2022.07.28更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。
歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。

矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。

またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

安ければ10万円ほどで済み、高ければ100万円を超える可能性も考えられるマウスピース矯正の治療費用ですが、治療費用をここまで変動させる要因は大きく分けて3つ考えられます。

 

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。

それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。

矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.07.08更新

マウスピース矯正の費用の違いは何で決まる?

悪い歯並びは、見た目の悪さからコンプレックスになるだけでなく、かみ合わせが悪いことで健康面でもデメリットがあります。それを治す方法として、マウスピース矯正などの歯列矯正が利用可能です。

治療費は、治療内容によって変動しますが、一口にマウスピース矯正といっても具体的な治療内容次第で費用は変動します。そこで今回は、マウスピース矯正の治療費用がどのような要因によって変動するのかについて解説します。

 

マウスピース矯正の治療費用の相場

マウスピース矯正の治療費用は、相場として10万~100万円かかるケースが多いです。
治療費用の内訳としては、以下のような内容でまとまっています。

・治療前の費用(相談料、検査料、診断料)
・矯正装置の費用
・矯正装置の装着費用
・矯正装置の調整費用
・保定装置の費用
・保定装置のメンテナンス費用

相場が10倍ほどの開きがあることからわかるように、一口にマウスピース矯正治療を受けるといっても、費用に大きな違いがあることがわかります。

 

マウスピース矯正の治療費用が変動する要因

安ければ10万円ほどで済み、高ければ100万円を超える可能性も考えられるマウスピース矯正の治療費用ですが、治療費用をここまで変動させる要因は大きく分けて3つ考えられます。

 

使用するマウスピースの違い

1つ目の要因は「使用するマウスピースの種類の違い」です。
一口にマウスピースといっても、実はさまざまな種類があります。マウスピースごとに歯を動かす原理は変わりませんが、装着感や適応できる症例などの条件が異なります。

 

部分矯正と全体矯正の違い

2つ目の要因は「部分矯正・全体矯正の違い」です。
マウスピース矯正に限った話ではありませんが、歯列矯正は歯並びの一部分だけを治す「部分矯正」と、歯並び全体を改善する「全体矯正」があります。一般的に、部分矯正の方が治療期間が短く、治療費用も安く済むケースが多いです。
部分矯正の場合であれば、10万円~60万円の費用、治療期間の目安は半年~1年で済むケースが多く見られます。一方で全体矯正の場合の治療費用の相場は60万円~100万円、治療期間も長くて1年~3年ほどかかるケースが多いです。

 

矯正する歯並びの状態の違い

3つ目の要因は「矯正する歯並びの状態の違い」です。
どのような治療行為であっても、難しい症例であるほどに治療医用は高額になります。マウスピース矯正でも同じことが言えて、大きく歯を動かす必要があるケースでは治療期間も長引きやすく、治療費用の相場も高くなりやすいのです。
一般的に、歯並びの状態によって適用できる矯正治療の種類(ブラケット矯正、裏側矯正など)がある程度決まりますが、同じ矯正治療の方法のなかでも具体的な症例は異なります。難しい症例で全体矯正を行う場合だと、治療期間が長く、治療費用も高額になりやすい点に注意が必要です。

 

マウスピース矯正の治療費用の支払方法はクリニックに相談して決めよう

マウスピース矯正を受けるためには治療費用を支払う必要がありますが、治療費用の支払い方法には選択肢があります。どのような支払い方法が利用できるかはクリニックごとに異なりますので、最初のカウンセリングの時点できちんと確認しておきましょう。

 

総額制(定額制・トータルフィー制)

「総額制」は、治療開始から治療完了までの全ての期間で発生する費用を、治療開始前に全額支払う方法です。
総額制の場合、治療完了までの費用を事前に全額支払う形式であるため、当初の予想よりも治療が長引いてしまった場合でも、原則として追加の装置費用や通院費はかかりません。ただし、一度に数十万円の金額を支払うことになるため、金銭的に余裕がないと難しい支払い方法となります。

 

処置別支払い制

「処置別支払い制」は、治療期間中の通院や治療ごとに料金を支払う方法です。
総額制と異なり、一度に支払う金額がそこまで大きくならないため、治療費を稼ぎながら治療を受けられるというメリットがあります。ただし、治療期間が想定していたよりも長引いてしまう場合、その分の通院費などが増えてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

デンタルローン

「デンタルローン」は、歯科治療にかかる治療費をローン会社に立て替えてもらい、その後に分割して返済していくシステムです。 クリニックによっては、処置別支払い制を採用していないところもあります。その場合、総額制になるため最初の支払い負担が大きくなってしまいますが、デンタルローンを利用できれば月々の返済に切り替えることができるため、一度に大きな金額を負担できない方でもマウスピース矯正を受けられるのです。

 

まとめ:マウスピース矯正の治療費用は条件次第で変動、ローンも視野に支払い方法を決めよう

マウスピース矯正は、どのような治療内容になるかによって費用が変動し、場合によっては想定外の出費を避けられないケースもあるでしょう。治療費用の支払いについてはクリニックで事前に相談し、必要に応じてデンタルローンなどを利用しつつ無理のない支払い方法を模索してください。

投稿者: 西本歯科医院