セラミック矯正と差し歯の違い。大きな違いは?
今回のテーマ「セラミック矯正と差し歯の違い」です。結論から言えば、二つとも「同じ」です。どういうことかと言えば、上位語である「差し歯」の中に下位語として「セラミック」、あるいは「その他の素材」が含まれていると考えてもらった方が理解しやすいかと思います。
ということで、今回は差し歯=セラミック以外の素材という前提で書かせていただき、セラミックとその他の差し歯とのメリット・デメリットに関して紹介したいと思います。
そもそも、「差し歯」とは?
そもそも「差し歯」とはどういうものを指すのでしょうか? 混同されがちな「入れ歯」(義歯)との違いについて、まずは説明したいと思います。
「入れ歯」はご存じのように、「取り外し」が可能です。部分入れ歯・総入れ歯とありますが、どちらも取り外しができ、洗浄剤などでケアできます。
一方、「差し歯」ですが、入れ歯とは異なり、取り外しはできません。つまり、差し歯とは、文字通り差し込む歯の意味で、よく「差し歯が取れた」と言って大騒ぎされている方を見かけられたこともあるかもしれませんが、本来、取れてはならないことなのです。
より詳しく言えば、入れ歯の場合は歯が全くなくなってしまった場合に取り付けられますが、差し歯を装着する際には、前提条件として「歯(一部でも可)が残っていること」なのです。その歯のことをコア(土台)と呼び、差し込む歯をクラウン(被せ物)と呼びます。
歯の土台がまったくない状態で、入れ歯に抵抗感がある方は、インプラント治療を受けられるケースが増えています。
インプラントは基本的に土台となる歯根部(インプラント体)を顎骨に埋め込み。支台部(アバットメント)、その上に人工歯が下りつけられています。
「差し歯」の種類
冒頭に「差し歯」の中に下位語として「セラミック」が含まれている」と書きましたが、その差し歯の種類について触れていきたいと思います。
まずはセラミックでできた差し歯についてです。
◆メタルセラミッククラウン
外側はセラミック、内側は金属でできたクラウンです。頑丈な半面、透明感という意味で金属が透けて見えるため、セラミックならではの「白くて美しい」というものは感じないかもしれません。デメリットとしては、内側が金属でできているため、金属アレルギーの方は装着ができません。
◆オールセラミククラウン
メタルセラミッククラウンとは異なり、名前の通り、クラウン全てがセラミックでできています。透明感もあり、見た目も自然。金属アレルギーの方も安心して装着できます。
◆ジルコニアクラウン
セラミック自体、丈夫な素材ですが、ジルコニア(人工ダイヤモンド)はさらに丈夫で美しい素材として注目されています。
セラミックのクラウンは往々にして、「丈夫」、「美しさ」がキーワードとなっています。
セラミックは白さだけを誇るのではなく、元々残っている天然歯の色に合わせることができます。またメンテンナス次第で、長きに渡って使用できる点もメリットと言えます。
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一方、いわゆる「差し歯」はどうでしょうか?
◆硬質レジン前装冠
内側は金属、外側はレジン(プラスチック)でできたもので、比較的強度が強いと言われています。レジンを使用しているため、当初は白さを保てますが、長期間装着していると、レジンが水分を吸い、変色する可能性があり、さらに金属の影響で歯茎が黒ずむこともあります。
メタルセラミッククラウン同様、金属アレルギーの方は使用できません。
◆硬質レジンジャケットクラウン
オールセラミッククラウン同様に、全てがレジンでできています。「硬質レジン前装冠」とは違い、金属を使用していない分、金属アレルギーの方も使用できますし、歯茎が黒ずむ心配もありません。しかし、硬質レジン前装冠と同じく、変色することもあり、噛みあわせによっては割れてしまうこともあります。
セラミックと比べた場合のメリットですが、保険適用なので「安価」なことが挙げられます。しかし長い期間使用していると、レジンの劣化により、色合いが変化し、「差し歯をしている」というのがひと目で分かってしまう場合があります。
セラミックと差し歯。結局、どっちが良いの?
セラミックと差し歯のメリット・デメリットについて挙げました。セラミックは「丈夫で美しい」、差し歯は「安価」というメリットがあります。どちらが良いかは一概に判断できません。どちらを選択されるかはご自身か考えられる「基準」にも寄ります。
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