2022.06.27更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。

歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。
矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。
またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。
それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。
矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.06.10更新

ホームホワイトニング後の食事で避けるべき食品・飲料について解説

ホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたします。

そもそもホームホワイトニング後になぜ食事制限をする必要があるのか、ご存知でしょうか。

ホワイトニング後は歯を保護する膜がホワイトニング剤によってはがれています。
つまりいつもより歯が着色しやすい状態になっています。
せっかく白くするためにホワイトニングをしたのに、食事に気をつけなかったことで着色してしまっては意味がありません。
そうならないためにもホームホワイトニング後に避けた方がいい食品を確認して、食べないように気をつけましょう。
剥がした膜が歯に戻りはじめるのが約2時間後で、元通りに膜が張られるのが約24時間後です。
ホームホワイトニングの効果を十分に出したいのであれば、24時間以内の食事は気をつけましょう。
難しいようであれば、最低でもホームホワイトニングをしてから2時間は着色しやすいものは控えましょう。

 

避けるべき食品

色の濃い調味料や食品

カレーライス、ハヤシライス、キムチ、トマトを使った料理、ケチャップやトマトソース、味噌、醤油、味噌、ソース、焼肉のタレ
これらの食品は少なからず砂糖も含まれている上、色が濃いです。つまり口にすると口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶けるため、より色素が内部まで取り込まれやすくなります。結果、着色しやすいのです。

 

イソフラボンを含む食べ物

豆腐、納豆
イソフラボンもポリフェノールの一種です。豆類に多く含まれています。たくさん食べると色素沈着を起こして歯が黄ばみます。一見白い食品なので食べてもよさそうですが、注意が必要です。

 

酸性の強い食べ物

レモン、柑橘系のくだもの、わさび、からし、マスタード、酢、ドレッシング
ホワイトニング後の皮膜が剥がれている歯に酸がつくと、歯がいつもより多く溶けてしまうため、元に戻りにくくなります。
また歯が溶けるだけでなく、酸性の強い食べ物の色素も沈着しやすくなります。

 

ポリフェノールが多く入った食品

チョコレート、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ
ポリフェノールと呼ばれる成分が歯表面の膜と結びつくことで着色します。
よってポリフェノールを多く含む食品は色がつきやすくなります。

 

避けるべき飲み物 

色の濃い飲み物

お茶、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ
お茶に含まれるタンニンやカテキンはポリフェノールのひとつです。そのポリフェノールが歯表面の膜と結びつくため、着色汚れがつきやすいのです。

 

ポリフェノール入りの飲み物

赤ワイン、ブルーベリージュース、ぶどうジュース

 

イソフラボン入りの飲み物

豆乳

 

酸性の強い飲み物

ビタミンC入りのドリンク、レモンジュース、ビネガージュース、スポーツドリンク、炭酸飲料、白ワイン、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク等
ヨーグルトは白色ですが、乳酸菌は酸性度が高いため控えましょう。
白ワインも見た目は白いですが、酸性度が高いです。

 

嗜好品

食品ではありませんがタバコも控えましょう。
タバコには「タール」と呼ばれる成分が含まれており、歯の表面の皮膜と結びつくことで頑固なヤニとして歯の表面に強固についてしまいます。

 

どうしても色の濃いものを食べたい時、食べる必要があるとき

どうしても着色しやすいものを口にしたくなった時は、食べる前に口をすすぐだけでも効果があります。歯の表面が乾燥していると色がつきやすかったり、色素を吸収しやすくなっているからです。

色の濃い飲み物を飲む時は、ストローを使って歯と飲み物が直接触れないようにしましょう。

また、牛乳には歯の表面をコーティングして色がつきにくくする作用があります。どうしても、色の濃い食品や飲料を避けられない時は、事前に牛乳を飲んでおくことも良いでしょう。

 

もしも色の濃いものを食べてしまったとき

食べてしまった、飲んでしまったときは、まずお口の中を水でゆすぎましょう。

次にブラッシングを5分以内にできれば理想です。着色汚れをすぐに落としましょう。
無理な場合は口をゆすぐだけでも効果はあります。

ブラッシングする時に使う歯磨き粉は、歯の表面をコーティングできるようなものを使うと効果的です。例えば「分割ポリリン酸」が含まれている歯磨き粉などです。

 

まとめ

今回はホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたしました。

しかし、ホームホワイトニングをしているから全く食べてはいけないわけではありません。神経質になり過ぎると栄養不足や偏りが出ます。
また、ストレスも溜まって長続きしなくなる原因にもなりますので、ほどほどで避けていきましょう。もし、色の濃い食べ物を食べて着色しても、その分ホームホワイトニングの期間を伸ばせば良いのです。

また、どうしてもカレーや赤ワインなどの飲食がしたい日もあります。そんな時はホームホワイトニングを1日おやすみするのも一つの手です。

投稿者: 西本歯科医院