2020.04.21更新

虫歯治療などの後に、セラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)を入れることがありますね。天然歯のように美しく人気のあるセラミック素材ですが、他の素材の詰め物と同じ様に取れてしまう可能性もあるんです。

今回は、セラミックの詰め物や被せ物がもし外れてしまったらどのようにしたら良いのかについて、詳しく解説していきます。ぜひご一読ください。

 

セラミックの詰め物や被せ物とは

白い陶器素材(セラミック)でできた、詰め物や被せ物のことです。健康保険対象外の素材なので高額ですが、天然歯のように美しく人気の素材です。保険適用されるレジン(プラスチック)素材の詰め物や被せ物と違って、変色せず長く使えるのが特徴です。

虫歯の範囲が小さく削る量が少なかった場合は詰め物(インレー)を詰め、虫歯の範囲が大きかった場合や、審美的回復が目的の場合などは被せ物(クラウン)を被せます。

 

詰め物や被せ物が外れる原因

詰め物や被せ物は、どうして取れてしまうのでしょうか?

〇虫歯

詰め物が取れる一番の原因は、虫歯ができてしまったためです。詰め物と歯の隙間に虫歯菌が侵入すると、二次虫歯(二次カリエス)になります。虫歯が進行すると歯がむしばまれ、ますます詰め物が取れやすくなります。

〇歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、詰め物や被せ物が取れやすかったり割れやすかったりする傾向にあります。意識的に習慣を変えたり、歯ぎしり防止用のマウスピースを使用するなどの対策をしなければなりません。

〇事故

交通事故やスポーツ時などの事故によって、被せ物や詰め物が取れたり割れたりすることがあります。

〇差し歯や詰め物の経年劣化

素材の材質によっては、劣化により詰め物や被せ物が外れてしまうことがあります。例えば銀歯の場合、使っていくごとに金属イオンが溶け出して経年劣化します。またレジン(プラスチック)の場合すり減ることがあり、その結果外れてしまうのです。

オールセラミックは、銀歯やレジンより経年劣化の少ない素材です。しかし天然歯より固いので何年も使っているとかみ合わせが合わなくなり、余計な負担がかかって外れたり割れたりすることがあります。

〇接着剤の劣化

詰め物や差し歯は、歯科専用の接着剤で接着します。しかし接着剤は経年劣化しますので、詰め物や差し歯が取れてしまうことがあります。

 

セラミックの詰め物が取れてしまった時の対処法

実際にセラミックの詰め物が取れてしまったら、どのようにしたら良いのでしょうか?

〇すぐに歯科医院に連絡

まずは、すぐに歯科医院に連絡をしましょう。できれば詰め物や被せ物の治療を受けた、歯科医師に診てもらうといいです。遠方で難しい場合は、お近くの歯科医院でも大丈夫です。

また、歯科医院によっては予約がいっぱいだとしても、詰め物が取れた場合は急患として受け付けてくれることがあります。まずは電話をして「セラミックの詰め物が取れた」と言ってみましょう。


〇なるべく早く歯科医院へ行く

詰め物や被せ物が取れても、二次虫歯が無く歯と詰め物に問題が無い状態であれば、そのまま接着できる可能性があります。取れた詰め物を持って、なるべく早く歯科医院へ行きましょう。

詰め物が取れた場合、柔らかい象牙質がむき出しになっている状態が多いので、そのまま長期間放置しておくと虫歯になるリスクが大変高いです。また、歯が欠けやすい状態でもありますので、なるべく早く歯医者さんに行きましょう。

〇取れた詰め物はそのまま使える可能性があるので歯医者に持っていく

取れた詰め物や被せ物は、捨てずに必ず保管しておき、歯科医院に持っていきましょう。歯と詰め物の状態が良ければ、そのまま再接着できる可能性があります。

軽く水や歯ブラシで洗い、ケースや透明のジッパー袋などに入れて保管しておきます。ティッシュに包んでも構いませんが、小さいのでゴミと間違えて捨ててしまわないように気をつけましょう。

〇お口の中を清潔に保つ

事情があってすぐに歯科医院に行けない場合は、歯磨きをしてお口の中を清潔に保つようにしましょう。

ただ、痛みを感じる場合はあまり強く磨かないほうがいいです。研磨剤の入った歯磨き粉でゴシゴシと磨くと柔らかい歯の内部が削れてしまうことがありますので、そっと磨くようにしましょう。

 

セラミックの詰め物や被せ物が取れた時の注意点

セラミックの詰め物や被せ物が取れてしまった時、どのようなことをしてはいけないのでしょうか。

〇自分ではめない

取れてしまった詰め物や被せ物を、自分ではめるのはやめましょう。歯を傷つける恐れがあります。

また、市販の接着剤でつけることは絶対にやめてください。 歯科専用の接着剤を使わないと、また取れてしまいます。一般の接着剤の中にはお口の中には有害な成分の物もありますし、再治療する際に歯科医院で余計な手間がかかってしまう可能性もあります。

〇取れたまま放置しない

取れたまま放置することは、絶対やめてください。取れた歯が虫歯になってしまう可能性があります。また、歯が欠けたり、割れたり、痛みが出たりすることがありますので、なるべく早く受診しましょう。

〇取れた詰め物を捨てない

取れた詰め物や被せものを捨ててはいけません。そのまま再接着できる可能性がありますので、歯医者に持っていきましょう。飲み込んでしまった、なくしてしまった場合は、歯科医院で新しく作り直してもらいます。

〇固いものを食べない

詰め物が取れた歯は、弱く傷みやすい状態になっています。この状態で固い食べ物を食べると、歯を痛めてしまったり 歯が割れてしまったりすることがあるので気をつけましょう。食事をする時は、なるべく取れた歯と反対側で噛むようにしてください。

〇熱いもの、冷たいものは控える

詰め物が取れた歯は、歯の内部むき出しになっている場合があり、神経が刺激を受け痛みを感じやすくなっています。熱いもの、冷たいものなどの刺激物を控えるようにしましょう。

 

セラミックの詰め物や被せものが欠けてしまったら?

セラミックの詰め物が欠けたり割れたりした場合は、新しく作り直す必要があります。高額のセラミックを再制作となると、費用的に負担を感じる方が多いのではないでしょうか?

実は、歯科医院によってはセラミックに関して保証制度を設けていることがあります。例えば「セラミック治療が終了してから○年以内であれば、無償(半額)で再制作します」などといった保証です。

保証の有無や内容は歯科医院によってさまざまですので、セラミック治療をする前に、必ず歯医者さんで確認をしておきましょう。

 

まとめ

今回は、セラミックの詰め物が取れてしまった時の注意点と対処法について解説いたしました。歯の詰め物が取れてしまっても、まずは慌てずに取れたものを保管し、なるべく早めに歯科医院に行くようにしましょう。

投稿者: 西本歯科医院


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