスピースを清掃する
マウスピースに口腔内の細菌が付着しますので、マウスピース自体の清掃も大切です。

基本は水洗いをします。お湯で洗うと変形してしまう可能性があるため、絶対に使わないよう注意してください。

水洗いで落としきれない汚れは、柔らかい歯ブラシやデンチャーブラシなどを使って落とします。研磨剤の入った歯磨き粉を使うとマウスピースに細かな傷がついてしまい、かえって細菌が繁殖し臭いの原因となるため使用しないでください。

また、マウスピース用の洗浄剤を使用すると臭いに効果があります。マウスピース用・リテーナー用・入れ歯用の洗浄剤が市販されていますので、必要に応じて使用してみましょう。

マウスピースの材質によって使用できる洗浄剤が異なることがありますので、歯科医院で確認してから使用するとよいでしょう。

○唾液を増やす
唾液を増やすことによって口臭を予防できます。ご自分でできる唾液を増やす方法に、唾液腺マッサージや舌トレーニングなどがあります。

唾液腺マッサージは、耳下腺、顎下腺、舌下腺をお肌の上から優しく指で押す方法です。耳の前の下部、下顎のラインの内側、顎の下あたりをマッサージすると、唾液の分泌が促されます。

舌トレーニングは、歯と唇の間に舌を入れてぐるっと回す方法です。ほうれい線を伸ばすようなイメージでゆっくりと10回ほど行うと効果的です。
舌を出したり引っ込めたりする運動もおすすめです。

 

マウスピース矯正で口臭が改善されることも?

歯並びが悪い場合、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすかったり、歯磨きがしにくかったりするためどうしても磨き残しが多くなるものです。その結果、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

虫歯が進行して神経が腐敗すると悪臭を放ちますし、歯周病になると歯周病菌がガスを発生して口臭の原因となります。

マウスピース矯正で歯並びを綺麗にすることは、口臭予防にも繋がると言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

マウスピース矯正での口臭の原因と、対処法についてご紹介しました。正しく対処し、さわやかなお口を手に入れましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2020.08.25更新

歯並びや噛み合わせを整える矯正には色々な方法がありますが、マウスピース矯正に興味を持っている方は多いのではないでしょうか。

ワイヤー矯正などより目立たたないので、矯正期間中に人目が気になりません。また、自分で取り外しができるので食事がしやすいですし、歯磨きがいつも通りにできるので口の中を清潔に保つことができます。

子供の矯正でも、様々なマウスピースが使われています。

 

子供の矯正って?

歯列矯正は大人になってからでもできますが、子供のころから始めるとより理想的な治療を行うことができます。大人になってから矯正を始める場合は、歯を動かすことが矯正治療のメインとなります。 顎の骨の成長がすでに終わっているため、歯を動かすスペースがなければ抜歯をする必要がありますし、歯列矯正が難しいケースもあります。

しかし、成長途中であり骨が柔らかい子どものころから矯正を始めれば、顎の成長をコントロールすることが可能です。永久歯が生えてくるスペースを確保したり、顎骨のバランスを整えることができるのです。

 

子供の矯正で使うマウスピースの種類

子供のマウスピース矯正でよく使用される装置を、いくつかご紹介していきます。

子供の矯正(第一期矯正)は、歯並びを一本一本整えるというよりは、成長を利用して顎のバランスや舌の位置などを整えることがメインです。マウスピースを装着して良い影響を与えることによって、顎骨などの成長を正常に導くことができます。

 

○ムーシールド

ムーシールドは、反対咬合(受け口)の早期治療に用いられるマウスピース矯正装置です。
乳歯が生えそろう3歳ごろから使用可能で、特に乳歯列期に治療を開始すると正常な顎骨の成長を促すことができます。

主に就寝時に装着し、上口唇圧が排除され上顎の成長が促されます。また、舌圧と口唇圧のバランスを整え、低位舌が高位になることによって受け口が改善されます。

 

○T4K(ティーフォーケィ)

T4Kは、トレーナー・フォー・キッズの頭文字を取ったもので、口腔筋機能をトレーニングするための装置です。

叢生(乱ぐい歯)、上顎前突(出っ歯)、交差咬合など様々な歯並びに対応します。

一日一時間以上装着することによって、お口周りの筋肉(口腔筋)が鍛えられ、正しい顎や歯の成長を促してくれます。また、間違った舌の位置や口呼吸などの悪癖を改善し、正しい舌の使い方、食べ方、飲み込み方に導きます。

 

○プレオルソ

10歳くらいまでの骨の柔らかい時期に使うことで、歯並びが悪くなるのを予防するマウスピース式矯正装置です。歯並び・噛み合わせを改善し、お口周りの筋肉のバランスを整えます。また、口呼吸から鼻呼吸に改善したり、舌のトレーニングにより正しい飲み込みや発音にしたりする効果があります。

症状に応じて3タイプがあり、2種類の硬さ、複数のサイズがあります。

・Type1:上顎前突(出っ歯)、叢生(乱ぐい歯)、過蓋咬合、保定用
・Type2:開咬症用
・Type3:反対咬合(受け口)用

 

○マイオブレーズ

3歳から15歳ごろに装着する、早期予防矯正装置です。1日1時間と就寝時にマウスピースを装着することによって、間違った口腔習慣に対処し、歯列弓を拡大しながら歯と顎を正しい位置に整えます。

 

○インビザラインファースト

インビザラインの中でも子供に特化しているインビザラインファーストは、2019年にリリースされた比較的新しい矯正方法です。治療の段階に合わせて新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯を動かしていきます。

今までの小児矯正方法とは違い、歯列を拡大する治療と、1つ1つの歯を動かして綺麗に並べる治療を同時に行うことができます。

適用条件が決まっていて、第一大臼歯が萌出し、前歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出し、少なくとも3/4顎に乳歯または未萌出の永久歯が2歯以上ある必要があります。年齢でいうと、6歳から10歳ごろの子供が対象ということになります。

マウスピースを自分で取り外しができるので便利ですが、装着時間(1日約20時間以上)を守らないと効果はでません。

 

子供のマウスピース矯正のメリット・デメリット

 

○メリット

・目立ちにくい
・痛みや煩わしさが他の治療方法より少ない
・抜歯などの負担が少ない
・取り外していつも通り歯磨きができるため、虫歯のリスクが低い
・骨格が正常に近づき美しい口元(Eライン)になる
・口呼吸などの悪癖が改善される

 

○デメリット

・マウスピースを一定時間入れていないと効果が出ない
・将来歯が動いてしまったり再矯正が必要になったりすることがある

 

小児矯正でもよく使われているマウスピース

子供の歯並びを治すための、マウスピース矯正についてご紹介しました。様々なマウスピース矯正の方法がありますが、どんな矯正方法が合っているのかは一人ひとり違います。興味がある方は、矯正歯科で相談し、精密検査を受けてみましょう。

歯並びを綺麗にしたくても、時期を逃すと矯正が難しくなってしまったり、抜歯や手術が必要になってしまうことがあります。今すぐ矯正を始めるにしても、矯正を始めないにしても、歯並びが気になった時点で相談してみることが大切です。

小児矯正だけで歯並びが治る子供さんもいますが、他の矯正方法に移行する必要があることもあります。また、一度治療が完了したとしても、成長して再治療が必要となるケースもあります。女子は15歳くらいまで、男子は18歳くらいまで顎骨が成長しますので、それまでは必ず定期検診を受け経過観察をするようにしましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2020.07.13更新

マウスピース矯正って?

マウスピース矯正をすることによって得られる、様々な効果をご存知ですか?

歯並びや噛み合わせを治す治療方法の中でも、とても人気があるマウスピース矯正。薄くて透明なマウスピース(アライナー)を装着して、少しづつ歯を動かしていく治療方法です。昔から行われているワイヤー矯正と違って目立ちにくく、自分で取り外しが出来て快適です。

それでは、マウスピース矯正をするとどんな効果が得られるのでしょうか?

今回は矯正治療をすることによって得られる一般的な効果はもちろん、「小顔になる」「顔の歪みが整う」などの意外な効果まで、詳しく解説していきます。

 

マウスピース矯正で得られる効果

一般的な矯正の効果について、具体的にご紹介します。

○見た目が綺麗になる

笑った時に見える歯は、お顔の印象に大きな影響を与えます。マウスピース矯正で美しい歯並びになると、笑顔に自信が持てます。
また歯列矯正をすると、口元のバランスや横顔のラインも同時に整います。顔の歪みを整えることはもちろん、美容効果も期待できるかもしれませんね。

 

○食べ物が噛みやすくなる

歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせも治療します。しっかりと噛んで食事ができるようになります。

 

○虫歯になりにくくなる

歯並びが良くなると、歯磨きがしやすいです。お口の中を清潔に保ちやすくなるので、虫歯や歯周病になりにくいです。

 

○歯ぎしりや食いしばりが改善されることがある

歯ぎしりの原因は色々ありますが、噛み合わせが悪いことによって歯ぎしりをしてしまうケースがあります。この場合は歯並びを治すことによって、症状が改善されることがあります。


ちなみに、歯ぎしりや食いしばりを続けていると

  • 歯がすり減ったり割れたりする
  • 知覚過敏になりやすくなる
  • 顎関節症の原因になる
  • 歯周病が悪化する(歯と歯を支えている骨に悪影響を及ぼすことにより、歯周病が悪化します)


などの症状が出ることがあります。歯ぎしり治療用のマウスピースを歯科医院で作成できますので、気になる方は歯科医に相談してみましょう。

 

マウスピース矯正にはこんな意外な効果も!

マウスピース矯正の意外な効果について、ご紹介します。

○エラの張りが改善されて小顔になる

顔の大きさに影響を与える要因の一つに、エラの張りがあります。エラが張っていると、顔が大きく見えてしまうもの。実は、歯並びや噛み合わせが悪いと、食事の際に口周りに余計な力がかかるので、エラに必要以上の筋肉がついてしまうことがあります。普段からお口周りの筋肉である咬筋を、筋トレしているようなもので、どんどん発達して大きくなってしまうのです。

こういった原因でエラが張っている場合は、マウスピース矯正によって歯並びを改善すると、美容整形を行わなくても小顔になれることがあります。もちろん、骨格が大きいためエラが張っているケースでは、矯正しても小顔効果は得られません。しかし、歯列矯正によってある程度は小顔になるケースもあります。気になる方は、一度カウンセリングを受けてみましょう。

○顔のゆがみが改善される

歯並びや噛み合わせが良くなると、顎の形も整いますので、お顔全体のゆがみの改善につながります。お顔が左右対称でない、目や眉毛の位置が違うなど、ゆがみが気になっている方は、歯列矯正を検討してみましょう。

○ダイエット効果

噛み合わせが良くなると、正しい咀嚼ができるようになります。良く噛んで食べるので、満腹中枢が刺激され、少ない量でもお腹がいっぱいになるのです。反対に、よく噛まずに飲み込むように早食いしていると、お腹がいっぱいだと感じるまでに時間がかかります。その結果、食べ過ぎになり太りやすくなります。

さらに、マウスピース矯正の治療期間中は、取り外して食事をするので自然と食事が規則的になり、間食の回数も減る傾向にあります。
そのため、ダイエット効果があると言えるかもしれません。

○体の健康につながる

噛み合わせが悪いと、食事をうまく噛み砕くことができません。大きいままの食材を飲み込んでいると、胃腸に負担がかかってしまい消化不良などを起こすケースがあります。矯正で歯並びを治せば、胃腸をはじめとした体の健康につながります。

○頭痛や肩こりなどが改善される

噛み合わせが悪いと、食事をしたり顎を開閉するたびに顎に負担がかかります。この状態が続くとお口周りの筋肉が硬直してしまい、痛みなどの不調が出ることも。
この不調が、やがて顎に比較的近い肩や首、頭などに影響を及ぼしていきます。その結果、頭痛、肩こり、耳鳴り、めまい、腰痛、生理痛、不眠症など様々な不調が出てしまうことがあるのです。このような症状がある場合は、普段からなるべく左右の歯をバランスよく使うようにしたり、お口周りのマッサージしたりするようにしましょう。ただ、歯列矯正を行い根本的な原因を取り除かなければ、症状が緩和されないというケースもあります。頭痛や肩こりなどの症状でお悩みの方は、一度矯正歯科で相談してみてもいいかもしれません。

○自分に自信が持てる

歯列矯正を行い綺麗な歯並びになると、自分の笑顔に自信が持てるようになります。
透明で目立ちにくいマウスピース矯正なら、矯正期間中でも自信を持って笑うことができるのがメリットです。

 

まとめ

今回は、マウスピース矯正で得られる効果についてご紹介していきました。歯列矯正をすれば、ご紹介した効果がすべて現れるというわけではありませんが、気になる点が改善される可能性はあります。

マウスピース矯正にご興味を持たれた方は、一度歯科医院で相談をしてみてはいかがでしょうか。

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マウスピースは、歯列矯正、矯正治療終了後の後戻りを防ぐリテーナー、スポーツをする時の保護、歯ぎしりから歯を守るためなど、さまざまな用途で使われています。このようなマウスピースは、実はとても汚れやすいんです。お手入れを怠ると細菌が繁殖してしまうことも!

そこで今回は、マウスピースが汚れる原因や、正しいお手入れ方法について解説していきます。

 

マウスピースが汚れる原因

まずは、マウスピースが汚れてしまう原因について知っておきましょう。
マウスピースが汚れる主な理由は、食事とタバコです。

私たちは毎日、食事をしたり飲み物を飲んだりしています。食後の食べ残しが残ったままマウスピースを装着していると、マウスピースは汚れます。そのため、食後は必ず歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

また、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなどの色の濃い飲み物はマウスピースの着色の原因となりやすいです。

さらに、タバコを吸う方は要注意。ニコチンやタールなどの化学物資により、マウスピースが変色してしまいます。さらに、タバコがマウスピース素材に悪影響を及ぼしてしまうことも。そのため、マウスピースを装着したままタバコを吸うのは避けてください。

 

お手入れが必要な理由

汚れたマウスピースを装着していると、お口の中の細菌(虫歯菌や歯周病菌など)がどんどん繁殖してしまいます。そうすると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

また、カビの一種や匂いの原因菌が繁殖し、病気や口臭の原因になることも。そうならないように、マウスピースのお手入れが必要なのです。

 

マウスピースのお手入れ方法

マウスピースの具体的なお手入れ方法について、ご紹介していきます。

○水道水で洗う

一番手軽で簡単なお手入れ方法です。指で優しくこすりながら、水道水で洗いましょう。

「柔らかい歯ブラシ」を使ってマウスピースを磨いてもいいですが、「研磨剤入りの歯磨き粉」は使用しないでください。「研磨剤」をつけた歯ブラシで強く磨くと、マウスピースに傷がついてしまいます。目に見えないような細かい傷でもそこから雑菌が入り、汚れの温床になってしまうこともあります。

そのため、歯磨き粉を使う場合は、研磨剤なしの商品を使いましょう。食器を洗う中性洗剤でも代用できます。

マウスピースの種類によっては、歯ブラシを使用しない方がいいタイプもあるので歯医者で確認してみてください。

○市販の洗浄剤を使用する

マウスピース用の洗浄剤(矯正用リテーナー用、マウスガード用、入れ歯用)が、歯科医院やドラックストアなどで市販されていますので、こういった商品を使って洗浄する方法もあります。目に見えない汚れやニオイがすっきりと落とせ、除菌もできるおすすめの洗浄方法です。

普段は水洗いで、週に1回程度(または、匂いや汚れが気になったら)洗浄剤を使用してもいいですね。

マウスピース洗浄剤には「つけ置きタイプ」の商品と、「泡タイプ」の商品があります。

○つけ置きタイプの洗浄剤

水かぬるま湯に洗浄剤を一錠入れ溶かした後、そこにマウスピースを入れるだけで洗浄できる便利な商品です。つけ置き時間は商品によって違いますが、5~30分程度が多いようです。長くつけすぎるとマウスピースが劣化してしまうので、使用時間は必ず守りましょう。洗浄後は水でよくすすぎます。残った洗浄液は雑菌が繁殖しやすいため、使いまわしせずすぐに捨ててください。

○泡タイプの洗浄剤

泡やスプレータイプのマウスピース洗浄剤も販売されています。マウスピースに直接泡をプッシュし、約60~90秒後に水で洗うだけで汚れを落とすことができます。つけ置きタイプよりも洗浄時間が短く、コンパクトなボトルタイプなので外出先でも使いやすいのが特徴です。
ただ、つけ置きタイプの洗浄剤と違い泡がまんべんなく行き届きにくいため、隅々まで洗浄しにくいというデメリットがあります。

外出時は泡タイプ、週に一回はつけ置きタイプなどと、洗浄剤を併用してみてもいいですね。

○超音波洗浄機

メガネや貴金属などを洗浄する時によく使われる、超音波洗浄機もおすすめです。超音波によって水を振動させることにより、目に見えない微細な汚れまできれいに除去できます。洗浄液と組み合わせて使用することにより、より強力な汚れも落とせます。

値段は、小型のもので1000~10000円ほどと様々です。あまりにも安価な商品は汚れが落ちないことがあるので、購入の際は注意が必要です。

ちなみに歯科医院では、医療用超音波洗浄機を設置していることが多いです。診療の際に、マウスピース洗浄の相談をしてみてもいいかもしれませんね。

 

お手入れの注意点

お手入れの際に、これだけは守ってほしい注意点についてご紹介していきます。

○研磨剤の入った歯磨き粉で磨かない
○強い力でブラッシングをしない
○シリコンタイプのマウスピースは傷つきやすいので、なるべく歯ブラシを使わず指で洗う
○熱湯やお湯につけない(変形してしまうことがある)
○マウスピースによっては市販の洗浄剤を使うと変色・変形してしまうものがあるので、あらかじめ歯科医院で使用可能か確認しておく。

 

マウスピースの保管方法

いくらお手入れをしても、保管方法を間違ってしまうとマウスピースが傷んでしまうことがあります。保管方法もしっかり押さえておきましょう。

○洗った後はよく乾燥させる

マウスピースを洗浄後、ぬれれたままにしておくと細菌が繁殖しやすくなります。よく乾燥させてからケースの蓋を閉めるようにしましょう。
(ハードタイプのマウスピースの場合、水の中に入れて保管した方がいい商品もあります)

○専用ケースに入れて保管する

マウスピース用のケースに入れて保管すれば、変形・破損・紛失のリスクが下がります。
また、犬にマウスピースをかじられて破損してしまったという方がいらっしゃいますので、室内でペットを飼っていらっしゃる方は特に保管場所に気を付けてください。

○涼しい場所で保管する
マウスピースは熱に弱いものが多く、暑くなる場所に置いておくと変形してしまうことがあります。特に夏場は、涼しい場所(冷暗所、冷蔵庫など)に保管するとよいです。

 

まとめ

マウスピースのお手入れ方法について、解説していきました。マウスピースは毎日お口の中に入れるものなので、正しいお手入れ方法を守り、清潔に保っていきましょう。

 

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マウスピース矯正ってご存知ですか?以前は、歯並びや噛み合わせの矯正といえば「ワイヤー矯正」が主流でしたが、最近はマウスピースを装着する矯正方法が人気です。
「マウスピース矯正」についてや、矯正で予防できる口内や全身の病気についてご紹介してきます。

 

歯並びが悪くなる原因

歯並びは、なぜ悪くなってしまうのでしょうか?様々な理由がありますが、主に次の3つが原因だといわれています。

・遺伝や生まれつき
・舌癖などの悪い習慣
・歯が抜けたまま放置し、隣の歯が動いてしまった

 

マウスピース矯正によって予防できる病気と、その理由

○虫歯や歯周病
歯並びが悪いと歯磨きをする時にブラシが歯と歯の間に届きにくく、虫歯や歯周病の原因のプラーク(歯垢)を完全に取り除くことが難しいです。矯正で歯並びを整えると、結果的に虫歯や歯周病を予防できます。

歯並びを綺麗にする方法には「マウスピース矯正」の他にも「ワイヤー矯正」という方法があります。ワイヤー矯正は昔から行われていて難しい症例にも対応できる矯正方法です。しかし、歯にワイヤーとブラケットと呼ばれる器具を接着したままにするため、どうしても磨き残しが多くなりがちです。そのため矯正期間中に初期虫歯になってしまいやすい矯正方法です。

その点、マウスピース矯正であればご自身で取り外しができますので、歯磨きをしっかりと行うことができ、矯正治療中の虫歯のリスクが低い矯正治療といえるでしょう。

○口臭
歯並びが良いと、食べ物をよく噛むことができます。よく噛むことによって唾液の分泌量が増え、唾液の自浄作用によって口臭や、虫歯、歯周病の予防ができます。

○胃腸障害
歯並びが悪いと、食べた物をよく噛み砕くことができません。その結果、普段から食べ物をまる飲みしがちで胃腸に負担がかかってしまい、消化不良などの胃腸障害を起こしていることがあります。歯列矯正を行ってよく噛めるようになると、胃腸障害を予防できることがあります。

○顎関節症
上下の歯をかみ合わせる際に歯並びの悪い歯が邪魔になり、本来の顎関節の位置にスムーズに収まらないことがあります。そういった場合、噛むたびに顎関節にとても負担がかかっている状態です。歯列矯正を行うと、顎関節症を予防できる場合があります。

また、顎関節症や歯ぎしりなどの症状がある方は、専用のマウスピース(スプリント)による治療方法もあります。これはマウスピース矯正のように歯を動かすものではなく、歯を保護するためにマウスピースを就寝時装着する治療方法です。

○頭痛、肩こりなど
歯並びが悪いとかみ合わせも悪くなり、咬筋や首、肩の筋肉に負担がかかります。そのため頭痛、肩こり、めまいなどの症状が出る場合があります。歯並びを整えることにより、こういった症状を予防できる可能性があります。

歯並びが悪くなる原因マウスピース矯正とは?

ほぼ透明で目立ちにくいマウスピースを、一日に約20時間装着することによって歯に力をかけ、歯列を矯正するのがマウスピース矯正です。

歯列矯正の治療計画にのっとりマウスピースを数十個製作し、そのマウスピースを通常一か月に1~2回ずつ取り換えながら、徐々に歯を動かして矯正を行います。

○マウスピース矯正のメリット
まず、ワイヤー矯正よりも目立たない点がメリットです。透明なマウスピースを口にはめるだけですので、見た目が気になる方も安心です。また、ご自身で取り外しができますので、食事や歯磨きの時や、どうしてもマウスピースを外しておきたい時などは外すことができます。
さらに、ワイヤー矯正と違って治療中でも歯磨きがしやすいため、虫歯の発生リスクが低い点もメリットです。

マウスピース矯正のように目立たない矯正方法として、裏側(舌側)ワイヤー矯正という方法もあります。確かに見た目はよいのですが、舌側にブラケットとワイヤーがあるため当たってしまい、違和感が大きく口内炎が発症しやすい点がデメリットです。また、裏側ワイヤー矯正は技術的に難しく、治療期間は通常よりも長くなります。

○マウスピース矯正のデメリット
矯正できる症例が限られている点が、デメリットです。マウスピース矯正は、歯のがたつきが強い症例や、抜歯が必要になる症例などの歯並びには対応できないことがあります。
また、基本的に一日に17~20時間以上、マウスピースを装着していなければ矯正の効果が現れないといわれています。マウスピースはご自身で取り外せるので、違和感などからつい外してしまい装用時間が短くなってしまうケースがあるのですが、その場合は矯正治療がいつまでたっても終わらないということがあります。

○マウスピース矯正の費用
マウスピース矯正は、お口全体の歯列を矯正することもできますし、上下いずれかの一部分だけを矯正することもできます。そのため費用は様々です。上下いずれかの歯の一部を矯正する場合は40万円~、上下両方を矯正する場合は80万円~ですが、歯を動かす量が多いほど多数のマウスピースを作成する必要がありますので、費用もその分高額となります。

○マウスピース矯正の治療期間
マウスピース矯正は、部分的な矯正を行う場合や、上下の歯を全体的に矯正したい場合など様々な治療に対応できます。そのため、治療期間も患者さまごとに様々です。前歯だけの一部分の矯正を行う場合は、半年~一年ほどの矯正期間ですが、全体的な矯正を行う場合は1~3年ほどの治療期間です。
さらに、一日のマウスピースの装用時間が短い方は、治療期間が長くなってしまう傾向にあります。

歯並びが悪くなる原因

矯正によって歯並びが良くなると、見た目が良くなるだけでなく様々なメリットがあります。特に重度の歯周病は、全身に悪影響を及ぼすことが分かってきていますので予防が大切です。歯列矯正の中でも近年人気のマウスピース矯正、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 西本歯科医院

2020.01.29更新

あなたは、歯ぎしりをしたことがありますか?

症状の重さに個人差はありますが、歯ぎしりを行っている人は実はとても多いです。なんと、成人の約80%の人に歯ぎしりの所見がみられると指摘する歯科医もいるんです。

歯ぎしりを続けていると、歯が削れてしまったり、知覚過敏を起こしてしまったりといった悪影響があります。また、顎関節症、頭痛、肩こりなどの原因になることもあります。

今回は、歯ぎしりの原因とマウスピースで歯を守れる理由について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。

 

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、ブラキシズムと呼ぶこともあります。種類がいくつかあるので、ご紹介していきます。

1,歯のこすり合わせ(グラインディング)

上下の歯を、強い力で横方向に擦り合わせる一般的な歯ぎしりの症状です。「ギリギリ」と音がすることが多いです。

2,歯の噛みしめ(クレンチング)

歯を強い力で上下に食いしばる症状です。音がでない事が多く、歯ぎしりに気がつきにくいのが特徴です。

3,歯を鳴らす(タッピング)

上下の歯を「カチカチ」と打ち鳴らすようにする歯ぎしりです。珍しいタイプの歯ぎしりです。

※TCH
さらに、TCH(tooth contacting habit)というものもあります。日本語では「歯牙接触癖」といいます。
本来リラックスしている時には、口を閉じていても、歯は噛んでいない状態が正常です。上下の歯が噛み合うのは、会話や食事などの時だけです。

しかしTCHの場合、何もしていないときでも上下の歯が触れています。歯ぎしりほど強くはありませんが、長時間にわたって歯や歯の周辺に力をかけている状態なので、悪影響があると言われています。

 

歯ぎしりの原因

ここでは歯ぎしりの原因を5つピックアップしてご紹介します。

1,ストレス

人はストレスを感じると、歯ぎしりが多くなるといわれています。歯ぎしりをする人は、なるべくストレスを解消するようにしましょう。お風呂などで温まったり、口周りをマッサージするのもおすすめです。

2、歯の噛み合わせの悪さ

上下の歯の噛み合わせが悪いと、歯ぎしりの原因となることがあります。歯並びは、成長や老化、虫歯治療、歯周病などによって変化しています。噛み合わせが悪くなったかもと思ったら、歯医医院で相談してみましょう。

3,過度な集中

仕事や運動など何かの行為に過度に集中していると、知らず知らず歯を食いしばってしまう場合があります。日中に起こることが多いので、自分で歯を食いしばって居るなと思ったら口元をリラックスさせるように心がけてみましょう。

4,アルコールやタバコ

アルコールやタバコは睡眠の質を下げ、浅い眠りとなり、歯ぎしりをしやすい睡眠の状態を作ってしまいます。深酒や喫煙は、なるべく避けましょう。

5,子どもの歯ぎしり

子どもは睡眠のリズムがまだ整っていないため、大人よりも歯ぎしりをすることが多いと言われています。

また、歯の噛み合わせが悪いと歯ぎしりが起こる場合があるため、特に乳歯から永久歯の歯の生え変わりの時期に、子どもの歯ぎしりが増えます。成長ともに、自然と症状が改善されるケースが大半ですが、中には早急に治療が必要なケースもあります。ご心配でしたら、歯科医院で相談されるといいでしょう。

 

歯ぎしりのセルフチェック

睡眠中の歯ぎしりは、自分ではなかなか気づきにくいものですね。
そこで以下のチェックシートで、ご自身に歯ぎしりの疑いがないかどうかチェックしてみましょう。

□歯ぎしりをしていると、家族や友人などから指摘されたことがある

□歯がかなり擦り減っている

□歯科医院で「歯ぎしりをしていませんか?」と聞かれたことがある

□歯の詰め物やかぶせもの、仮歯などがよく取れる

□事故や怪我以外で、歯が割れたり欠けたりしたことがある

□集中している時などに、無意識のうちに歯を噛み締めている事がある

□歯の付け根の部分がくぼんでいたり、知覚過敏があったりする

□エラが張っている

□舌や頬の内側に、かみ跡ができている

□朝起きた時、顎や口周りに違和感や痛みを感じたことがある

□歯の位置が移動してきた

□下の歯の内側や、上あごの歯肉と骨が、盛り上がっているところがある

上記の項目に3つ以上当てはまった方は、歯ぎしりをしている可能性があるかもしれません。

 

歯ぎしりの悪影響

歯ぎしりを続けていると、様々な悪影響があります。

1,歯が擦り減る(歯ぎしりをしている方は、スパッと切ったように歯の上部が削れてしまうことが多いです)

2,歯のかぶせものや詰め物が、取れたり欠けたり割れたりする(セラミックの歯やインプラントが欠けたり、歯が割れたりすることもあります)

3,知覚過敏になる(歯に力がかかると、表面のエナメル質が剥がれてしまって、知覚過敏を起こすことがあります)

4,顎関節症の原因になる(歯ぎしりは、顎関節に負担をかけます)

5,肩こりや頭痛の原因になる(歯ぎしりで口周りに負荷がかかっていると、その周囲の首や肩、こめかみなどにも影響を及ぼすことがあります)

6,歯が移動したり、歯周病が悪化したりする(歯ぎしりは歯を支えている歯肉や骨にも影響をあたえます)

7,エラが張る(歯ぎしりをするとエラの周辺の筋肉に強い負荷がかかるため、筋肉や骨が発達してエラが張ることがあります。また、口の中の骨や歯肉が盛り上がることもあります。)

 

マウスピースで歯を守れる理由

様々な悪影響がある歯ぎしりですが、マウスピース(スプリント)で歯を守ることができます。就寝時に、マウスピースを装着すると歯への負担が軽減されます。

マウスピースを付けていれば、歯ぎしりをしても直接歯に負荷がかからないため、歯の削れや、詰め物の破損などを防げます。また、顎の関節に掛かる力が軽くなるため、顎関節症などを予防も可能です。

さらに、マウスピースを装着するとかみ合わせの位置が高くなりますので、顎の筋肉の緊張が解消される効果もあるのです。

市販のマウスピースも販売されていますが、歯科医院では歯型をとって、歯や顎の大きさに合ったオーダーメイドのマウスピースを作成してもらえます。ご自身に合っていない市販のマウスピースを装着すると、悪影響がでることもありますので、歯科医院でマウスピースの制作をおすすめいたします。

歯ぎしり用マウスピースを歯科医院で作る場合、健康保険が適用されますので費用はそこまで高価ではありません。歯型をとるだけで、痛みなく簡単にご自身に合ったマウスピースを制作することができますので、歯ぎしりが気になる方は早めに歯科医院で相談してみましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

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