2022.01.24更新

以前審美歯科で治療した差し歯の変色が気になる…差し歯の選び方について

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという方は、治療が終わって年月が経つうちに増えていきます。ではなぜ差し歯は変色してしまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。あわせて差し歯の選び方もチェックしましょう。

 

審美歯科とは

審美歯科は歯の美しさを重要視する歯科治療の事です。綺麗な歯並びを目指す歯列矯正だけでなく、差し歯やホワイトニングも審美歯科の対象です。審美歯科は保険適用がないものが多く、治療費が高額となってしまいますが、コンプレックスをなくしたいなどの理由で治療を求める方も多くいます。

 

差し歯の変色はなぜ起こる?原因と対策

では、せっかく審美歯科できれいに直した差し歯でも、年月が経つと変色しまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。

 

歯の変色が起こる原因

最初に普通の歯の変色原因を見ていきます。歯の色にはもともと生まれつきの個人差があります。葉の色というのはエナメル質の厚さや象牙質の色の違いに由来します。

ただ、それだけではなく、歯は加齢や薬などの影響で変色していくことも考えられます。歯科治療で歯髄を取った場合は、歯が死んでしまった状態になるのでこれも変色の原因になるでしょう。しかし一番多い変色理由は歯の表面汚れです。飲料やたばこなどが原因となっているケースがとても多いのです。

 

差し歯の変色が起こる原因

では、差し歯の場合は堂でしょうか?差し歯は、加齢や薬の影響、また歯科治療のせいで変色するということはありません。ほとんどのケースでは歯の表面の着色汚れが変色の原因です。

しかし場合によっては差し歯の素材が原因となっているものもあります。差し歯が黄ばんでしまうのは素材がレジンの場合なのです。レジンは吸水性があり、着色した飲み物を吸収してしまうのです。わざわざ、審美歯科できれいな差し歯にしたとしても、素材がレジンの場合は黄ばんでしまい、しかもこの黄ばみは一度ついてしまうと、落とせないものなのです。

また、加齢とともに歯茎が下がったことにより、差し歯の根元金属が黒く目立ってしまうこともありますね。

 

差し歯の変色が起こったときの対策

差し歯の変色原因が着色汚れだった場合は簡単です。普通の歯の汚れを落とすときのように、歯科で歯のクリーニングをしてもらえば良いのです。

しかし問題は素材のせいで変色が起こっていた場合ですね。これ以上着色させたくないというのであれば、食事にまず気を付けましょう。カレー、チョコレート、コーヒー、赤ワイン、コーラ、ウーロン茶、しょうゆ、ソースを摂取する機会を減らします。またたばこも辞めましょう。食後はすぐに口をゆすぐかハミガキをする習慣を付けます。

それでも差し歯の変色が気になる!という場合は、もう一度審美歯科で差し歯を作り直すのがおすすめです。

 

差し歯の選び方をチェック

では、差し歯はどのように選ぶのが良いのでしょうか?差し歯の種類は硬質レジン、硬質レジンジャケット、メタルセラミック、オールセラミック、ジルコニアの5つです。ここからはそれぞれの特徴を紹介します。

 

硬質レジン

硬質レジンは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面に白のレジン(プラスチック)を張り付けています。強度が高く保険適応なのですが、先ほどお話した通り吸水性があるので変色しやすい素材です。変色が気になって新たに差し歯を作るのであればあまりおすすめできません。

 

硬質レジンジャケット

硬質レジンジャケットは前から4番目や5番目の歯に使われます。すべてがレジン(プラスチック)なので強度もそれほど高くなく、保険適用で3千円~5千円程の価格になります。こちらも審美歯科の観点から見るとおすすめできません。

 

メタルセラミック

メタルセラミックは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面はセラミック(陶器)を張り付けているものです。強度がかなり高く、きれいで自然な色合いを出せます。しかし保険適用外なので、10万円前後の出費を考えておく必要があります。

 

オールセラミック

オールセラミックもメタルセラミックと同様ですが、差し歯全体が透明感のあるセラミックでできているためかなりきれいな歯になります。自分の歯と同じようにしたいという方にはおすすめですが、こちらも保険適用外で10万円前後かかります。

 

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても用いられる材質で、前歯や奥歯に使われます。強度も申し分なく、かなりきれいな見た目です。こちらも保険適用外なので10万円前後を覚悟しておきましょう。

 

まとめ

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという場合は差し歯を新たに作るというのがおすすめです。特に、セラミックは審美性や耐久性が高く、自分の歯と調和も取りやすくなっています。ジルコニアも強度や美しさともにセラミックと同等かそれ以上だと言われるので、ジルコニアも検討してみましょう。

新しい差し歯にすることでQOL(生活の質)も上がり、笑顔にも自信が出るようになりますよ。

投稿者: 西本歯科医院