2020.01.29更新

あなたは、歯ぎしりをしたことがありますか?

症状の重さに個人差はありますが、歯ぎしりを行っている人は実はとても多いです。なんと、成人の約80%の人に歯ぎしりの所見がみられると指摘する歯科医もいるんです。

歯ぎしりを続けていると、歯が削れてしまったり、知覚過敏を起こしてしまったりといった悪影響があります。また、顎関節症、頭痛、肩こりなどの原因になることもあります。

今回は、歯ぎしりについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。

 

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは、ブラキシズムと呼ぶこともあります。種類がいくつかあるので、ご紹介していきます。

1,歯のこすり合わせ(グラインディング)
上下の歯を、強い力で横方向に擦り合わせる一般的な歯ぎしりの症状です。「ギリギリ」と音がすることが多いです。

2,歯の噛みしめ(クレンチング)
歯を強い力で上下に食いしばる症状です。音がでない事が多く、歯ぎしりに気がつきにくいのが特徴です。

3,歯を鳴らす(タッピング)
上下の歯を「カチカチ」と打ち鳴らすようにする歯ぎしりです。珍しいタイプの歯ぎしりです。

※TCH
さらに、TCH(tooth contacting habit)というものもあります。日本語では「歯牙接触癖」といいます。
本来リラックスしている時には、口を閉じていても、歯は噛んでいない状態が正常です。上下の歯が噛み合うのは、会話や食事などの時だけです。

しかしTCHの場合、何もしていないときでも上下の歯が触れています。歯ぎしりほど強くはありませんが、長時間にわたって歯や歯の周辺に力をかけている状態なので、悪影響があると言われています。

 

歯ぎしりの原因

1,ストレス

人はストレスを感じると、歯ぎしりが多くなるといわれています。歯ぎしりをする人は、なるべくストレスを解消するようにしましょう。お風呂などで温まったり、口周りをマッサージするのもおすすめです。

2、歯の噛み合わせの悪さ
上下の歯の噛み合わせが悪いと、歯ぎしりの原因となることがあります。歯並びは、成長や老化、虫歯治療、歯周病などによって変化しています。噛み合わせが悪くなったかもと思ったら、歯医医院で相談してみましょう。

3,過度な集中
仕事や運動など何かの行為に過度に集中していると、知らず知らず歯を食いしばってしまう場合があります。日中に起こることが多いので、自分で歯を食いしばって居るなと思ったら口元をリラックスさせるように心がけてみましょう。

4,アルコールやタバコ
アルコールやタバコは睡眠の質を下げ、浅い眠りとなり、歯ぎしりをしやすい睡眠の状態を作ってしまいます。深酒や喫煙は、なるべく避けましょう。

5,子どもの歯ぎしり
子どもは睡眠のリズムがまだ整っていないため、大人よりも歯ぎしりをすることが多いと言われています。

また、歯の噛み合わせが悪いと歯ぎしりが起こる場合があるため、特に乳歯から永久歯の歯の生え変わりの時期に、子どもの歯ぎしりが増えます。成長ともに、自然と症状が改善されるケースが大半ですが、中には早急に治療が必要なケースもあります。ご心配でしたら、歯科医院で相談されるといいでしょう。

 

歯ぎしりのセルフチェック

睡眠中の歯ぎしりは、自分ではなかなか気づきにくいものですね。
そこで以下のチェックシートで、ご自身に歯ぎしりの疑いがないかどうかチェックしてみましょう。

□歯ぎしりをしていると、家族や友人などから指摘されたことがある

□歯がかなり擦り減っている

□歯科医院で「歯ぎしりをしていませんか?」と聞かれたことがある

□歯の詰め物やかぶせもの、仮歯などがよく取れる

□事故や怪我以外で、歯が割れたり欠けたりしたことがある

□集中している時などに、無意識のうちに歯を噛み締めている事がある

□歯の付け根の部分がくぼんでいたり、知覚過敏があったりする

□エラが張っている

□舌や頬の内側に、かみ跡ができている

□朝起きた時、顎や口周りに違和感や痛みを感じたことがある

□歯の位置が移動してきた

□下の歯の内側や、上あごの歯肉と骨が、盛り上がっているところがある

上記の項目に3つ以上当てはまった方は、歯ぎしりをしている可能性があるかもしれません。

 

歯ぎしりの悪影響

歯ぎしりを続けていると、様々な悪影響があります。

1,歯が擦り減る(歯ぎしりをしている方は、スパッと切ったように歯の上部が削れてしまうことが多いです)

2,歯のかぶせものや詰め物が、取れたり欠けたり割れたりする(セラミックの歯やインプラントが欠けたり、歯が割れたりすることもあります)

3,知覚過敏になる(歯に力がかかると、表面のエナメル質が剥がれてしまって、知覚過敏を起こすことがあります)

4,顎関節症の原因になる(歯ぎしりは、顎関節に負担をかけます)

5,肩こりや頭痛の原因になる(歯ぎしりで口周りに負荷がかかっていると、その周囲の首や肩、こめかみなどにも影響を及ぼすことがあります)

6,歯が移動したり、歯周病が悪化したりする(歯ぎしりは歯を支えている歯肉や骨にも影響をあたえます)

7,エラが張る(歯ぎしりをするとエラの周辺の筋肉に強い負荷がかかるため、筋肉や骨が発達してエラが張ることがあります。また、口の中の骨や歯肉が盛り上がることもあります。)

 

マウスピースで歯を守れる理由

様々な悪影響がある歯ぎしりですが、マウスピース(スプリント)で歯を守ることができます。就寝時に、マウスピースを装着すると歯への負担が軽減されます。

マウスピースを付けていれば、歯ぎしりをしても直接歯に負荷がかからないため、歯の削れや、詰め物の破損などを防げます。また、顎の関節に掛かる力が軽くなるため、顎関節症などを予防も可能です。

さらに、マウスピースを装着するとかみ合わせの位置が高くなりますので、顎の筋肉の緊張が解消される効果もあるのです。

市販のマウスピースも販売されていますが、歯科医院では歯型をとって、歯や顎の大きさに合ったオーダーメイドのマウスピースを作成してもらえます。ご自身に合っていない市販のマウスピースを装着すると、悪影響がでることもありますので、歯科医院でマウスピースの制作をおすすめいたします。

歯ぎしり用マウスピースを歯科医院で作る場合、健康保険が適用されますので費用はそこまで高価ではありません。歯型をとるだけで、痛みなく簡単にご自身に合ったマウスピースを制作することができますので、歯ぎしりが気になる方は早めに歯科医院で相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2020.01.20更新

「オールセラミック」と「レジン」は、どちらも白い歯の詰め物や被せ物に使われている素材です。
今回の記事では、オールセラミックとレジンで迷われている方へ向けて、それぞれの違いや、メリット・デメリットをご紹介していきます。保険適用や料金等についても解説させていただきますので、是非最後までご一読ください。

 

オールセラミックの特徴


○オールセラミックの素材

オールセラミックは、陶器(セラミック)の素材でできた被せ物(クラウン)や、詰め物(インレー)のことです。全体がセラミックでできていて、見た目が大変美しく、天然歯のような色調を再現できるのが特徴です。

健康保険が適応されないため、費用が高額です。しかし、審美性が高く長年使っても変色しにくいので、特に目立ちやすい前歯の治療によく使われます。


○オールセラミックでの治療法
オールセラミックの治療法を簡単にご紹介します。虫歯が大きいなどの理由で神経を抜いた場合は、まずは神経の治療を行います。その後、歯の根に土台(コア)を作り、その上にオールセラミックをかぶせます。

オールセラミックは歯型をとった後、歯科技工所や院内ラボなどで鋳造され制作されます。
虫歯の範囲が小さい場合などは、神経を抜かずにセラミックの被せものを入れることもあります。


○オールセラミックの耐久性
陶器でできたオールセラミックは、汚れがつきにくいので変色や劣化が少ないのが特徴です。プラークなどの汚れもつきにくく、しっかりとメンテナンスをしていけば、何年もきれいな状態を保つことができます。


○オールセラミックのメリット
オールセラミックは、天然の歯のような透明感を再現できます。レジンのノッペリとした白い色とは全く違う、本物の歯と見分けがつかないほどの自然で美しい被せ物を、作ることができるのが特徴です。

汚れや歯石が、つきにくく落ちやすい素材ですので、虫歯や歯周病のリスクも低いと言われています。長年使っていても着色しにくく、変色しません。
また、オールセラミックの場合は金属を使わないため、金属アレルギーの方でも安心して使用することができます。さらに、金属は長年使っていると溶け出し、歯茎の色が黒くなってしまうことがありますが、オールセラミックではそのような心配がありません。


○オールセラミックのデメリット
オールセラミックは、保険診療ではないので料金が高いことがデメリットです。歯科医院によって違いますが、一本7~18万円程の費用がかかります。

また、治療を行う歯科医師や、被せ物を作成する歯科技工士の腕により、仕上がりが左右されるのもデメリットと言えるかもしれません。

さらに、セラミックの特徴として天然歯よりも硬いということがあります。このため長期間使っていると、かみ合わせの歯に負担がかかることがあります。 陶器なので、強く噛み合わせたり歯ぎしりなどをすると、欠けたり割れたりする可能性があります。強度を増すために、歯を大きく削る必要があるのもデメリットです。

 

レジンの特徴


○レジンの素材

レジンは歯科用のプラスチックのことです。


○レジンでの治療法
レジンの治療法には、いろいろな種類がありますので詳しくご紹介していきます。


△CR(コンポジットレジン)充填
比較的小さな虫歯などに使われる治療法です。コンポジットレジンは強度が弱い素材で、大きな範囲に使用すると欠けたり割れたりしやすく、適用できないことがあります。

治療法は、虫歯を削った後に、「プライマー」、「ボンディング」という歯とレジンをつきやすくする液体を、まず歯に塗ります。その後、コンポジットレジンという柔らかいプラスチック素材を流し込んで、光を当て照射し硬化させます。その後、かみ合わせを確認し、高ければ削って、表面をなめらかに磨いて完成です。

一度の治療で簡単に施術が終わるため、患者様の負担が少ないのが特徴です。


△硬質レジンジャケットクラウン(冠)
レジンでできている被せもの(クラウン)です。前歯に保険適用できますが、耐久性がないため、使っている歯科医院は少ないです。


△硬質レジン前装クラウン(冠)
外側はレジン、内側は金銀パラジウム合金で作られている被せもの(クラウン)です。前歯に保険適用でき、内側に金属を使っているため耐久性があります。そのため、保険の範囲内で前歯の白い被せものを希望される場合によく使われます。


△ダイレクトボンディング
歯の表面に、コンポジットレジンを塗る方法で、主に美容目的で行われる治療法の一つです。歯が小さかったり、歯と歯の間に隙間が空いていたりなどで見た目が気になる場合に行われることが多いです。ただ、レジンは柔らかく欠けやすい素材なので、大きく歯の形を変えるようなことはできません。
美容診療用のレジンは、保険診療で使うものとは品質の違いがあるものもあります。保険適用のレジンよりも高品質で、変色しにくい素材もありますが、プラスチックなので多少の変色はあります。


○レジンの耐久性
レジンはプラスチックですので、耐久性はあまりないです。歯科で使われる素材の中では、寿命が短いものだと言えるでしょう。柔らかい素材なので、長年使っていると少しずつ擦り減ってきたり、欠けたりすることがあります。また、通常ニ年ほど使用すると変色してきてしまいます。


○レジンのメリット
レジンは健康保険が適応されるので、費用が安いのがメリットです。また、特にコンポジットレジン充填は歯をあまり削らずにできるので、健康な歯を残しやすく治療が短期間で簡単に終わる点も、メリットと言えるでしょう。オールセラミックや他の素材よりも柔らかいため、欠けたりしますが、噛み合わせの歯を傷付ける心配がない点はメリットです。


○レジンのデメリット
レジンは吸水性があるため、長期間使っていると変色したり、擦り減ってきたりしやすいのがデメリットです。また、セラミックのような美しい歯の色を再現することはできません。

オールセラミックとレジン、どちらがおすすめ?

オールセラミックは金属を使っていないので、金属アレルギーの心配がありません。また、天然歯に近い色を再現することができ、審美的に最も優れた素材だと言えるでしょう。小さな虫歯の治療でしたら、レジン治療をする方法がおすすめですが、目立つ前歯などの被せ物の治療をする場合は、オールセラミックの被せ物をおすすめいたします。


保険適用外の被せ物は、費用は高くなりますが、見た目が綺麗で天然歯のような歯などを入れることができます。特に、目立つ前歯などを綺麗に治療したいという場合にはオールセラミック等がおすすめです。

また自費治療の場合、被せ物に割れやヒビが入ってしまった場合の保証がついていることがあります。歯科医院によって保証内容や保証期間が異なりますので、治療に入る前によく確認しておきましょう。治療後に「仕上がりが思っていたのと違った」という事がないように、事前に色のガイドや治療の事例写真などを見せてもらったりして、納得の上で治療を受けるようにしましょう。

関連記事

自然な歯でい続けたいあなたにオススメしたい「セラミック」

オールセラミック以外の施術法とは?その違いと値段の相場について解説

投稿者: 西本歯科医院


SEARCH



CATEGORY