2023.04.05更新

ラミネートベニアとは?気になる寿命やデメリットを解説!

歯を治す方法にはさまざまな選択肢があり、患者さんのニーズに合わせて最適な治し方を選べます。
「ラミネートベニア」もそんな選択肢の1つですが、どういった治療法であり、どういったニーズに応えることができる治療法なのでしょうか。
歯の悩みを抱えている方にとって、気になるトピックなのではないかと思います。
そこで今回は、ラミネートベニアという治療法について解説します。

 

ラミネートベニアとは?

「ラミネートベニア」とは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の板を張り付けることによって審美性などの問題を解消できる歯の治療法です。
セラミック製の板は歯に近い白い色をしているため、たとえば変色してしまった前歯を削ってセラミック製の板を張り付けることによって美しい歯の見た目を簡単に取り戻せます。
また、歯の間に隙間がある場合でも、セラミック製の板の形を調節することによってその隙間を解消するという使い方も可能です。
従来、こうした治療には歯の全周を削ってかぶせ物をする「クラウン」という治療法がありましたが、削る範囲が大きいため歯の寿命を大きく削ってしまうという問題点がありました。
ラミネートベニアであれば歯の表面をわずかに削るだけで済むので、歯への影響は最小限に抑えられます。
近年は使用する素材の技術力が向上したことによって、耐久性などの問題が大幅に解消されているのです。

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ラミネートベニアの寿命

「薄い板」という特徴ゆえに耐久性に不安が残るラミネートベニアなのですが、近年では使用されている接着材の強度は改善されており、全体の品質は向上しているといえます。
また、セラミックの耐久性・強度は、天然の歯とほぼ同じなのです。
ただし、大きな負荷をかけ続けると次第に劣化していきます。
寿命の大きな問題としては、使用している接着材の粘着力の低下に伴う劣化が主な原因となります。
接着剤の劣化は施術から5年ほどで始まってしまうため、施術後3年が経過した後は定期的にメンテナンスを受ける必要があるのです。
なお、セラミックは自然歯やコンポジットレジンのように変色するリスクがなく、着色汚れなどを原因とした寿命はありません。
耐久性には基本的に問題はありませんが、それでも破損してしまうリスクはゼロではありません。
ラミネートベニア自体が破損してしまう主な原因としては、就寝中の歯ぎしりや硬い食べ物を日常的に食べる場合の歯にかかる衝撃が挙げられます。

 

ラミネートベニアのデメリット

歯を薄く削るだけで審美性などの問題を解消できるラミネートベニアですが、以下のようなリスクがあることを理解したうえで治療を受ける必要があります。

 

保険適用はできない

ラミネートベニアの1つ目のデメリットは「保険適用ができない」ことです。
ラミネートベニアの基本的な目的は「審美性の改善」なので、病気の治療とは言えないので保険適用ができません。
必然的に、高額な治療費がかかることになります。
ラミネートベニアの治療費は、歯科医院にもよりますが1本あたり10万~15万円ほどかかります。
歯科医院によっては10万円未満でラミネートベニアを利用できるところもありますが、あまりに安すぎる場合は注意が必要です。
費用が安く済むということは、素材費を節約しているケースが多いので、薄すぎて耐久性に問題が発生するリスクが高まります。
治療後には定期的なメンテナンスも必要なので、ランニングコストも視野に入れて治療前に費用に関する話を担当医ときちんと話し合っておくことをおすすめします。

 

健康な歯でも削らなければならない

ラミネートベニアの2つ目のデメリットは「健康な歯でも削らなければならない」ことです。
薄く削るだけで済むといっても、見た目の改善のために「歯を削る」ことには変わりありません。
とくに、いわゆる「出っ歯」の場合だと歯を大きく削る必要があり、必要に応じて歯の神経を抜く必要もあるなど、歯の寿命を大きく削ってしまうケースも少なくないのです。

 

かみ合わせの問題は解消できない

ラミネートベニアの3つ目のデメリットは「かみ合わせの問題は解消できない」ことです。
ラミネートベニアは一般的な器具を使用した歯列矯正とは違って、歯を動かすことで歯並びを改善するわけではありません。
あくまでも歯の表面を削って見た目を改善するため、ご自身の噛み合わせや歯並びを矯正したい場合にはラミネートベニアでは十分な効果を得られないのです。
この場合はワイヤー等の器具を使用して、ある程度の期間を用いて歯並びを少しずつ矯正していく必要があります。

 

まとめ:デメリットをきちんと理解したうえでラミネートベニアを利用しよう

手軽に審美性を変えられるラミネートベニアですが、無視できないデメリットが存在することは念頭に置く必要があります。
こうした内容は契約前のカウンセリングで説明を受けられますので、担当者の話をきちんと聞いておき、納得したうえでラミネートベニアを利用してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.03.27更新

失敗しないために知っておくセラミックのデメリット

歯の治療で、欠けてしまった部分を補うためにさまざまな素材が使用されますが、その中に「セラミック」という素材があります。
天然の歯の色に近いことから審美性の高い素材として人気を集めていますが、セラミックを使用した歯科治療にはメリットだけでなくデメリットも存在するのです。
そこで今回は、歯科治療でセラミックを使用することのデメリットについて解説します。

 

セラミック治療のデメリット

セラミック治療では、以下のデメリットが発生します。

 

自費診療で高額

1つ目のデメリットは「自費診療である」ということです。
歯科治療では、虫歯治療のように病気の治療であれば健康保険を適用して安い金額で治療を受けることができます。
しかし、セラミック治療は病気の治療というよりは見た目の改善を目的としているため、健康保険を使うことができません。
そのため、発生した治療費は全額本人負担となります。
自費診療の場合は歯科医院ごとに料金設定が異なるため、相場の説明は難しいですが、一般的な虫歯治療などよりは格段に高額な費用が発生することは避けられないでしょう。

 

割れやすい

2つ目のデメリットは「割れやすい」ことです。
セラミックとは要するに「陶器」のこと、落としたりすれば割れてしまうように、歯科治療で使用したセラミックも使用方法次第では割れてしまう可能性があります。
たとえば、歯ぎしりや食いしばりのように、歯に強力な力がかかりやすい行動をとっていると、セラミックが耐えきれなくなってしまい、割れてしまう可能性があるのです。
セラミックにも種類があって、通常のセラミックよりも強度のあるジルコニアというタイプもありますが、これも割れるリスクはゼロではありません。

 

健康な歯を削る

3つ目のデメリットは「健康な歯を削る」ことです。
これは審美歯科全体に言えるデメリットではあるのですが、見た目を改善する目的で行われる審美歯科は、健康な歯をそれなりに削る必要があります。
歯を削るということは、歯の寿命を削ることと同じであり、虫歯などの病気の影響を受けていない健康な歯の寿命を削ることになるということは理解しておく必要があります。

 

セラミック治療のメリット

一方で、セラミック治療ではこのようなメリットがあることも無視できません。

 

審美性が高い

1つ目のメリットは「審美性が高い」ことです。
虫歯治療などで保険診療を選択する場合、詰め物などにはいわゆる「銀歯」が使用されるのが一般的となっています。
ご覧になったことがある方であればわかりやすいと思うのですが、天然の歯の中に銀歯があると、かなり目立ってしまいます。
しかし、天然の歯に見た目が近いセラミックであれば、治療後の見た目の違い・違和感を気にすることなく生活することが可能なのです。

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金属アレルギーのリスクがない

2つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
保険診療に用いられる銀歯も金属(正式には歯科鋳造用金銀パラジウム合金)であるため、金属にアレルギーを持っている方には使うことができません。
セラミックは陶器であり非金属であるため、口の中に使用しても金属アレルギーを発症することはないのです。

 

二次虫歯のリスクが低い

3つ目のメリットは「二次虫歯のリスクが低い」ことです。
銀歯は歯との接合性が低く、治療後に時間が経過すると歯と銀歯の間にすき間が生じやすく、ここに歯垢や歯石が溜まると虫歯が再発するリスクがあります。
セラミックは長く使用しても銀歯のような変形が起こらないため、隙間や段差が生じにくく二次虫歯が起こりにくいのです。

 

歯茎の黒ずみが起きない

4つ目のメリットは「歯茎の黒ずみが起きない」ことです。
銀歯を使用する場合、この金属から金属イオンが溶け出して、これにより歯茎が黒く変色してしまうリスクがあります。
セラミックは金属素材ではありませんので、金属イオンの影響による歯茎の変色リスクはありません。

 

失敗しないためには歯科医院でカウンセリングを

どのような治療法にも言えることではありますが、何らかの選択をしてをそれを「失敗した」と感じる理由としては、治療前と後で認識のズレがあったことが大きな要因ではないでしょうか。
要するに「こんなはずではなかった」「こんなデメリットは知らなかった」と後悔する要因は、治療前にセラミックのメリットだけでなく、デメリットについての知識もきちんと把握しておくことが重要です。
歯科医院では、本格的な治療を開始する前にカウンセリングを実施しますので、不明な点があれば残らず質問して、それでもセラミックのメリットが大きいと感じるのであれば失敗することはないでしょう。

 

まとめ:セラミックはメリット・デメリット両方をきちんと理解して選択しよう

セラミック治療を後悔する要因としては、デメリットをきちんと理解していないことが大きいでしょう。
セラミック治療を「失敗した」と感じることがないように、治療前のカウンセリングでメリット・デメリット両方をきちんと理解し、そのうえでメリットのほうが大きいと感じたらセラミック治療を受けてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.03.25更新

セラミックの臭いが気になる...その原因と予防方法をご紹介!

セラミック治療をすることで、見た目の美しさを維持・改善して、歯の問題を解決することができます。しかし、治療後、しばらくして施術部の臭いに悩まされる方がいらっしゃいます。

口内の臭いは常に感じることになるため、「どうして臭いがするのだろう」「どうすれば臭いが無くなるだろう」と気になりませんか?セラミック治療の施術部から臭いがしてくる原因とその予防方法について解説します。

 

臭いがしてくる原因

セラミックは銀歯に比べて汚れがつきにくく、接着法もしっかりとしているため、臭いがしにくいと言われています。そのため、セラミック治療の施術部が臭う場合は、歯や歯茎が危険な状態になっている可能性があります。

 

歯の間に汚れが溜まっている

普段のブラッシングが行き届いていないと、被せ物と自分の歯の間に歯垢が溜まってしまいます。歯垢が溜まったままでは、細菌が繁殖して臭いを作り出す原因になってしまいます。

被せ物には境目ができてしまうため、どうしても汚れが溜まりやすくなっています。特に被せ物付近は念入りにブラッシングしないと臭いの原因となってしまいます。

 

歯周病になっている

歯周病の原因菌は歯垢に潜んでいます。被せ物の周りに溜まった歯垢に潜む歯周病菌は毒素を出して歯茎に炎症を起こし、歯周炎や歯肉炎を引き起こします。歯周病が進行すると、かなり強烈な臭いを出します。臭いがキツイと感じている方は、歯周病になっているかもしれないことを考慮した対処が必要になってきます。

 

二次虫歯になっている

二次虫歯というのは、歯と詰め物や被せ物との間に隙間が生じることで起こります。虫歯の治療後を覆うはずの詰め物や被せ物に隙間が生じることで、その隙間から細菌が侵入してしまいます。この細菌が二次虫歯を引き起こします。

基本的にセラミックは隙間が生じにくいと言われています。セラミックの材質上、歯としっかり接着する上に、劣化による接着の剥がれも起きにくいためです。しかし、セラミックも劣化していくものなので、セラミックがすり減って割れてしまうこともあります。この割れからも二次虫歯につながるので、セラミックだからと安心はしないようにしましょう。

 

臭いの予防方法

前述の通り、セラミックの場合の臭いの原因はブラッシング不足である可能性が高いです。また、セラミックが合っていない、割れている可能性もあるので、歯科医院に定期的に通い、状況を見てもらうことが重要になってきます。

 

マウスウォッシュを活用する

自宅にいる場合はゆっくり丁寧に歯磨きをすることができると思いますが、仕事の昼休憩の間などそうはいかないと思います。時間がなくどうしても歯磨きができなかったり、歯磨きが雑になったりしてしまう方もいるのではないでしょうか。そのような場合はマウスウォッシュを活用することをおすすめします。マウスウォッシュには虫歯や歯周病を治す効果はありませんが、虫歯や歯周病の原因菌を殺してくれます。時間がなくても手軽に口内を清潔にすることができるので臭い対策にもなります。

 

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシで歯の表面の汚れは落とせますが、どうしても歯の間の汚れは残ってしまいがちです。単純に歯ブラシが歯の間に入りにくいためです。この歯の間にある汚れもしっかりと取るために、歯磨き後にデンタルフロスや歯間ブラシでの仕上げをするとよいでしょう。

これらの商品は歯の間の汚れを取るのに特化したつくりになっているため、口内の歯垢除去率高めてくれます。寝る前などの時間があるときだけでもやる習慣をつけることをおすすめします。

 

電動歯ブラシで歯を磨く

歯ブラシで歯を丁寧に磨こうと思うと1回で10分以上かかると言われています。10分は短く感じるかもしれませんが、ずっと手を動かす必要があるので、疲れてしまい清掃効率も落ちてしまいがちです。電動歯ブラシは振動により歯を磨くため、手を動かす必要がなく疲れることはありません。また、振動回数も1分間に3000回以上のため、歯ブラシよりも高い清掃効率を得られます。

 

定期的に歯科医院でクリーニングを行う

歯科医院で行うクリーニングは普段の歯磨きでも落としきれない汚れを落とすことができます。歯の表面もツルツルになるため、その後の汚れの付着も抑制することができます。また、普段は届かない歯茎の溝の細菌も除去してもらえるのでおすすめです。

クリーニングをしてもらっても、汚れは蓄積していくので3~6か月に1回くらいのペースでクリーニングを受けるとよいでしょう。また、クリーニングの際に、セラミックのチェックをしてもらうことでセラミックの割れによる二次虫歯の対策にもなります。

 

まとめ

セラミックの施術箇所が臭うとお悩みの方は、セラミックに原因があるのではなく、歯周病や二次虫歯など危険な状態になっている可能性が高いです。日常のケアに合わせて、歯科医院でも見てもらうことで、健康な口内環境を維持していきましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.02.10更新

「以前、費用をかけてセラミック治療を行ったのに、セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまい気になる」と相談に来る患者様がいらっしゃいます。自然で美しい白い歯にするためにセラミック治療を選択したのにもかかわらず、歯の根元が黒ずんでしまっては本末転倒です。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまう原因や治し方について解説します。

 

セラミック治療とは

セラミック治療とは、審美性の高い歯を手に入れるために行う治療です。審美性に優れたセラミックを被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に使用することにより、天然歯と同じ色合いのきれいな歯並びにすることが可能となります。

 

セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因

セラミックなどの被せ物をした場合に、歯の根元(歯と歯ぐきの間)が黒ずんで黒いラインができてしまうことがあります。この黒いラインを「ブラックマージン」と呼びます。

ブラックマージンには、いくつかの原因が考えられます。大きく分けると、セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合と、金属の使用が原因である場合があります。

ここでは、セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因について考察していきましょう。

 

原因その1「セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合」

セラミック治療する際に、セラミックを被せる歯の神経(歯髄)を取り除くケースがあります。歯の神経(歯髄)を取り除くことは、セラミックを被せる上で絶対に必要だというわけではありません。

しかし、著しい虫歯などやむを得ない事情で歯髄を除去したケースでは、セラミックを被せた後に、被せ物をした歯自体が、時間の経過によって茶褐色に変色してしまうことがあります。

さらに歯肉が痩せてしまいセラミックを被せた歯の変色が見えてしまうことが原因の1つとして考えられます。

 

原因その2「金属の使用が原因である場合」

セラミックを被せる際に、神経のない歯の補強として金属(メタルコア)を使用することがあります。被せ物の内側に金属を使用している場合に、この金属が露出、腐食、さびが生じるなどしてブラックマージンの原因になることがあります。

その他にも、金属フレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドの光の透過性が失われ、歯の根元が暗く見えるケースや、土台部分に使用された金属成分が経年変化でイオン化して歯ぐきに溶け出し、歯肉を黒くしてしまうケースなどもあるでしょう。

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方

ブラックマージンの治療の方法は、ブラックマージンの原因によって異なります。ここでは、原因別のブラックマージンの治療方法について解説します。

 

セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合の治療法

セラミックを被せた歯自体が変色してしまっている場合には、その上から金属をまったく使用していないオールセラミッククラウンを被せたとしても、歯肉から歯根の変色が透過してしまうため、根本の解決にはなりません。
この場合には、変色した歯根を漂白した後、同色のファイバーコアを接着してからオールセラミッククラウンなどを装着する治療をすることで、審美性の高い自然な美しい歯にすることができます。

 

金属の使用が原因である場合の治療法

金属の使用が原因である場合には、金属を使用しない方法で治療する必要があります。このように健康保険で使用する金属(卑金属)の素材を使用しない治療を「メタルフリー治療」と呼びます。

メタルフリー治療の事例としては、以下のようなものがあります。

素材特徴
オールセラミッククラウン 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい
e-maxクラウン 最先端セラミックで、透明感があり、強い強度と耐久性を持つ
ジルコニアクラウン 審美性に優れ、強度が強く、奥歯にも使用可能
セラミックインレー 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方のポイント

最後に、ブラックマージンの治療のポイントを解説します。

 

しっかりとした原因究明と適切な治療

治療法も原因によって変わってくるので、しっかりとした原因を究明すること、原因に合わせた適切な治療をすることが大切です。

セラミックなどの人工歯をホワイトニングすることはできませんので、ブラックマージンの治療には、被せ物や詰め物の(場合によってはメタルフリーの)再治療が必要となります。

 

自然な仕上がり

ブラックマージンの治療で重要なことは、周囲の歯と同じ色にする自然な仕上がりにすることが重要です。

そのためには、再治療の際に、透明感や色合い、歯並びなどを担当歯科医とよく相談することも大切でしょう。

 

まとめ

セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまった場合には、しっかりとした原因究明とそれに適合した治療が必要になります。審美歯科治療は、担当歯科医の技術によって審美性に差が出てしまいます。きちんと対応できる審美歯科を受診することをおすすめします。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.01.24更新

以前審美歯科で治療した差し歯の変色が気になる…差し歯の選び方について

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという方は、治療が終わって年月が経つうちに増えていきます。ではなぜ差し歯は変色してしまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。あわせて差し歯の選び方もチェックしましょう。

 

審美歯科とは

審美歯科は歯の美しさを重要視する歯科治療の事です。綺麗な歯並びを目指す歯列矯正だけでなく、差し歯やホワイトニングも審美歯科の対象です。審美歯科は保険適用がないものが多く、治療費が高額となってしまいますが、コンプレックスをなくしたいなどの理由で治療を求める方も多くいます。

 

差し歯の変色はなぜ起こる?原因と対策

では、せっかく審美歯科できれいに直した差し歯でも、年月が経つと変色しまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。

 

歯の変色が起こる原因

最初に普通の歯の変色原因を見ていきます。歯の色にはもともと生まれつきの個人差があります。葉の色というのはエナメル質の厚さや象牙質の色の違いに由来します。

ただ、それだけではなく、歯は加齢や薬などの影響で変色していくことも考えられます。歯科治療で歯髄を取った場合は、歯が死んでしまった状態になるのでこれも変色の原因になるでしょう。しかし一番多い変色理由は歯の表面汚れです。飲料やたばこなどが原因となっているケースがとても多いのです。

 

差し歯の変色が起こる原因

では、差し歯の場合は堂でしょうか?差し歯は、加齢や薬の影響、また歯科治療のせいで変色するということはありません。ほとんどのケースでは歯の表面の着色汚れが変色の原因です。

しかし場合によっては差し歯の素材が原因となっているものもあります。差し歯が黄ばんでしまうのは素材がレジンの場合なのです。レジンは吸水性があり、着色した飲み物を吸収してしまうのです。わざわざ、審美歯科できれいな差し歯にしたとしても、素材がレジンの場合は黄ばんでしまい、しかもこの黄ばみは一度ついてしまうと、落とせないものなのです。

また、加齢とともに歯茎が下がったことにより、差し歯の根元金属が黒く目立ってしまうこともありますね。

 

差し歯の変色が起こったときの対策

差し歯の変色原因が着色汚れだった場合は簡単です。普通の歯の汚れを落とすときのように、歯科で歯のクリーニングをしてもらえば良いのです。

しかし問題は素材のせいで変色が起こっていた場合ですね。これ以上着色させたくないというのであれば、食事にまず気を付けましょう。カレー、チョコレート、コーヒー、赤ワイン、コーラ、ウーロン茶、しょうゆ、ソースを摂取する機会を減らします。またたばこも辞めましょう。食後はすぐに口をゆすぐかハミガキをする習慣を付けます。

それでも差し歯の変色が気になる!という場合は、もう一度審美歯科で差し歯を作り直すのがおすすめです。

 

差し歯の選び方をチェック

では、差し歯はどのように選ぶのが良いのでしょうか?差し歯の種類は硬質レジン、硬質レジンジャケット、メタルセラミック、オールセラミック、ジルコニアの5つです。ここからはそれぞれの特徴を紹介します。

 

硬質レジン

硬質レジンは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面に白のレジン(プラスチック)を張り付けています。強度が高く保険適応なのですが、先ほどお話した通り吸水性があるので変色しやすい素材です。変色が気になって新たに差し歯を作るのであればあまりおすすめできません。

 

硬質レジンジャケット

硬質レジンジャケットは前から4番目や5番目の歯に使われます。すべてがレジン(プラスチック)なので強度もそれほど高くなく、保険適用で3千円~5千円程の価格になります。こちらも審美歯科の観点から見るとおすすめできません。

 

メタルセラミック

メタルセラミックは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面はセラミック(陶器)を張り付けているものです。強度がかなり高く、きれいで自然な色合いを出せます。しかし保険適用外なので、10万円前後の出費を考えておく必要があります。

 

オールセラミック

オールセラミックもメタルセラミックと同様ですが、差し歯全体が透明感のあるセラミックでできているためかなりきれいな歯になります。自分の歯と同じようにしたいという方にはおすすめですが、こちらも保険適用外で10万円前後かかります。

 

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても用いられる材質で、前歯や奥歯に使われます。強度も申し分なく、かなりきれいな見た目です。こちらも保険適用外なので10万円前後を覚悟しておきましょう。

 

まとめ

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという場合は差し歯を新たに作るというのがおすすめです。特に、セラミックは審美性や耐久性が高く、自分の歯と調和も取りやすくなっています。ジルコニアも強度や美しさともにセラミックと同等かそれ以上だと言われるので、ジルコニアも検討してみましょう。

新しい差し歯にすることでQOL(生活の質)も上がり、笑顔にも自信が出るようになりますよ。

歯の見た目に関するお悩みがある方は西本歯科医院の審美歯科治療がおすすめ

投稿者: 西本歯科医院

2021.10.26更新

治療前に知っておきたい!審美歯科のメリット・デメリットとは?

「審美歯科(審美歯科治療)」を利用することで、歯の見た目を良くしてコンプレックスを解消することができます。
しかしながら、そのメリットだけでなく、審美歯科にはある程度のデメリットも併存していることを理解しなければなりません。
そこで、審美歯科を利用することのメリット・デメリットについて解説します。

 

審美歯科とは?

「審美歯科」とは、歯の見た目の良さを改善することを主眼に置いた歯科治療を手掛けるところです。
一般的に「歯を歯科医院で治療してもらう」と聞くと「虫歯や歯周病などの病気・トラブルを解消してもらう」というイメージがあると思います。
しかし、世の中には虫歯のように健康を害するようなトラブルではないにしても、歯の見た目の悪さに悩んでいる方も少なくありません。
そんな患者さんの悩みを解消するために、例えば「歯並びを良くする」「歯を白く見せる」といった、見た目の良さを改善することに主眼を置いた治療を提供するのが審美歯科なのです。

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審美歯科を利用するメリット

審美歯科を利用することで、以下のメリットを享受することができます。

 

歯やその周辺の見た目の悪さを改善できる

審美歯科を利用することの最大のメリットは「歯および口腔内の見た目を改善できる」ことにあります。
一般的に「歯がきれい」「口周りが整っている」ことは、良いイメージに働くことが多いです。
逆に「歯が汚い」など、見た目の悪さは不潔感や不健康感をイメージさせてしまいます。
もちろん、マイナスイメージだけで健康面に問題のないケースも多いのですが、「不潔・不健康だと見られてしまう」ことは、本人にとって大きなプレッシャー・コンプレックスになりかねません。
場合によっては精神疾患の原因になるケースも珍しくなく、そうでなくても日常生活において何らかのマイナスの影響を受けてしまうことは十分に考えられます。
審美歯科は、歯や口腔内の見た目の良さを改善することを目的とする治療を行うため、こうしたトラブルを解消し、コンプレックスを解消することにつながるのです。

 

歯の状態をチェックしてもらうことで歯のトラブルを早期解決できる

審美歯科を利用することにより、歯の健康面でのメリットも存在します。
審美歯科は定期的に通院するケースも多く、その際に歯の状態をチェックします。
これにより、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの存在を早期に発見できる可能性が高いのです。
口腔内トラブルに限った話ではありませんが、病気の治療というものは「早期発見・早期治療」が極めて重要であり、例えば虫歯治療であれば早期治療できれば軽度の治療内容で済みます。
病気が進行する前にその存在を確認し、治療を開始することができるため、健康的な歯を残すことに直結するのです。
ただし、虫歯などの病気が見つかった場合、審美治療と並行することは難しいため、病気の治療を優先することが多い点には注意しましょう。

 

審美歯科を利用するデメリット

審美歯科を利用することには、上記のようなメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在する点に注意が必要です。

 

治療費に健康保険が適用されない

審美歯科の治療内容の多くは「自費診療」つまり「健康保険が適用されない」可能性が高い点が大きなデメリットだといえます。
健康保険により医療費の自己負担率が軽減されるのは、簡単に言えば「病気の治療が目的で、最先端の医療ではない」ことが条件となります。
審美歯科の場合「病気の治療」には該当しないため、その治療内容の多くは保険が適用されず、100%自己負担で治療を受けなければならないのです。

 

通院が長引くケースも多い

審美歯科の中には「通院が長引く可能性がある」という治療内容が含まれています。
一度の施術では十分な審美効果を得られない、あるいは施術効果が時間の経過とともに低下してしまうような場合、何度か審美歯科を利用しなければなりません。
前述の通り審美歯科は自己診療になりますし、治療を受ける歯科医院の場所によっては通院の負担も決して小さなものではないでしょう。

 

機能面や健康面を考慮しないケースもある

審美歯科の治療内容は、場合によっては「機能面・健康面を考慮しない」という可能性があります。
例えば「セラミックの被せ物で歯をきれいに見せる」という治療内容がありますが、これは健康な歯を削ってその部分に被せ物をしますので、歯の寿命を縮めることになるのです。
もちろん、機能面や健康面を考慮して治療方針を決定する審美歯科も少なくありませんので、最初のカウンセリング時にその点を確認しておきましょう。

 

まとめ:メリットとデメリット両方を理解して審美歯科を使用しよう

審美歯科にはメリットもありますが、人によっては無視できないレベルのデメリットもあるかもしれない点に注意が必要です。
わからないことがあれば、本格的に治療を開始する前の段階でスタッフに確認しておき、不安を払しょくした状態で審美歯科を利用してください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.09.15更新

妊娠中でもセラミック治療は受けられるのか?

「妊娠中」という状態は、さまざまな医療行為等に制限がかかります。歯の治療も無関係ではなく、例えば「妊娠中は歯のセラミック治療を受けられるのだろうか?」という疑問をお持ちの方もおられるでしょう。妊娠中でもセラミック治療を受けられるのかどうかについて解説します。

 

妊娠中に「歯の治療」は可能なのか?

基本的な部分として「妊娠中に歯の治療を受けることは可能なのか?」という点について解説します。

 

妊娠中でも受けられる歯科治療は多い

妊娠中に歯科治療を受けられるかどうかについては、治療内容次第ではありますが、妊娠中に施術できる歯科治療は多いです。不安な場合は担当医としっかり話し合って、安全性を確認したうえで治療を受けると精神的な負担を軽減して治療に臨めるでしょう。

 

妊娠中に歯の治療を受けるメリット

「わざわざ妊娠中というタイミングに歯の治療を受けなくても…」と思われるかもしれませんが、実は「妊娠中だからこそ歯の治療は重要である」と考えることができます。

第一に、妊娠中の口腔内の状態を歯科医師がチェックできるという点が挙げられます。妊娠中は体中にさまざまな変化が及びますが、実は妊娠中は口腔内の状態が悪化しやすいのです。そのため、妊娠中に歯科治療を受けることによって口腔内の状態を良好に保つことができます。妊婦さんの歯周病は早産などの出産に悪影響が及ぶ可能性があるという報告もあるため、むしろ安全な出産のための妊娠中の歯科治療はおすすめなのです。

第二に、産後は歯科治療の余裕がない可能性があるという点が挙げられます。出産後は母体の健康状態が不安定ですし、子育てに時間を割かれてしまうでしょう。妊娠中と比較して妊婦さんの行動の自由度が制限されがちなので、まだ比較的自由に行動できる余地がある妊娠中に歯科治療を受けておくことにメリットがあります。

 

妊娠中の「どのタイミング」であれば歯科治療を受けられる?

妊娠中の中でも、いわゆる「妊娠中期」と呼ばれるタイミングが、歯科治療を受けるのに適したタイミングであるといえます。

妊娠中は、

・妊娠初期
・妊娠中期
・妊娠後期

に分けられますが、「妊娠初期」と「妊娠後期」は、あまり歯科治療を受けるタイミングとしてはおすすめできません。

妊娠初期の場合、治療内容によっては赤ちゃんに悪影響が及ぶ可能性があります。そのため、歯科治療も比較的胎児への影響が少ない応急処置に留めておき、必要な治療は母子ともに安定する妊娠中期に先延ばしすることが多いです。

一方で妊娠後期の場合は、出産のタイミングが迫っている点がネックです。歯科治療の多くは継続的な通院が必要であり、出産を迎えるとなかなか通院できなくなるため、このタイミングでは本格的な歯科治療をすることはありません。また、妊婦さんのお腹が大きくなっていることなどから、長時間おなじ姿勢で治療を受けることに耐えられない可能性がある点もネックになります。

以上の観点から、歯科治療は「妊娠中期」に受けることをおすすめします。

 

妊娠中にセラミック治療を受けるメリット

妊娠中にセラミック治療を受けることにより、妊婦さんは歯の見た目に対してコンプレックスを抱くリスクが抑えられます。妊娠中というデリケートな時期に、精神的な負担を増やすコンプレックスを1つ無くすことができる点は決して無視できないメリットでしょう。

セラミック治療は、虫歯や歯科治療で欠損した歯の部分を補う治療法です。詰め物や被せ物を利用する治療法の中で、その素材としてセラミックを利用することには、審美面での大きなメリットがあります。

セラミックは、詰め物などに使われる素材の中でも比較的「天然の歯に近い見た目をしている」という特徴があります。天然歯に近い見た目にすることで、歯の欠損が目立たなくなり、他人に見られるかもしれないという不安やコンプレックスを抱くリスクを抑えられるのです。

 

妊娠中の歯科治療の注意点

セラミック治療のように、歯科治療の中には妊娠中期であれば問題なく施術できるものがあります。一方で、以下のような治療法は問題があったり、妊婦さんにとって不安材料になりかねないため、治療法ごとの安全性等について解説します。

 

薬の影響

妊娠中は、できるだけ「薬」を服用することは避けるべきだとされています。もちろん、母体の健康状態等を考慮して、胎児への影響が小さい薬を使用することもありますが、その点は担当医としっかり話し合っておきましょう。

 

レントゲンの影響

歯科治療での「レントゲン」の使用ですが、基本的に問題はありません。歯科治療でのレントゲンは顔のあたりだけ撮影するため、お腹には影響しませんし、万が一に備えて防護用エプロン等でガードします。

 

麻酔治療の影響

歯科治療での「麻酔の使用」も、基本的に問題はありません。治療時の痛み等でストレスを感じるリスクを抑えられます。ただし、逆に「赤ちゃんに影響するかも」と考えてストレスに感じる方もおられますし、過去に麻酔でトラブルが発生したことがある場合は特に担当医との相談が重要です。

 

神経治療の影響

歯科治療での「神経治療」を伴う治療については、少し問題があります。神経治療を伴う場合は、治療全体が長期にわたる可能性があり、治療スケジュールが妊娠後期に差し掛かってしまう可能性があるのです。

 

まとめ

妊娠中でもセラミック治療を受けることは可能です。ただし、安全性について理解しても「ひょっとしたら…」と不安になってしまい、ストレスを感じてしまうリスクはゼロではありません。妊娠中の歯科治療については担当医としっかり話し合い、納得したうえで治療を受けることをおすすめします。

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投稿者: 西本歯科医院

2021.08.25更新

審美歯科の内容とは?主な治療法と効果をご紹介!

多くの方は「歯科医院」と聞くと「虫歯などの歯の病気を治す場所」というイメージがあります。しかし、世の中にはそれに限らない歯科治療を提供する「審美歯科」と呼ばれる診療科目があるのです。審美歯科とはどのような診療科目なのか、主な治療法やその効果について解説します。

 

審美歯科とは?

「審美歯科」とは、歯や口内、口元の「機能的な治療」にプラスして「見た目の良さを改善するための治療」も行う歯科治療を提供するものです。

一般的な「歯科治療」とは、虫歯や歯周病のような、歯の機能的な状態を悪化させる病気・症状の治療を行い、歯や口の機能を正常な状態に戻す治療のことをイメージする方が多いでしょう。この治療には、美しい歯並びや歯の白さなど、見た目の良さについては触れないことが多いです。

歯の見た目は、時にコンプレックスなどの原因にもなりかねず、それを解消するためには歯や口元の美しさを取り戻す治療が必要になります。審美歯科は、そんな歯の見た目の美しさを取り戻すための治療を提供するものなのです。

 

審美歯科の治療内容

審美歯科では、以下のような治療内容を提供することが多いです。

 

ホワイトニング

「ホワイトニング」とは、専用の薬剤を使用して歯を白く見せる治療のことです。

専用の薬剤をマウスピースに塗布し、それを装着することで薬剤が歯に浸透し、歯が白くなります。「白い歯」は清潔や健康の象徴であり、歯が黄ばんでしまうと見た目が悪くなってしまいます。

歯科医院での施術が中心となる「オフィスホワイトニング」と、歯科医院では最小限の施術だけ行いメインの作業は自宅などプライベートで行う「ホームホワイトニング」があります。それぞれにメリット・デメリットが異なりますので、ニーズに応じて治療法を選択あるいは併用してください。

 

クラウン

「クラウン」とは、歯の治療のために削った歯の上にかぶせるものです。審美歯科では、自然な白い歯の見た目に近い「セラミッククラウン」と呼ばれるかぶせ物を使用することが多く見られます。

一般的な虫歯治療等で使用されるかぶせ物や詰め物は「銀製」や「レジン製」であり、見た目の点においてデメリットを感じる方が多いです。一方でセラミック製のかぶせ物は自然歯に近い見た目であり、高い審美性を発揮することができます。また、金属製のかぶせ物に対して「金属アレルギーが起こらない」という点など、機能的なメリットもあります。

 

ラミネートベニア

「ラミネートベニア」は、歯の表面を削って「つけ爪」の要領でセラミック製のかぶせ物を表面に貼り付けるものです。セラミッククラウン同様に、高い審美性を持ちます。

クラウンやラミネートベニアを利用することのメリットの1つとして「迅速に歯をきれいに見せることができる」という点が挙げられます。同じく歯の美しさを取り戻す審美治療に「ホワイトニング」がありますが、方法の違いで差はありますが少なからず時間がかかります。

ラミネートベニアはつけ爪のように速やかに見た目を変化させることができる審美治療です。そのため「明日のイベントに間に合わせたい」「すぐにでも見た目のコンプレックスを解消したい」といったニーズに対して高い利便性を発揮できます。また、軽度の歯並びを調整する際にも、ラミネートベニアを使用することがあります。

 

歯のクリーニング

「歯のクリーニング」とは、歯の表面に付着している汚れや歯垢、歯石などの異物を取り除くことです。

基本的に、歯の汚れは日常的な「歯磨き」によって解消できます。しかし、歯に付着した歯垢は次第に硬質化し、歯石になると一般的な歯磨きでは取り除くことができなくなってしまいます。見た目が悪くなるだけでなく、虫歯菌の住処となるため、虫歯などの歯の病気の原因にもなるのです。

クリーニングでは、専用の器具を使用することで、一般的な歯磨きでは落とせなくなってしまった異物を取り除きます。定期的に歯のクリーニングを利用することにより、歯の美しさを維持できるだけでなく、歯の病気を予防するための「予防歯科」としての側面も発揮できるのです。

 

一般治療との費用面での違い

審美歯科は、一般的な歯科治療と「費用」の点においても大きな違いがあります。その理由は「審美歯科=その多くが自由診療」であるという点です。

病気の治療である多くの一般歯科治療は、健康保険を適用して治療費の一部だけを負担すれば良い形式です。一方で病気の治療とは言えない審美歯科の場合、その多くが保険が適用されない自由診療であるため、発生した費用は全額自己負担になります。

さらに、自由診療である審美歯科は、治療を提供する歯科医院によって料金設定が大きく異なる点も注意が必要です。審美歯科を利用するにあたっては事前のカウンセリング等で治療内容や治療費について確認しておき、納得できる歯科医院で治療を受けてください。

 

まとめ

審美歯科は、コンプレックスにもなり得る「歯の見た目・美しさ」を改善するための治療です。自由診療になることが多いですが、歯の見た目に悩んでいる方はその利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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投稿者: 西本歯科医院

2021.07.12更新

セラミックなどの人工歯もホワイトニングできるのか?

結婚式やイベント、身だしなみとして歯のホワイトニングを希望される方は年々増加しています。しかし、セラミックやインプラント、差し歯といった人工歯はホワイトニングをしても白くなりません。ホワイトニングができない理由と人工歯を白くする方法について解説します。

 

セラミックなどの人工歯はホワイトニングできない

結論から言うと、ホワイトニングができる歯は「天然の歯」のみ。人工歯はホワイトニングができません。また、部分的な詰め物もホワイトニングで白くすることができません。

 

人工歯が黄ばんでしまう理由

セラミックなどの人工歯が黄ばんでしまう理由は、人工歯の素材や飲食物による着色、経年劣化による変色です。

 

人工歯の素材

着色しやすい飲食物の摂取や、素材の経年劣化によって変色します。セラミックの種類には以下のような素材が挙げられます。

・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・ジルコニア
・メタルボンド

セラミック素材のなかでも、プラスチックが含まれている「ハイブリッドセラミック」は着色しやすく経年劣化で変色する素材です。そのほかのセラミック素材は、経年劣化で変色することがほとんどありませんが、飲食物によって着色がつく可能性があります。

また、保険で使用する素材はプラスチックが含まれているので、ハイブリッドセラミックと同様に着色や変色を引き起こします。

 

着色しやすい飲食物

着色しやすい飲食物を摂取すると天然の歯も人工歯も着色します。着色しやすい飲食物は以下のようなものがあります。

・ソース
・ケチャップ
・コーヒー
・ワイン
・お茶

基本的に着色の濃い飲み物や、着色料が含まれている調味料、カレーやミートソースパスタなど着色の濃い食べ物は、歯が黄ばんでしまう原因となります。

 

人工歯の着色汚れは落とせる

歯科医院でのホワイトニングでは人工歯を白くできませんが、歯科医院でのクリーニングや、エステサロンで行われているセルフホワイトニングで「表面の着色を落とす」ことができます。

 

歯科医院でのクリーニング

特殊な機械を使用して行うクリーニング(PMTC)は、歯全体の歯垢・歯石を除去しながら、歯の着色汚れを落とすことができます。なかでもエアフローと呼ばれている粒子の非常に細かいパウダーを吹き付けて汚れを落とす施術は、人工歯の表面の着色をキレイに落セます。

PMTCは基本的に自由診療となり、相場は45分5,000円ほど。まずは歯科医院のクリーニングで着色を落としてから、人工歯を白くやり替えるか検討するのもよいでしょう。

 

セルフホワイトニング

セルフホワイトニングは歯の表面の着色を落とせるので、人工歯を元の白さにすることができます。歯科医院ではなく、エステサロンやセルフホワイトニングサロンで行う施術や、自宅で行うホワイトニングのことを指しています。

セルフホワイトニングで使用される薬剤の成分は、重曹、ポリリン酸、炭酸カルシウムが用いられており、これらの成分はLEDなどの光を当てて、「着色を分解して落とす」作用があります。

反対に、天然の歯を白くしたい方は、セルフホワイトニングはおすすめしません。歯科医院のホワイトニングは「歯を漂白して白く」するのに対して、セルフホワイトニングは「歯の表面の着色を落とす」ので、歯を白くすることができないからです。

 

セラミックなどの人工歯を白くするには?

セラミックなどの人工歯を白くするには、2つ方法があります。

 

天然の歯をホワイトニングしてから、人工歯の被せなおしや詰めなおしをする

一度詰めたり、被せたりした人工歯は元の色以上に白くできないので、天然の歯をホワイトニングしてから、歯の色に合わせて新しく被せ物や詰め物の再治療をします。

その際に使用する詰め物や被せものは、変色しにくいオールセラミックやジルコニアの素材を選択するのが望ましいです。しかし、保険が適用しない自由診療となるので費用が高額になります。

 

人工歯に合わせてホワイトニングをする

人工歯が天然の歯よりも白い場合は、人工歯に合わせてホワイトニングすることもありますが、天然の歯と人工歯の調和をとることが困難になります。

通常は、天然の歯をホワイトニングしてから人工歯の色を合わせることが多く、後戻りしても、再度天然の歯をホワイトニングすることで、調和のとれた仕上がりになります。

被せ物の治療中でホワイトニングを希望する方は、事前に歯科医師に相談することをおすすめしています。

西本歯科のホワイトニング治療についてはこちら

 

まとめ

セラミックなどの人工歯は、ホワイトニングで白できません。人工歯の詰め物や被せ物をしている方は、歯科医院で天然の歯をホワイトニングしてから、人工歯の詰め替えや被せなおしが必要になります。

再度治療をしたくない場合は、歯科医院でのクリーニングやセルフホワイトニングで歯の表面の着色を除去して、元の白さに戻せます。その際も歯科医院に受診していただき、お口の状態を確認したうえでクリーニングを受けることをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2021.06.28更新

審美歯科でキレイにした歯には寿命がある?長持ちさせるポイント3つ

審美歯科では詰め物や被せ物で白い歯にする場合や、セラミック矯正やラミネートベニアといった歯を美しくする治療方法があります。どの治療にもセラミックが使用されることが多く、セラミックの寿命が気になる方も多いのではないでしょうか?

セラミック自体は寿命が長く、10~20年もつといわれています。しかし、メンテナンスを怠ってしまうと、寿命が縮む可能性があります。そこで、審美歯科でキレイにした歯を長持ちさせるポイントを3つ紹介します。

 

審美歯科で使用する素材と寿命

審美歯科で使用する素材は丈夫で審美性の高い、セラミックを用いることが多いです。ひとことでセラミックといっても種類があります。セラミックの種類は以下のとおりです。

 

オールセラミック

全てセラミックで作られており、詰め物や被せ物といった歯を補う治療で使用します。セラミックは陶器と同じ素材を使用しており、強度が高く色調の再現が自由で、自然の歯と同じような透明感を出せるのが特徴です。

変色や変形しないことからセラミック自体の寿命は長く、オールセラミックの寿命は10~20年もちます。

 

ジルコニア

人工ダイヤモンドで知られるジルコニアですが、歯科治療の被せ物でも使用します。ジルコニアは非常に強度が強い素材で、噛み合わせが強い奥歯などに入れることが多いです。

ジルコニアのフレームにセラミックを重ねたものや、全てジルコニアで作られたものがあります。審美性はオールセラミックよりも劣りますが、審美歯科では一般的に使用される素材です。

ジルコニアは非常に強い強度があることから、寿命も長く、10~20年と長持ちします。また、セラミックを使用しているため、変色することがありません。

 

ハイブリッドセラミック

プラスチックにセラミックを混ぜた素材です。ハイブリッドセラミックの寿命は7~8年が目安です。

オールセラミックやジルコニアと比較すると強度が弱いですが、安価で白い詰め物や被せ物を入れることができます。プラスチックを使用しているため、傷がつきやすく長期間使用すると変色しやすい傾向があります。

保険診療で使用される白い被せ物(CAD/CAM冠)にもハイブリッドセラミックが使用されています。

 

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けた物がメタルボンドです。メタルボンドの寿命は、8年が目安です。

主に被せ物に用いられます。昔ながらの審美治療で、現在でも噛み合わせの強い奥歯に使用されることがあります。

しかし、金属を使用していることから金属アレルギーを引き起こす可能性があり、金属と同等の強度があるジルコニアの被せ物を選択する方が増えています。

 

審美歯科でキレイにした歯を長持ちさせる3つのポイント

オールセラミックやジルコニアは保険が適用しないため、高額な治療になります。素材自体は長くもちますが、メンテナンスを怠ってしまうと寿命を減らしてしまう可能性があります。

 

セルフケアとプロのメンテナンスを受ける

セラミックは表面がツルツルしており、汚れが付きにくく、むし歯や歯周病のリスクが少ないといわれています。しかし、詰め物や被せ物をした歯は、むし歯が原因で治療を受けているので、セラミックにしたから安心という訳ではありません。

ご自身での歯磨きはもちろん、歯間ブラシやフロスを併用してしっかり汚れを落とす必要があります。また、年に数回歯科医院でプロによるメンテナンスを受けることで、磨きにくい歯とセラミックの間の汚れの除去ができます。セルフケアと定期的なメンテナンスを受けることで寿命を延ばすことができます。

 

ナイトガードを使う

オールセラミックやハイブリッドセラミックを入れた際は、就寝時に装着するナイトガードを使うのも長持ちさせるポイントの一つ。

セラミックは陶器と同じ素材を使用しているので、衝撃によって割れたりすることがあります。そのため、歯ぎしりや食いしばりをしている方は就寝時に衝撃を和らげるナイトガードの装着をすることが望ましいです。

セラミックは割れてしまったら、基本的に再治療となります。ほとんどの方は歯ぎしりや食いしばりの自覚症状がありません。セラミックを長くもたせるためにもナイトガードはおすすめです。

 

腕のいい歯科医師のもとで治療を受ける

治療を受ける前になりますが、審美治療は歯科医師の技術が寿命に影響を与えます。正しい噛み合わせの調整や、歯と詰め物や被せ物の境目の仕上げなど歯科医師の腕に左右します。

被せ物の場合は、歯の根っこの治療を行うことが多く、しっかり治療を行っていなければ歯の根っこが再感染してしまうことがあります。その場合は、被せたセラミックを壊して再治療をしなければなりません。

審美歯科でも噛み合わせに力をいれている歯科医院や、根っこの治療のときに唾液が入らないようにゴムを被せる歯科医院で治療を受けるようにしましょう。

 

まとめ

審美歯科で使用される素材は審美性と強度に優れたセラミックを使用することが多いです。セラミックはむし歯や歯周病になりにくい素材ですが、メンテナンスを怠ってしまうと寿命を短くしてしまいます。

長持ちさせるには、歯磨きのときに歯間ブラシやフロスを併用したり、定期的なメンテナンスを必ず受けるようにしましょう。また、セラミックに力の負担がかからないように就寝時にナイトガードを使うのもおすすめです。

セラミックは、歯科医師の技術に左右される治療です。歯科医医院選びは慎重に行って最適な治療を受けましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

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