2019.12.20更新

マウスピースには、インターネットやドラックストアなどで市販されているものがありますね。それでは、こういった市販のマウスピースには矯正の効果があるのでしょうか?

今回は市販のマウスピースについてと、歯科医院でマウスピースを作るメリットについて解説していきます。

 

市販のマウスピースの矯正効果について

一般的にドラッグストアやインターネットなどで販売されているマウスピースは、歯科医院で作ってもらうものよりも格安です。そのため気軽に購入しやすく興味を持っている方が多いかもしれません。

こういった市販のマウスピースは、お湯で温めて柔らかくなったところで口に入れ、噛むことによって、自分の歯に適合させるという商品が多いようです。基本的に形がある程度決まっていますので、すべての人のお口に合うものではないです。全く歯列に合わないという人もいますので、注意が必要な商品です。

これに対し、歯科医院で作るマウスピースはオーダーメイドです。どんな歯並びの方にも適合するワウスピースを作ることができます。

歯列がある程度整っている人で、スポーツなどで歯を食いしばる習慣があったり、歯ぎしりの習慣があるため、歯を守るためのマウスピースがほしいという場合には使用可能です。ただ、激しい運動をすると、外れやすいこともありますので歯科医院で作成してもらったほうが良いかもしれません。また、ホームホワイトニングをする際のマウスピースとして使用する事もできます。

市販されているマウスピースは、基本的に歯を動かすものではありません。そのため矯正の効果はありません。
市販のマウスピースをつけて「歯や顎に痛みが出た」「口が閉じられなくなった」「余計に歯並びが悪くなった」といったデメリットを感じた方もいるそうです。

マウスピース矯正を考えている方は、必ず歯科医院でマウスピースを作りましょう。

 

歯科医院で作るメリット

歯科医院でマウスピース矯正装置を作るメリットについて、具体的に解説していきます。

○専用機材による検査

歯科医院専用の機材を使い、検査を行うことができます。歯型の制作、レントゲン撮影、デジタルスキャン、光学スキャナなどの最新技術を用いて検査をしてもらえるため、精度の高いオーダーメイドのマウスピースを制作してもらうことができます。

○治療の過程や仕上がりを治療前に確認

マウスピース矯正メーカー独自のソフトウェア等を用い、専用のシステムで治療計画を立てていくことができます。治療開始から完了までの歯の移動計画や仕上がりを、コンピューター画面で事前に確認できることがあります。

○治療計画の修正

それぞれの患者様のお口の状態に合わせ、メーカーが出した治療計画を歯科医師が精査してくれます。場合によっては治療計画の修正を指示することも。こういったやり取りを繰り返し、練り上げた治療計画に基づいてマウスピースを制作してもらいます。

○マウスピース制作

独自に開発されたシステムで、マウスピースを制作します。コンピューターを使ってシュミレーションした歯の動きに合わせて制作した、数十個ほどのマウスピースを段階的に取り替えることによって、理想的な歯並びへと導いていきます。市販のマウスピースでは、このようなことはできません。

また、マウスピース矯正にはメーカーがいくつかあり、メーカーによって矯正方法がやや異なることがあります。例えば、世界的に有名な「インビザライン」は最初にまとめてすべてのマウスピースを制作してしまいますが、日本のメーカーの「アソアライナー」は矯正治療中に何度も歯型をとりながら、新しいマウスピースをその都度制作していきます。

○アタッチメントの装着

マウスピース矯正をする際、望む場所に歯を動かすためアタッチメントと呼ばれる小さな白い材料を、歯科医師が歯に貼り付けることがあります。ワイヤー矯正で使うような、顎間ゴムをつけることもあります。


また、歯を動かすスペースが必要な場合は、歯と歯の間を少し歯科医師が削ります。あまりにも多くの場所を削らないといけない症例では、抜歯をしてワイヤー矯正をしたほうがいいケースもありので、治療開始前によく相談をしましょう。

○治療過程の確認

定期的に歯科医院に通い、矯正治療がうまく進んでいるか歯科医師に確認してもらえます。不安なことや、質問などがあれば、その都度相談できるため安心です。

○問題が出た時の対処をしてくれる

マウスピース矯正中、ごくまれに強い痛みが出てしまう方がいます。そういった場合は歯科医師に相談すると、マウスピースを微調整したりして対応してくれることがあります。
新しいマウスピースを入れた後、3日以上たっても強い痛みがある場合は歯科医に相談してみましょう。

 

まとめ 市販のマウスピースでは矯正できません

インターネットやドラックストアなどで販売されている市販のマウスピースは、歯ぎしりや食いしばりなどを抑えることを目的とした商品です。歯列矯正の効果はありません。

また、抜歯が必要な症例などでは、マウスピース矯正ではなく、ワイヤー矯正をしなければならないこともあります。それぞれのお口の状況によって治療方法が変わってきますので、歯の矯正を考えている方は矯正歯科で一度相談をしてみましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

2019.12.11更新

歯並びが気になっているので矯正治療を考えているという方は多いですが、ワイヤーなどの装置をつけるのには抵抗があり、治療に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、従来のワイヤーやブラケットを装着する矯正方法ではなく、マウスピースを使った矯正方法が近年人気になっています。

しかし、ひとくちに「マウスピース」と言っても種類があります。有名なものに、インビザラインとアソアライナーがありますが、どちらがいいのか、よくわからない、この2つの違いについて知りたいという方もいると思います。

そこで今回は、マウスピース矯正装置の種類「インビザライン」と「アソアライナー」の違いについて解説します。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は、透明に近く目立ちにくいマウスピースを装着することによって歯を矯正する方法です。

従来のワイヤー矯正とは大きく違い、目立ちにくく、ご自身でマウスピースを脱着できるのがポイント。

矯正治療中も、食事や歯磨きのときにはマウスピースを取り外すことができ、ストレスを感じにくいです。また、治療中でも歯磨きがしやすく、お口の健康を保ちやすいのも特徴です。

 

マウスピース矯正の種類

マウスピース矯正には、いくつかの種類があります。

もっとも有名なのが「インビザライン」で、マウスピース矯正の代名詞として使われることもあります。また、「アソアライナー」も有名です。その他にもいくつかの種類があります。

ここでは、よく使われる「インビザライン」と「アソアライナー」について詳しく解説します。

 

「インビザライン」とは

インビザラインは、アメリカ「アライン・テクノロジー社」が作製しているマウスピース型カスタムメイド矯正装置です。米アライン社の最新のデジダル技術と多くの臨床データや特許を駆使した工場で、正確で再現性の高いマウスピースを製造しています。

1999年に「インビザライン・システム」から提供を開始し、2019年6月現在、世界100ヶ国以上の国々で700万人以上の方が、インビザラインで矯正治療をしています。日本では、2006年より正式導入されました。(http://www.invisalign.co.jp/

 

○インビザラインの治療方法
1. 矯正歯科で、顔と歯の写真撮影、レントゲン撮影、デジタルスキャンや歯型などをとる
2. アメリカにあるアライン・テクノロジー社に写真やレントゲン、デジタルスキャンや歯型等の資料を送る
3. アライン社独自の3次元治療計画システムで治療計画をたて、アライナー(マウスピース)を約20から40を製造。矯正歯科に送ってもらう
4. 治療計画に乗っ取り、制作したマウスピースを装着する。歯の表面に歯と同色のノッチをつけたり、歯の幅を少し削ることもある
5. 4~6週ごとに歯科医院に通い、歯の移動を確認しながら矯正治療をすすめていく
6. 治療終了。歯の位置を安定させるために、リテーナー(保定装置)を使用することもある

 

○インビザラインの適応例
・抜歯無しで矯正可能な症例
・抜歯しても歯の根の移動が必要のない症例
・抜歯しなければならない症例だが、ワイヤー矯正による治療との併用が可能な方
・1日20時間以上、マウスピースを装着できる方

 

○インビザラインが適応できない症例
・上下の顎の位置が、大きく前後左右にずれている症例
・歯の「がたつき」がとても強い症例

 

アソアライナーとは

アソアライナーは、日本の東京に本社がある株式会社アソインターナショナルが製造するマウスピース型矯正装置です。インビザラインと同じように、透明に近いマウスピース型で取り外しができる矯正装置です。(https://www.aso-inter.co.jp/products/dol.html)

 

○アソアライナーの治療方法
1. 矯正歯科で、顔と歯の写真撮影、レントゲン撮影、デジタルスキャンや歯型などをとる
2. 日本にあるアソアライナーの技工所へ、歯形やレントゲン等のデータを送る
3. 技工所で「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3種類のマウスピースを製造して、矯正歯科に送る
4. 7日間〜10日間で順番に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の装置を変えて装着する(1ステップ)
5. 歯形を取り、アソアライナーの技工所に送り新しいマウスピースを製造してもらう。この工程を何度も繰り返して、歯の移動を確認しながら矯正治療をすすめていく
6. 治療終了。歯の位置を安定させるための、リテーナー(保定装置)はハードタイプのアライナーを使用する

 

○アソアライナーの適応例(基本的にはインビザラインと同じ)
・抜歯無しで矯正可能な症例
・抜歯しても歯の根の移動が必要のない症例
・抜歯しなければならない症例だが、ワイヤー矯正による治療との併用が可能な方
・1日17時間以上、マウスピースを装着できる方

 

インビザラインとアソアライナーの違い

基本的にはインビザラインとアソアライナーの理論は同じです。ただ、製造方法や装着感などに異なる点があります。

 

○製造方法の違い
インビザラインは最初に歯型を取った後にアメリカですべてのマウスピースを製造し、それを順番に装着しますが、アソアライナーは治療中に何度も歯型を取り、その都度新しいマウスピースを製造します。

そのため、歯形を取るのが苦手な方は、インビザラインの方が、負担が少ないでしょう。

ただ、以前のアソアライナーは毎回印象採得(歯形採取)をする必要がありましたが、現在は1回の印象採得で1ステップ、3ステップ(メーカー推奨)、5ステップの3パッケージより選択が可能になっています。つまり、以前よりは負担が少なくて済みます。

また、アソアライナーは日本に製造所があるので、装置の制作までの期間が短いです。(10日~3週間程度)

 

○装着感の違い
アソアライナーはプレートの硬さが、「ソフト」「ミディアム」「ハード」と3種類あり、矯正力をコントロールしながら装着します。そのため痛みや違和感が出にくいといわれています。

 

○その他の違い
矯正途中に虫歯になってしまうなど、歯のトラブルが起きる可能性があります。

しかし、アソアライナーなら虫歯の治療で歯の形が変わってしまったとしても、また新しいマウスピースを製造できるので問題がありません。

一方、インビザラインでは矯正治療中に歯の形を変えることができないため、虫歯治療に制限があります。

 

まとめ

矯正治療は、歯並びの状態や要望によりさまざまな治療方法があります。

今回は、矯正装置として多く用いられているマウスピース「インビザラインとアソアライナーの違い」についてご紹介しました。

どちらがおすすめなのかは、人それぞれ異なりますから、矯正歯科医院で相談して、ご自身に合った治療方法を選択されるとよいでしょう。歯科医師にしっかり相談することで、あなたに最も良い矯正方法を決めることができますよ。

投稿者: 西本歯科医院

2019.11.13更新

人前に立って話す時に歯並びが悪くて自信を持つことができなかったり、人に見られることが嫌で思いっきり笑えないといったことはありませんか?

気になる歯並びを直すために矯正を行おうと思っても、矯正用の機器を取り付けているとどうしても目立ってしまうため、直したくても直せないのかもしれません。矯正はどうしても1~2年と長期的な期間が必要となるため、矯正をしているところを見られたくないということで、中々踏み切れないものです。

そこでここでは人からの見られ方を気にしてしまい、どうしても矯正ができない方におすすめの目立たない矯正の方法をご紹介します。

 

矯正をすることでどうなるのか?

矯正を行うことで、ガタガタだった歯並びをキレイにすることができるので、歯並びを気にすることなく自信を持って人と話したりすることができるようになります。また、歯並びが悪いとどうしても歯磨きが難しくなるため汚れが取りにくく、虫歯になってしまう可能性も。

それ以外にも、咀嚼が難しかったり、咬み合わせの問題で口が閉じずらい、発音がしにくいなど、さまざまな問題を矯正することで改善することができるのです。


矯正のメリット

○自分に自信が付く
人と話したり笑っているときに常に気にしてしまっていたことがなくなるため、ストレスから解放されるだけでなく、気にせずに話せるようになるため自然と自信が付き、ポジティブでいられるようになります。

○かみ合わせが改善される
歯並びが悪い場合、どうしても上下の歯がしっかりかみ合うことが少なくなってしまうため咀嚼の効率が悪くなってしまいます。これによって、食べ物を消化しやすいサイズしずらくなるため、胃腸への負担が大きくなってしまいます。

○口内環境を整えやすくなる
歯がキレイに並んでいると歯ブラシが隅々まで届くため、しっかりと歯の掃除を行うことができます。しかし、歯並びが悪いと歯が出っ張っていたり、歯と歯の間に引っ込んでいたりとどうしても歯磨きを行いずらくなるため、虫歯になりやすく治療もしずらいため口内環境が悪化しやすくなっています。

○体の調子が改善される
歯並びと一見関係の内容に思えますが、歯並びが悪いとかみ合わせがうまくできないために、顎への負担が大きくなったり、それ以外にも肩こりや腰痛、偏頭痛などさまざまな身体的不調が発生してしまいます。歯並びが改善されることで、自然とかみ合わせが良くなるので体への負担が解消し、いろいろな体調不良から抜け出すことができますよ。


矯正のデメリット

○費用が掛かる
矯正は保険適応外の治療となり、数十万~百万単位で費用が掛かってしまいます。

○改善されるまで時間が掛かる
矯正治療は、硬い骨の中にある歯を動かしていくことになるため、どうしても時間が1~3年以上の期間が掛かってしまいます。また、歯を動かしていくことになるため最初の内は痛みを伴ってしまうことも。

○抜歯を行う場合がある
子供の矯正であれば成長を利用することで抜歯を行うことなく矯正を行うことができますが、大人の場合、歯を移動するためのスペースを確保するために歯の抜歯を行うことがあります。

○矯正器具を取り付ける必要がある
正常な歯並びにするために、矯正用の器具を装着する必要があります。矯正器具は常につけておく必要があるため、矯正を行っていることが分かりやすくなってしまいます。

デメリットを無くすマウスピース矯正とは?

矯正治療と言えば、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して矯正する「ワイヤー矯正」が思い浮かぶのではないでしょうか?ワイヤー矯正は昔からある方法ですが、口を開けるとワイヤー部分が光を反射するために矯正をしていることがすぐに分かってしまいました。

しかし、マウスピース矯正は透明なプラスチックを歯に取り付けて行うため、ワイヤー治療に比べて目立ちにくくなっています。


マウスピース矯正のメリット

○矯正していても目立ちにくい
先ほども記載しましたが、マウスピース矯正は透明な型を使用して治療を行っていくため、ワイヤー治療などと違いパッと見ても分かりずらくなっています。

○取り外すことができる
従来のワイヤー治療などであれば、一度装着すると治療が完了するまで取り外すことができません。そのため、治療中は食事がしにくかったり、歯磨きも行いずらいため虫歯になりやすいです。
しかし、マウスピース矯正は食事や歯磨きの際に取り外すことが可能となっているため、口内環境を整えやすくなります。

○痛みが少ない
ワイヤー治療の器具は金属など硬い素材を使用して作られています。そのため、器具によって口内を傷つけてしまい口内炎が発生する恐れがあります。しかし、マウスピース矯正の器具は医療用のプラスチックで作られているため、口内を傷つけることがありません。

○金属アレルギーでも使用できる
一般的な矯正器具であるブラケットやワイヤーには、金属を使用している場合が多いため治療を行っていくと少なからずアレルギーが発生する可能性があります。マウスピース矯正は金属を一切使用していないため、金属アレルギーの方でも問題なく使用することができます。

○虫歯治療も並行して行える
ワイヤー矯正では器具を装着した状態となり、歯磨きなどのケアが難しくなるため、虫歯になることが少なくありません。その際には矯正治療を一度中断する必要がありますが、マウスピース矯正であれば、治療の際に取り外すことが可能であるため虫歯治療も並行して行うことができます。ただし、マウスピース治療の種類によっては、歯の型を変えるような大きな治療を行うことができません。

 

マウスピース矯正のデメリット

○複雑な歯並びには不向き
マウスピース矯正では、2週間に1回の頻度で器具を交換する必要があるため、歯を大きく動かさなければならない場合には治療期間が長くなってしまい、それに伴って費用が高くなります。

○適切な装着時間を守れない場合がある
マウスピース矯正には、装着時間の目安があり、一日に約20時間以上装着する必要があります。矯正器具を取り外せることをメリットでも触れましたが、違和感があるなどの理由で取り外したままにしてしまうと、一日の装着時間が守れないためスムーズに矯正が進まなくなってしまいます。ワイヤー矯正などの常時装着しているものと違い、装着は個人の判断となるためこのようなことが発生する可能性があります。

○歯ぎしりなどで壊れることがある
型取りしたピースを歯に被せて装着するものであるため、歯ぎしりで負荷をかけてしまうとマウスピースが欠けてしまったり、壊れてしまう場合があります。それ以外にも着脱の際に負荷が掛かることで壊れてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

 

マウスピース矯正の種類とは?

○インザビライン
世界中で使用されている一般的なマウスピース矯正。最初に取った歯型のデータをソフトによって解析し、3Dデジタル化を行います。デジタル化したデータを用いて、治療完了までの綿密な計画を作成し、効率的に歯並びの改善を行います。この治療方法では、歯型を取ることが最初の一回だけとなるため、大きな虫歯の治療などを行えません。

○アソアライナー
日本で作成されているマウスピース矯正器具です。インザビラインでは最初だけ歯型を取るだけでしたが、アソアライナーは約1ヶ月に一度のペースで歯型を取るため、細やかな調整が可能となっています。最大の特徴は、ソフト0.5mm、ミディアム0.6mm、ハード0.8mmの3種類の厚みのマウスピースを使用することで、矯正力のコントールができるため他の矯正方法に比べて痛みを抑えることができます。

その他に、インビザラインでは矯正完了までの計画を作成しているため、完了までの予定期日が明確ですが、アソアライナーでは上記の通りその都度型を取って矯正を進めるため完了期日が不明瞭となるので注意が必要です。


その他の矯正の種類と違い

今回はマウスピース矯正についてお話ししてきましたが、そもそもどのような矯正の方法があるのでしょうか?

矯正の方法別にそれぞれのメリットやデメリット、費用などを比較しました。

その他の矯正の種類と違い

この表を見ていただければ分かるようにメタルワイヤー矯正等の矯正方法とマウスピース矯正を比べると金額と期間はほぼ変わらないことが分かります。(軽度な場合のみ)

矯正をしようとしている歯の並び方が複雑であればあるほどマウスピース矯正はおすすめすることができません。

メタルワイヤーだけではなく、マウスピース程ではないですができるだけ目立たない矯正の方法もあるのでそういった方法を使うことが将来の綺麗な歯並びに直結していきます。


マウスピース矯正後の保安期間とは?

歯の矯正が終わったので、治療完了と思われるかもしれませんが、治療が終わった後に行う保安期間が重要なものとなっています。なぜなら治療完了後の歯の周囲の骨が安定しておらず、動きやすい状態となっているからです。そのため矯正治療完了後にはリテーナーと呼ばれる歯の安定を保持するための器具を装着する必要があります。

リテーナーを装着せずにいると、歯が動いてしまいせっかく矯正を行ってキレイになった歯並びが元に戻る恐れも。ですので、矯正器具が取れれば完了というわけではなく、保安期間もしっかりと行いましょう。

まとめ

歯の矯正器具は日々進化しており、今回紹介したマウスピース矯正であれば従来のワイヤー矯正に比べれば目立ちにくいため、中々踏み切れないという方も行いやすくなっています。しかし、目立ちにくい反面で複雑な歯並びには不向きでもあるので、まずは病院で診察してもらうことが大切です。

矯正は数年かかるかなり大きな治療になってきますので自分にあった矯正方法を自分だけではなくプロの先生からもアドバイスをもらうことで適切な手法を選んでもらうことができます。
さらにはこの記事で紹介した以外の何人も施術してきたからこそ分かることを教えてもらえることもありますのでしっかりと相談することが大切です。

投稿者: 西本歯科医院

2019.09.06更新

 マウスピース矯正を希望したのにできないといわれて困っている方もいるのではないでしょうか。
歯列矯正を専門に行う歯科医院であれば、個人に合わせた対策を考えます。
今回は、マウスピース矯正ができない歯の特徴とその解決方法について解説します。

大人にもオススメなマウスピース矯正について

歯列矯正は、永久歯が揃いきる前にしておかなければならないというイメージがありましたが、昨今は大人になってからも治すことが可能とわかってきたこともあり、大人が取り組むケースが増えてきています。

歯並びが気になっている大人におすすめの歯列矯正が、マウスピース矯正と呼ばれる方法です。マウスピース矯正は、一般的な歯列矯正のイメージの定番である、笑うとワイヤーをかけたブラケットと呼ばれる装置が見える歯列矯正とは異なり、目立たないのが特徴です。

その理由は、その人の歯の歯型を取り、それを基にマウスピースを作って矯正の道具とするからです。

取り外しが簡単なことから、食事や歯磨きのときは取り外し、それ以外のときにはめておくことができ、目立たないうえに必要な時には取り外しながら歯科矯正できる優れものとして人気を集めています。

マウスピース矯正の詳細はこちら

 

マウスピース矯正ができない歯の特徴とは?

目立たないうえに、ブラケット矯正の場合に起こりがちな、ワイヤーで固定し続けることによって起こる痛みも少ないためマウスピース矯正を希望する人が増えていますが、残念ながらすべての人がこの矯正方法を選択できるとは限りません。

マウスピース矯正ができないのは、矯正を行う前に抜歯などの処置を要する場合です。

また、若い人に多い傾向があるのですが、顎がどんどん小さくなってきたことによって歯が並びきらず、前後に重なって永久歯が生え揃ってしまった人や、きちんと歯が並んでいない人、下顎が前に出てしまう反対咬合と呼ばれる噛み合わせの人もマウスピース矯正ができません。

このような原因でマウスピース矯正ができないとされた場合は、抜歯をすれば矯正可能かどうかを歯科医師に尋ね、対処方法を検討し、説明してもらってから決断するのがよいでしょう。

 

マウスピース矯正前の抜歯について

目立たないマウスピース矯正は歯並びを気にする人にとって最も期待を寄せるところであります。

しかし、若い世代に多く見られる、顎が小さいために前後に重なるように永久歯が生えてきてしまった人や、なんとかして永久歯が並ぼうとした結果として互いに譲り合って斜めに並んでしまった人にとっては、残念ながらマウスピース矯正できない歯に該当してしまいます。

この場合も抜歯の必要がある歯と同様に、重なっている歯のうちのどれかを抜くことで矯正可能になるかもしれません。

斜めになってしまった歯も、どこかを抜いてスペースを空けることで、真っすぐな歯並びにすることが可能だからです。

ただし、これらのケースにおいてはマウスピース矯正では力不足のため、歯の一本一本にブラケットと呼ばれる装置を付け、ワイヤーで徐々に歯並びを整えていくという、従来の歯列矯正を行う必要があります。

ある程度整ってきて形がきれいになり、これならマウスピース矯正で大丈夫と判断された場合には、その後はマウスピース矯正で目立たずにきれいな歯並びになるまで矯正できますが、ブラケット装置による歯列矯正を行わずに最初からマウスピース矯正という選択はできません。

 

マウスピース矯正前のブラケット矯正について

反対咬合とは、しっかりと歯を噛み合わせたときに上の歯が下の歯の内側に入ってしまう噛み合わせのことで、これには顎の形、いわゆる骨格が影響しています。

歯並びが真っすぐになっていない場合もマウスピース矯正ができませんが、反対咬合の場合は奥歯の噛み合わせを調整する必要があることから、歯列矯正を行う際にはマウスピース矯正ではなくブラケット装置のほうが適しています。

歯並びを全体的に変えるという大掛かりな歯列矯正となるために、しっかりとブラケットにワイヤーを固定し、時間をかけてゆっくりと力を加えていかなければ、きれいな歯並びにはなりません。

ブラケット矯正であれば大掛かりにはなりますが、きれいな歯並びにすることが可能です。
しかし、マウスピース矯正にはそこまで歯を動かす力がないためなかなか矯正が進まず、時間と治療費ばかりがかさんでしまう可能性のほうが大きいでしょう。

 

両方を選択することでマウスピース矯正ができる歯に

マウスピース矯正を希望したのにできないと言われた場合、大掛かりな矯正が必要なのだという理解ができれば、どうすればマウスピース矯正を可能にできるかを歯科医師に相談することができます。

歯列矯正は一般歯科とは異なる専門的な技術と知識を必要とします。

また、歯列矯正を専門に行う歯科医院であれば、歯列矯正ができないとして患者さんを帰してしまうわけにはいきませんので、個人に合わせた対策を考えてくれるでしょう。

提案された治療方法に関する説明に納得でき、信頼して任せられると感じたなら、まずはブラケット矯正で歯をワイヤーによって動かし、ある程度整ってきたところでマウスピース矯正にシフトさせていくという方法が、最も確実かつ、ベストな選択肢ではないかと考えられます。

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投稿者: 西本歯科医院

2019.07.31更新

 

人気が高まるマウスピース矯正

「歯の矯正」というと、ワイヤー矯正をイメージされる方が多く、見た目の問題から治療を躊躇される方も少なくありません。

見た目以外にも、痛そうなイメージも手伝って、歯並びが気になりながらも、子どもの頃には矯正治療を拒んでいたという大人の方は多いのではないでしょうか。

現在では透明なワイヤーを使った方法も選べるようになりましたが、やはり、歯の表面に器具を装着しますので、どうしても気になるという方も多いかと思います。

しかし、最近の矯正治療で注目されているのが、透明なマウスピースを使った矯正法です。
歯に馴染み、しかも見た目には全く分からない透明のマウスピースを装着しますので、誰にも気づかれることなく知らない間に矯正が可能です。

 

アソアライナーを使った矯正法

透明なマウスピースを使う矯正法にも、いくつか種類があります。
代表的なのが「インビザライン」、そして「アソアライナー」です。

「インビザライン」とは、事前に3Dシミュレーションを行い、歯の状態に合わせて動かしていく計画を立て、最初に全てのマウスピースを製作します。

そのマウスピースを期間ごとに交換しながら、少しずつ歯を移動させていきます。1日20時間以上の装着が必要となりますが、それを守れば、最初のシミュレーション時に定まった期間での歯列矯正が目指せます。

インビザラインはアメリカのメーカーが提供する方法のため、シミュレーション後、アメリカへと発注をする必要があり、スタートまでの時間がかかるほか、コストも高めに感じることもあるでしょう。
これに対して「アソアライナー」は10日ごとに歯型を取り直して、その都度、歯の動きに合わせたマウスピースを作り直していく方法です。

来院回数は増えますが、歯の動きが遅かったり、歯の形が変わったりしても対応しやすい治療法です。
理想的な歯並びに近づけるため、コンピュータで測定しながら、次の交換時点までに0.5mm~1mmずつ移動するようにマウスピースを作り直していきます。

マウスピースの製作は日本で行われますので、相談後すぐにでも矯正に取りかかることができ、比較的低コストでできるのもメリットです。

 

気になる矯正期間

矯正を行ううえではどのくらいの治療期間が必要なのか、不安になる方が多いのではないでしょうか。

子どもの頃、矯正をしている友達を見て、一体いつまで矯正しているのだろうと不思議に思っていた方もいるかもしれません。

矯正期間は歯並びの状態によっても大きく異なり、歯並びが悪いほど期間は要します。ワイヤー矯正の場合で全体の歯並びを整える場合、状態により、1年から3年以上かかることもあります。

マウスピース矯正の場合も歯並びの状態によって異なり、ワイヤーより移動させる力が弱い分、より期間が長くかかるケースもあるので注意が必要です。

その分、ワイヤー矯正のような痛みは感じにくいので、痛みを感じずに見た目も気にせず、快適な矯正をしたい方にはおすすめです。

 

どのくらいの矯正期間が必要か

アソアライナーを使う場合、歯並びの状態によって大きく異なりますが、一般的な治療期間の目安として、上顎または下顎どちらか片方だけを矯正したいなら約3ヶ月~10ヶ月、全体的に行う場合で約4ヶ月~1年半となります。

どのくらいの治療期間がかかるかは、最初にシミュレーションをした際に見込み期間が提案されますので、期間を踏まえて治療を受けるか検討することが可能です。

気をつけたいのは期間内に矯正を完了させたいなら、1日17時間以上装着するというルールをしっかり守ることが必要です。
基本的に食事中以外は装着するように心がければ、3週間で約1mmの割合で歯が移動していきます。

歯を理想の位置へと動かしていくためには、持続的に力をかけなくてはなりません。
そのため、装着時間が短いと歯が動きにくく、治療期間が長引くことがありますので注意が必要です。

 

アソアライナーがおすすめの症例

アソアライナーは、マウスピースの装着時間を守らないと矯正期間が長引きますので、治療を決断する前にはご自身のライフスタイルや性格などを踏まえて、きっちり計画に基づいて実施できるかをよく検討しましょう。

また、ワイヤー矯正に比べて歯を移動させる力が弱いですので、複雑な形状の歯並び矯正には対応できない場合もあります。
気軽にできるアソアライナー矯正の症例としては、前歯が一本だけ曲がっているのを治したい、前歯がほんの少し出ているケースや前歯の真ん中のすき間を治したいといったケースです。


これらのケースでは、短期間かつ低コストで治療が期待できます。
また、矯正しながらホワイトニングをして歯を白くキレイにしたい方もマウスピース矯正はおすすめです。

大阪の西本歯科医院では、アソアライナーの症例数が関西でも多くの実績を誇っています。
もちろん、マウスピース矯正だけではなく、他の矯正治療の経験も豊富です。初めての矯正が不安、あるいは他院で矯正治療を受けていたけれど、なかなかうまくいかないという方は、ぜひ一度、大阪の西本歯科医院まで気軽に相談してください。

 

 

投稿者: 西本歯科医院

2019.07.19更新

 

歯並びが悪いことによる問題点

歯並びが悪いとさまざまな問題が起こる可能性があります。

主な問題としては、まず見た目が悪くなってしまうことが挙げられるでしょう。

真っ白で歯並びがキレイな歯だと、コンプレックスなく、自然と笑顔になりますが、歯並びが悪いと歯が気になり、笑顔も出にくくなってしまいます。
また歯磨きがしにくくなるので虫歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなります。

さらに噛み合わせが悪くなりますので、しっかりと食べ物を噛むことができなかったり、発音が悪くなってしまうことも少なくありません。

 

大人でも間に合う歯列矯正

現代人の顔はあごが細くなってきており、そのために歯が生えるスペースがなくなり、歯並びが悪くなってしまう人が増えているようです。

しかし、歯の矯正を行えばキレイな歯並びを手にすることが可能です。
「矯正治療」というと、子どもがするものと思っている方も少なくないようですが、子どもでなければできないということはなく、大人になってからでも全く問題なく歯の矯正を行うことができます。

また、矯正器具についても、銀色のワイヤーを歯に着けているものをイメージする人が多いと思います。確かにワイヤーの矯正器具は歯列矯正の基本的なものですが、近年は目立ちにくいさまざまな新しい矯正器具が登場しています。

大人の歯列矯正ではこのような目立ちにくい矯正器具を使って行う場合が多いです。
それによって、周囲の人からほとんど気づかれることなく、歯の矯正治療を行っていくことができます。

 

目立ちにくい歯列矯正器具とは?

目立ちにくい歯列矯正器具には、いくつかの種類があります。

たとえば、ブラケット部が透明なものやセラミックでできたものを使うことによって目立ちにくくする方法や、歯の表面ではなく裏側に矯正器具を取り付ける方法があります。

透明なブラケットやセラミックのブラケットを使った方法は、周囲に完全に気が付かれなくなるというわけにはいきませんが、それでもそれほど気にならない程度にはなり、矯正効果は普通のワイヤータイプと変わりません。

裏側矯正は矯正時間が少し長くなってしまいますが、周囲からはほぼ気づかれることがありません。
ただ、舌に触れてしまいますので、慣れるまで少し違和感があるかもしれません。

 

マウスピース矯正とは?

ワイヤーを使わない歯列矯正方法として「マウスピース矯正」もあります。

マウスピース矯正とは、その名の通り患者さんの歯の形を元に作られたマウスピースを歯に装着することで、歯並びを矯正する方法です。
歯が正しい位置へと動くたびに新しいマウスピースに替えることで、徐々に歯並びを矯正していきます。

マウスピース矯正の大きな特徴は、透明で柔らかなプラスチック素材でできているために、周囲からほとんど気が付かれることがないことです。
また、取り外しが自由ですので、食事のときや歯磨きをするときは外すことができます。

これはワイヤー矯正にはない大きなメリットです。マウスピース矯正をしながらホワイトニングを行うこともできます。

 

マウスピース矯正の種類について

マウスピースを使った矯正治療には、主に「インビザライン」と「アソアライナー」の2種類があります。

前者はアメリカのアライン社によって開発されたものであるのに対して、後者は韓国人の矯正歯科医・金泰元氏によって開発され、日本のアソインターナショナル社がライセンスを取得して製造している矯正装置です。

両者を簡単に比較すると、インビザラインの方が来院回数が少なく、広い症例に適応させることができるのに対して、アソアライナーは来院回数が多く、適応症例が少なくなります。

その反面、より高精度なマウスピースを作ることができるのがアソアライナーの方であり、費用も安く抑えることができるというメリットがあります。

アソアライナーの特徴

インビザラインは最初にマウスピースをまとめて作ってしまいますが、アソアライナーは治療ステージごとに歯型を新たに取ってマウスピースを作製しなければなりません。

その分来院回数も多くなってしまうのですが、逆により最適な形の高精度なマウスピースを作成することができるわけです。
アソアライナーを用いた方が良い症例としては、奥歯の咬み合わせに問題のない前歯部の歯列不正や後戻りの治療、さらにスペースの閉鎖などです。

詳しいことは、歯科医院にて診断する必要があります。
どちらでも大丈夫ということであれば、両者の特徴やメリット・デメリットを比較して決めると良いでしょう。

歯の矯正治療方法もさまざまに

アソアライナーの矯正方法では、1日17時間以上装着するということがポイントで、この時間さえしっかり守れば、どのタイミングで脱着しても大丈夫です。
また、脱着は歯科医師がいなくても、自分で行うことができます。

2週間おきに新しく歯型を取って、新しいマウスピースに交換するだけですので、そんなに手間はいりません。
定期的にマウスピースを交換することで、徐々に理想的な歯並びに近づけていくことができます。

歯の矯正の治療方法に関しては、今回取り上げたマウスピース矯正、あるいはワイヤー矯正、さらにはセラミック矯正などさまざまな方法が存在しています。

どの矯正方法が一番いいか、についていろいろと悩んでしまうかもしれません。そのような時はぜひ一度、大阪の「西本歯科医院」にお問い合わせ下さい。
歯列矯正を行って、ステキな笑顔で輝く人生を送っていただきたいと考えています。

投稿者: 西本歯科医院

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