2021.02.12更新

虫歯がある程度進行した場合や、白くキレイにしたい場合に行われるセラミック治療。保険が適応しないため、失敗したくないと思う方も多いはず。

セラミック治療の成功のカギは「歯医者選び」です。セラミック治療を成功させるための歯医者の選び方をご紹介します。

 

良い歯医者の共通点

セラミック治療に関わらず、良い歯医者には必ず共通点があります。良い歯医者の見分け方として4つのポイントをご紹介します。

 

○丁寧なカウンセリング

良い歯医者には必ず丁寧なカウンセリングがあります。なかには初診時は治療をせず、カウンセリングのみで時間をとっている歯医者もあります。

より良いカウンセリングを行うためには事前に資料採得が必要です。問診・レントゲン写真・虫歯や歯周病のチェック・口腔内写真など治療開始のための資料を採得し、診断をします。

診断結果からカウンセリングを行い、患者さんの希望に合わせ治療計画をし、治療方針に納得したうえで治療を開始します。

 

○診療に時間をかけている

治療が早い=良い歯医者とは言い難いです。なぜなら歯科治療は「正確で精密な処置」が求められるからです。丁寧な治療を行うと時間がかかってしまうもの。良い歯医者は治療時間を30分〜60分以上に設定しています。

 

○院内が清潔で衛生管理がしっかりしている

医療機関として衛生管理の徹底は最低条件です。患者さんごとに歯を削る機械を滅菌しているか、高度な洗浄装置や滅菌器があるかがポイントです。 医療機関として基本的な項目を誠実に徹底している歯医者は、治療も誠実な傾向があります。

 

○スタッフが定着している

スタッフは内部の事情をよくわかっています。院長の人柄がよくなかったり、治療が雑な場合はスタッフが耐えられず離れていきます。 スタッフが定着している歯医者では、スタッフ自身やその家族が勤務先で治療を受けていることが多いです。

 

セラミック治療を成功させる歯医者選びのポイント

ではセラミック治療を成功するための歯医者の選び方のポイントをご紹介していきます。良い歯医者の共通点も踏まえ、セラミック治療を行なっている歯医者を選びましょう。

 

○保険と自費の違いとセラミックの種類について説明をしてくれる

セラミック治療はただ、「銀歯を白くする治療」だけではありません。セラミックを希望したとしても、重度の歯周病を患っている場合は保険の銀歯が第一選択肢になる場合もあります。

セラミックにもフルジルコニア、e-max、CAD/CAMなど豊富に種類があります。

ポイントは患者さんの症例や噛み合わせに合ったセラミックの提案や、保険と自費の違いについて十分な説明をしてくれる歯医者を選びます。

 

○症例数が多い

セラミック治療では高い技術力が必要です。

症例数が多いから良い治療をしていると一概にはいえませんが、1つに基準として症例数が多いほど技術が熟練され、知識も豊富になっていきます。

 

○設備が整っている

1つの指標として設備が整っている歯医者を選ぶのもポイントです。

セラミック治療ではマイクロスコープという歯科用顕微鏡で治療を行う歯医者もあります。マイクロスコープを使用することでより精密にセラミックを入れることが可能です。

 

○使う材料にこだわりがある

精度の高い印象材(型取り)や 型取りの際に、歯肉の周りに圧排糸を使うかによって被せ物の精度が変わります。

セラミックを装着する際は、接着システムや内面の処理剤の選択や扱う技術が必要です。

患者さんにとって見えない所ですが、セラミックを接着した後の予後に大きく関わります。

 

○プロビジョナルレストレーションを入れる

プロビジョナルレストレーションとは最終形態や噛み合わせに反映させる目的のある仮歯です。

仮歯との違いは一時的なものに対し、プロビジョナルレストレーションは最終的な被せ物の形の確認の他に、隣の歯が動かないようにする、歯肉の位置を変えないなどの非常に大切な役割があります。

 

○価格が安すぎない

インターネットや広告で安いセラミック治療を見かけますが、価格が安すぎるセラミック治療を行なっている歯医者には注意が必要です。

セラミック治療が安い理由には、材料費を削っている、歯科技工士が未熟なかわりに低価格で作成を依頼しているなどの安い理由が必ずあります。

セラミック治療には歯科医師、歯科技工士の技術が必要です。安いからといって安易に決めないようにしましょう。

 

○保証制度がある歯医者を選ぶ

保証制度がある歯医者は、セラミック治療に関して自信があるといえます。

不具合があっても定期的にメンテナンスを行なっていれば、数年間は無償で対応する歯医者もあります。

 

まとめ

セラミック治療をする際の歯医者の選び方を解説しました。

歯医者によって治療方針や治療方法が異なります。最善な治療を受けるためには患者さんがホームページなど歯医者の下調べをすることが必要です。

自分が歯医者に求めるポイントを明確にし、担当の歯医医師とよく相談のうえセラミック治療を開始しましょう。



投稿者: 西本歯科医院