2021.04.10更新

近年マウスピース矯正は「目立たない矯正治療」として確立しています。インビザラインやアソアライナーというシステムの名称を聞いたことがある方も多いのでは。このようにマウスピース矯正には様々な種類があります。ここではマウスピース矯正の種類や特徴について解説します。

 

マウスピースの治療方法は全額矯正と部分矯正の2種類

マウスピース矯正には前歯を中心に動かしていく部分矯正と、全ての歯を動かす全額矯正の2種類に分かれます。

 

部分矯正は軽い症例から中等度の症例に適している

マウスピース矯正が最も得意とするのは、前歯を動かす部分矯正です。
例えば、前歯のすきっ歯を治したいなど、一部のでこぼこした歯並びを治したいなど、軽〜中等度の症例に適しています。
全額矯正と比べ、短期間で治療ができます。

 

全額矯正は軽い症例〜難症例に適している

歯にアタッチメントと呼ばれる装置を装着することによって、マウスピース矯正でも難症例に対応することが可能になりました。奥歯も動かすことによって噛み合わせの改善もできます。

しかし、抜歯が必要な場合や、重度のでこぼこした歯並びは治療が難しく、ワイヤー矯正が適している場合があります。

 

世界のトップシェアを誇るインビザライン

米国のアラインテクノロジー社から提供されている、世界のトップシェアを誇るマウスピース矯正です。インビザラインは各症例ごとに対応できるシステムを採用しています。

 

インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ

全額矯正を目的としているシステムです。マウスピースの作製枚数に制限がないため、難症例にも対応ができます。他のマウスピース矯正と比べると価格は高価ですが、治療期間に制限がないため、途中で計画を変更できるなど柔軟に対応ができます。

 

インビザライン・ライトパッケージ

前歯に特化したシステムです。約7ヶ月間の短い期間で矯正が終了できるような症例が対象です。すきっ歯など軽度な症例が適しており、低価格で歯並びを改善することができます。

 

インビザライン・エクスプレスパッケージ

ライトパッケージよりもさらに軽度な症例に適しているシステムです。約3〜4ヶ月で矯正が終了できる症例が対象です。
1〜2本の歯を動かす、少しの隙間などに適しています。

 

インビザラインティーン

11〜16歳までが対象のシステムです。人の目が気になる多感な時期でも目立たずに矯正ができます。奥歯の目立たない場所に装着時間によって色が変化するコンプライアンス・インジケーターが搭載されており、おおよその装着時間を確認することができます。

 

インビザラインiGOシステム

第二小臼歯までの前歯に特化した矯正システムです。デジタル技術を駆使し、治療の予測が可能で正確な治療期間を知ることができます。

 

部分矯正が可能なアソアライナー

前歯に特化した部分矯正です。軽度の症例や矯正後の後戻りなどに適しています。月に1度歯型を取り、国内の専用ラボでマウスピースを作製します。
歯の移動量を測定し解析してからマウスピースが作製されるので、誤差が生じにくく、計画通りに矯正を進めることが可能です。

 

クリアコレクトは米国のシェア第2位のマウスピース矯正

インプラントメーカーの最大手であるストローマン社が提供しているマウスピース矯正です。米国ではインビザラインに次いでシェア第2位です。インビザラインとほぼ同様の矯正システムで、全額矯正が可能。

3Dスキャンで歯型を取り、1度のスキャンで全てのマウスピースが作製されます。インビザラインよりもマウスピースが薄く、違和感が少なくなっています。歯肉を覆う形状をしており、歯を動かす力が強くなってるのが特徴です。

 

キレイラインは前歯の軽症例に特化

2017年から登場した格安マウスピース矯正です。SNSや広告で目にする機会が増えたキレイライン。前歯の軽度な症例のみに対応している部分矯正です。例えば、前歯のすきっ歯や軽度のでこぼこした歯、矯正後の後戻りが適用となります。

一般的なマウスピース矯正と比べると価格が安く設定されており、目安の費用は10〜30万円程度です。

 

まとめ

マウスピース矯正は前歯だけ動かす部分矯正と、歯全体を動かす全額矯正に分けられます。歯の表面にアタッチメントを装着することによって、難症例にも適応するようになりました。

しかし、マウスピースでは歯の移動量が大きくなる症例は不向きとされています。例えば出っ歯、ねじれた歯、骨格的に問題がある場合はマウスピース矯正よりもワイヤー矯正や外科的処置が必要です。

2017年より、格安マウスピースが誕生してから矯正の敷居は低くなりましたが、部分矯正向きで全額矯正はできません。適応症例を知らずに、安いだけで矯正を初めてしまうと思わぬトラブルが発生してしまいます。

矯正を始める際は、歯科医院で診査、診断を受け症例にあった矯正方法を選択するようにしましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.03.25更新

マウスピース矯正は、歯を抜かないでできると聞いたことはありませんか?誤解されることが多いのですが、マウスピース矯正は歯を抜かない矯正方法ではありません。症例によって抜歯をした方がメリットがある場合があります。

しかし、「健康な歯を抜きたくない」と思う方も多いはず。そこで、マウスピース矯正の際に抜歯なしで矯正する方法について解説します。

 

目標の設定を変えることで抜歯なしのマウスピース矯正はできる

歯科医師は診査・診断の結果をもとに検討し、歯並びの目標を決めて治療を行います。その目標のために歯を抜いた方が最善であると診断した場合、抜歯をした方が良いという提案をします。

患者さんは歯科医師からの提案をもとに、矯正の目標を決めます。非抜歯を希望される場合、目標の設定を変えることで抜歯なしの矯正ができる可能性があります。

しかし、その目標が納得できるものであるか、十分に歯科医師と相談してから矯正をはじめることが非常に大切です。

 

矯正前にシミュレーションで治療後の歯並びを確認

歯科医院によって異なりますが、矯正後の歯並びをシミュレーションできます。抜歯した場合、非抜歯の場合と比べることができます。
歯を抜きたくない場合は治療前にシミュレーションを行い、最終段階の歯並びの違いを確認しましょう。

 

マウスピース矯正では抜歯を伴う治療は適していない

抜歯を必要とする矯正ではマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正を勧められます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強いため、空いたスペースを埋めることを得意としています。マウスピース矯正は歯を動かす距離が少ない方が円滑に矯正できます。

しかし、抜歯をしたからワイヤー矯正というわけではありません。マウスピース矯正は進歩し続けており、抜歯が必要でもマウスピース矯正は可能になりました。歯科医師によって考え方は異なりますが、ワイヤー矯正と併用したり、時間をかけてマウスピースだけで矯正を行う場合があります。

 

スペースが足りない場合は奥の歯を後ろに移動する

歯の大きさに対して顎が小さいなど、歯が収まりきれていない場合、でこぼこした歯並びになります。このような場合は抜歯をして、歯を並べるためのスペースを確保します。歯を抜かないで矯正する際、以下の方法でスペースを確保します。

 

○奥の歯を後ろへ移動させる

マウスピース矯正では奥の歯を後ろに移動させる方法があり、矯正治療に必要なスペースを確保できます。

 

○歯の側面をやすりで削って幅を縮小する

ディスキングといわれる方法で、歯の側面をやすりで削る方法です。歯の幅を縮小することで必要なスペースを確保できます。

 

抜歯をすることが悪いことではない

必ずしも抜歯をすることが悪いことではありません。抜歯を必要とするケースがあり、その場合は歯を抜いた方がきれいに並べられる、噛み合わせのバランスが改善できるなどメリットがあります。
抜歯が必要なケースで非抜歯矯正を行うと以下のようなデメリットがあります。

 

○奥歯が揃わなくなり噛み合わせに支障がでる

歯を並べるスペースの確保ができないため、奥歯が揃わず噛み合わせに支障をきたしてしまいます。

 

○前歯が押されて前にでてしまう

歯を並べるスペースが確保できないために、前歯が押し出され、前にでてきてしまうことがあります。

 

○歯肉が下がってしまう

抜歯をせず並べようとすると、本来の位置よりも外側にずれて、歯肉が下がってしまいます。

 

矯正治療の目的は噛み合わせと歯並びの改善

矯正治療は見た目を改善するほかに、噛み合わせを改善するなど重要な目的があります。矯正の治療目的は以下の4つです。

○噛み合わせを改善し、食べものをしっかり噛めるようにする

矯正の本来の目的は噛み合わせの改善です。上下の歯が正常に噛み合うことで、食べる、話す、呼吸といった口の本来の機能を改善します。

 

○歯並びの改善によって見た目をよくする

ほとんどの方が見た目を気にして矯正治療を希望されます。歯並びを改善すると見た目のコンプレックスがなくなります。最近では身だしなみとして就職活動前に矯正治療を希望される方も増えてきました。

 

○歯並びが改善されることによって歯の負担を減らす

噛み合わせが悪いと一部の歯に負担がかかってしまいます。負担がかかってしまった歯はすり減ったり、割れてしまうなどのリスクが高くなります。
上下の噛み合わせが整うと、歯にかかる力が分散され、歯の負担を減らすことが出来ます。

 

○歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせる

でこぼこした歯は歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯並びを良くすることによって歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

 

まとめ

抜歯をしたくないからといって安易に非抜歯で矯正を行うと、思いもよらない問題が起こる可能性があります。抜歯が必要と提案された場合、なぜ抜歯が必要なのか、抜歯をしないで矯正をするとどうなるのかを理解したうえで矯正方法を選択します。

矯正治療を行う際はどのような歯になりたいかを明確にし、歯科医師に伝えることが非常に大切です。診査・診断の結果を参考に歯科医師とよく相談した上で矯正治療をはじめましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.03.12更新

歯並びを良くしたい場合、審美歯科か矯正歯科で歯並びの改善ができます。審美歯科と矯正歯科では治療方法や治療期間が全く異なります。審美歯科と矯正歯科の違いを解説します。

 

審美歯科と矯正歯科では治療の目的が違う

審美歯科は「短期間で見た目を重視しながら、噛む機能を改善する」方法に対し、矯正歯科は「根本的な原因を改善しながら、正しい歯並びと噛み合わせにする」と治療の目的が違います。

 

○審美歯科は見た目を重視しながら、噛む機能を改善する

歯の色や形など見た目を重視しながら、噛む機能を改善する治療方法です。審美歯科の治療の領域はホワイトニングも含まれています。

審美歯科の矯正方法は歯を削ったり、抜いたりしてセラミックなどの詰め物や被せ物する方法です。短期間で見た目の改善ができます。しかし、審美歯科は歯科医師によって考え方が異なります。審美歯科を掲げていても、全ての審美治療に対応しているとは限りません。

なかには審美歯科の本来の意味とは違い、見た目を整える目的だけで治療を行う歯科医院もあり、治療後に歯肉が腫れたり、下がってしまうなど問題が起こってしまう方も少なくありません。

 

○矯正歯科は根本的な原因を改善し歯並び、噛み合わせを矯正する

矯正歯科ではワイヤー矯正やマウスピース矯正など矯正装置を使用し、歯並びや噛み合わせを改善する治療方法です。

矯正治療は歯並びが改善されることはもちろん、噛み合わせが改善され、食べ物がよく噛めるメリットがあります。また、歯並びが整うことで歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病になるのを防ぎます。顔立ちがはっきりし、発音がよくなるなど、さまざまなメリットがあります。

矯正治療は歯並びが悪くなっている原因を根本的に改善するため、長い時間が必要です。

 

審美歯科と矯正歯科の費用の違い

審美歯科も矯正歯科も保険が適応されない自由診療となります。審美歯科では1本あたりで価格が決められており、被せ物の種類によって金額が異なります。

矯正治療では300,000~1,500,000円ほどかかります。その他にも診査診断料、調整料、リテーナー料金が必要になる場合があります。

審美歯科の例では、上下の前歯の犬歯から犬歯まで審美治療を希望し、被せ物で歯並びを整えた場合、1本あたり50,000~100,000円が必要です。合計600,000~1,200,000円ほどかかります。

審美歯科に比べると矯正歯科の方が高くなることが多いですが、治療する本数によっては審美歯科の方が高くなります。

 

審美歯科と矯正歯科の選び方は目的を明確にする

歯並びの改善を希望した場合「自分の歯をどうしたいのか」目的を明確にする必要があります。審美歯科と矯正歯科では根本的に治療方法が異なります。どちらもメリット、デメリットがあり受診するべきは審美歯科か矯正歯科か、目的を明確に持つことが大切です。

 

○短期間で歯並び、見た目の改善をしたい

短期間で歯並びや見た目を重視する場合、選択肢は審美歯科になるでしょう。例えば、前歯だけ色や歯並びを改善したい場合、削って白い被せ物をして見た目を改善します。

メリットは短期間で治療が可能で、目安の期間は1週間~3ヶ月です。セラミックなどを使用するため、見た目を白く、希望の形にすることが可能です。

デメリットは被せ物は一生ものではないので、いずれ被せ物のやりかえが必要になります。健康な歯を削ったり、抜いたりするので治療を行う際、十分に理解しておきましょう。

 

○天然の歯で歯並び、噛み合わせを改善したい

天然の歯を削らずに歯並び、噛み合わせの改善をしたい場合、選択肢は矯正歯科になるでしょう。

メリットは天然の歯を守りながら、歯並びと噛み合わせの改善をします。マウスピース矯正や裏側矯正では目立たずに矯正ができます。

デメリットは矯正治療は2~3年と長い時間がかかります。症例によって歯を抜く必要があります。

 

基本は歯科矯正治療をした後に審美歯科治療をする

被せ物のやりかえと同時に歯並びの改善を目的とした場合、歯科矯正治療をした後に審美歯科で被せ物のやりかえが基本です。

歯の並び方によって審美歯科では治療が困難なケースがあります。歯の根っこの位置が揃っていない状態で無理に削って治療をしても、きれいに並べられなかったり、歯肉の位置が合わなかったりなど問題が生じやすくなります。

しかし、健康な歯を削ってでも、短期間で並べたいと考える方も少なくありません。理解しておきたいことは、「天然の歯に勝るものはない」ということです。後悔しないためにも精査してから審美歯科か矯正歯科を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

審美歯科と矯正歯科では目的が違い、それぞれメリットとデメリットがあります。

治療方法を理解せずに始めてしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔をしてしまいます。一度削った歯は元には戻らないので、治療方法を理解しておくことが大切です。

歯並びや見た目が気になるなど、お悩みがあれば歯科医師に相談してみてください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.02.26更新

マウスピース矯正を始めたものの、食事の際に毎回外すのは面倒になってきますよね。「マウスピース矯正をしたまま飲食しても大丈夫?」と思った方もいるはず。

マウスピース矯正をしたまま食事はしていいのか?をご紹介します。

 

マウスピース矯正をしたままの食事はNG

マウスピース矯正をしたまま食べるという行為自体が難しいです。やわらかい食べ物でも思わぬトラブルの原因になりますので、マウスピースを装着したままの食事は避けましょう。

マウスピース矯正をしたまま食事をしてはいけない理由は以下の4つです。

 

○マウスピースの破損

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材です。厚さは0.5mmと薄く、硬いものを食べてしまうことにより破損する可能性があります。

破損した場合、マウスピースの装着ができなくなり、矯正した歯が後戻りしてしまいます。最悪の場合、また1から計画し、作り直しということも。費用と時間もかかってしまうので食事の際は外しましょう。

 

○マウスピースの変形

装着したまま硬いものを噛んでしまうと、気づかないうちにマウスピースが変形してしまうことがあります。

変形したマウスピースをそのまま使用すると歯並びに悪い影響が出ます。歯並びを治すためのマウスピース矯正ですので、変形させないように丁寧に扱うことが大切です。

 

○マウスピースの着色

マウスピースの素材はプラスチックに近い素材でできているので、着色しやすい素材ともいえます。

カレーやミートソースなどの着色の濃い食べものはマウスピースが黄ばんでしまい、不衛生に見えてしまいます。

 

○虫歯、歯周病のリスク

マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースと歯の間に食べ物が入ってしまいます。
本来唾液の力によって、口の中の菌が悪さをしないように抑えるのですが、マウスピースを装着した歯には唾液が行き渡りません。

マウスピースと歯の間に食べ物が入ったまま長時間放置することは、菌に餌を与え続けていることになり、虫歯や歯周病の原因になります。

 

マウスピース矯正をしたままでも水はOK

ではマウスピースを装着したまま飲み物を飲むことはできるのでしょうか?結論からいうと「水」は大丈夫です。着色を気にしない方や我慢したくない方は水以外に砂糖の入っていないものを飲んでも大丈夫ですが、以下の3つは注意が必要です。

 

○熱い飲み物

マウスピースは0.5mmと薄いプラスチックに近い素材でできています。プラスチックは熱に弱い素材です。

熱い飲み物はマウスピースを変形させてしまう原因になりますので避けましょう。

 

○コーヒー、お茶、ワインなど着色が強い飲み物

着色が強い飲み物はマウスピースが変色する原因になります。マウスピースと歯の中に着色が強い飲み物が入ってしまうと、歯まで着色しやすくなります。

ですが、中には着色しても構わないという方もいます。我慢したくない場合やマウスピースの交換間近の場合は、砂糖が入っていないものを選びましょう。

 

○甘い飲み物

スポーツドリンクは無色で、マウスピースを装着したまま飲んでも大丈夫かと思われますが、糖分が入っている飲み物は注意が必要です。

マウスピース装着中は歯周辺に唾液が行き届きにくくなります。自浄作用が働きにくい口の中の環境では虫歯のリスクが高くなります。

 

マウスピース矯正中の食事の際に気をつけたいこと

マウスピース矯正は歯に力をかけて動かしていきます。はじめてマウスピースを装着した場合や、交換時には痛みを伴うことがあります。外して食事をする際にも注意点がありますので、3つご紹介します。

 

○固い食べ物は避ける

マウスピースを交換してから3日間は歯が動いている状態で痛みが出やすい時期です。交換したばかりで硬いものを食べると痛みを伴う場合があります。

マウスピースを交換した後は「おせんべい」などの硬い食べ物は避けるようにしましょう。

 

○外食の際はお手洗いなどで外してからケースに入れる

マウスピースの扱いに慣れてくると外食の際に、席でマウスピースを外してそばに置く。ということをしたことがあるかもしれません。

マウスピースは口の中に入れるものです。他人から見たら「不衛生」と思われてしまうので、御手洗いで外し、必ずケースに入れましょう。

ティッシュで包む場合は間違えて捨ててしまわないように注意します。外した際はケースに入れておくことで紛失を防ぐことができます。

 

○食後は必ず歯磨きをしてから装着をする

食後、歯磨きをせずマウスピースを装着すると、食べかすを閉じ込めることになります。食べかすは菌にとって大好物。

虫歯、歯周病予防のために常に歯ブラシを持ち運び、歯磨きをしてからマウスピースを装着しましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正をしたまま食事はできません。

マウスピース矯正を成功させるには「決められた装着時間を守る」ことが前提ですが、「飲食の際は外すこと」が基本です。

食事の際は外して、普段通りの食事が楽しめるのがマウスピース矯正の最大のメリット。正しく使用して美しい歯並びを手に入れましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.02.12更新

虫歯がある程度進行した場合や、白くキレイにしたい場合に行われるセラミック治療。保険が適応しないため、失敗したくないと思う方も多いはず。

セラミック治療の成功のカギは「歯医者選び」です。セラミック治療を成功させるための歯医者の選び方をご紹介します。

 

良い歯医者の共通点

セラミック治療に関わらず、良い歯医者には必ず共通点があります。良い歯医者の見分け方として4つのポイントをご紹介します。

 

○丁寧なカウンセリング

良い歯医者には必ず丁寧なカウンセリングがあります。なかには初診時は治療をせず、カウンセリングのみで時間をとっている歯医者もあります。

より良いカウンセリングを行うためには事前に資料採得が必要です。問診・レントゲン写真・虫歯や歯周病のチェック・口腔内写真など治療開始のための資料を採得し、診断をします。

診断結果からカウンセリングを行い、患者さんの希望に合わせ治療計画をし、治療方針に納得したうえで治療を開始します。

 

○診療に時間をかけている

治療が早い=良い歯医者とは言い難いです。なぜなら歯科治療は「正確で精密な処置」が求められるからです。丁寧な治療を行うと時間がかかってしまうもの。良い歯医者は治療時間を30分〜60分以上に設定しています。

 

○院内が清潔で衛生管理がしっかりしている

医療機関として衛生管理の徹底は最低条件です。患者さんごとに歯を削る機械を滅菌しているか、高度な洗浄装置や滅菌器があるかがポイントです。 医療機関として基本的な項目を誠実に徹底している歯医者は、治療も誠実な傾向があります。

 

○スタッフが定着している

スタッフは内部の事情をよくわかっています。院長の人柄がよくなかったり、治療が雑な場合はスタッフが耐えられず離れていきます。 スタッフが定着している歯医者では、スタッフ自身やその家族が勤務先で治療を受けていることが多いです。

 

セラミック治療を成功させる歯医者選びのポイント

ではセラミック治療を成功するための歯医者の選び方のポイントをご紹介していきます。良い歯医者の共通点も踏まえ、セラミック治療を行なっている歯医者を選びましょう。

 

○保険と自費の違いとセラミックの種類について説明をしてくれる

セラミック治療はただ、「銀歯を白くする治療」だけではありません。セラミックを希望したとしても、重度の歯周病を患っている場合は保険の銀歯が第一選択肢になる場合もあります。

セラミックにもフルジルコニア、e-max、CAD/CAMなど豊富に種類があります。

ポイントは患者さんの症例や噛み合わせに合ったセラミックの提案や、保険と自費の違いについて十分な説明をしてくれる歯医者を選びます。

 

○症例数が多い

セラミック治療では高い技術力が必要です。

症例数が多いから良い治療をしていると一概にはいえませんが、1つに基準として症例数が多いほど技術が熟練され、知識も豊富になっていきます。

 

○設備が整っている

1つの指標として設備が整っている歯医者を選ぶのもポイントです。

セラミック治療ではマイクロスコープという歯科用顕微鏡で治療を行う歯医者もあります。マイクロスコープを使用することでより精密にセラミックを入れることが可能です。

 

○使う材料にこだわりがある

精度の高い印象材(型取り)や 型取りの際に、歯肉の周りに圧排糸を使うかによって被せ物の精度が変わります。

セラミックを装着する際は、接着システムや内面の処理剤の選択や扱う技術が必要です。

患者さんにとって見えない所ですが、セラミックを接着した後の予後に大きく関わります。

 

○プロビジョナルレストレーションを入れる

プロビジョナルレストレーションとは最終形態や噛み合わせに反映させる目的のある仮歯です。

仮歯との違いは一時的なものに対し、プロビジョナルレストレーションは最終的な被せ物の形の確認の他に、隣の歯が動かないようにする、歯肉の位置を変えないなどの非常に大切な役割があります。

 

○価格が安すぎない

インターネットや広告で安いセラミック治療を見かけますが、価格が安すぎるセラミック治療を行なっている歯医者には注意が必要です。

セラミック治療が安い理由には、材料費を削っている、歯科技工士が未熟なかわりに低価格で作成を依頼しているなどの安い理由が必ずあります。

セラミック治療には歯科医師、歯科技工士の技術が必要です。安いからといって安易に決めないようにしましょう。

 

○保証制度がある歯医者を選ぶ

保証制度がある歯医者は、セラミック治療に関して自信があるといえます。

不具合があっても定期的にメンテナンスを行なっていれば、数年間は無償で対応する歯医者もあります。

 

まとめ

セラミック治療をする際の歯医者の選び方を解説しました。

歯医者によって治療方針や治療方法が異なります。最善な治療を受けるためには患者さんがホームページなど歯医者の下調べをすることが必要です。

自分が歯医者に求めるポイントを明確にし、担当の歯医医師とよく相談のうえセラミック治療を開始しましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2021.01.22更新

セラミック治療を行う際に、痛みはあるのでしょうか?
セラミック治療の流れと、歯科治療中に感じる痛みの原因や対処法について解説していきます。

 

セラミック治療の流れ

セラミック治療は、歯の欠損部分をセラミック(陶器)で補う治療法です。セラミッククラウン、セラミックインレーの治療の流れに分けてご紹介していきます。

 

○セラミッククラウン(被せ物)の治療の流れ

セラミックでできたクラウンを被せる治療方法です。虫歯治療・セラミック矯正などの際に行いますが、治療の流れはほとんど同じです。

 

・1,カウンセリング

まずはカウンセリングを行い、患者さまのご要望をお伺いいたします。そしてお口の状況や、かみ合わせなどを検査して治療計画を立て治療スケジュールなどをご案内します。
不明点や不安なことがあれば、カウンセリング時にご相談ください。

 

・2,麻酔をして歯を削る

麻酔をして歯を削っていきます。
当院では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)や、拡大鏡(テレスコープ)などの最近の機器を導入し患者様の負担を最小限に抑えた治療を行っております。
最新機器で患部を拡大しながら削ることによって、できるだけ天然歯を残した削りすぎない治療が可能となります。

(虫歯が大きいなどの理由で神経を抜く必要がある場合は、神経を抜く治療、薬を充填する治療、土台の作成と合着などの処置が必要となります)

 

・3,仮歯の製作

セラミッククラウンができあがるまでの、仮の歯を作ります。仮歯を参考に歯の形などを検討していきます。

 

・4,型取り

歯型とかみ合わせを取り、歯の形の模型を作ります。正確な歯型を取り模型を作ることによって、最終的なセラミックの精度が高まります。

また、セラミックの色・形・歯並びなどの確認を行います。基本的には患者様の歯の色に合わせて作成いたします。ご自身の歯よりも白い歯を入れたいなどの希望がある場合は、お伝えください。

 

・5,セラミッククラウンの作成

模型を基にして、技工所でセラミッククラウンを製作します。

 

・6,セラミッククラウンの装着

最終確認を行い、セラミッククラウンを歯科用セメントで合着します。

 

○セラミックインレー(詰め物)の治療の流れ

主に、奥歯に部分的な虫歯ができた際に行う治療方法です。保険治療で使われる銀歯やレジンより精密で密着性が高く、二次虫歯になりにくいです。

 

・1,カウンセリング

 

・2,麻酔をして歯を削る

麻酔をして虫歯を取り除きます。必要に応じて神経を保護し形を整えます。

 

・3,型取り

歯型とかみ合わせを取り、それを基に模型を作製します。
歯の色や形などを確認し、インレーが出来上がるまでの仮の材料で蓋をします。

 

・4,セラミックインレーの作成

模型を基にして、技工所でセラミックインレーを作製します。

 

・5,セラミックインレーの装着

出来上がったセラミックインレーをお口の中で最終確認し、必要であれば微調整して歯科用セメントで合着します。

  

治療中の痛みの原因と対処法

歯科治療中に感じる痛みの原因や、その対処法について詳しく解説していきます。

 

○麻酔注射の痛み

歯を削る際には痛みがでないように、まずは麻酔をします。しかし、「麻酔の注射が痛かった!」という経験をしたことがある方は多いもの。しかし、痛くない麻酔もあります。

例えば、針が無い「無針麻酔器」があります。霧状の麻酔薬を噴射することによって麻酔を浸透させる器機です。針を刺すチクッとした痛みがなく、針が無いから怖くもありません。

また針の注射を使用する場合でも、針を刺す歯茎に表面麻酔を塗る、麻酔液を人肌に温める、細い針を使う、電動注射器を使用し痛みを感じにくい注入スピードにコントロールしながらゆっくりと麻酔液を入れる、などの工夫をすることによって痛みが少ない治療が可能となります。

 

○歯を削るときの痛み

麻酔がきちんと効いていれば、歯を削る痛みは感じません。
ただ、麻酔後すぐに治療を始めてしまうとまだ麻酔が効いておらず、痛みを感じることがあります。
麻酔の効き具合は個人差がありますので、痛みがある場合はすぐに歯科医に伝えましょう。

 

○虫歯が酷いと麻酔が効きにくいことも

虫歯が進行し痛みや炎症が激しい場合、麻酔が効きにくくなってしまうことがあります。

定期検診を受け虫歯の早期発見に努めていれば、歯科治療で痛い思いをすることは少ないといえるでしょう。

 

○型取りのときの不快感や吐き気

歯型を取るときに使うトレーが歯茎に当たると、軽い痛みを感じることがあります。患者さまのお口に合ったサイズのトレーを選択したり、調整したりすると痛みが少なくなります。

また、嘔吐反射が強い方は歯型を取るときに吐き気を催したり、不快感があったりすることがあります。嘔吐反射は個人差が大きく、歯型を取るのがまったく平気な方もいれば、歯ブラシやミラーを口に入れただけでオエッとなる方もいらっしゃいます。


歯型をとってもらうときは、なるべくリラックスして鼻でゆっくり息をするようにすると楽になるでしょう。

過去に歯型取りで気持ち悪くなった経験がある方は、事前に歯科医やスタッフにその旨伝えておくとよいです。

椅子を起こしてもらう、印象剤(歯型を取る材料)を硬めにして喉に流れにくくしてもらう、喉に軽く麻酔をしてもらうなどの対応をすることによって、嘔吐反射が起こりにくくなります。

 

○ストレスや不安による痛み

歯科治療に対して不安やストレスを感じていると、痛みを感じやすくなってしまいます。
まずはカウンセリングをしっかりと受け、歯科医院のスタッフとコミュニケーションを取ってリラックスしながら治療を受けることが大切です。

 

まとめ

セラミック治療の流れと、治療中の痛みについて解説いたしました。
当院は、最新機器を導入し痛みのない治療を目指しております。ご質問などあれば、どうぞお気軽にご相談ください。



投稿者: 西本歯科医院

2021.01.08更新

治療をはじめる前に知っておきたい、マウスピース矯正の痛みの原因と対処法について解説いたします。

 

矯正治療の痛みの原因

マウスピース矯正、ワイヤー矯正に関わらず、矯正には痛みを伴うことがあります。
矯正中の痛みの大きな原因として「歯が動くときの痛み」「ものを噛むときの痛み」「装置が当たるときの痛み」の3つがあげられます。

 

○歯が動くときの痛み

矯正治療によって歯を移動する際には、歯槽骨内で歯根膜が伸び縮みします。このときに痛みを伴うことがありますが、歯の動き出しが一番痛く、時間が経つに従い自然と消えていくことがほとんどです。

マウスピース矯正では、マウスピースを新しいものに交換して最初の2~3日間に最も歯が動くため、この時期に痛みを感じることが多いです。長くても1週間ほどで痛みが治まるケースがほとんどです。

痛みの程度は個人差が大きく、締め付けられるように痛いという方もいますが、違和感がある程度という方もいます。

 

○ものを噛むときの痛み

矯正中の動いている状態の歯はとても敏感で、噛んだり歯がぶつかったりしたときに痛みを感じることがあります。

 

○装置が当たるときの痛み

矯正装置が当たって、歯茎など口腔粘膜に痛みを感じることがあります。
特にワイヤー矯正の場合は、装置が歯肉、唇、舌などに当たりたすいため痛みが出たり口内炎になったりすることが頻繁にあります 。

マウスピース矯正は、とがった装置が少なく傷をつけにくいため、このような痛みがでることは少ないです。

 

その他のマウスピース矯正中の痛み

マウスピース矯正で感じる痛みについてご紹介していきます。

 

○マウスピース交換の際に痛む

マウスピースを新しいものに交換すると、痛みを感じることがあります。
交換して3日程度が痛みのピークで、その後徐々に痛みが治まることが多いです。

 

○マウスピースが当たって痛い

歯が窮屈な感じがすることがあります。
またマウスピースが当たったりして、粘膜に痛みが出ることがあります。

 

○マウスピースを外すときの痛み

マウスピースは、食事や歯磨きなどの際に外すことができます。
ただ、歯が元に戻ろうとする力が働くため、外した瞬間にジワリとした痛みを感じることあります。

 

○久しぶりにマウスピースを装着したときの痛み

長期間マウスピースを装着しなかった場合、後戻りが起きていることがあります。痛みを強く感じるときは歯科医に相談しましょう。

 

○歯茎が痛い

清掃不良により歯周病になると、歯肉が腫れマウスピースが歯肉に当たりやすくなり痛みがでやすいです。
また、食べかすが挟まったままマウスピースを装着すると、奥に押し込まれ痛みを感じます。
食後はデンタルフロスなどを使用し、しっかりと清掃してからマウスピースを装着しましょう。

 

○ゴムをかけた時の痛み

歯科矯正ではゴムを使用することがありますが、歯が引っ張られ痛いことがあります。
また、ゴムが頬に当たって擦れることによって痛む方もいらっしゃいます。

 

○虫歯

矯正治療中に虫歯になってしまい、痛みを感じることがあります。

  

マウスピース矯正中に痛いときの対処法

痛みを感じる場合は、まずは担当の歯科医に相談してみましょう。
その他ご自身で行うことができる、痛みの対処法をご紹介していきます。

 

○鎮痛剤を飲む

我慢できない、寝られないほど痛みを感じる場合は、市販の鎮痛剤を飲んでみましょう。

ただ「イブプロフェン(ロキソニンなど)」の鎮痛薬は抗炎症作用があり、歯の移動を阻害する可能性があるため服用に注意が必要です。
「アセトアミノフェン(カロナール錠、コカールなど)」であれば、消炎作用がほとんどないため歯の移動を阻害しません。矯正治療中におすすめの鎮痛薬です。

また、冷やすことでも痛みを抑えられます。

 

○ひとつ前のマウスピースに戻す

マウスピースはコンピューターで歯の動かし方を計算し作成していますが、想定通り歯が動かずマウスピース交換時に過剰な負担がかかってしまうことがあります。
ひとつ前のマウスピースを長めに使用し、しっかりと歯を移動させてから次の段階のマウスピースに交換し痛みに対処する方法もあります。

 

○柔らかいものを食べる

矯正治療中は、硬いものは痛くて噛めないことがあります。痛いときは、なるべく柔らかいものを食べましょう。
おすすめは、おかゆ、スープ、卵料理、豆腐料理、煮物(柔らかく煮る)、麺類(少し長めに茹でる)などです。

フランスパン、ステーキなどの硬い食べ物は痛みが出やすいので気を付けましょう。

 

○マウスピースを削る

マウスピースがあたって痛い場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。

通院が難しい場合、該当する部分のみを紙やすりや爪やすりなどで少しだけ削ってください。
ただ、削りすぎると変形の原因となりますので注意が必要です。不明点などあれば、歯科医院へ相談しましょう。

○歯周病・虫歯治療

歯周病や虫歯によって痛みが出ている場合は、歯科医院で治療を行う必要があります。

 

まとめ

今回は、マウスピース矯正の痛みとその対処法について解説いたしました。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べ痛みが少ない矯正方法だといわれています。
ただ痛みの感じ方には個人差があります。矯正中に痛みや不安を感じた場合は、担当の歯科医に気軽に相談をしてみてください。



投稿者: 西本歯科医院

2020.11.21更新

マウスピース矯正は、ほかの矯正方法と比べて虫歯になりやすいのでしょうか?
マウスピース矯正の虫歯リスクや、矯正中に虫歯にならないための方法、虫歯の治療時期などについてご紹介いたします。

 

歯列矯正中は虫歯になりやすい

矯正期間中は、歯に装置を装着するため汚れが溜まりやすくなり、歯磨きがしにくくなります。そのため虫歯になりやすいです。

矯正方法により、虫歯リスクの差があります。

○ワイヤー矯正の虫歯リスク

ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通すことによって歯を動かします。ご自分で装置を取り外すことはできず、食事をする時も、歯磨きをする時も常に矯正装置を装着している状態となります。

そのため、食べたものが挟まったり、歯垢が溜まったりしやすく、歯磨きもしにくいです。虫歯や歯周病のリスクは高く、きちんとセルフケアをしていないと虫歯だらけになってしまうケースもあります。

○裏側ワイヤー矯正の虫歯リスク

歯の裏側に、ブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。通常のワイヤー矯正と同じように、ご自身で装置を取り外すことはできません。

裏側に装置がついているため歯磨きがしにくく、虫歯になるリスクがあります。
ただ、歯の表側よりも裏側のエナメル質のほうが厚いですし、常に唾液に触れていて自浄作用が期待できますので、表側矯正に比べれば虫歯になるリスクが低いです。

○マウスピース矯正は虫歯になりにくい

マウスピース(アライナー)という透明の装置を歯に装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換することによって歯を正しい位置に動かしていく矯正方法です。

ご自身で矯正装置を取り外して歯磨きをすることができます。そのため正しくケアを行いっていれば、比較的虫歯になるリスクが低い矯正方法です。

ただ、歯の表面にアタッチメントという装置を接着している場合は、その周辺に汚れが付着しやすく虫歯のリスクが高くなります。丁寧に歯磨きを行いましょう。

 

虫歯治療を行うタイミング

虫歯ができてしまった場合は、どのタイミングで治療を行うとよいのでしょうか?

 

○矯正治療開始前に虫歯治療

矯正治療を始める前に虫歯を発見した場合は、先に虫歯治療を行います。
矯正期間は1~3年ほどかかるので、その間に虫歯が進行してしまうからです。

ただ、矯正を行うと歯並びやかみ合わせが変化するため、状況に応じて応急処置を行って仮歯や保険の被せ物を入れ、セラミックなどの高価な被せ物は矯正治療終了後に制作することもあります。

 

○矯正治療中に虫歯ができてしまった場合

矯正期間中でもマウスピース矯正なら取り外しができますので、すぐに治療をすることができます。

ただ大きな虫歯の場合は、治療によって歯の大きさや形が変わりマウスピースが装着できなくなることがあります。

特に「インビザライン」などの、治療開始時に全てのマウスピースを作成するタイプは、歯の形が変わるとその後のマウスピースがすべて装着できなくなる可能性があるため注意が必要です。

治療期間中に何度も歯型を取りその都度マウスピースを制作する「アソアライナー」のようなタイプでしたら、虫歯治療を行っても問題ないでしょう。

 

○矯正治療完了後

矯正期間中にできなかった虫歯治療を行います。

  

マウスピース矯正中に虫歯にならないためには?

虫歯にならないためには、どんなことに注意したらよいのでしょうか。

 

○マウスピースを装着したまま飲食しない

マウスピースをつけたまま食事をすると、歯とマウスピースの間に食べ物が入り込みやすく、虫歯になりやすいです。必ずマウスピースを外してから、飲食をするようにしましょう。

お水はマウスピースをつけた状態で飲んでもかまいませんが、その他の飲み物は外して飲んだほうが良いです。特に糖分の多い飲み物をそのまま飲むと、マウスピースと歯の間に長時間停滞して虫歯になりやすくなります。

マウスピースを装着したまま飲み物を飲みたい時は、なるべく糖分の入っていない飲み物を選んだり、ストローを使って飲んだりするようにしましょう。

○歯磨きをしっかり行う

飲食後に歯磨きを行わずマウスピースを装着してしまうと、マウスピースと歯の間に糖類や酸などが長時間停滞することになるため、虫歯になりやすいです。マウスピースを装着すると唾液の自浄作用は期待できませんから、必ず歯磨きを行ってから装着しなければなりません。

外出先などでどうしても歯磨きができない場合は、食後にお水を飲んだりうがいをしたりしましょう。

○マウスピースの清掃をしっかり行う

汚れたマウスピースを長時間装着していると、虫歯になりやすくなるためマウスピースの清掃も大切です。

マウスピースを取り外したら、こまめにお水で洗いましょう。マウスピースに傷がつかないように、やさしく洗うようにしてください。市販の洗浄剤も有効です。

○気になることがあれば早めに歯科医に相談

虫歯ができてしまったとしても、初期虫歯でしたら簡単な処置ですむことが多いです。歯が痛い、虫歯がある気がするなど気になることがあれば、早めにかかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正は、ご自身で取り外していつものように歯磨きができるため、比較的虫歯になりにくい矯正方法だといえます。
しかし、きちんとセルフケアをしなければ虫歯になってしまう可能性はあります。

虫歯にならないようにしっかりとケアし、美しい口元を手に入れましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2020.11.10更新

天然歯のように美しく人気のあるセラミック治療ですが、治療した後まれに歯茎などの痛みを感じることがあります。
今回は、セラミック治療による痛みの原因や、対処法などについてご紹介いたします。

 

セラミック治療って?

セラミック治療は、虫歯で失った歯を白い陶器の材料(セラミック)で補う治療方法です。
歯を全体的に被せる「クラウン」や、一部分だけ詰める「インレー」、失った歯の左右に橋を架ける「ブリッジ」など、様々なセラミックの補綴物があります。

また虫歯治療だけでなく、歯並びや歯の形、歯の色などを整えるためにセラミック矯正を行ったり、以前治療した銀歯や変色してしまった白い歯を審美的に回復したりするためにセラミック治療を行ったりすることもあります。

セラミック治療は健康保険が適用されないため、銀歯やレジンよりも高額となりますが、天然歯と同じような透明感や、複雑な色合いを再現できるおすすめの治療方法です。

 

セラミッククラウン治療後に歯茎が痛い原因

被せ物を入れた後に、歯茎や歯が痛くなる原因についてご紹介していきます。 


○新しい被せ物を入れたことによる違和感

新しい被せ物を取り付けると違和感が生じ、まれに痛みのような感覚を伴うことがあります。
一週間程度で慣れ、気にならなくなることが多いでしょう。

 

○歯を削ったことによる痛み

神経が残っている歯を削った場合は、治療の刺激によりしばらくは神経が過敏になりますので、収まるまでは痛みや違和感が生じることがあります。

特に、銀歯など金属を使った素材は熱の伝わりがよいため、冷たいものや熱いものの刺激を受けやすくなります。しばらくは冷たいものや熱いもの、硬いものの飲食を控えたり、鎮痛剤を服用したりして過ごしましょう。

セラミックは熱を通しにくい素材なので、治療が終われば痛みが落ち着いてくることが多いです。1~2週間たっても痛みが続くようでしたら、歯科医院で相談してみてください。

 

○かみ合わせが変化したことによる痛み

新しい被せ物を入れるとかみ合わせが変化するため、慣れるまでは食事の際に歯茎や歯の痛みを感じることがあります。

また、かみ合わせの歯(対合歯)とのあたりが強すぎたり、歯ぎしりをした時に一か所に強くあたり過ぎたりすると、強い痛みがでます。

噛むと「歯根膜」という歯の根とあごの骨を結びつける組織に力がかかるので、歯茎の痛み・歯が浮いたような感覚・かみ合わせがずれたような感覚・歯茎の違和感・歯肉の腫れなどの症状がでる可能性があります。神経を抜いた歯でも、歯の土台部分の歯茎の痛みや違和感はあります。

歯は、髪の毛を一本噛んだだけでも感じとることができるほど敏感な器官です。そのため、治療で数ミクロンかみ合わせが変わっただけでも影響がでてしまうのです。

 

○セラミックの被せ物があっていない

セラミックの被せ物と歯の適合が悪い場合、歯茎が炎症を起こしたり痛みがでたりすることがあります。ひどくなると、歯肉の腫れ・発赤・出血・膿が出るなどの症状がでます。

ただセラミック治療を行う場合は、歯と被せ物の境目に細かな段差がないように丁寧にマージン形成を行いますし、クラウンそのものの精度も保険の歯より高いですので、このような理由で痛みがでることは少ないです。

また、歯肉の下まで歯を削り込んで(歯肉縁下形成)セラミッククラウンを接着することがあります。二次虫歯になりにくい、美しく見えるなどのメリットがある治療方法ですが、あまりにも深すぎると歯茎に違和感が生じることがあります。

 

○歯茎の中に余剰セメントが残っている

セラミックと歯を接着するときに使用したセメントが、歯茎の中に入り込んだまま除去されずに残っていると、歯茎の痛みを感じることがあります。

 

○根尖病巣や根管治療の不具合

虫歯が進行していたなどの理由で神経を抜いた場合、その治療が不十分だと中に細菌が入ることがあり、歯茎の炎症や痛みがでます。
また、歯根破折や露髄などの理由によって痛みがでることもあります。

 

○虫歯が残っている

虫歯が取り切れていないため、歯の痛みが出ることがあります。

 

○歯ではなく咬筋の痛み

歯には問題が無いのに、痛みを感じることもあります。
ストレスなどで噛みしめや歯ぎしりをしていると噛む筋肉(咬筋)に痛みが出るのですが、それを歯の痛みだと勘違いしてしまうのです。

 

セラミック治療後の痛みや違和感への対処法

痛みがある場合は、まずは治療を行った歯科医院で相談をしましょう。

 

○かみ合わせを調整

咬合チェックを行い、かみ合っている歯とあまりかまないように、少しずつ削って調整をします。
セラミックを外さなくても咬合調整ができますので、「かみ合わせが高い気がするのですが」と気軽に歯科医に相談してみましょう。

 

○マウスピースで歯ぎしりや食いしばりから歯を守る

歯ぎしりや食いしばりから歯を守るマウスピースを使用すると、痛みが改善されることがあります。

 

○清掃や歯周病治療

余剰セメントを除去したり、歯周病治療などを行ったりすると、歯茎の腫れや痛みなどの症状が緩和されることがあります。

 

○セラミッククラウンのやりかえ

痛みが続く場合は、セラミックを外して再治療を行い新しいセラミックを再製作します。
セラミックを外さなくても、レントゲンやCT撮影によって痛みの原因が明らかになることもあります。

 

まとめ

今回は、セラミック治療による歯茎の痛みの原因についてご紹介していきました。

痛みの原因は様々ですが、セラミック治療後すぐの痛みは時間とともに落ち着いてくることが多いです。
痛みが続くようでしたら早めにかかりつけの歯科医院で相談し、場合によってはセカンドオピニオンを受けるようにしましょう。



投稿者: 西本歯科医院

2020.10.21更新

矯正治療といえば、歯の表面に装置をつけてワイヤーを通す表側矯正をイメージされる方が多いかもしれません。しかし人目が気になって、矯正に二の足を踏んでしまうという方は少なくありません。

そんな方におすすめなのが、目立たない矯正である「マウスピース矯正」や「裏側矯正」です。今回は、マウスピース矯正と裏側矯正の違いや、メリット・デメリットについてご紹介していきます。

 

マウスピース矯正とは? 

弾性のあるプラスティック製のマウスピースを装着する矯正方法です。ほぼ透明なので目立ちにくく、自分で取り外しすることができます。

口腔内を精密検査したデータを元に治療計画を立て、段階的にマウスピースを交換することによって歯を動かしていきます。

 

○対応できる症例

軽度の歯列不正に対応できます。
抜歯を必要とする症例や、歯並びのガタツキが大きい症例など、お口や歯の状態によってはマウスピース矯正ができないことがあります。

ただ、近年マウスピースの素材やアタッチメントが進化してきており、抜歯を必要とする矯正など難しい症例でも対応できるケースが増えてきています。

○治療期間

お口の状況によって治療期間は異なりますが、矯正に1~3年、保定に1~3年ほどかかります。
通院頻度は1ヶ月~3ヶ月に1度ほどのペースです。

○清掃性と虫歯のリスク

マウスピースを取り外して歯を磨くことができるため、清掃性に優れています。
きちんとケアしていれば、虫歯や歯周病になるリスクは低いです。

 

裏側矯正とは? 

歯の裏側(舌側)に、ブラケットと呼ばれる装置を接着し、そこにワイヤーを通すことによって歯を動かす矯正方法です。

矯正装置を歯の裏側につけるため、表側からは見えません。固定式の矯正装置の中で最も審美性が高いです。

 

○対応できる症例

通常の表側矯正で対応可能な症例であれば、どんな歯並びでも対応できます。

○治療期間

お口の状況によって治療期間は異なりますが、矯正に2~3年、保定に2~3年ほどかかります。
通院頻度は3週間~1ヶ月に1度ほどのペースです。

○清掃性と虫歯のリスク

ブラケットを歯に接着するため食べ物が挟まりやすく、その分磨き残しは多くなりやすいです。特に裏側は直視することが難しいので歯磨きがとても難しく、虫歯や歯周病になることがあります。

ただし、歯の裏側は表側よりもエナメル質が3倍近く厚いため、虫歯の原因となる虫歯菌の酸に対しては強いです。
また歯の裏側は常に唾液が循環しているので、唾液の「自浄作用」や「抗菌作用」により、表側よりは虫歯になりにくいと言われています。

 

マウスピース矯正のメリットとデメリット

○メリット

・透明でほとんど目立たない
・自分で取り外しができる

外して食事ができるので、矯正していることを気にせず好きなものを食べられます。

・歯磨きやお手入れがしやすい

取り外しができるので、ブラッシングなどのお手入れがしやすく虫歯や歯周病になりにくいです。

・通院が少ない

1~3ヶ月に1回程度と裏側矯正よりも少ない通院頻度です。

・同時にホワイトニングが可能

マウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を入れ装着することによって、矯正と同時にホワイトニングが可能です。ただし、アタッチメントが歯の表面に接着している場合は、その部分の色が周りと違ってしまうことがあります。

・歯の移動のシミュレーションを事前に確認できる

インビザラインなどのマウスピース矯正は、治療開始から完了時までの歯の移動をコンピューターでシュミュレーションし、事前に確認することができます。

○デメリット

・透明とはいえマウスピースが見える

歯全体をマウスピースが覆うので、近くでよく見ると装着していることが分かります。

・アタッチメントが目立つことがある

マウスピース矯正では、アタッチメントという突起物を歯に接着することがあります。歯の色をしていますが、目立つこともあります。

・1日の装着時間を守る必要がある

1日におよそ20時間以上の、マウスピース装着時間を守る必要があります。外している時間が長いと、歯が動かず矯正期間が長引きます。

・飲食の際に取り外す必要がある

水以外の飲食や喫煙の際には、マウスピースを取り外します。 マウスピースをいちいち取り外してから飲食しなければならないのは、面倒だと感じる方もいます。

・食後に歯磨きが必要

飲食をした後は、しっかりとブラッシングをしてからマウスピースを装着する必要があります。

・痛みや違和感がでることがある

マウスピース装着の違和感や、歯を動かす際の痛み、噛むときの痛みが出ることがあります。
ただ、一般的な矯正装置のようなブラケットやワイヤーはないため、粘膜を傷付ける心配はありません。比較的痛みが少ない矯正治療です。

・重度の歯列不正の症例には向かない

限られた症例のみマウスピース矯正を行うことができます。舌側矯正と合わせての治療を選択する方法もあります。

  

裏側矯正のメリットとデメリット

○メリット

・審美性が高い

歯の表面に何もつかない裏側矯正の方が、マウスピース矯正よりも自然に見えます。

・ほとんどの歯並びを矯正できる

一部の歯並びしか対応できないマウスピース矯正と違い、ほとんどの歯列不正の症例に対応できます。

○デメリット

・口を大きく開けると矯正器具が見えることがある
・装置を歯に接着するので、自分で取り外せない
・食べ物が詰まりやすい

食べ物が詰まったまま放置すると、虫歯や歯周病になるリスクがあります。

・発音しにくい

歯の裏側に矯正器具がつくので、舌に当たり発音しにくいことがあります。

・痛みがあったり口内炎ができることがある

裏側の装置に舌が当たるため、痛みがでたり口内炎ができたりすることがあります。
また歯が移動する際の痛みや、噛むときの痛みもでることがあります。

・通院回数が多い

マウスピース矯正よりも通院回数が多い傾向にあります。

・技術的に難しい

表側矯正とは異なる技術が必要な難しい治療方法です。
専門的な知識と経験が豊富な、矯正歯科医を選ぶ必要があります。

 

まとめ

マウスピース矯正と、裏側矯正の違いについて解説しました。
マウスピース矯正は患者様のお口の状況によっては対応できない可能性があります。

一人ひとり歯並びは違いますので、治療方法でお悩みの方は矯正歯科で相談してみましょう。



投稿者: 西本歯科医院

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