2023.04.05更新

ラミネートベニアとは?気になる寿命やデメリットを解説!

歯を治す方法にはさまざまな選択肢があり、患者さんのニーズに合わせて最適な治し方を選べます。
「ラミネートベニア」もそんな選択肢の1つですが、どういった治療法であり、どういったニーズに応えることができる治療法なのでしょうか。
歯の悩みを抱えている方にとって、気になるトピックなのではないかと思います。
そこで今回は、ラミネートベニアという治療法について解説します。

 

ラミネートベニアとは?

「ラミネートベニア」とは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の板を張り付けることによって審美性などの問題を解消できる歯の治療法です。
セラミック製の板は歯に近い白い色をしているため、たとえば変色してしまった前歯を削ってセラミック製の板を張り付けることによって美しい歯の見た目を簡単に取り戻せます。
また、歯の間に隙間がある場合でも、セラミック製の板の形を調節することによってその隙間を解消するという使い方も可能です。
従来、こうした治療には歯の全周を削ってかぶせ物をする「クラウン」という治療法がありましたが、削る範囲が大きいため歯の寿命を大きく削ってしまうという問題点がありました。
ラミネートベニアであれば歯の表面をわずかに削るだけで済むので、歯への影響は最小限に抑えられます。
近年は使用する素材の技術力が向上したことによって、耐久性などの問題が大幅に解消されているのです。

歯の審美性にお悩みなら西本歯科医院

 

ラミネートベニアの寿命

「薄い板」という特徴ゆえに耐久性に不安が残るラミネートベニアなのですが、近年では使用されている接着材の強度は改善されており、全体の品質は向上しているといえます。
また、セラミックの耐久性・強度は、天然の歯とほぼ同じなのです。
ただし、大きな負荷をかけ続けると次第に劣化していきます。
寿命の大きな問題としては、使用している接着材の粘着力の低下に伴う劣化が主な原因となります。
接着剤の劣化は施術から5年ほどで始まってしまうため、施術後3年が経過した後は定期的にメンテナンスを受ける必要があるのです。
なお、セラミックは自然歯やコンポジットレジンのように変色するリスクがなく、着色汚れなどを原因とした寿命はありません。
耐久性には基本的に問題はありませんが、それでも破損してしまうリスクはゼロではありません。
ラミネートベニア自体が破損してしまう主な原因としては、就寝中の歯ぎしりや硬い食べ物を日常的に食べる場合の歯にかかる衝撃が挙げられます。

 

ラミネートベニアのデメリット

歯を薄く削るだけで審美性などの問題を解消できるラミネートベニアですが、以下のようなリスクがあることを理解したうえで治療を受ける必要があります。

 

保険適用はできない

ラミネートベニアの1つ目のデメリットは「保険適用ができない」ことです。
ラミネートベニアの基本的な目的は「審美性の改善」なので、病気の治療とは言えないので保険適用ができません。
必然的に、高額な治療費がかかることになります。
ラミネートベニアの治療費は、歯科医院にもよりますが1本あたり10万~15万円ほどかかります。
歯科医院によっては10万円未満でラミネートベニアを利用できるところもありますが、あまりに安すぎる場合は注意が必要です。
費用が安く済むということは、素材費を節約しているケースが多いので、薄すぎて耐久性に問題が発生するリスクが高まります。
治療後には定期的なメンテナンスも必要なので、ランニングコストも視野に入れて治療前に費用に関する話を担当医ときちんと話し合っておくことをおすすめします。

 

健康な歯でも削らなければならない

ラミネートベニアの2つ目のデメリットは「健康な歯でも削らなければならない」ことです。
薄く削るだけで済むといっても、見た目の改善のために「歯を削る」ことには変わりありません。
とくに、いわゆる「出っ歯」の場合だと歯を大きく削る必要があり、必要に応じて歯の神経を抜く必要もあるなど、歯の寿命を大きく削ってしまうケースも少なくないのです。

 

かみ合わせの問題は解消できない

ラミネートベニアの3つ目のデメリットは「かみ合わせの問題は解消できない」ことです。
ラミネートベニアは一般的な器具を使用した歯列矯正とは違って、歯を動かすことで歯並びを改善するわけではありません。
あくまでも歯の表面を削って見た目を改善するため、ご自身の噛み合わせや歯並びを矯正したい場合にはラミネートベニアでは十分な効果を得られないのです。
この場合はワイヤー等の器具を使用して、ある程度の期間を用いて歯並びを少しずつ矯正していく必要があります。

 

まとめ:デメリットをきちんと理解したうえでラミネートベニアを利用しよう

手軽に審美性を変えられるラミネートベニアですが、無視できないデメリットが存在することは念頭に置く必要があります。
こうした内容は契約前のカウンセリングで説明を受けられますので、担当者の話をきちんと聞いておき、納得したうえでラミネートベニアを利用してください。

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投稿者: 西本歯科医院


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