ホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたします。
そもそもホームホワイトニング後になぜ食事制限をする必要があるのか、ご存知でしょうか。
ホワイトニング後は歯を保護する膜がホワイトニング剤によってはがれています。
つまりいつもより歯が着色しやすい状態になっています。
せっかく白くするためにホワイトニングをしたのに、食事に気をつけなかったことで着色してしまっては意味がありません。
そうならないためにもホームホワイトニング後に避けた方がいい食品を確認して、食べないように気をつけましょう。
剥がした膜が歯に戻りはじめるのが約2時間後で、元通りに膜が張られるのが約24時間後です。
ホームホワイトニングの効果を十分に出したいのであれば、24時間以内の食事は気をつけましょう。
難しいようであれば、最低でもホームホワイトニングをしてから2時間は着色しやすいものは控えましょう。
避けるべき食品
色の濃い調味料や食品
カレーライス、ハヤシライス、キムチ、トマトを使った料理、ケチャップやトマトソース、味噌、醤油、味噌、ソース、焼肉のタレ
これらの食品は少なからず砂糖も含まれている上、色が濃いです。つまり口にすると口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶けるため、より色素が内部まで取り込まれやすくなります。結果、着色しやすいのです。
イソフラボンを含む食べ物
豆腐、納豆
イソフラボンもポリフェノールの一種です。豆類に多く含まれています。たくさん食べると色素沈着を起こして歯が黄ばみます。一見白い食品なので食べてもよさそうですが、注意が必要です。
酸性の強い食べ物
レモン、柑橘系のくだもの、わさび、からし、マスタード、酢、ドレッシング
ホワイトニング後の皮膜が剥がれている歯に酸がつくと、歯がいつもより多く溶けてしまうため、元に戻りにくくなります。
また歯が溶けるだけでなく、酸性の強い食べ物の色素も沈着しやすくなります。
ポリフェノールが多く入った食品
チョコレート、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ
ポリフェノールと呼ばれる成分が歯表面の膜と結びつくことで着色します。
よってポリフェノールを多く含む食品は色がつきやすくなります。
避けるべき飲み物
色の濃い飲み物
お茶、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ
お茶に含まれるタンニンやカテキンはポリフェノールのひとつです。そのポリフェノールが歯表面の膜と結びつくため、着色汚れがつきやすいのです。
ポリフェノール入りの飲み物
赤ワイン、ブルーベリージュース、ぶどうジュース
イソフラボン入りの飲み物
豆乳
酸性の強い飲み物
ビタミンC入りのドリンク、レモンジュース、ビネガージュース、スポーツドリンク、炭酸飲料、白ワイン、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク等
ヨーグルトは白色ですが、乳酸菌は酸性度が高いため控えましょう。
白ワインも見た目は白いですが、酸性度が高いです。
嗜好品
食品ではありませんがタバコも控えましょう。
タバコには「タール」と呼ばれる成分が含まれており、歯の表面の皮膜と結びつくことで頑固なヤニとして歯の表面に強固についてしまいます。
どうしても色の濃いものを食べたい時、食べる必要があるとき
どうしても着色しやすいものを口にしたくなった時は、食べる前に口をすすぐだけでも効果があります。歯の表面が乾燥していると色がつきやすかったり、色素を吸収しやすくなっているからです。
色の濃い飲み物を飲む時は、ストローを使って歯と飲み物が直接触れないようにしましょう。
また、牛乳には歯の表面をコーティングして色がつきにくくする作用があります。どうしても、色の濃い食品や飲料を避けられない時は、事前に牛乳を飲んでおくことも良いでしょう。
もしも色の濃いものを食べてしまったとき
食べてしまった、飲んでしまったときは、まずお口の中を水でゆすぎましょう。
次にブラッシングを5分以内にできれば理想です。着色汚れをすぐに落としましょう。
無理な場合は口をゆすぐだけでも効果はあります。
ブラッシングする時に使う歯磨き粉は、歯の表面をコーティングできるようなものを使うと効果的です。例えば「分割ポリリン酸」が含まれている歯磨き粉などです。
まとめ
今回はホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたしました。
しかし、ホームホワイトニングをしているから全く食べてはいけないわけではありません。神経質になり過ぎると栄養不足や偏りが出ます。
また、ストレスも溜まって長続きしなくなる原因にもなりますので、ほどほどで避けていきましょう。もし、色の濃い食べ物を食べて着色しても、その分ホームホワイトニングの期間を伸ばせば良いのです。
また、どうしてもカレーや赤ワインなどの飲食がしたい日もあります。そんな時はホームホワイトニングを1日おやすみするのも一つの手です。