2020.03.27更新

マウスピース矯正ってご存知ですか?以前は、歯並びや噛み合わせの矯正といえば「ワイヤー矯正」が主流でしたが、最近はマウスピースを装着する矯正方法が人気です。
「マウスピース矯正」についてや、矯正で予防できる口内や全身の病気についてご紹介してきます。

 

歯並びが悪くなる原因

歯並びは、なぜ悪くなってしまうのでしょうか?様々な理由がありますが、主に次の3つが原因だといわれています。

・遺伝や生まれつき
・舌癖などの悪い習慣
・歯が抜けたまま放置し、隣の歯が動いてしまった

 

マウスピース矯正によって予防できる病気と、その理由

○虫歯や歯周病
歯並びが悪いと歯磨きをする時にブラシが歯と歯の間に届きにくく、虫歯や歯周病の原因のプラーク(歯垢)を完全に取り除くことが難しいです。矯正で歯並びを整えると、結果的に虫歯や歯周病を予防できます。

歯並びを綺麗にする方法には「マウスピース矯正」の他にも「ワイヤー矯正」という方法があります。ワイヤー矯正は昔から行われていて難しい症例にも対応できる矯正方法です。しかし、歯にワイヤーとブラケットと呼ばれる器具を接着したままにするため、どうしても磨き残しが多くなりがちです。そのため矯正期間中に初期虫歯になってしまいやすい矯正方法です。

その点、マウスピース矯正であればご自身で取り外しができますので、歯磨きをしっかりと行うことができ、矯正治療中の虫歯のリスクが低い矯正治療といえるでしょう。

○口臭
歯並びが良いと、食べ物をよく噛むことができます。よく噛むことによって唾液の分泌量が増え、唾液の自浄作用によって口臭や、虫歯、歯周病の予防ができます。

○胃腸障害
歯並びが悪いと、食べた物をよく噛み砕くことができません。その結果、普段から食べ物をまる飲みしがちで胃腸に負担がかかってしまい、消化不良などの胃腸障害を起こしていることがあります。歯列矯正を行ってよく噛めるようになると、胃腸障害を予防できることがあります。

○顎関節症
上下の歯をかみ合わせる際に歯並びの悪い歯が邪魔になり、本来の顎関節の位置にスムーズに収まらないことがあります。そういった場合、噛むたびに顎関節にとても負担がかかっている状態です。歯列矯正を行うと、顎関節症を予防できる場合があります。

また、顎関節症や歯ぎしりなどの症状がある方は、専用のマウスピース(スプリント)による治療方法もあります。これはマウスピース矯正のように歯を動かすものではなく、歯を保護するためにマウスピースを就寝時装着する治療方法です。

○頭痛、肩こりなど
歯並びが悪いとかみ合わせも悪くなり、咬筋や首、肩の筋肉に負担がかかります。そのため頭痛、肩こり、めまいなどの症状が出る場合があります。歯並びを整えることにより、こういった症状を予防できる可能性があります。

歯並びが悪くなる原因マウスピース矯正とは?

ほぼ透明で目立ちにくいマウスピースを、一日に約20時間装着することによって歯に力をかけ、歯列を矯正するのがマウスピース矯正です。

歯列矯正の治療計画にのっとりマウスピースを数十個製作し、そのマウスピースを通常一か月に1~2回ずつ取り換えながら、徐々に歯を動かして矯正を行います。

○マウスピース矯正のメリット
まず、ワイヤー矯正よりも目立たない点がメリットです。透明なマウスピースを口にはめるだけですので、見た目が気になる方も安心です。また、ご自身で取り外しができますので、食事や歯磨きの時や、どうしてもマウスピースを外しておきたい時などは外すことができます。
さらに、ワイヤー矯正と違って治療中でも歯磨きがしやすいため、虫歯の発生リスクが低い点もメリットです。

マウスピース矯正のように目立たない矯正方法として、裏側(舌側)ワイヤー矯正という方法もあります。確かに見た目はよいのですが、舌側にブラケットとワイヤーがあるため当たってしまい、違和感が大きく口内炎が発症しやすい点がデメリットです。また、裏側ワイヤー矯正は技術的に難しく、治療期間は通常よりも長くなります。

○マウスピース矯正のデメリット
矯正できる症例が限られている点が、デメリットです。マウスピース矯正は、歯のがたつきが強い症例や、抜歯が必要になる症例などの歯並びには対応できないことがあります。
また、基本的に一日に17~20時間以上、マウスピースを装着していなければ矯正の効果が現れないといわれています。マウスピースはご自身で取り外せるので、違和感などからつい外してしまい装用時間が短くなってしまうケースがあるのですが、その場合は矯正治療がいつまでたっても終わらないということがあります。

○マウスピース矯正の費用
マウスピース矯正は、お口全体の歯列を矯正することもできますし、上下いずれかの一部分だけを矯正することもできます。そのため費用は様々です。上下いずれかの歯の一部を矯正する場合は40万円~、上下両方を矯正する場合は80万円~ですが、歯を動かす量が多いほど多数のマウスピースを作成する必要がありますので、費用もその分高額となります。

○マウスピース矯正の治療期間
マウスピース矯正は、部分的な矯正を行う場合や、上下の歯を全体的に矯正したい場合など様々な治療に対応できます。そのため、治療期間も患者さまごとに様々です。前歯だけの一部分の矯正を行う場合は、半年~一年ほどの矯正期間ですが、全体的な矯正を行う場合は1~3年ほどの治療期間です。
さらに、一日のマウスピースの装用時間が短い方は、治療期間が長くなってしまう傾向にあります。

歯並びが悪くなる原因

矯正によって歯並びが良くなると、見た目が良くなるだけでなく様々なメリットがあります。特に重度の歯周病は、全身に悪影響を及ぼすことが分かってきていますので予防が大切です。歯列矯正の中でも近年人気のマウスピース矯正、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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投稿者: 西本歯科医院

2020.03.11更新

歯に被せる被せ物の中でも、仕上がりがとても美しいオールセラミッククラウン。健康保険が適用されないため比較的高額ではありますが、自然歯と見間違うほどの高い審美性を誇り、患者さまの満足度が大変高い被せ物です。またセラミック(陶器)は、保険適用で使われるレジン(プラスチック)とは違い変色することがない点も魅力です。

そんなオールセラミッククラウンは、実際にはどのように制作されているのでしょうか?歯科医院で型取りした後は、主に歯科技工所で製作するセラミッククラウン。今回はその制作方法について、ご紹介していきます。

 

オールセラミッククラウンの制作方法

1,歯科医院で歯を削る(形成)

歯科医院で歯科医師が、オールセラミッククラウンを被せるために必要な分だけ歯(神経を抜いている場合は、歯と根幹治療後に歯根にセットしたコア)を削ります。良い被せ物を製作するためには、この形成はとても重要な工程です。歯とクラウンの境目部分(マージン)の形成が上手ければ、技工所でクラウンが作りやすいというのはもちろん、審美性が高く、清掃性が高い長く使えるクラウンを作成することができます。

また、神経を残してクラウンを被せる場合はなるべく歯を削る量が少ない方が歯のダメージが少ないのですが、オールセラミッククラウンを作るためにはある程度の量を削らないといけません。そのため、細心の注意を払いながら必要最低限の量だけを削ります。

 

2,歯形を取る(印象採得)

歯の形成が終わったら、歯形を取ります。これを印象採得といいます。通常、種類の違う二種類の印象材を使って精確に歯の型を取ります。さらに噛み合わせの状況を調べるために、噛み合わせの歯型も取ります。

また、歯の色を記録するため写真撮影を行います。お口元全体や、セラミッククラウンを被せる歯のアップなど、何枚か撮影します。シェードガイドという歯の色見本と、患者さまの歯を比べながらも撮影しますのでより正確に歯の色を記録することができます。

通常は患者さまの元の歯に合わせた色や形でオールセラミッククラウンを製作しますが、「歯の色を白くしたい」、「歯の形や大きさを変えたい」など患者様のご希望がある場合はご相談いただければ対応可能です。

形成した歯には、レジン(プラスチック)で作成した仮の歯を被せます。

 

3,歯形に石こうを流し、模型を作る
歯形に石こうを流して、模型を作ります。石こうを流し込む際、ごく小さな気泡でも入ってしまうとセラミッククラウンがうまく作れません。そのため、細心の注意を払いながら石こうを流し込みます。石こうが完全に固まったら印象材から外します。その後、出来上がった石こう模型に土台を付け、セラミッククラウンを製作する歯を一本ずつに切り分けると、作業用模型が完成です。この作業用模型を使用しセラミッククラウンを製作していきます。

 

4,レーザースキャナーで歯形を読み込む

昔は、技工所で歯科技工士がすべての工程を製作することが多かったセラミッククラウンですが、最近はクラウンの内側を機械で製作する場合が増えてきています。
機械で製作する場合は、まず作業用模型をレーザースキャナーにセットします。すると機械が自動的に模型の形を読み取って、コンピューター上で三次元データに変換します。

5,コーピング(土台)を作成
レーザースキャナーで読み込んだデータを微調整します。後は、機械がセラミッククラウンの内冠となるコーピング(土台)を自動で作成します。
オールセラミックの場合、コーピング(土台)もセラミック(陶器)です。そのため保険適用などのクラウンでよく使われる金属の土台とは違い、金属アレルギーや、歯ぐきが変色してしまうという心配がありません。また光を透過する素材なので、天然歯のような透明感があるクラウンを作成することができます。

6,コーピング(土台)にセラミックを盛り付け焼き付ける
出来上がったコーピング(土台)に、歯科技工士がセラミックを盛り付けて焼き付けます。セラミックの粉末を専用の溶剤で溶かし、何層にも分けてコーピングに盛り付けていく築盛(レイヤリング)という工程は大変繊細な作業ですので技工士の腕が重要となります。患者さまの歯の写真や、歯科医師からの情報を元に色や形を合わせていきます。天然歯はよく見ると内部の象牙質が透けて見えるような透明感のある色をしていますが、優秀な歯科技工士はそういった美しい色調を正確に再現することができます。

大体の歯の形を築盛したら、高温の炉の中に入れて一度セラミックを焼き固めます。その後またセラミックを盛り付け、焼き固めます。正確な色を表現するために、これを何度か繰り返していきます。

7,仕上げ
焼き固まったセラミッククラウンの形を、技工所専用の機械を使って調整します。その後数種類のバーで研磨し、さらにつや出しを行います。
クラウンの表面を綺麗な質感にするために、最後に低温の炉で一層だけ焼いて仕上げます。最後に殺菌を行い完成です。

8,歯科医院で患者様にセラミッククラウンを装着
出来上がったセラミッククラウンは、歯科医院で患者様の歯に装着されます。仮歯を外し、歯を清掃、乾燥してしっかりと接着します。余分な接着剤を除去し、最後にかみ合わせを微調整して完成です。色、形ともに美しく、患者様の歯にぴったりと入る精度の高いオールセラミッククラウンが完成しました。

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投稿者: 西本歯科医院