2025.07.20更新

ラミネートベニアとは?治療の流れ・メリット・デメリットについて解説

皆さんは、歯科治療の1つである「ラミネートベニア」を知っていますか?
今回のコラムでは、「ラミネートベニアとは?」や「治療の流れ・メリット・デメリット」について解説します。
これから、治療を考えている人は、参考にしてみましょう。

 

歯科治療の1つである「ラミネートベニア」とは?

「ラミネートベニア」とは、簡単に解説すると、セラミックでできた薄いチップを歯の表面に付けるというものです。
ラミネートベニアを行う主な理由は、歯を美しく見せるため。
歯の色や形に悩みを抱えている人が、その悩みを解消するために、行うのが一般的です。
ですから、ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療と言えるでしょう。

 

治療の流れ

ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療であると解説しました。
では、どのような流れで治療が行われるのでしょうか?

ラミネートベニアは、いきなり歯の表面に付けられるものではありません。
まず、歯の表面を薄く削ってから、歯の表面に付けます。(削らないラミネートベニアもあります)
削ると聞くと、虫歯治療のイメージが強いと思いますが、虫歯治療のように大きく削るというものではなく、あくまでも薄く削るのが特徴です。


ラミネートベニアは、ネイルチップのようなものと考えるとイメージしやすいでしょう。

 

ラミネートベニアのメリットについて

歯の見た目を改善するために行われる治療ですが、メリットとデメリットがあります。
これから、治療を受けようと考えているのなら、このメリットとデメリットについて理解しておきましょう。

 

短期間で歯の見た目を改善することができる

何よりも大きなメリットとして挙げられるのが、短期間で歯の見た目を改善できることです。
本格的な矯正治療を行うとなると、どんなに短い期間でも半年程度はかかりますし、2~3年かかることも珍しくありません。
ですが、本格的な矯正治療とは異なり、さまざまな負担が少なく、短期間で見た目を改善して、美しい歯に見せられるのは大きなメリットです。

 

負担が少ない

先程も少し触れましたが、歯への負担が比較的少ないのもメリットと言えるでしょう。
また、削る量がわずかなので、削る際に痛みを感じることも少ないです。

 

歯の色だけでなく形もカバーできる

その他のメリットとして挙げられるのが、歯の色だけでなく、形もカバーできる点です。
歯を白くしたいということなら、ホワイトニングという方法もありますが、ラミネートベニアは歯を白くするのはもちろんですが、歯の形や歯並びなどをカバーすることができます。
この点も大きなメリットと言えるでしょう。

 

ラミネートベニアのデメリットについて

さきほどは、メリットについて解説しました。
多くのメリットがあるため、治療を検討する人も多いでしょう。
しかし、デメリットもありますので、こちらも理解しておかなければなりません。

 

費用が高額になってしまう場合がある

まず、大きなデメリットとして挙げられるのが、費用が高額になってしまう場合があるということです。
ラミネートベニアには保険が適用されない、いわゆる自由診療となっています。
そのため、治療を受ける歯の本数によっても異なりますが、高額となってしまう場合もあるのです。

 

根本的な改善にはならない

ラミネートベニアは見た目を整える「カバー」の治療です。例えば、本格的な矯正治療であれば、歯を移動させるので、時間はかかりますが、歯並びを根本的に解決できます。
ですが、ラミネートベニアは実際に歯を動かすわけではないので、歯並びそのものは変わりません。
本格的にコンプレックスを改善したいという場合には、矯正治療が必要となる場合があります。

 

歯を削らなければならないこと

メリットのところでは、歯を削る量が少ないので、負担も少ないと解説しました。
ですが、健康な歯を例え、薄くだったとしても削らなければいけないというのは大きなデメリットと言えるでしょう。
1度削ってしまった歯は元には戻らないということを理解する必要があります。
治療を受ける際には、歯科医師に、どの程度削るのか、どのような影響があるのか、痛みはあるのか、など不安な点を相談しておくのがよいでしょう。

 

まとめ

ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療の1つです。
短期間で見た目を改善できることや負担が少ないことなどから、多くの方が審美目的でこの治療を選択しています。
ですが、一般的には自由診療となるため、金銭的な面での負担が大きいこと、矯正治療とは異なり歯を動かす治療ではないため、根本的な改善にならないなどのデメリットもあるのです。
メリットとデメリットを理解した上で治療を行いましょう。
不安な点は歯科医師に事前に相談するのがおすすめです。

 

投稿者: 西本歯科医院

2025.07.10更新

ホワイトニングの適切な頻度とは?効果を長持ちさせるケア方法も解説

「歯の白さをキープしたい!」と考えている人も多いと思います。
そこで、知っておきたいのが、「ホワイトニングの適切な頻度」や「効果を長持ちさせるケア方法」についてです。
ホワイトニングを考えているのなら、ぜひチェックしておきましょう。

 

ホワイトニングとは歯を白くすること

まず、理解しておきたいのが「ホワイトニングとは何か?」についてです。
ご存知の方も多いと思いますが、簡単に言えば、ホワイトニングとは歯を白くする施術のことです。
「そんなの知っているよ!」という声が聞こえてきそうですが、ホワイトニングは、皆さんが想像しているよりも幅広い意味で使われているのです。
ホワイトニングは、大きく分けると2つの方法に分類されており、1つは歯科医師などの専門家が行う「オフィスホワイトニング」になります。
もう1つは、家庭で行う「ホームホワイトニング」です。

 

効果を実感するまでの通院回数について

ホワイトニングについて簡単に解説しましたが、次に気になるのが、ホワイトニングの効果を感じるまでの回数や期間についてです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、効果を感じるまでの回数や期間に違いがあります。

オフィスホワイトニングの場合、希望する歯の白さにするために必要な通院回数は、1回~3回程度が一般的です。
歯科医院では、薬剤を塗布して、光などを照射することで、ホワイトニングを行います。
ホームホワイトニングと比較すると、効果を感じるまでの期間が短く、即効性を求める人に向いていると言えるでしょう。

は、歯科医院で製作したマウスピースと薬剤を使用しますが、薬剤については、歯科医院で使用するものと異なり、安全面から低濃度のものを使用します。
そのため、オフィスホワイトニングと比較すると、効果を感じるまでに時間がかかるのが特徴です。
効果を感じるまでには、個人差がありますが、3週間から1か月程度かかるのが一般的となっています。

 

効果が持続する期間について

ホワイトニングの効果を感じるまでの期間について解説しました。
その他で知っておきたいのが、ホワイトニング効果が持続する期間についてです。
効果が持続する期間も、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは異なります。

オフィスホワイトニングの場合、効果が持続する期間は、3~6か月程度です。
また、ホームホワイトニングの場合は、6か月~1年程度となっています。
つまり、オフィスホワイトニングは、即効性に期待することができるが、その分効果が持続する期間がホームホワイトニングよりも短いのです。
それから、ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングよりも効果を感じるまでに時間がかかるものの、オフィスホワイトニングよりも長い期間持続するということになります。

 

適切な頻度について

ホワイトニングの適切な頻度についてですが、適切な頻度は、半年に1回、もしくは1年に1回程度の頻度が適切と言えるでしょう。
もちろん、個人差がありますので、ホワイトニングの適切な頻度については、歯科医師に相談するのがおすすめです。

 

ホワイトニングのしすぎは歯に大きなダメージを与えてしまう可能性がある

ホワイトニングによって、理想の歯の白さを手に入れることができると、うれしくなって、短い期間で、ホワイトニングを繰り返してしまう人もいるようです。
しかし、注意しなければいけないことがあります。
それは、「頻繁にホワイトニングを行うと、エナメル質が薄くなり、知覚過敏や痛みを引き起こす可能性があります。
とくに、痛みが伴う場合があるので、十分な注意が必要となります。
歯科医師に相談しながら、ホワイトニングを行う頻度を決めるのがよいでしょう。

 

効果を長持ちさせるためのケア方法

ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、次のようなケア方法を意識しておくのがおすすめです。

●食べ物や飲み物に注意する
着色しやすいもの、例えばカレーやコーヒー、赤ワインなどのものです。
着色しやすいものばかりを取り入れていると、歯に着色して汚れが目立ってしまう場合があるので、注意しておきましょう。

●セルフケアをしっかりと行う
ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、歯磨き等のセルフケアもしっかりと行うことが大切です。

●定期的に歯科医院に通う
それから、定期的に歯科医院に通うのもおすすめ。
セルフケアだけでは、取り除くことができない汚れもあります。
ですから、歯科医院で定期的にチェックを行うとよいでしょう。

 

まとめ

ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあり、即効性や効果の持続期間などに違いがあります。
また、ホワイトニングのしすぎは、歯に大きなダメージを与えてしまう可能性があるため、歯科医院で相談しながら行うのがよいでしょう。
効果を長持ちさせるには、食生活やセルフケアに注意すること、定期的に歯科医院に通うことが大切です。

 

投稿者: 西本歯科医院