2022.09.26更新

 笑うと歯茎が目立つガミースマイルとは?原因や治療方法について解説!

通常、笑っても歯茎はそこまで目立つことはありませんが、それが目立ってしまう症状「ガミースマイル」に悩んでいる方は珍しくありません。
健康面での問題もありますし、ガミースマイルであることをコンプレックスに感じてしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、ガミースマイルの原因や治療方法について解説します。

 

ガミースマイルとは?

「ガミースマイル」とは、口を開けてニッコリした際に、歯茎が露出してしまう状態のことです。
具体的には、笑ったときに歯ぐきの露出が3mm以上見える状態のことを指します。
ガミースマイル自体は歯や口腔内の症状の中では不健康や清潔ではないという印象を与えない症状であり、場合によってはチャームポイントとして捉えられることもあるのですが、本人にとっては恥ずかしい・コンプレックスに感じることも少なくありません。

 

ガミースマイルの原因

ガミースマイルになる原因は、大きく分けて4つ考えられます。

 

歯の長さが短いか生えている位置が低い

人によって、歯の長さや歯の生えている位置は異なります。
人によっては歯の長さが短い状態の方や、生えている位置が低い方もおられるのです。
歯の長さが短いと、相対的に歯茎の面積が大きく見えるため、歯茎が目立ちやすくなってガミースマイルの状態になってしまいます。
また、歯が低い位置から生えている場合についても、その分だけ歯茎が見える面積が増えてるため、結果としてガミースマイルの状態になってしまうのです。

 

上顎骨の発達が過剰である

上顎にある骨が長くて前に突き出していると、歯と歯茎が自然と前に出てきてしまいます。そうなると、笑った際に歯茎が露出しやすくなってしまい、ガミースマイルの状態になってしまうのです。
上顎骨の発達過剰は、ガミースマイルの要因として特に多いと考えられています。

 

上唇を持ち上げる力が強い

ニッコリと笑う際には、上唇を持ち上げることで表情を作っています。
この「上唇を持ち上げる」際に使う力の強弱には遺伝などの要因で個人差があり、これが強すぎる場合だと必要以上に上唇が持ち上がってしまい、上の歯の歯茎が見えるまで上唇が持ち上がってしますのです。
これは上唇を持ち上げる筋肉の筋力の問題であり、歯や周辺の骨格に問題が見られないケースも多くみられます。

 

遺伝

先ほども触れていますが、ガミースマイルになる要因には「遺伝」が関係している可能性も十分に考えられます。
ガミースマイルは歯や歯茎、骨格や筋肉などさまざまな要因が関係してくるため、親や祖父母がガミースマイルの場合だと、子どももガミースマイルになる可能性があると考えられているのです。
ただし、遺伝的要因は確実ではないため、親がガミースマイルでも子どもが絶対にガミースマイルになるとは限りません。
逆に、親とは別の要因によってガミースマイルになるというケースも珍しくはありません。

 

ガミースマイルを放置する健康上のリスク

ガミースマイルは、コンプレックスという問題もさることながら、実は健康上にもリスクを抱えている状態なのです。

 

虫歯や歯周病の原因になる可能性がある

上顎骨が前に出ていることによりガミースマイルになっている方は、噛み合わせや歯並びに問題を抱えている可能性があります。
そうなると、食べ物が挟まりやすくなってしまい、その部分には歯ブラシが届きにくいため歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクが高まるのです。

 

口臭の原因にもなる

歯の向きが前方に突出していることによるガミースマイルの場合だと、通常よりも口を閉じにくくなっています。
そのため、口の中が乾燥しやすくなってしまい、それが原因で口臭悪化につながってしまう可能性が高いのです。

 

ガミースマイルの治療方法

上記のように、ガミースマイルを放置するとコンプレックスを抱えるだけでなく、口腔内トラブルの原因にもなりかねません。
そのため、積極的に治療してこれらの問題を解消することをおすすめします。

 

歯列矯正

歯並びが問題でガミースマイルになっている方に必要な治療法です。
さまざまな矯正方法がありますが、いずれも相応の治療期間になるため、しばらく器具の違和感に注意しながら生活しなければなりません。

歯並びに関するお悩みがある方はこちら

 

歯冠長延長術

歯茎が見える面積を減らすために行われる治療方法です。
歯がもともと短い方や歯並びが悪い方、出っ歯に悩む人に対して推奨される治療法であり、歯と歯茎を削った後にセラミックの歯を入れます。

 

粘膜切除術

上唇の内側と歯茎を切除して縫合する手術です。
上唇の筋肉の力が強いことによりガミースマイルになっている方に適していますが、手術後に上唇を上げすぎてしまうと縫合部が開いてしまい、再手術となります。

 

上顎骨切り手術

上顎の骨を引っ込めて歯の出っ張りを抑える治療法です。
基本的には上の歯の4番目を抜歯してスペース作り、そのスペース分だけ前歯を引っ込めて歯茎を目立たなくさせます。
最大で7mmほど引っ込められる効果が期待できますが、個人差があるので注意が必要です。

 

ボトックス注射

前述の「粘膜切除術」と併用されることが多い治療法で、上唇の筋肉の動きを抑えることによって縫合部を守ることができます。
ボトックス注射自体の効果は約3~6ヵ月といわれており、これ単体の場合は定期的に注射してもらう必要があります。

 

まとめ:ガミースマイルは放置できない、適切な治療で解消しよう

ガミースマイルはコンプレックスの原因になるだけでなく、虫歯や歯周病などの原因になる可能性もあるため、放置することはおすすめできません。
それぞれの原因ごとに適した治療法が異なりますので、まずは歯科医院で相談して、治療方針を決定しましょう。

審美歯科治療なら西本歯科医院

投稿者: 西本歯科医院

2022.09.09更新

 抜く?抜かない?親知らず抜歯の見極めポイントを解説します。

皆さんは「親知らず」が生えていますか?
親知らずは生えていない方も多いのですが、生えている場合は「抜かないといけない」というイメージをお持ちの方も少なくありません。
しかし、実際には親知らずを抜かない方が良いというケースもあるのです。
そこで今回は、親知らずを抜歯するべきかどうかを見極めるポイントについて解説します。

 

なぜ親知らずを抜く必要があるのか?

なんとなく「親知らず=抜かなければならない」というイメージをお持ちの方は少なくありませんが、そもそもなぜ親知らずは他の歯よりも積極的に抜歯するイメージが強いのでしょうか?
「歯を抜く」ということには、必ず何らかの意味・意図があるはずであり、親知らずの場合は以下のような理由で抜歯するケースが多いです。

 

虫歯などの病気の原因になる

親知らずは、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの原因になりやすいため、抜歯が推奨されることが多いです。
そもそも親知らずは異常な生え方(斜めに生えたり、埋没しているなど)をすることが多く、歯磨きも難しいため清潔な状態を保つことが難しいケースが多くみられます。
その結果、虫歯や歯周病などの原因になりやすく、しかも手前の歯にも病気が影響する可能性があるため、健康な歯と口腔内の健康を守るために親知らずを抜歯するのです。

 

歯並びが悪くなる

親知らずは、手前の歯を押し出して歯並びを悪くする可能性があるため、抜歯が推奨されることが多いです。
親知らずが生えるタイミングを考えると、すでに歯が生えるために十分なスペースがなくなっているケースも多くみられます。
それでも親知らずは生えてこようとするため、手前の歯を押し出してしまい、その影響で歯並びが悪くなってしまうのです。
歯列矯正が必要になると治療期間が長引いてしまうため、そうなる前に原因となり得る親知らずを抜歯するのです。

 

親知らずを抜かなくても良いケース

上記のように、何かと問題を抱えている親知らずは抜歯するケースが多いのですが、実は親知らずを抜歯しなくても良いケースも少なからず存在します。
先ほど「親知らずは異常な生え方をすることが多い」という話をしましたが、人によっては親知らずが普通の奥歯として問題なく生えているケースもあるのです。
問題なく生えている場合であれば、歯磨きによるケアも十分に可能であり、トラブルの原因になりにくいため、わざわざ抜歯する必要はないと判断されます。
また、完全に埋没している場合や、何らかの理由で親知らずを治療等に利用することを前提としている場合も、親知らずを抜歯せずに置いておく判断をするケースもあるのです。

 

親知らずは抜歯することでリスクもある

なんとなく「親知らず=抜いた方が良い」というイメージをお持ちの方は多いですが、実は親知らずは抜かないことだけでなく、抜く場合にもいくつかのリスクがあるのです。

 

合併症のリスク

親知らずは虫歯などの原因になりやすいですが、抜く場合でもいくつかの症状をもたらす可能性があります。

・痛みや腫れ
・出血
・周囲の歯の損傷、脱臼、詰め物や被せ物の脱離
・骨の亀裂や破折
・尖がった骨の一部が歯ぐきの外に露出する
・親知らずの一部残存
・細菌感染
・顎関節の脱臼
・歯の誤嚥や吸引
・上顎洞の交通(上顎洞に穴があき、口と鼻が交通する)
・皮下気腫
・感覚障害

必ずしも発症するというわけではありませんが、上記のような合併症のリスクがあることを念頭に置いて、親知らずを抜歯する必要があります。

 

将来的に利用できなくなってしまう

当然ですが、抜いた歯は二度と元には戻せません。
親知らずも抜いたらそれまでですが、残しておけばさまざまな利用法があります。

・ブリッジや入れ歯の支えとして親知らずを利用する
・他の歯を抜いた際に親知らずを移植する
・矯正治療で親知らずを噛み合わせに参加させる

親知らずを抜いてしまったら、上記のような治療法に親知らずを利用するという選択肢がなくなってしまいます。
そのため、上記のような治療を実施する予定がある場合だと、親知らずをあえて残して治療に利用するという選択肢を残すのです。

 

抜歯の是非は歯科医院で相談する

ここまで、親知らずを抜くべきか残すべきかの判断ポイントについて解説しましたが、歯科治療に関して素人である方が素人判断で親知らずの処遇を判断することは正しいとは言えません。
「残せばいつか利用できるから置いておこう」と思っていても、実は虫歯や歯周病のリスクが高い状態であったというケースは十分に考えられます。
親知らずを抜くべきかどうかを正しく判断できるのは、歯科治療のプロである歯科医院だけです。
親知らずが気になる方は歯科医院で相談して、治療の是非を確認することをおすすめします。

 

まとめ:親知らずは必ずしも抜く必要はないが、歯科医院に相談するのがベスト

親知らずは抜かないほうが良いと判断される場合もありますが、トラブルの原因になるような状態の親知らずである可能性もあります。
歯科医院で相談し、親知らずの処遇をどうするべきかをきちんと判断してもらい、必要に応じて適切な治療を受けてください。

投稿者: 西本歯科医院