2023.04.12更新

セラミック素材・e-max(イーマックス)とは?審美性・耐久性の優れた特徴を解説

歯科治療には、欠損部分を補う等の目的でさまざまな素材が使用されます。
セラミックも歯科治療で有名な素材の1つではありますが、セラミックの中でも「e-max(イーマックス)」という素材が注目されているのをご存じでしょうか?
そこで今回は、歯科治療に用いられるe-maxという素材について解説します。

 

e-maxとは?

「e-max」とは、歯科治療で用いられるセラミック素材の一種であり、ガラスセラミックスを強化した素材です。
従来のオールセラミックと比較すると審美面を中心にさまざまなメリットがあり、見た目が気になる前歯の治療に用いると、そのメリットが特に生かされるでしょう。

 

e-maxのメリット

歯科治療にはさまざまな素材が選択肢として挙げられますが、その中でもe-maxを利用することには以下のメリットがあると考えられています。

 

審美性に優れている

e-maxの最大のメリットといえば「審美性に優れている」ということ、要するに見た目が良いということです。
前述のとおり、e-maxはガラス系の素材であり、ガラス特有の透明感を有する素材でもあります。
ガラス由来の透明感に優れている素材であるため、「天然の歯より美しく仕上がる」とも言われています。
きちんとメンテナンスをしていれば変色が起きにくいため美しい見た目が長く続くでしょう。

 

耐久性に優れている

e-maxの2つ目のメリットは「耐久性に優れている」という点です。
e-maxの強度は通常のオールセラミックと比較すると3~4倍ほどあり、この強度は天然歯とほぼ同じ水準となっています。
通常のセラミックよりも割れにくいというメリットだけでなく「天然の歯と同水準の硬さである」という点は、実は大きなメリットなのです。
通常、硬さの異なる物質同士でこすり合わせたりすると、強度の低い物質のほうが傷ついてしまうため、歯科治療に用いる素材の強度が天然歯と異なる場合、かみ合わせの際に強度の低いほうが欠けたりしてしまうリスクがあるのです。
e-maxは天然歯と同程度の硬さであるため、かみ合わせてもお互いに傷つくことなく、e-maxも天然歯もその寿命を削りあう心配がありません。

 

金属アレルギーのリスクがない

e-maxの3つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
歯科治療の金属素材を使用する場合、どうしてもその金属素材が原因となって金属アレルギーのリスクを高めることは避けられません。
しかし、前述のとおりe-maxはガラスセラミックを強化した素材であるため、治療において金属素材は一切使用しません。
すでに金属アレルギーを患っている方でも問題なく使用でき、健康面でのリスクを抱えることなく審美性と強度のメリットが大きい素材で治療できます。

 

虫歯になりにくい

e-maxの4つ目のメリットは「虫歯になりにくい」ことです。
従来の、金属素材を歯にくっつける合着を行う治療の場合、セメントを使用して接合しますが、時間が経過するとともに口の中で溶けだします。
その結果、金属素材が外れてしまったり、金属と歯の隙間に虫歯菌が入り込んでしまって虫歯になるリスクがあるのです。
e-maxの場合は歯と分子レベルの化学的結合によって吸着するため、治療後に隙間ができるリスクが少なく、虫歯になりにくいといえます。

 

e-maxのデメリット

さまざまなメリットがあるe-maxですが、以下のようなデメリットも存在することを念頭に置く必要があります。

 

アンバランスに見えるリスクがある

e-maxの1つ目のデメリットは「アンバランスに見えるリスクがある」ことです。
先ほど「e-maxは天然の歯よりも美しく見えることもある」という話をしましたが、それゆえに治療内容によっては他の歯(天然歯)と異なる見え方になってしまう可能性もあります。
どの程度まで天然歯に近づけた見た目にできるかは担当医の技術力に依存しますので、この点については十分に理解したうえで治療を受ける必要があるのです。

 

割れるリスクはゼロではない

e-maxの2つ目のデメリットは「割れるリスクはゼロではない」ことです。
e-maxは強度の高さがメリットに挙げられますが、最強の素材というわけではなく、生活の中で割れてしまうリスクはゼロにはなりません。
とくに、奥歯に使用する場合だとかみ合わせの際に強い力がかかりやすいため、割れてしまうことも決して珍しくありません。

 

体質に合わないリスクがある

e-maxの3つ目のデメリットは「体質に合わないリスクがある」ことです。
e-maxを用いた治療に限った話ではありませんが、体質は人それぞれ異なるため、実際に装着してみないと体質などの相性について分からないこともあります。
噛み合わせの際の痛みや熱感などに過敏に反応したり、歯肉が腫れてしまう可能性はあることを念頭に置いておきましょう。

 

まとめ:高い審美性を持つe-maxでこだわりの歯科治療を実現しよう

e-maxは通常のセラミック以上の審美性と耐久性を持ち合わせる素材であり、従来のセラミックでは満足できなかった方でも高い満足感をもたらしてくれる可能性のある素材です。
デメリットがないわけではありませんので、治療を受けるにあたってはメリット・デメリット両方をきちんと理解し、担当医ときちんと話し合ったうえで選択してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.04.05更新

ラミネートベニアとは?気になる寿命やデメリットを解説!

歯を治す方法にはさまざまな選択肢があり、患者さんのニーズに合わせて最適な治し方を選べます。
「ラミネートベニア」もそんな選択肢の1つですが、どういった治療法であり、どういったニーズに応えることができる治療法なのでしょうか。
歯の悩みを抱えている方にとって、気になるトピックなのではないかと思います。
そこで今回は、ラミネートベニアという治療法について解説します。

 

ラミネートベニアとは?

「ラミネートベニア」とは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の板を張り付けることによって審美性などの問題を解消できる歯の治療法です。
セラミック製の板は歯に近い白い色をしているため、たとえば変色してしまった前歯を削ってセラミック製の板を張り付けることによって美しい歯の見た目を簡単に取り戻せます。
また、歯の間に隙間がある場合でも、セラミック製の板の形を調節することによってその隙間を解消するという使い方も可能です。
従来、こうした治療には歯の全周を削ってかぶせ物をする「クラウン」という治療法がありましたが、削る範囲が大きいため歯の寿命を大きく削ってしまうという問題点がありました。
ラミネートベニアであれば歯の表面をわずかに削るだけで済むので、歯への影響は最小限に抑えられます。
近年は使用する素材の技術力が向上したことによって、耐久性などの問題が大幅に解消されているのです。

 

ラミネートベニアの寿命

「薄い板」という特徴ゆえに耐久性に不安が残るラミネートベニアなのですが、近年では使用されている接着材の強度は改善されており、全体の品質は向上しているといえます。
また、セラミックの耐久性・強度は、天然の歯とほぼ同じなのです。
ただし、大きな負荷をかけ続けると次第に劣化していきます。
寿命の大きな問題としては、使用している接着材の粘着力の低下に伴う劣化が主な原因となります。
接着剤の劣化は施術から5年ほどで始まってしまうため、施術後3年が経過した後は定期的にメンテナンスを受ける必要があるのです。
なお、セラミックは自然歯やコンポジットレジンのように変色するリスクがなく、着色汚れなどを原因とした寿命はありません。
耐久性には基本的に問題はありませんが、それでも破損してしまうリスクはゼロではありません。
ラミネートベニア自体が破損してしまう主な原因としては、就寝中の歯ぎしりや硬い食べ物を日常的に食べる場合の歯にかかる衝撃が挙げられます。

 

ラミネートベニアのデメリット

歯を薄く削るだけで審美性などの問題を解消できるラミネートベニアですが、以下のようなリスクがあることを理解したうえで治療を受ける必要があります。

 

保険適用はできない

ラミネートベニアの1つ目のデメリットは「保険適用ができない」ことです。
ラミネートベニアの基本的な目的は「審美性の改善」なので、病気の治療とは言えないので保険適用ができません。
必然的に、高額な治療費がかかることになります。
ラミネートベニアの治療費は、歯科医院にもよりますが1本あたり10万~15万円ほどかかります。
歯科医院によっては10万円未満でラミネートベニアを利用できるところもありますが、あまりに安すぎる場合は注意が必要です。
費用が安く済むということは、素材費を節約しているケースが多いので、薄すぎて耐久性に問題が発生するリスクが高まります。
治療後には定期的なメンテナンスも必要なので、ランニングコストも視野に入れて治療前に費用に関する話を担当医ときちんと話し合っておくことをおすすめします。

 

健康な歯でも削らなければならない

ラミネートベニアの2つ目のデメリットは「健康な歯でも削らなければならない」ことです。
薄く削るだけで済むといっても、見た目の改善のために「歯を削る」ことには変わりありません。
とくに、いわゆる「出っ歯」の場合だと歯を大きく削る必要があり、必要に応じて歯の神経を抜く必要もあるなど、歯の寿命を大きく削ってしまうケースも少なくないのです。

 

かみ合わせの問題は解消できない

ラミネートベニアの3つ目のデメリットは「かみ合わせの問題は解消できない」ことです。
ラミネートベニアは一般的な器具を使用した歯列矯正とは違って、歯を動かすことで歯並びを改善するわけではありません。
あくまでも歯の表面を削って見た目を改善するため、ご自身の噛み合わせや歯並びを矯正したい場合にはラミネートベニアでは十分な効果を得られないのです。
この場合はワイヤー等の器具を使用して、ある程度の期間を用いて歯並びを少しずつ矯正していく必要があります。

 

まとめ:デメリットをきちんと理解したうえでラミネートベニアを利用しよう

手軽に審美性を変えられるラミネートベニアですが、無視できないデメリットが存在することは念頭に置く必要があります。
こうした内容は契約前のカウンセリングで説明を受けられますので、担当者の話をきちんと聞いておき、納得したうえでラミネートベニアを利用してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.03.27更新

失敗しないために知っておくセラミックのデメリット

歯の治療で、欠けてしまった部分を補うためにさまざまな素材が使用されますが、その中に「セラミック」という素材があります。
天然の歯の色に近いことから審美性の高い素材として人気を集めていますが、セラミックを使用した歯科治療にはメリットだけでなくデメリットも存在するのです。
そこで今回は、歯科治療でセラミックを使用することのデメリットについて解説します。

 

セラミック治療のデメリット

セラミック治療では、以下のデメリットが発生します。

 

自費診療で高額

1つ目のデメリットは「自費診療である」ということです。
歯科治療では、虫歯治療のように病気の治療であれば健康保険を適用して安い金額で治療を受けることができます。
しかし、セラミック治療は病気の治療というよりは見た目の改善を目的としているため、健康保険を使うことができません。
そのため、発生した治療費は全額本人負担となります。
自費診療の場合は歯科医院ごとに料金設定が異なるため、相場の説明は難しいですが、一般的な虫歯治療などよりは格段に高額な費用が発生することは避けられないでしょう。

 

割れやすい

2つ目のデメリットは「割れやすい」ことです。
セラミックとは要するに「陶器」のこと、落としたりすれば割れてしまうように、歯科治療で使用したセラミックも使用方法次第では割れてしまう可能性があります。
たとえば、歯ぎしりや食いしばりのように、歯に強力な力がかかりやすい行動をとっていると、セラミックが耐えきれなくなってしまい、割れてしまう可能性があるのです。
セラミックにも種類があって、通常のセラミックよりも強度のあるジルコニアというタイプもありますが、これも割れるリスクはゼロではありません。

 

健康な歯を削る

3つ目のデメリットは「健康な歯を削る」ことです。
これは審美歯科全体に言えるデメリットではあるのですが、見た目を改善する目的で行われる審美歯科は、健康な歯をそれなりに削る必要があります。
歯を削るということは、歯の寿命を削ることと同じであり、虫歯などの病気の影響を受けていない健康な歯の寿命を削ることになるということは理解しておく必要があります。

 

セラミック治療のメリット

一方で、セラミック治療ではこのようなメリットがあることも無視できません。

 

審美性が高い

1つ目のメリットは「審美性が高い」ことです。
虫歯治療などで保険診療を選択する場合、詰め物などにはいわゆる「銀歯」が使用されるのが一般的となっています。
ご覧になったことがある方であればわかりやすいと思うのですが、天然の歯の中に銀歯があると、かなり目立ってしまいます。
しかし、天然の歯に見た目が近いセラミックであれば、治療後の見た目の違い・違和感を気にすることなく生活することが可能なのです。

 

金属アレルギーのリスクがない

2つ目のメリットは「金属アレルギーのリスクがない」ことです。
保険診療に用いられる銀歯も金属(正式には歯科鋳造用金銀パラジウム合金)であるため、金属にアレルギーを持っている方には使うことができません。
セラミックは陶器であり非金属であるため、口の中に使用しても金属アレルギーを発症することはないのです。

 

二次虫歯のリスクが低い

3つ目のメリットは「二次虫歯のリスクが低い」ことです。
銀歯は歯との接合性が低く、治療後に時間が経過すると歯と銀歯の間にすき間が生じやすく、ここに歯垢や歯石が溜まると虫歯が再発するリスクがあります。
セラミックは長く使用しても銀歯のような変形が起こらないため、隙間や段差が生じにくく二次虫歯が起こりにくいのです。

 

歯茎の黒ずみが起きない

4つ目のメリットは「歯茎の黒ずみが起きない」ことです。
銀歯を使用する場合、この金属から金属イオンが溶け出して、これにより歯茎が黒く変色してしまうリスクがあります。
セラミックは金属素材ではありませんので、金属イオンの影響による歯茎の変色リスクはありません。

 

失敗しないためには歯科医院でカウンセリングを

どのような治療法にも言えることではありますが、何らかの選択をしてをそれを「失敗した」と感じる理由としては、治療前と後で認識のズレがあったことが大きな要因ではないでしょうか。
要するに「こんなはずではなかった」「こんなデメリットは知らなかった」と後悔する要因は、治療前にセラミックのメリットだけでなく、デメリットについての知識もきちんと把握しておくことが重要です。
歯科医院では、本格的な治療を開始する前にカウンセリングを実施しますので、不明な点があれば残らず質問して、それでもセラミックのメリットが大きいと感じるのであれば失敗することはないでしょう。

 

まとめ:セラミックはメリット・デメリット両方をきちんと理解して選択しよう

セラミック治療を後悔する要因としては、デメリットをきちんと理解していないことが大きいでしょう。
セラミック治療を「失敗した」と感じることがないように、治療前のカウンセリングでメリット・デメリット両方をきちんと理解し、そのうえでメリットのほうが大きいと感じたらセラミック治療を受けてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2023.03.17更新

歯の黄ばみの原因と歯を白くする方法についてご紹介

歯が黄ばむと、なんだか不潔な印象を持たれるのが厄介ですよね。
可能な限り白い歯を維持し続けるためには、歯が黄ばむ理由と、黄ばんだ歯を白く戻す手段を把握しておくことが重要なのです。
そこで今回は、歯の黄ばみの原因と歯を白くする手段について解説します。

 

歯が黄ばむ原因

歯が黄ばむ原因は、主なものとしては大別しますと「外的要因(食事等)」と「内的要因(加齢等)」に分かれます。

 

ステインの影響

ステインとは、食事に含まれるポリフェノール等の成分が、唾液の中にあるタンパク質と結びついて発生する物質のことです。
色の濃い食べ物やコーヒー・紅茶などを飲むと歯にステインが付着します。
飲酒などを原因として歯の表面が乾燥している状況だと、歯にステインが付着しやすい条件になってしまいます。

 

ヤニの影響

ヤニとは、たばこによって発生する煙のうち、一酸化炭素やガス成分を除いた粒子状の成分のことで、別名タールとも呼ばれています。
タバコのヤニは前述のステイン以上に粘着性が強く、歯を黄ばませてしまう大きな要因です。
そのため、喫煙者は非喫煙者と比較すると歯が黄ばんでしまうリスクが高くなるといえるでしょう。
さて、汚れてしまった手は洗えばきれいになり、衣服の汚れも洗濯すれば落ちるわけですが、ステインやヤニの汚れは歯磨きをしても簡単には落ちません。
理由は、歯に付着して留まった汚れの原因物質は時間が経過すると、歯の表面を覆うエナメル質の中まで浸透してしまうからです。
歯磨きは歯の表面をきれいにするだけなので、内部に浸透してしまった汚れについては歯磨きでは洗い流すことができません。

 

加齢の影響

加齢も歯が黄ばんでしまう大きな要因です。
そもそも歯の色は、歯の表面を覆うエナメル質の内側にある象牙質の色に依存しています。
この色は人それぞれなのですが、基本的に黄色いのです。
一般的に歳をとると歯は徐々に黄ばんでくるわけですが、それは歯の表面を覆うエナメル質がすり減ってくる一方で、象牙質が厚くなっていくことが原因になります。
エナメル質は半透明の物質であるため、象牙質の色が表面に透過することが、加齢による歯の黄ばみのメカニズムです。

 

抗生物質の影響

一部の抗生物質には、永久歯に生え変わるまでに服用している場合に歯が黄ばんでしまう症例が確認されています。
症状次第では十分に対処できるケースもありますので、早めに医師に相談してみてください。

 

歯を白くする方法

日々のブラッシングなどの適切なデンタルケアで予防できれば良いのですが、それでも歯が黄ばんでしまう可能性をゼロにすることは難しいのです。
そこで、黄ばんでしまった歯を白く戻す方法について解説します。

 

市販のホワイトニング歯磨き粉を使用する

1つ目の方法は「ホワイトニング歯磨き粉を使用する」という手段です。
歯科医院に通う必要はありませんし、コストも歯科医院を利用する場合に比べて安く済ませられます。
軽度の着色汚れであれば、ホワイトニング歯磨き粉を使用すれば大幅に改善できる余地があります。
ただし、研磨剤が含まれるタイプの歯磨き粉は歯を傷つけてしまい、傷ついた部分には汚れが付着しやすくなるので余計に歯の黄ばみを悪化させるリスクがある点に注意が必要です。
歯磨き粉を選ぶ際には、できるだけ研磨剤の含まれていないタイプを選択することをおすすめします。

 

歯科医院で歯のクリーニングを受ける

2つ目の方法は「歯のクリーニングを受ける」という手段です。
歯科医院において、専用の器具を用いて歯の汚れを一気に落とします。
市販品を利用する場合と比較すればコストがかかりますが、通常の歯磨きでは落とせない汚れや歯垢・歯石なども落とせるだけでなく、虫歯や歯周病の兆候があれば早めに発見して治療を開始できます。
なお、歯のクリーニングと歯磨き粉を使用した対処法は外的要因による歯の黄ばみに対処する方法であり、内的要因による黄ばみにはあまり効果を発揮できない点に注意してください。

 

歯科医院でホワイトニングを受ける

3つ目の方法は「ホワイトニングを受ける」という手段です。
歯科医院で利用できるホワイトニングは、専用の薬剤を利用して歯を白くする方法であり、歯科医院で集中的に受けるオフィスホワイトニングと、ご家庭でゆっくりと歯を白くしていくホームホワイトニングがあります。
外的要因による黄ばみだけでなく、内的要因による黄ばみにも対応可能です。
また、これらを組み合わせたデュアルホワイトニングもあります。

 

まとめ:歯の黄ばみについては歯科医院に相談しよう

歯の黄ばみの原因はさまざまであり、どれも日常生活において触れる機会の多い要素であることから、誰しもがリスクを抱えているといえます。
丁寧に歯磨きしていると思っていても実は不十分で歯が黄ばんでしまうこともあるでしょうから、歯が黄ばんでしまって白さを取り戻したいと考えているのであれば、歯科医院に相談してみてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.12.23更新

歯列不正とは?種類・症状・治療法を解説します

「歯並び」というものは人によって大きく異なり、後天的に歯並びが悪くなってしまうケースもあります。
いわゆる「歯列不正」と呼ばれる状況ですが、これを放置するとさまざまな健康被害をもたらす可能性があるのです。
そこで今回は、歯列不正とは何なのかについて解説します。

 

歯列不正の種類

まずは、歯列不正の種類について解説します。

 

叢生

顎の大きさが小さいなどの原因で歯が生えるスペースが足りず、歯がでこぼこしている状態を指します。
幼少時に指や舌を噛む癖があると叢生になる可能性が高まるとされています。
4種類の歯列不正の中で症例の割合が最も多く、これを放置した場合は歯磨きがしづらいことによって歯周病や虫歯などのトラブルのリスクが高まり、口臭が悪化しやすくなるのです。

 

上顎前突

前歯や歯茎、上顎が飛び出している状態で、いわゆる「出っ歯」とも呼ばれている症状です。
見た目が悪いだけではなく、ケガをしやすかったり咀嚼がしにくくなるといったデメリットがあります。
生活習慣においては、口呼吸や指しゃぶりなどの癖が上顎前突の原因となるリスクを高めるとされています。

 

下顎前突

下の歯が突き出ている状態で噛み合わせが上下逆になっており、いわゆる「受け口」と呼ばれている症状です。
見た目の悪さだけでなく、発音への影響や顎関節症を発症するリスクを高めるといったデメリットがあります。
指しゃぶりや舌で下の歯を押す、頬杖をつくことが多いといった生活習慣の癖、口呼吸の癖が後天的な原因となる場合があるのです。

 

開咬

奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わず、口が自然に開いてしまう状態です。
この歯列不正になると本人も気づかないうちに奥歯を使いすぎているケースがあり、顎関節や筋肉に無用な負荷をかけて顎関節症を併発していることもあります。
生活習慣においては、指しゃぶりや口呼吸などの癖が開咬の原因になっているケースが多いです。

 

歯列不正による症状

歯列不正を放置すると、さまざまなデメリットを受けることになると考えられます。

 

見た目のコンプレックス

歯列不正は、その見た目の悪さからコンプレックスに感じる方が少なくありません。
人前で笑ったり食事をするなど、歯並びを見られてしまうようなシーンを嫌がるようになり、どうしても人付き合いに支障をきたすことになります。
コロナ禍においてはマスクをすることでこの問題を解消できますが、いずれ人前でマスクをするのがあまり自然ではなくなった際に困ることになるでしょう。

 

歯の病気の原因になる

歯列不正は、歯磨きの難易度が上がり虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクを高めてしまいます。
不正な歯並びは歯ブラシが細かい部分にまで届きにくくなってしまい、どうしても磨き残しが増えるなど歯磨きの質を低下させてしまうのです。
虫歯や歯周病などのトラブルがあると歯列矯正をスムーズに開始することができなくなってしまいますので、早めに治療を開始しないと完治までに相応の時間をかけることになるでしょう。

 

食事に支障をきたすようになる

歯列不正は上下の歯のかみ合わせが悪い状態ですので、必然的に「食事」にも咀嚼の観点で悪影響を及ぼすことになります。
消化不良の原因になることもあり、自然と食事に対して消極的になってしまうでしょう。

 

発音に支障をきたす

一部の言葉の発音には、少なからず歯の動きが関わっています。
不正な歯並びだと一部の言葉を発音しにくくなったり、舌の動かし方などの癖が残ってしまうと歯列矯正後も発音の不正が残ってしまうケースもあるのです。

 

歯列不正の治療法

歯列不正を治療する一般的な方法は「歯列矯正」です。
歯列矯正はワイヤーやマウスピースなどの専用の器具を装着することで不正な歯並びを少しずつ動かし、正常な歯並びへと直していく治療法になります。
ただし、器具を装着するだけでは歯列不正を改善することができなケースも多く、その場合は歯を動かすスペースを確保するための抜歯や、あごの骨を手術するなどの治療を選択することもあります。
歯列矯正が完了するまでにかかる期間は、歯列不正の症状の重さや、選択する治療法によって異なります。
軽度の歯列不正であれば負担の少ないマウスピース矯正で、早ければ半年ほどで治療を完了できるケースもあります。
一方で重度の歯列不正の場合だとマウスピース矯正は適切な症例にはならず、ワイヤー矯正を選択して数年単位で歯並びを改善していく治療方針を選択することも多いです。
また、治療開始時に虫歯や歯周病などのトラブルが発覚した場合、そちらの治療を優先します。
歯列矯正というと子供がやるイメージをお持ちの方も多いですが、大人になってから歯列矯正を行っても決して遅すぎるということはありません。
歯列不正を放置するデメリットは決して小さなものではありませんので、歯並びが気になるという方は早めに歯科医院に相談して治療を開始してください。

 

まとめ:健康被害をもたらす歯列不正は早めに治療を開始しよう

歯列不正は、心身ともにさまざまなデメリットをもたらす存在です。
大人になってからでも歯列矯正は遅いということはありませんので、まずは気軽に歯科医院に相談して、治療方針を決定してください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.12.07更新

睡眠時の歯ぎしりの原因とは?治療法を解説します

「歯ぎしり」は、音の被害もさることながら、健康な歯を傷つけてしまう原因になります。
睡眠時の無意識な歯ぎしりをなんとかしないと、健康な歯の寿命を削ってしまう結果になるでしょう。
そこで今回は、睡眠時の歯ぎしりの原因や治療法について解説します。

 

睡眠時の歯ぎしりの原因

睡眠時の歯ぎしりの原因は「浅い眠り」にあります。
通常、深い眠りを実現できている場合、筋肉の緊張がほぐれて、歯ぎしりをしてしまうリスクは小さいのです。
しかし、何らかの原因で眠りが浅い状態が続いていると、筋肉のゆるみが起こらず、歯ぎしりをしてしまいます。
眠りが浅くなる原因はさまざまなことが挙げられますが、たとえば飲酒や喫煙、コーヒーなどによるカフェインの過剰摂取やストレスの蓄積などが挙げられます。
また、歯ぎしりの原因になるような浅い眠りの原因としては、病気である睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎などの存在も疑われるため、これらが原因になってる場合は専門的な治療を必要となります。

 

睡眠時の歯ぎしりにより発生するデメリット

睡眠時に歯ぎしりを続けてしまうと、以下のようなデメリットを発生させてしまいます。

 

健康な歯がすり減ってしまう

通常、歯の硬さは相当なものですから、簡単にすり減ってしまったり欠けてしまうようなことは起こりません。
しかし、接触しているのが同じ硬さを持つ歯同士の場合だと、お互いの硬さによって睡眠中に歯がすり減ってしまうリスクを高めるのです。
就寝中に起こる歯ぎしりは、通常の食事などでの咀嚼とは異なり、本人の体重またはそれ以上の力が加わるとされています。
つまり、歯と歯が必要以上の力ですり合うことになるため、噛み合わせの凹凸が徐々に失われてしまい、咀嚼の機能が低下するだけでなく正しい噛み合せの位置も分からなくなってしまうリスクを高めてしまいます。

 

歯周病の発症リスクを高めてしまう

歯ぎしりによって強い力がかかるのは歯だけではなく、歯を支えている歯茎や顎の骨にも影響を及ぼします。
これらの部位に強い力がかかることで歯が揺さぶられてしまい、歯茎が徐々に痩せ始めてしまいます。
これにより歯と歯茎の間の隙間が広がると、そこに細菌が入り込みやすくなり、歯周病が進行してしまいます。
また、犬歯への摩耗が加わると前歯と奥歯のバランスが崩れてしまうため、結果として奥歯が歯周病になりやすくなるとも考えられています。

 

知覚過敏になってしまう

歯ぎしりによって歯が削れるということは、要するに「歯の表面のエナメル質の量が減る」ことを意味しています。
歯のエナメル質は他の組織に比べて硬く、歯を守る役目をもっていますが、これが薄くなると歯の内部へと刺激が伝わりやすくなるのです。
それによって起こるトラブルが知覚過敏で、軽度であれば温度差のあるものを避けることで症状を回避できますが、重度の知覚過敏になると歯ブラシの毛先を当てることすらできなくなってしまいます。

 

顎関節症になってしまう

歯ぎしりは、強い力で歯と歯が噛み合いながら下顎が前後左右に動きます。
下顎は顎の関節と繋がっており、ここに過度な負担をかけてしまう「顎関節症」を引き起こしてしまうのです。
起床時に顎の痛みを感じる方は、睡眠時に歯ぎしりをしている可能性があり、これを放置すると顎関節症を発症するリスクが高まります。
この症状が悪化すると普段の会話や食事などの行動にも支障をきたすようになりますので、十分な注意が必要です。

 

頭痛や肩こりの原因になる

咀嚼時には下顎と繋がる顔面の筋肉が働いているのですが、その筋肉は首や肩、背中などにも繋がっています。
睡眠中の歯ぎしりによる負担は、顎の関節以外の部位にも関与している筋肉が緊張を起こしやすくなるので、これに繋がっている首・肩・背中にも悪影響を及ぼすのです。
その結果、肩こりや頭痛、背中の痛みなど症状の原因になり、歯ぎしりの状況によってはこれらの痛みが慢性化するリスクもあります。

 

歯並びが悪くなる

歯と歯が強い力でぶつかり合うことになる歯ぎしりは、歯が揺れ動く原因となって歯並びに悪影響を及ぼすリスクがあります。
歯並びが不適切な状態になることで咀嚼機能の低下や歯周病の悪化、虫歯が発生しやすくなるなど、さまざまなトラブルの原因になります。
悪化した歯並びの矯正には相応の時間が必要になりますので、その原因となる歯ぎしりを放置することは危険なのです。

 

消化不良の原因になる

歯ぎしりによって噛み合わせの不具合や顎関節の痛みなどが起きると、咀嚼機能を低下させることになるため、その結果として消化不良を引き起こすリスクがあります。
必然的に食事に対して消極的になってしまうため、場合によっては大きな健康被害をもたらすきっかけになる可能性も捨てきれません。

 

睡眠中の歯ぎしりの治療法

歯ぎしりを悪化させるような原因になる喫煙や飲酒、カフェインの摂取などの要因が明確であれば、生活習慣を改善するような指導がされるケースも多いです。
生活習慣を見直しても歯ぎしりが改善しない場合は、抗てんかん薬の「クロナゼパム」を処方されることもありますが、一般的な治療法としては睡眠中に歯や下顎を保護するマウスピースを作成し、これを装着することによって治療を行うケースもあります。

 

まとめ:適切な治療で睡眠時の歯ぎしりを解消しよう

睡眠中の歯ぎしりは、さまざまな健康被害をもたらす可能性があります。
原因は人によって異なりますが、睡眠中に歯ぎしりをしていることがわかったら早めに歯科医院を受診して、適切な治療を開始するようにしましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.11.25更新

虫歯がある場合のホワイトニングについて解説

歯を白くするための「ホワイトニング」ですが、口腔内に何らかのトラブルがあるとスムーズにホワイトニングをスタートすることができません。
「虫歯」は口腔内トラブルの代表的な症状ですが、虫歯がある方の場合だとホワイトニングはできるのでしょうか?
そこで今回は、虫歯がある場合のホワイトニングについて解説します。

 

虫歯があるとホワイトニングできない?

結論から述べると、虫歯が発見された場合はホワイトニングの開始を中断し、先に虫歯の治療を優先することが多いです。
理由はいくつかありますが、最大の理由は以下の3つです。

 

ホワイトニング中に虫歯が進行してしまう

1つ目の理由は「虫歯の進行」です。
ホワイトニングを優先すると、ホワイトニングの間に虫歯が進行してしまう可能性が高いのです。
虫歯は進行すればするほど治療が難しく、健康な歯を維持することが難しくなってしまいますので、ホワイトニングよりも虫歯治療を優先するケースが多くなります。

 

ホワイトニングの薬剤がしみる可能性が高い

2つ目の理由は「薬剤がしみる」からです。
ホワイトニングに使用する薬剤は、通常の状態でもしみてしまう可能性があります。
加えて、虫歯がある状態だと余計にしみる可能性が高くなるのです。
しみる状態だと健常にホワイトニングを継続することが難しくなってしまいますので、虫歯がある状態でのホワイトニングはおすすめできません。

 

虫歯治療中の被せ物が剥がれてしまう可能性がある

3つ目の理由は「被せ物が剥がれてしまうから」です。
虫歯治療では、削った歯を補うために被せ物をします。
この被せ物ですが、ホワイトニングで使用する薬剤の影響で剥がれてしまう可能性が高いのです。
そのため、ホワイトニングと虫歯治療を並行で行うことはおすすめできません。

 

虫歯治療後のホワイトニング

虫歯治療後にホワイトニングをすると考えると、1つ注意するべきポイントがあります。
それは「虫歯治療の被せ物にはホワイトニングの効果がない」ということです。
虫歯治療では歯を削りますので、削った部分を補うために被せ物をします。
このとき、ホワイトニングの効果はこの被せ物に対して及ばないことを念頭に置く必要があるのです。
審美性を考慮してセラミックなどの白い素材を使用して虫歯治療を行うケースも多いでしょう。
しかし、人工物であるセラミック等にはホワイトニングの効果は及びません。
そのため、ホワイトニング前の状態で被せ物の色を決めてしまうと、ホワイトニング後には被せ物の部分だけ色が目立ってしまうため、ホワイトニングするにあたっては被せ物の色を考慮してホワイトニング治療を進める必要があるのです。

 

虫歯治療後におすすめのホワイトニング方法

最後に、虫歯を治療した後におすすめのホワイトニング方法について解説します。

 

ウォーキングブリーチ

「ウォーキングブリーチ」とは、ホワイトニングの薬剤を歯の内側に入れて、その歯を白くするという方法です。
虫歯の根管治療では、歯の神経の管を掃除した後に専用の薬剤を充填しますが、ウォーキングブリーチではその薬剤を抜いてその代わりにホワイトニング薬剤を入れます。
これにより、中に入れたホワイトニング剤が少しずつ歯の着色成分を分解し、変色した歯を少しずつに白くします。
歯の中に入れた薬剤は1~2週間ごとに交換して、数回の治療で歯が白くなったら元の薬剤に戻します。
メリットとしては、セラミッククラウンよりも安価で施術ができることと、通常のホワイトニングよりも強力な薬剤を使用するので変色の強い歯であっても白くできる可能性があることです。
デメリットとしては、歯に対してダメージが大きいため、虫歯治療で残った歯を大きく傷めてしまう可能性が高い点が挙げられます。

 

インターナルブリーチ

「インターナルブリーチ」とは、やること自体はウォーキングブリーチと同じですが、大きな違いとして医院内にいるときのみ漂白剤を入れるという特徴がある治療法です。
1回の施術だけで理想の白さになることはほぼありませんが、ウォーキングブリーチと同様に複数回通院することで理想の白さに近づけていくのが一般的な治療方針となります。
ウォーキングブリーチと比較して歯への負担が軽減できますが、ホワイトニング効果が比較的小さいのがデメリットです。

 

日ごろから虫歯予防をすることが重要

このように、虫歯があるとホワイトニングにも影響することがわかります。
虫歯治療後にホワイトニングすることも可能ではありますが、少なからず影響が残るため、できれば虫歯の影響なしでホワイトニングを利用したいところです。
虫歯予防で重要なことは「日ごろのデンタルケアを欠かさないこと」と「予防歯科を利用する」ことです。
特に日本では予防歯科の概念が重要視されていませんが、海外(特に北欧)では予防歯科の重要性が理解されています。
虫歯などのトラブルがなくても、歯の健康状態を確認するためには予防歯科を利用し、虫歯にならないようにすることが重要です。

 

まとめ:虫歯があるとホワイトニングに影響する

虫歯があると、ホワイトニングにも悪影響を及ぼします。
日ごろのデンタルケアと予防歯科を活用し、虫歯にならないようにすることが、ホワイトニングの利用において重要であることを理解しましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.11.09更新

子供の矯正はいつから始めたらいいの?小児矯正について解説

お子さんの歯列矯正を考えるにあたって「いつから始めるのが良いのだろうか?」と悩む親御さんは少なくありません。
しかし、お子さんの歯列矯正はできるだけ速やかに決断しないと、適切なタイミングを失ってしまう可能性もあるのです。
そこで今回は、子どもの歯列矯正はいつから始めるべきなのかについて解説します。

 

「一期治療」と「二期治療」の違い

子どもの歯列矯正には「一期治療」と「二期治療」の2種類があります。

 

一期治療

「一期治療」は、あごの骨のバランスや大きさを整える治療が中心となります。
一期治療では上下の顎のバランスを改善する装置(ムーシールド、バイオネーター、フェイスマスクなど)を使用することで、上下の顎のバランスを正しい状態にする治療を行うのです。
顎が小さいことで歯の生えるスペースが不足しているケースでは、そのまま放っておくと叢生(八重歯などの乱ぐい歯)になってしまいますので、顎を拡大する装置(取り外し式のプレート装置)を使うことで永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する治療方針を選択します。

 

二期治療

「二期治療」は、歯の位置を整える治療が中心となります。
一般的に歯列矯正や歯科矯正と呼ばれる治療がこれに該当し、器具を装着することで歯を動かし、歯並びを正常な状態に整えます。
一期治療で永久歯の誘導がうまく進んだ場合は、二期治療が不要になるケースもあります。

 

一期治療について

次に、一期治療の「適齢期」と「治療の目的」について解説します。

 

一期治療の適齢期

小児矯正の一期治療は、6~7歳までに開始するのが一般的となっています。
この年齢では、子どもの歯から大人の歯へ交換する時期であるため、歯並びの異常を治す上での適齢期となっているのです。
それ以降だと前歯の永久歯が良くない状態のまま動きが止まってしまうことや奥歯がぐらつき始める年齢になってくるので、矯正装置が安定しにくい場合もあります。
この年齢の頃で歯並びの凸凹やズレがある場合、まだ生えてきていない歯も顎の中で方向を変えてきて、悪化していくケースも多いです。
そのため、手早く治療を開始することをおすすめしますので、お子さんの歯並びが気になるという親御さんはぜひ小児歯科でお子さんの歯並びをチェックしてもらうことをおすすめします。

 

一期治療の目的

小児矯正における一期治療の主な目的は「顎骨の発育を正常に促す」ことです。
たとえば、上の顎の幅が狭くて将来的に乱ぐい歯となりそうなケースだと、拡大床などを用いた矯正治療を実施します。
この治療法により顎の骨が正常な幅まで拡大されるため、永久歯をきれいに並べるためのスペースを十分に確保できます。
つまり、小児矯正の一期治療では歯並びの乱れを細かく整えるような処置は実施せず、あくまでもしっかりとした土台を作るための治療が中心になるのです。

 

二期治療について

次に、小児歯科の歯列矯正の二期治療について解説します。

 

二期治療の適齢期

二期治療は、お子さんが12歳くらいから開始するのが一般的です。
この頃になるとお子さんは永久歯が生えそろい、顎の骨の発育もピークを超えています。そのため、歯並びの乱れを細かく整えるのに適した時期であるといえます。

 

二期治療の目的

二期治療では、お子さんの歯並びを細かく整えるのに適しています。
一期治療では顎の骨の成長に関する治療が中心でしたが、二期治療になると大人の歯列矯正と同様に歯を動かして歯並びを整える治療が中心です。

 

歯科医院で診てもらうのが一番

「ウチの子、歯並びが気になる」と思ったら、歯科医院で診てもらうのが最も適切な方法であるといえます。
歯科医院で診てもらうことによって「いつから歯列矯正を行うべきか」「そもそも歯列矯正が必要なのかどうか」を正確に把握することができます。
仮にお子さんの歯並びに異常を感じるとしても、本当に熾烈矯正が必要なレベルの歯並びであるかどうかを素人が判別することは難しいでしょう。
しかし、歯科医院であれば歯並びのプロの目線でお子さんの歯並びをチェックしてもらうことができます。
必要であればそのまま歯列矯正治療を開始することができますし、不要であれば歯科医師のお墨付きで歯並びの状態に安心することができるでしょう。

 

まとめ:お子さんの歯並びが気になるのであれば早めに歯科医院を受診しよう

お子さんの歯列矯正の適齢期は、素人では判別が難しいでしょう。
お子さんの歯列矯正の適切なタイミングを知るためには、歯科医院で歯並びのプロである歯科医師の診断を受けることが最善の方法となります。
もし、お子さんの歯並びが気になるというのであれば、早めに歯科医院を受診して、お子さんの歯並びについて診断を受けることをおすすめします。
そのうえで、必要であれば歯列矯正を開始して、お子さんの歯並びを正常な状態に整えてもらってください。

投稿者: 西本歯科医院

2022.10.26更新

生活習慣を改善して歯と体の健康を保ちましょう!

歯の健康を保つためには「歯磨きさえしていればいい」と思っていませんか?
実は「生活習慣」の中にも、歯の健康を維持するために重要なポイントがあるのです。
そこで今回は、歯の健康を保つための生活習慣について解説します。

 

歯の健康に良くない生活習慣

まずは「歯の健康に良くない」生活習慣について知っておきましょう。

 

糖分の多い食生活

「糖分」が多い食生活を送っていると、虫歯や歯周病のリスクを高めます。
糖分は歯の病気の原因となる菌の栄養になりやすく、バランスの良くない食生活は栄養バランスを壊してしまうので病気のリスクを高めてしまうのです。

 

喫煙の習慣

タバコを吸っている方は、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
喫煙は血行を悪くしてしまうことにより、歯周病などのリスクを高めてしまうのです。

 

ストレスが溜まっている

日常的にストレスが溜まっている方は、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
ストレスの蓄積は免疫力の低下を招いてしまいますので、菌の影響による虫歯や歯周病などのリスクも高まりますし、さまざまな病気のリスクも高まってしまうのです。

 

睡眠不足

日常的な睡眠不足は、歯の健康だけでなく身体全体の健康を損なうことになってしまいます。
睡眠不足は免疫力が低下してしまい、歯の病気だけでなく身体全体のさまざまな病気のリスクも高めることになってしまうのです。

 

運動不足

運動不足も、歯の健康を損なうことになってしまいます。
歯周病などの歯の病気は「メタボリックシンドローム」とも密接な関りがあり、運動不足によるメタボのリスクは歯周病など歯の健康にも少なからず影響するのです。

 

歯の健康を保つために重要な生活習慣

歯の健康を保つためには、日常生活においてさまざまな点で注意をする必要があります。

 

夜間の飲食を控える

夕食後、就寝までの間に飲食をすることは、虫歯や歯周病などの口腔疾患のリスクを高めることになります。
仮に歯磨きをしても、虫歯などのリスクはそれほど抑えられません。
就寝前の飲食はできるだけ控えて、どうしても飲食する必要がある場合には就寝前の歯磨きは欠かさないようにしてください。

 

固いものも食べる

「柔らかいものだけ食べる」という食生活は、唾液の分泌を阻害することになってしまうので虫歯や歯周病のリスクを高めることになってしまいます。
昨今は柔らかい食べ物が大量に流通していますが、柔らかいものばかり食べることは避けて、堅い食べ物も食生活に含めて唾液の分泌を損なわないように注意しましょう。

 

就寝は夕食から時間をあける

アルコールを飲んだからといって、すぐに虫歯や歯周病になるというわけではありませんが、アルコールには利尿作用があって体の水分を出してしまう作用があるので寝る前に飲む習慣があるとより一層リスクが高まります。
飲酒の習慣がある方はその点を十分に理解し、虫歯などのリスクを高めないような飲酒の仕方を心がけることをおすすめします。

 

飲酒の習慣には注意する

口呼吸はさまざまなリスクがありますので、呼吸については「鼻呼吸」を意識することが重要です。
日ごろから「鼻呼吸をする」ということを意識するだけでも、口呼吸の習慣から鼻呼吸へと切り替えることができるでしょう。
意識することのできない睡眠中については、鼻呼吸を促すグッズを利用することをおすすめします。
鼻呼吸は常に適度な温度や湿度が保たれているため、加湿器のような役割をして口呼吸ほど疾患などのリスクは高まりません。
現時点で鼻呼吸の習慣がついていない方は、鼻呼吸を続けることを意識して生活習慣を見直してみましょう。

 

口呼吸の習慣を改善する

「口呼吸」は、口腔内を呼吸で乾燥させてしまいますので、虫歯などのリスクを高めることになります。
普段は口呼吸をしていない方でも、鼻炎などで鼻呼吸が難しくなると口呼吸に切り替えてしまうこともあるでしょう。
そういったリスクを避けるため、鼻呼吸を阻害する病気などは早目に解消し、日常的に口呼吸をしてしまうことは避けてください。

 

歯ぎしり対策をする

「歯ぎしり」は、口腔内疾患のリスクを高めることになります。
とはいえ「歯ぎしりをやめる」ことは、意識してもなかなかやめることの難しいことでもあるのです。
歯科医院では、歯ぎしり対策としてマウスピースを作成することができますので、歯ぎしりの習慣がある方は早めに歯科医院に相談してマウスピース作成などの対策を講じてください。

 

適切な歯磨きを行う

当然なことではありますが、虫歯や歯周病対策として基本となるのは「歯磨き」というデンタルケアです。
しかし、正しく歯磨きしていないと、デンタルケアとして適正に機能しないケースも少なくありません。
歯科医院で定期健診を受けて、正しい歯磨きの方法を学んでください。

 

まとめ:歯の健康を守れるような生活態度を心がけよう

歯の健康は、歯に良い健康的な生活習慣を送ることが重要です。
生活習慣の中には歯にとって良くない行動もありますので、無意識に歯の健康を阻害してしまっている方も少なくありません。
歯にとって良い生活習慣とは何かを把握しておき、日常的に歯の健康を守れるようにしておくことをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2022.10.10更新

 注意!「口呼吸による歯への影響」マスク生活が続いて口が開きっぱなしになっていませんか?

虫歯や歯周病など、歯や口腔内のトラブルはさまざまな原因によって引き起こされています。
「マスク」という要因も、口呼吸という要因によって口腔内トラブルの原因になっている可能性があるのです。
そこで今回は、口呼吸が及ぼす口腔内トラブルについて解説します。

 

口呼吸の習慣が及ぼすデメリット

口呼吸の習慣を続けてしまうと、以下のようなデメリットをもたらすことになるでしょう。

 

風邪などの病気のリスクを高める

口呼吸の習慣は、風邪などの病気の原因となるウィルスを含んだ外気が喉の粘膜に直撃することになります。
口からウィルスが入り放題な状態になるため風邪をひきやすく、病気と闘うための免疫力も低下してしまいます。
必然的に病気全体に対する抵抗力が低下してしまいますので、病弱な生活を送らなければならなくなってしまうのです。

 

口臭や虫歯などの原因になりやすい

口呼吸の習慣は、「口臭」「虫歯」などの原因になりやすいです。
口呼吸の習慣は口腔内を乾燥させることにより、口臭や虫歯などの原因菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
これらを防ぐための「唾液」は口呼吸の習慣によって出にくくなっており、菌が繁殖することによって口臭が悪化し、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクを高めることになるのです。

 

質の良い睡眠を妨げる

口呼吸の習慣は、質の良い睡眠を妨げて体力の低下やストレスの蓄積などの原因になります。
「口を開けて寝る」ということは、舌が喉に落ちて気道を塞いでしまうため「睡眠時無呼吸症候群」などを引き起こす原因になる可能性があります。
また、喉を圧迫することで「いびき」をかきやすくしてしまいますし、質の良い睡眠がとれないと起きている間に集中力がなくなったりするでしょう。
質の良い睡眠は健康的な日常生活のために必要不可欠な要素であるため、口呼吸の習慣によってそれが奪われてしまうと健康的な生活を送れなくなってしまうのです。

 

歯並びに悪影響を及ぼす

口呼吸の習慣は「歯並び」にも悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸をしていると常に口が開いた状態になっているので、舌を喉の奥に引き込む筋力を鍛えることができなくなっています。
歯が前歯を押してしまう状態になりやすいため、前歯が飛び出す形になったり、顎の成長に支障をきたすために歯並びが悪くなる可能性があるのです。
また、表情筋も鍛えることができなくなってしまうため、小じわが増えたり、目の周りや顎の下の筋肉もたるんで二重あごになったりなど、顔全体の印象も引き締まりがなく老け顔になってしまうリスクを高めます。

 

口呼吸になってしまう原因

人間が口呼吸になってしまう原因は、諸説あると言われています。
もともと人間は鼻呼吸であり、たとえば生まれたての赤ちゃんは授乳中は鼻で呼吸をしています。
言葉が出てくるようになると口で息を吸うようになりますし、風邪をひいたりして鼻がつまると口からも呼吸することになり、徐々に口呼吸の習慣が身についてき始めます。
昔と比べると離乳食開始時期が早まっており、「鼻呼吸が癖になる前に口呼吸を覚えてしまう」とも言われています。
また、日本では「おしゃぶり」を長く使うことは良くないと考える方も多く、1歳を過ぎた頃にはおしゃぶりを取り上げることも多いようですが、外国では3〜4歳までおしゃぶりしていても取り上げたりしないそうです。
これは、幼少期に十分おしゃぶりをさせることで鼻呼吸する癖をつけるためのようであり、日本式の場合だとその逆をしているため口呼吸の癖が強くなってしまうケースが多くみられます。
さらに、柔らかいものばかり食べていると噛む力が衰えてしまい、口周りの筋力も衰えることで口が開く状態になり、口呼吸の習慣がついてしまうこともあるのです。
その他にも、鼻のトラブルや歯並び、睡眠時の寝る姿勢の悪さや肥満などの要因からも、口呼吸になる原因だと考えられています。

 

鼻呼吸を意識しよう

口呼吸はさまざまなリスクがありますので、呼吸については「鼻呼吸」を意識することが重要です。
日ごろから「鼻呼吸をする」ということを意識するだけでも、口呼吸の習慣から鼻呼吸へと切り替えることができるでしょう。
意識することのできない睡眠中については、鼻呼吸を促すグッズを利用することをおすすめします。
鼻呼吸は常に適度な温度や湿度が保たれているため、加湿器のような役割をして口呼吸ほど疾患などのリスクは高まりません。
現時点で鼻呼吸の習慣がついていない方は、鼻呼吸を続けることを意識して生活習慣を見直してみましょう。

 

まとめ:口呼吸はさまざまなデメリットがある!鼻呼吸に切り替えて健康を取り戻そう

口呼吸は良いことがなく、鼻呼吸の習慣へと切り替えることでさまざまな健康上のメリットがやってきます。
意識するだけでも鼻呼吸の習慣に近づけることができるため、口呼吸のクセがついている方はぜひ鼻呼吸の習慣へと切り替えてみてください。

投稿者: 西本歯科医院

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