皆さんは、歯科治療の1つである「ラミネートベニア」を知っていますか?
今回のコラムでは、「ラミネートベニアとは?」や「治療の流れ・メリット・デメリット」について解説します。
これから、治療を考えている人は、参考にしてみましょう。
歯科治療の1つである「ラミネートベニア」とは?
「ラミネートベニア」とは、簡単に解説すると、セラミックでできた薄いチップを歯の表面に付けるというものです。
ラミネートベニアを行う主な理由は、歯を美しく見せるため。
歯の色や形に悩みを抱えている人が、その悩みを解消するために、行うのが一般的です。
ですから、ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療と言えるでしょう。
治療の流れ
ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療であると解説しました。
では、どのような流れで治療が行われるのでしょうか?
ラミネートベニアは、いきなり歯の表面に付けられるものではありません。
まず、歯の表面を薄く削ってから、歯の表面に付けます。(削らないラミネートベニアもあります)
削ると聞くと、虫歯治療のイメージが強いと思いますが、虫歯治療のように大きく削るというものではなく、あくまでも薄く削るのが特徴です。
ラミネートベニアは、ネイルチップのようなものと考えるとイメージしやすいでしょう。
ラミネートベニアのメリットについて
歯の見た目を改善するために行われる治療ですが、メリットとデメリットがあります。
これから、治療を受けようと考えているのなら、このメリットとデメリットについて理解しておきましょう。
短期間で歯の見た目を改善することができる
何よりも大きなメリットとして挙げられるのが、短期間で歯の見た目を改善できることです。
本格的な矯正治療を行うとなると、どんなに短い期間でも半年程度はかかりますし、2~3年かかることも珍しくありません。
ですが、本格的な矯正治療とは異なり、さまざまな負担が少なく、短期間で見た目を改善して、美しい歯に見せられるのは大きなメリットです。
負担が少ない
先程も少し触れましたが、歯への負担が比較的少ないのもメリットと言えるでしょう。
また、削る量がわずかなので、削る際に痛みを感じることも少ないです。
歯の色だけでなく形もカバーできる
その他のメリットとして挙げられるのが、歯の色だけでなく、形もカバーできる点です。
歯を白くしたいということなら、ホワイトニングという方法もありますが、ラミネートベニアは歯を白くするのはもちろんですが、歯の形や歯並びなどをカバーすることができます。
この点も大きなメリットと言えるでしょう。
ラミネートベニアのデメリットについて
さきほどは、メリットについて解説しました。
多くのメリットがあるため、治療を検討する人も多いでしょう。
しかし、デメリットもありますので、こちらも理解しておかなければなりません。
費用が高額になってしまう場合がある
まず、大きなデメリットとして挙げられるのが、費用が高額になってしまう場合があるということです。
ラミネートベニアには保険が適用されない、いわゆる自由診療となっています。
そのため、治療を受ける歯の本数によっても異なりますが、高額となってしまう場合もあるのです。
根本的な改善にはならない
ラミネートベニアは見た目を整える「カバー」の治療です。例えば、本格的な矯正治療であれば、歯を移動させるので、時間はかかりますが、歯並びを根本的に解決できます。
ですが、ラミネートベニアは実際に歯を動かすわけではないので、歯並びそのものは変わりません。
本格的にコンプレックスを改善したいという場合には、矯正治療が必要となる場合があります。
歯を削らなければならないこと
メリットのところでは、歯を削る量が少ないので、負担も少ないと解説しました。
ですが、健康な歯を例え、薄くだったとしても削らなければいけないというのは大きなデメリットと言えるでしょう。
1度削ってしまった歯は元には戻らないということを理解する必要があります。
治療を受ける際には、歯科医師に、どの程度削るのか、どのような影響があるのか、痛みはあるのか、など不安な点を相談しておくのがよいでしょう。
まとめ
ラミネートベニアは、歯の見た目を改善するために行われる治療の1つです。
短期間で見た目を改善できることや負担が少ないことなどから、多くの方が審美目的でこの治療を選択しています。
ですが、一般的には自由診療となるため、金銭的な面での負担が大きいこと、矯正治療とは異なり歯を動かす治療ではないため、根本的な改善にならないなどのデメリットもあるのです。
メリットとデメリットを理解した上で治療を行いましょう。
不安な点は歯科医師に事前に相談するのがおすすめです。