2022.05.25更新

「ガミースマイル」は、笑ったときに歯茎が見えてしまうため、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。コンプレックスを感じるのであれば、治療を受けることをおすすめします。

そこで、ガミースマイルになってしまう原因と、ガミースマイルを解消するための治療方法について解説します。

 

そもそも「ガミースマイル」って何?

まずは、そもそも「ガミースマイルとは何か?」という点について詳しく解説しておきましょう。

ガミースマイルとは、笑った時に上の歯の歯茎が見えてしまう状態のことです。これ自体は人から見たら愛嬌があるなどの好印象を持たれるケースもあるのですが、本人からすれば「異常に歯茎が見られてしまう」ということでコンプレックスに感じてしまうケースも少なくありません。

一般的な定義として「3ミリ以上、歯茎が見えてしまう」ことをガミースマイルとしているケースが多いです。ガミースマイルは見た目だけでなく虫歯や歯周病、口臭の悪化の原因になる可能性があるなどのデメリットももたらすため、ガミースマイルを自覚したら早めに治療を受けることをおすすめします。

 

ガミースマイルになってしまう原因

ガミースマイルになってしまう原因は、大きく分けると以下の4種類の原因が考えられます。

 

上顎骨の異常発達

1つ目に考えられる原因は「上顎骨の異常な発達」です。
名前のとおり上顎の骨であり、これが異常に発達しており、前方に突き出している骨格の状態であると、歯茎が露出しやすくなってガミースマイルになってしまいます。

 

上唇周辺の筋肉の異常な強さ

2つ目の原因は「上唇の周辺の筋肉が異常に強くなっている」ことです。
上唇を上げているのは筋肉の力によるものですが、その筋肉の力が通常よりも強くなっていると上唇を必要以上に持ちあげてしまい、ガミースマイルの原因になってしまいます。

 

上の歯の長さが短い

3つ目の原因は「上の歯の長さが通常よりも短い状態である」ことです。
上の歯の長さが短い人の場合、相対的に上の歯の歯茎の面積が大きくなるため、笑った時に目立ちやすくなるためガミースマイルとなってしまいます。

 

上の歯の生えている位置が低い

4つ目の原因は「上の歯の生えている位置が通常よりも低くなっている」ことです。
3つ目の原因と同じように、上の歯が生えている位置が低くなっていることにより、相対的に歯茎の面積が広く見えてしまうため、ガミースマイルの原因になってしまいます。

 

ガミースマイルは「遺伝」する?

病気や症状の中には「親からの遺伝」が原因になっていることもありますが、ガミースマイルも実は遺伝によって発症する可能性があります。
ガミースマイルは、その人の歯や歯茎、骨格や筋肉の状態が発症要素として関係してるため、親や祖父母もガミースマイルの場合だと子どもがガミースマイルになる要素をもっていると考えられます。
ただし、ガミースマイルに遺伝的要素があるからといって、親がガミースマイルであれば必ずしも子供も同様にガミースマイルになると決まっているわけではありません。
あくまでも「遺伝する可能性がある」程度に考えておくと良いでしょう。

 

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルは、その発症原因によって適切な治療法が異なります。

 

粘膜切除術

「粘膜切除術」は、上唇の内側と歯茎を切除して、これを縫い縮める手術のことです。
上唇の筋肉が強いことによるガミースマイルの治療に適しています。
この治療を受ける場合、上唇を強く持ち上げてしまうと縫合した部分が傷口を開いてしまうリスクがあるため、とくに治療直後は笑い方などに注意が必要です。

 

ボトックス注射

「ボトックス注射」とは、ある毒素を利用した医薬品を注射することで、神経から筋肉へと伝わる信号を遮断して筋肉の動きを抑える治療法です。
前述の「粘膜切除術」と併用して利用することが一般的であり、上唇の筋肉の動きを抑えることで縫合部が開いてしまうのを防ぐことができます。
ボトックス注射の効果は数か月、長くても半年程度であるため、この治療法単体でガミースマイルを治療する場合は定期的に注射しなければなりません。
そのため、一時的にガミースマイルを改善したい場合におすすめの治療法です。

 

歯列矯正

「歯列矯正」は、器具によって歯並びを改善する治療法です。
ガミースマイルに対しても適用できる症例があり、ガミースマイルの改善と同時に歯並びも改善できるため、2つのコンプレックスを同時に解消できる治療法として機能します。

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歯冠長延長術

「歯冠長延長術」とは、歯茎が見える面積を減らすための治療法です。
歯および歯茎を削り取った後に、セラミックの歯を入れ込みます。
歯並びが悪い人や、出っ歯に悩んでいる人に対して用いられることが多いです。

 

上顎骨切り手術

「上顎骨切り手術」とは、上顎の骨を引っ込めることで歯の出っ張りを抑える治療法です。
一般的に上の歯の4番目を抜歯してスペース作り、そのスペース分だけ前歯を引っ込めることで歯茎を目立たなくさせます。

 

まとめ

ガミースマイルは、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。
ガミースマイルは改善できますので、お近くの歯科医院に相談して、適切な治療を受けてガミースマイルを改善しましょう。

審美歯科治療なら西本歯科医院

投稿者: 西本歯科医院

2022.05.13更新

人によっては「歯列矯正=子供の頃にやること」というイメージをお持ちの方もおられます。
たしかに子供の頃の方が歯列矯正のメリットを受けやすいという特性はありますが、だからといって大人になってから歯列矯正が受けられないというわけではありません。
そこで今回は、大人になってから歯列矯正を受けることに関して知っておくべき情報について解説します。

 

歯列矯正の種類

一口に「歯列矯正を受ける」といっても、いくつかの治療法から、本人の希望や歯並びの状態などの条件から治療法を選択する余地がある可能性があります。

 

ワイヤー矯正

「ワイヤー矯正」は、最も一般的と言える歯列矯正の治療法であり、ブラケットとワイヤーを装着することで歯並びを矯正する治療法です。
一般的には金属製の器具を装着するため、見た目の悪い治療法というイメージがありますが、セラミック製やプラスチック製など歯の白さに対して保護色になるような器具も選択できる余地があります。
ただし、金属製の器具に対して耐久面で劣るため、場合によっては器具を交換しなければならない事態に陥る可能性がある点に注意が必要です。

 

裏側矯正

「裏側矯正」は、前述のワイヤー矯正が歯の表側に危惧を装着するのに対して、歯の裏側に器具を装着して矯正を行う治療法です。
歯の表側には器具を装着しないため、よほど間近で見ない限り矯正器具を装着していることが他人にわからない歯列矯正の方法となります。
表側矯正と比較すると適用できる症例が限られてしまいますが、社会人ともなれば見た目の良し悪しがビジネスに影響するシーンも少なくありませんので、「可能であれば裏側矯正で」と選択する方が多いのが特徴です。
ただし、歯の裏側に器具を装着するため、必然的に「舌に当たる」という特徴がある点は否めませんが、人によってはすぐに慣れるケースも多いようです。

 

部分矯正

「部分矯正」とは、歯並びの悪い一部分だけを矯正する治療法です。
全体矯正と比較すると矯正完了までにかかる期間が短く、治療費も抑えられるので利便性が高いケースも少なくありません。
ただし、歯並びの状態によっては部分矯正だけでは十分な治療効果を見込めないケースもあるため、部分矯正を選択するにあたっては主治医としっかり相談して治療法を選択する必要があります。

西本歯科の部分矯正治療の詳細はこちら

 

マウスピース矯正

「マウスピース矯正」とは、歯型のプラスチック製の器具を装着することで歯列矯正を行う治療法です。
マウスピースは一般的に透明であるため、装着していてもあまり目立ちません。
また、患者さんが任意のタイミングで取り外すことが簡単であるため、治療中もしっかりとデンタルケア(歯磨きなど)できるメリットがあります。
ただし、ワイヤー矯正と比較すると歯を動かす力が弱いため、適用できる症例がある程度限られてしまう点はデメリットです。
また、前述のとおり「好きなタイミングで取り外せる」というメリットがありますが、取り外している時間が長いと十分な治療効果が得られない可能性が高い点にも注意が必要となります。

西本歯科のマウスピース矯正治療の詳細はこちら

 

大人の歯列矯正の選び方

大人になってから歯列矯正を受けるのであれば、上記のいずれかの治療法を選択することになるでしょう。
では、どの治療法が良いのかといえば、前述のとおりどの治療法にも良いところも悪いところもありますので、一概に「この治療法が最高である」とはいえません。

 

治療法ごとに異なる特徴をしっかりと把握することが重要

治療法ごとに治療効果(どの程度、歯を動かす力があるのか)や審美面(見た目の良し悪し)が大きく異なりますので、選択する治療法によっては十分な治療効果が得られなかったり、見た目の悪さが気になって治療どころではないというケースもあるでしょう。
この点については、治療前に主治医としっかり相談して、ご自身にとって最も満足度の高い治療法を選択することをおすすめします。
治療に入る前のカウンセリングでは、患者さんの歯の状態を確認した歯科医師によって最適な治療法が提案されるはずです。
その際、その治療法および他の選択肢となる治療法それぞれの特徴やメリット、デメリットを説明してくれるはずなので、その内容をしっかりと吟味してから、ご自身が受ける治療法を選定してください。

 

大人になってから歯列矯正を受けるメリット

大人になってから歯列矯正を受けることの基本的なメリットは「見た目のコンプレックスを解消できる」ことにあります。
また「虫歯や歯周病などのトラブルを予防しやすくなる」といった点もメリットです。
「もう大人になったし、今さら・・・」と考えることなく、歯並びの悪さが気になる方は早めに歯列矯正を開始することをおすすめします。

 

まとめ

大人位なってからも歯列矯正は受けられますし、治療が完了することによるメリットは大人になってからも変わらず大きなものです。
まずはお近くの歯科医院に相談して、ご自身の歯並びの状態を確認してもらい、最適な治療法を選択してください。

投稿者: 西本歯科医院

2022.04.26更新

ホームホワイトニングの効果が出る期間は?効果を長続きさせる方法も解説!

今話題を呼んでいるホームホワイトニングについて、効果が出るまでの期間や効果を長続きさせる方法を解説いたします。

 

ホームホワイトニングの効果ややり方

ホームホワイトニングとは名前の通り”自宅でできるホワイトニング”の事で、手軽にできる点が注目を呼んでいます。
それでは、ホームホワイトニングの主な効果ややり方について解説いたします。

 

ホームホワイトニングの効果

ホームホワイトニングは歯医者で受けるホワイトニングと同じなため、主な効果は「歯を白く綺麗にしてくれる」というものです。
毎日丁寧に歯磨きをしていたとしても、喫煙者である場合や普段よくコーヒーを飲むという方などは特に歯が黄ばみやすい傾向にあります。

そういったような色がついてしまった歯を元の白さに戻してくれるのが、ホワイトニングです。

もちろん、初めてホームホワイトニングをするといいう方であれば効果を感じられると思いますが、元々歯の着色がそこまで酷くない場合などはあまり効果が実感できないケースもあります。

 

ホームホワイトニングのやり方

自宅でできるという点が魅力のホームホワイトニングですが、始めるためには1度歯医者を訪れる必要があります。
歯医者にて今の歯の状態を記録し、どこまで白くするのかやかかる費用に関するカウンセリングを行います。

そしてどれほどの効果が表れたかを比べるため口の写真を撮り、自分の歯型に合ったマウスピースを作成します。
マウスピースが完成すれば、自身で専用のホワイトニング薬剤を塗り装着するだけでホワイトニングが開始できる仕組みです。

装着時間は1日1~2時間ほどのみとなっているため、気軽にできるのも特徴となっています。

 

ホームホワイトニングの効果が出るまでの期間

それでは、ホームホワイトニングを開始してからどのくらいで効果を実感できるのでしょうか。

始めてからすぐに効果が表れてほしいという方も多いと思いますが、歯が白くなったと実感できるまで約2~4週間ほどの時間を要すると言われています。
さらに希望通りの白さになるまでは、約2ヶ月ほど必要なのだそう。

歯医者に通院してホワイトニングを行う場合は速くて1回で効果を感じられ、理想通りの白さになるまで約3週間とかなり短い期間で効果を感じられるといいます。
手軽にできるホームホワイトニングですが、歯医者で行う通常のホワイトニングよりも時間がかかるという点に注意しなければなりません。

 

ホームホワイトニングの効果を長続きさせる方法

せっかく費用と時間をかけて行うホームホワイトニングですので、やはり出来る限り長持ちさせたいですよね。
平均で約6~1年ほど持つとされているホームホワイトニングですが、より効果を長持ちさせる方法は「普段の食べ物に気を付ける」「定期的にトリートメントを行う」「こまめな歯磨きを意識する」の3つになります。

 

普段の食べ物に気を付ける

普段何気なく口にしているコーヒーやお茶、カレー、ワイン、ケチャップ、ソースなどは、歯に色が付きやすい食材です。

またホワイトニングを行った後は特に色素沈着がしやすい状態となっており、せっかく行ったホワイトニングの効果がなくなってしまわないよう、歯に色の付きそうな食材は普段から避ける必要があります。

 

定期的にトリートメントを行う

せっかく行ったホームホワイトニングの効果が戻ってしまわないよう、定期的にトリートメントを行うのも効果を長持ちさせる方法になります。

歯医者に通わずにできるというのが魅力でもありますが、より効果を長持ちさせるために歯医者での定期的なメンテナンスやクリーニングを受けるのもおすすめです。

 

こまめな歯磨きを意識する

普段は1日2~3回ほどする歯磨きですが、ホームホワイトニングの効果をより長持ちさせるためにはこまめに歯を磨くことを意識しましょう。
先ほどもご紹介した通り、私たちがよく口にしているものの多くは歯への色素沈着を引き起こす原因となってしまいます。

ですが、それらの食材全てを避け続けるというのも難しいですよね。

そのため食事をした後はすぐに歯を磨いたり、コーヒーやお菓子を口にした後はすぐに歯を磨くなど、何かを口にした後すぐに歯を磨くというのもホームホワイトニングの効果を長持ちさせることに繋がるでしょう。

 

ホームホワイトニングの注意点

ホームホワイトニングを行う際の注意点について解説いたします。

 

1日2時間以上は付けない

先ほどご紹介したように、マウスピースを装着している時間は1日あたり1~2時間ほどが目安となっています。

寝ている間など2時間以上付けてしまうと知覚過敏の症状が出るケースもあるため、装着時間を守ってホワイトニングを行うようにしましょう。

 

マウスピースのお手入れ

口の中は雑菌が繁殖しやすく、マウスピースもしっかりと手入れをしないとお口トラブルの元となってしまいます。

マウスピースを使用した後は水で洗ったり専用のケースにしまっておくなど、必ず清潔な状態に保っておくようにしましょう。

 

まとめ

今回は、ホームホワイトニングの効果が出る期間や効果を長持ちさせる方法について解説いたしました。

ホームホワイトニングは自宅で気軽にできる点が魅力ですが、効果が出始めるのは早くても約2~3週間ほどかかるといわれています。
またホームホワイトニングの効果を長持ちさせるには、普段からこまめに歯磨きをしたり定期的なクリーニングなどが必要です。

効果の表れ方や期間に関しては個人差もあるため、もし不安を感じた場合などは歯医者に足を運び相談してみてください。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.04.11更新

歯並びが悪いと虫歯になりやすいって本当?その仕組みを解説

歯並びが悪いと虫歯になりやすいというのは本当なのか、そしてその原因や予防法について解説いたします。

 

歯並びが悪いと虫歯になりやすい原因

一見関係ないように思える歯並びと虫歯ですが、歯並びが悪いと虫歯になりやすいというのは本当なんです。
また歯並びの悪さが虫歯を引き起こす原因には「汚れが溜まりやすい」「口の中の乾燥」「歯垢が自然に落ちずらい」の3つがあげられます。

 

汚れが溜まりやすい

歯を綺麗な状態で保つためには毎日の歯磨きが重要となり、食べかすや汚れを除去することで虫歯予防に繋がります。

ですが、歯並びが悪いとどうしても歯と歯の間や重なっている部分に磨き残しができてしまうため、その磨きの濃しが歯垢へ変化し虫歯の原因となってしまうのです。

 

歯垢が自然に落ちずらい

歯並びが綺麗な状態であれば歯と歯がぶつかり合い、歯垢が自然に落ちるという事が多々あります。

しかし歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなってしまい、歯垢が自然に剥がれるという事が起こらないため、口の中の状態を清潔に保ちずらく虫歯を引き起こす原因となってしまうのです。

 

口呼吸

口の中は常に唾液によって潤いが保たれている状態ですが、普段よく口呼吸をしてしまうという方は注意しなければなりません。

というのも、口呼吸ばかりだと舌の力が自然と衰えてしまい、結果として歯並びの悪さや噛み合わせの悪さに繋がってしまいます。

そうなると先ほどご紹介したような汚れの蓄積や歯垢が自然に落ちづらいという状況を引き起こし、虫歯菌の繁殖を助長し虫歯の増加に繋がるのです。

 

歯並びの悪さがもたらすその他の障害

歯並びの悪さがもたらすその他の問題についてご紹介していきます。

 

歯周病のリスクがアップする

歯の磨き残しが放置されることで歯垢となり、結果として虫歯を引き起こす虫歯菌が繁殖してしまうとご紹介しましたが、歯垢は歯周病の原因となる歯周病菌をも繁殖させてしまいます。

そのため、歯並びの悪さからブラッシング不足が起きてしまう事で歯垢が溜まり歯周病菌が繁殖することで歯周病のリスクがアップするのです。

また、歯並びが悪い状態というのはどこかの歯に力がかかりすぎてしまっているという事も多く、歯周病を余計に悪化させてしまうケースもあります。

 

口臭の原因になる

口臭は誰もが気にする問題だと思いますが、歯並びの悪さが口呼吸を引き起こす事で口の中が乾燥した状態となってしまいます。

本来であれば口の中というのは唾液によって潤いが保たれているため乾燥を防いでいる状態ですが、口呼吸による乾燥のせいだ唾液の分泌量が減り、雑菌が繁殖することで口臭がきつくなってしまうことがあるのです。

 

顔が歪んでしまう

歯並びの悪さが引き起こすもう1つの問題が、顔の歪みです。
歯並びが悪いと噛み合わせが悪くなってしまい、次第に顔が左右非対称になり歪みが生じてしまいます。

 

歯並びを良くして虫歯を防ぐ方法

歯並びの悪さが原因で虫歯ができる事を防ぐためには、「矯正治療を受ける」「頬杖をやめる」「片方の顎ばかり使わない」といった対処法が挙げられます。

 

矯正治療を受ける

一度悪くなってしまった歯並びを自力で治すことは難しく、しっかりと歯並びを治すためにはやはり歯医者にて矯正治療を受ける必要があります。

矯正には”表面矯正”、”裏側矯正”、”マウスピース矯正”の3種類があり、それぞれ歯並びが綺麗になるまでの期間やかかる費用が異なります。

また裏側矯正は名前の通り歯の裏に矯正器具を着けるため、目立たないという特徴があるんです。

このように矯正にはそれぞれ特徴があり、歯の状態に合わせてしっかりと選ぶ事が重要です。

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頬杖をやめる

何気なくついてしまう頬杖ですが、顎や歯の一部に力がかかっている状態が続いてしまうことから習慣化すると歯並びが悪くなってしまいます。

そのため今の歯並びの状態を悪化させないためにも、なるべく頬杖をつかないよう意識することが大切です。

 

片方の顎ばかり使わない

食事の際に片方の顎ばかりを使用していると、徐々に噛み合わせや歯並びが悪くなってしまいます。

先ほどご紹介した頬杖と同様に習慣化することでさらに悪化してしまうため、何かを食べる際は両側の歯で噛むように意識しましょう。

 

インプラントや抜歯による治療を受ける

歯並びが悪い状態というのは、場合によっては歯が変な生え方をしてしまっていたり反対に溝ができてしまっているケースがあります。

ケースによっては、インプラントや抜歯などの処置を行う事で歯を整理し、歯並びを整える事ができるのです。

 

まとめ

今回は、歯並びの悪さが虫歯を引き起こす原因や予防法について解説いたしました。
歯並びの悪さが虫歯を作る主な原因は、磨き残しや乾燥などにより虫歯菌が繁殖してしまうことにあります。

もちろん、頬杖をつかない事や食事の際に両側の顎や歯を使うようにするなど自身でできる予防もありますが、先ほどもご紹介したように一度悪くなってしまった歯並びは自力で戻すことができません。

そのため、歯医者を訪問し現在の歯の状態に合わせた治療について相談をしてみるのもおすすめです。

投稿者: 西本歯科医院

2022.03.25更新

セラミックの臭いが気になる...その原因と予防方法をご紹介!

セラミック治療をすることで、見た目の美しさを維持・改善して、歯の問題を解決することができます。しかし、治療後、しばらくして施術部の臭いに悩まされる方がいらっしゃいます。

口内の臭いは常に感じることになるため、「どうして臭いがするのだろう」「どうすれば臭いが無くなるだろう」と気になりませんか?セラミック治療の施術部から臭いがしてくる原因とその予防方法について解説します。

 

臭いがしてくる原因

セラミックは銀歯に比べて汚れがつきにくく、接着法もしっかりとしているため、臭いがしにくいと言われています。そのため、セラミック治療の施術部が臭う場合は、歯や歯茎が危険な状態になっている可能性があります。

 

歯の間に汚れが溜まっている

普段のブラッシングが行き届いていないと、被せ物と自分の歯の間に歯垢が溜まってしまいます。歯垢が溜まったままでは、細菌が繁殖して臭いを作り出す原因になってしまいます。

被せ物には境目ができてしまうため、どうしても汚れが溜まりやすくなっています。特に被せ物付近は念入りにブラッシングしないと臭いの原因となってしまいます。

 

歯周病になっている

歯周病の原因菌は歯垢に潜んでいます。被せ物の周りに溜まった歯垢に潜む歯周病菌は毒素を出して歯茎に炎症を起こし、歯周炎や歯肉炎を引き起こします。歯周病が進行すると、かなり強烈な臭いを出します。臭いがキツイと感じている方は、歯周病になっているかもしれないことを考慮した対処が必要になってきます。

 

二次虫歯になっている

二次虫歯というのは、歯と詰め物や被せ物との間に隙間が生じることで起こります。虫歯の治療後を覆うはずの詰め物や被せ物に隙間が生じることで、その隙間から細菌が侵入してしまいます。この細菌が二次虫歯を引き起こします。

基本的にセラミックは隙間が生じにくいと言われています。セラミックの材質上、歯としっかり接着する上に、劣化による接着の剥がれも起きにくいためです。しかし、セラミックも劣化していくものなので、セラミックがすり減って割れてしまうこともあります。この割れからも二次虫歯につながるので、セラミックだからと安心はしないようにしましょう。

 

臭いの予防方法

前述の通り、セラミックの場合の臭いの原因はブラッシング不足である可能性が高いです。また、セラミックが合っていない、割れている可能性もあるので、歯科医院に定期的に通い、状況を見てもらうことが重要になってきます。

 

マウスウォッシュを活用する

自宅にいる場合はゆっくり丁寧に歯磨きをすることができると思いますが、仕事の昼休憩の間などそうはいかないと思います。時間がなくどうしても歯磨きができなかったり、歯磨きが雑になったりしてしまう方もいるのではないでしょうか。そのような場合はマウスウォッシュを活用することをおすすめします。マウスウォッシュには虫歯や歯周病を治す効果はありませんが、虫歯や歯周病の原因菌を殺してくれます。時間がなくても手軽に口内を清潔にすることができるので臭い対策にもなります。

 

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシで歯の表面の汚れは落とせますが、どうしても歯の間の汚れは残ってしまいがちです。単純に歯ブラシが歯の間に入りにくいためです。この歯の間にある汚れもしっかりと取るために、歯磨き後にデンタルフロスや歯間ブラシでの仕上げをするとよいでしょう。

これらの商品は歯の間の汚れを取るのに特化したつくりになっているため、口内の歯垢除去率高めてくれます。寝る前などの時間があるときだけでもやる習慣をつけることをおすすめします。

 

電動歯ブラシで歯を磨く

歯ブラシで歯を丁寧に磨こうと思うと1回で10分以上かかると言われています。10分は短く感じるかもしれませんが、ずっと手を動かす必要があるので、疲れてしまい清掃効率も落ちてしまいがちです。電動歯ブラシは振動により歯を磨くため、手を動かす必要がなく疲れることはありません。また、振動回数も1分間に3000回以上のため、歯ブラシよりも高い清掃効率を得られます。

 

定期的に歯科医院でクリーニングを行う

歯科医院で行うクリーニングは普段の歯磨きでも落としきれない汚れを落とすことができます。歯の表面もツルツルになるため、その後の汚れの付着も抑制することができます。また、普段は届かない歯茎の溝の細菌も除去してもらえるのでおすすめです。

クリーニングをしてもらっても、汚れは蓄積していくので3~6か月に1回くらいのペースでクリーニングを受けるとよいでしょう。また、クリーニングの際に、セラミックのチェックをしてもらうことでセラミックの割れによる二次虫歯の対策にもなります。

 

まとめ

セラミックの施術箇所が臭うとお悩みの方は、セラミックに原因があるのではなく、歯周病や二次虫歯など危険な状態になっている可能性が高いです。日常のケアに合わせて、歯科医院でも見てもらうことで、健康な口内環境を維持していきましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.03.11更新

「ホワイトニング」をすることで、歯の色を白くすることができます。しかし、ホワイトニング後から一定の期間をおくと、ホワイトニング前の色に戻ってしまうことがあります。

これをホワイトニングの「後戻り」といい、ホワイトニングにはこの後戻りがつきものです。せっかく白い歯にしたのですから、「どうすれば効果を維持できるのだろう」「なにが原因で後戻りしてしまうのだろう」と気になりませんか?ホワイトニングの原理や、後戻りの原因を解説し、後戻りを軽減するための方法を紹介します。

 

ホワイトニングの原理

ホワイトニングとは「歯そのものの色を白くする」施術のことです。ホワイトニングに使われる薬剤の効果は2つあります。1つ目の効果は歯に付着した着色の原因物質を破壊し、無色・透明にしてくれます。2つ目の効果は、歯の表面のエナメル質の構造を光が透過しにくい構造に変化してくれます。

 

着色の原因物質を破壊する

歯は本来白いものですが、食事などにより歯に着色成分が付着することで歯の黄ばみにつながります。ホワイトニングをすることで、この着色成分を破壊し無色・透明にし、歯本来の白さに戻してくれます。

 

エナメル質の構造を変化させる

歯の表面にはエナメル質があり、その内側には黄色や茶色をした象牙質というものがあります。エナメル質は基本的に透明で、光を通す性質を持っているため、内側の象牙質の色が見えてしまいます。ホワイトニングにより、エナメル質の構造が光を通しにくい構造に変化し、象牙質の色が見えにくくなります。

 

ホワイトニングの後戻りの原因

前述の通り、ホワイトニングをしても歯の質が大きく変わるわけではありません。そのため、これまでと同じような食生活を送っていると、歯に着色の原因物質が付着していきます。また、エナメル質の構造も一時的な変化に過ぎないため、元の構造に戻っていきます。

 

着色しやすい食生活

歯の表面には「ペリクル」という薄い膜があり、食べ物のカスを分解するときに発生する酸から歯を守る効果があります。しかし、このペリクルには色素をくっつけてしまうという効果もあります。そのため、カレーやワイン、コーヒーなどの着色性が高い飲食物をとることで、歯に着色成分が付着してしまいます。

 

歯の再石灰化

私たちの口の中では食事をするたびに、エナメル質の損傷と修復が行われます。このエナメル質を修復することを「歯の再石灰化」といいます。再石灰化により修復されるエナメル質の構造は、光を通しやすい本来の構造をしています。期間が経つにつれて、光を通しやすい構造のエナメル質の割合が多くなり、歯が黄色くなったように見えてしまいます。

 

ホワイトニングの後戻りを軽減するためのポイント

ホワイトニングには約1年効果が持続する施術方法もあります。少しでも長く効果を持続させたいと考えるのであれば、以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

食生活の改善

歯の着色は歯磨き粉のみですべてを落とすことはできません。そのため、着色性の高い飲食物を避けることはとても重要になります。舌に色がついてしまうような色の濃い食品は、歯にも着色するので摂取しないか、頻度を控えめにしましょう。
また、たばこのヤニも着色の原因となるので、たばこを吸う習慣がある人は、たばこも控えることをおすすめします。

 

歯のクリーニングをしてもらう

歯磨き粉でも落とせない着色には、クリーニングが効果的です。専用の機器を用いて着色だけでなく、歯垢や歯石も除去してくれます。歯ブラシの毛先が届かない歯茎の溝の細菌も除去できたり、ブラッシングの指導をしたりしてくれるので口腔内の健康維持にもつながります。

 

歯磨きを見直す

歯磨き粉は研磨剤があまり含まれていないものを選びましょう。研磨剤があることで歯の表面をしっかりと磨くことができるのですが、同時に歯の表面を傷つける危険性もあります。歯の表面が傷つくことで、着色成分や汚れがより付着しやすくなってしまいます。
歯磨きをする際も、歯磨きのやりすぎや、力を入れ過ぎた歯磨きは同様に歯の表面を傷つけてしまうので注意しましょう。

また、食事後の口内は、食べ物に含まれている細菌を分解する影響で酸性の状態になっています。口の中が酸性の状態になっていると歯の表面が傷つきやすいです。酸性になった口の中は唾液の力で中性に戻っていきます。中性に戻る食後30~60分ほど経ってから歯磨きをするようにしましょう。

 

トリートメント剤を使う

歯のトリートメントとはクリニックで行う施術のことで、歯の傷を埋めて表面を滑らかにしてくれます。傷が滑らかになることで着色しづらい状態を作り出すことができます。また、虫歯や口臭、歯石の沈着も防ぐ効果もあるため、ホワイトニング後のケアとしておすすめです。

 

まとめ

ホワイトニングをすることで白い歯になりますが、歯の質が変化しているわけではありません。ホワイトニングの効果を維持して後戻りを防ぐには食生活の改善や、日常のケアが大事になってきます。ホワイトニング後は、後戻りの原因に注意し、美しい白い歯を維持していきましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.02.25更新

歯の審美性は前歯の見た目で大きく左右されます。そのため、前歯だけ部分的に矯正したいという人は数多くいらっしゃいます。前歯だけ矯正することを「プチ矯正(部分矯正)」と言います。
歯の矯正は、一般的には、矯正装置(ブラケット)とワイヤーを歯に装着して、歯並びや噛み合わせを整えるのが一般的です。その他、マウスピース矯正などもあります。
しかし、前歯矯正で歯を削ることもあり、これを「ストリッピング」や「IPR」と言います。「虫歯治療でもないのにそこまでするの?」と思われるかもしれませんが、前歯矯正ではよくあることです。
それでは、前歯矯正で歯を削る必要性やメリット・デメリット、リスクなどについて解説します。

 

前歯矯正で歯を削る必要性・メリット

前歯矯正で歯を削る必要性やメリットには主に以下の4つのことが考えられます。

・歯を動かすスペースを確保するため
・歯の大きさを調整するため
・ブラックトライアングルの改善のため
・歯列の安定性を図るため

以下、順に解説していきます。

 

歯を動かすスペースを確保するため

デコボコの歯並びを改善させるためには、歯が動かせる隙間が必要です。歯と歯の間をほんのわずか削ることで、歯を並べるスペースを確保することが可能になります。

 

歯の大きさを調整するため

歯の大きさは人それぞれ違います。特に上下の歯のバランスを整えるために前歯矯正でストリッピングすることがあります。
ストリッピングして、歯の大きさを調整することは、審美性を高めるとともに、上下の歯の噛み合わせを考える上でも必要な場合があります。

 

ブラックトライアングルの改善のため

トリッピングをブラックトライアングルの改善のために行うケースもあります。ブラックトライアングルとは、歯肉が痩せてきて、歯と歯ぐきとの間に三角形の黒い隙間ができてしまう現象のことです。
ストリッピングにより、歯と隣の歯の隣接面の面積を増やすことで、ブラックトライアングルを小さくすることが可能になります。

 

歯列の安定性を図るため

ストリッピングにより、歯と隣の歯の接触面を増やすことにより、歯列が安定する効果もあります。これは、お互いの歯の支え合う面積が増えることによる効果です。

 

歯を削る方法

歯を削ると聞くと、皆さんどうしても「痛みはないのか?」ということを心配されると思います。しかし、ご安心してください。

前歯矯正で歯を削る(ストリッピング)箇所は、エナメル質の表層部分だけです。虫歯の治療のように歯髄(歯の神経)のある象牙質の内側近くまでは削りませんので、痛みはありません。ですからストリッピングでは、麻酔も使用しません。

削った後は、表面を綺麗に研磨して、フッ素を塗布し歯質を強化します。
ストリッピングには、使う道具によって3種類の方法があります。やすり、バー、ディスクの3種類です。以下、それぞれ簡単に説明します。

 

やすり

歯と歯の間を削るときに使います。手動とエンジンをつけて使う方法とがあり、担当歯科医が使いやすいほうを使うようです。やすりの太さによって削る量が変わってくるので、正確に削る量を計算して、やすりの太さを調整します。

 

バー

エンジンに虫歯で削るときよりも細いバーをつけて使用します。バーの太さによって削る量が変わるので、削る量に合わせてバーの太さを調整して使います。早く削る場合に適しています。

 

ディスク

丸いディスクを歯の間で回転させて削ります。ディスクはそれなりの大きさがあるため、保護カバーで安全に他の歯に当らないように使用します。

 

歯を削るリスクやデメリット

歯を削るリスクやデメリットとして心配されることは以下の2点でしょう。

・虫歯や歯周病になりやすくなるのではないか
・歯がしみることが多くなるのではないか

しかし、さまざまな論文では、一定の範囲内であればエナメル質を削っても虫歯や歯周病などのリスクが増加しないと言われています。

また、日本の前歯矯正の際のストリッピング治療では、歯の片側0.25mm、歯一本に対して0.5mmまでが安全と言われています。もちろん人によってエナメル質の厚さに個人差がありますが、それでもストリッピングのリスクをより軽減するならば、なるべく薄く削るストリッピング治療が好ましいでしょう。

 

まとめ

歯を削るというと痛みを心配されると思いますが、ご紹介したように前歯矯正の際に歯を削る場合には、痛みを感じる歯髄まで削ることはなく、エナメル質の表層部分だけしか削りませんので、痛みを心配する必要はありません。
また、前歯矯正では必ずしも前歯を削るわけではなく、削るデメリットよりもメリットが大きいと判断した場合にストリッピングをご提案しますのでご安心ください。
心配であれば、担当歯科医にストリッピングのメリットやデメリットをよく説明してもらった上で納得して治療することをおすすめします。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.02.10更新

「以前、費用をかけてセラミック治療を行ったのに、セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまい気になる」と相談に来る患者様がいらっしゃいます。自然で美しい白い歯にするためにセラミック治療を選択したのにもかかわらず、歯の根元が黒ずんでしまっては本末転倒です。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまう原因や治し方について解説します。

 

セラミック治療とは

セラミック治療とは、審美性の高い歯を手に入れるために行う治療です。審美性に優れたセラミックを被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に使用することにより、天然歯と同じ色合いのきれいな歯並びにすることが可能となります。

 

セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因

セラミックなどの被せ物をした場合に、歯の根元(歯と歯ぐきの間)が黒ずんで黒いラインができてしまうことがあります。この黒いラインを「ブラックマージン」と呼びます。

ブラックマージンには、いくつかの原因が考えられます。大きく分けると、セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合と、金属の使用が原因である場合があります。

ここでは、セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因について考察していきましょう。

 

原因その1「セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合」

セラミック治療する際に、セラミックを被せる歯の神経(歯髄)を取り除くケースがあります。歯の神経(歯髄)を取り除くことは、セラミックを被せる上で絶対に必要だというわけではありません。

しかし、著しい虫歯などやむを得ない事情で歯髄を除去したケースでは、セラミックを被せた後に、被せ物をした歯自体が、時間の経過によって茶褐色に変色してしまうことがあります。

さらに歯肉が痩せてしまいセラミックを被せた歯の変色が見えてしまうことが原因の1つとして考えられます。

 

原因その2「金属の使用が原因である場合」

セラミックを被せる際に、神経のない歯の補強として金属(メタルコア)を使用することがあります。被せ物の内側に金属を使用している場合に、この金属が露出、腐食、さびが生じるなどしてブラックマージンの原因になることがあります。

その他にも、金属フレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドの光の透過性が失われ、歯の根元が暗く見えるケースや、土台部分に使用された金属成分が経年変化でイオン化して歯ぐきに溶け出し、歯肉を黒くしてしまうケースなどもあるでしょう。

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方

ブラックマージンの治療の方法は、ブラックマージンの原因によって異なります。ここでは、原因別のブラックマージンの治療方法について解説します。

 

セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合の治療法

セラミックを被せた歯自体が変色してしまっている場合には、その上から金属をまったく使用していないオールセラミッククラウンを被せたとしても、歯肉から歯根の変色が透過してしまうため、根本の解決にはなりません。
この場合には、変色した歯根を漂白した後、同色のファイバーコアを接着してからオールセラミッククラウンなどを装着する治療をすることで、審美性の高い自然な美しい歯にすることができます。

 

金属の使用が原因である場合の治療法

金属の使用が原因である場合には、金属を使用しない方法で治療する必要があります。このように健康保険で使用する金属(卑金属)の素材を使用しない治療を「メタルフリー治療」と呼びます。

メタルフリー治療の事例としては、以下のようなものがあります。

素材特徴
オールセラミッククラウン 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい
e-maxクラウン 最先端セラミックで、透明感があり、強い強度と耐久性を持つ
ジルコニアクラウン 審美性に優れ、強度が強く、奥歯にも使用可能
セラミックインレー 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方のポイント

最後に、ブラックマージンの治療のポイントを解説します。

 

しっかりとした原因究明と適切な治療

治療法も原因によって変わってくるので、しっかりとした原因を究明すること、原因に合わせた適切な治療をすることが大切です。

セラミックなどの人工歯をホワイトニングすることはできませんので、ブラックマージンの治療には、被せ物や詰め物の(場合によってはメタルフリーの)再治療が必要となります。

 

自然な仕上がり

ブラックマージンの治療で重要なことは、周囲の歯と同じ色にする自然な仕上がりにすることが重要です。

そのためには、再治療の際に、透明感や色合い、歯並びなどを担当歯科医とよく相談することも大切でしょう。

 

まとめ

セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまった場合には、しっかりとした原因究明とそれに適合した治療が必要になります。審美歯科治療は、担当歯科医の技術によって審美性に差が出てしまいます。きちんと対応できる審美歯科を受診することをおすすめします。

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投稿者: 西本歯科医院

2022.01.24更新

以前審美歯科で治療した差し歯の変色が気になる…差し歯の選び方について

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという方は、治療が終わって年月が経つうちに増えていきます。ではなぜ差し歯は変色してしまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。あわせて差し歯の選び方もチェックしましょう。

 

審美歯科とは

審美歯科は歯の美しさを重要視する歯科治療の事です。綺麗な歯並びを目指す歯列矯正だけでなく、差し歯やホワイトニングも審美歯科の対象です。審美歯科は保険適用がないものが多く、治療費が高額となってしまいますが、コンプレックスをなくしたいなどの理由で治療を求める方も多くいます。

 

差し歯の変色はなぜ起こる?原因と対策

では、せっかく審美歯科できれいに直した差し歯でも、年月が経つと変色しまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。

 

歯の変色が起こる原因

最初に普通の歯の変色原因を見ていきます。歯の色にはもともと生まれつきの個人差があります。葉の色というのはエナメル質の厚さや象牙質の色の違いに由来します。

ただ、それだけではなく、歯は加齢や薬などの影響で変色していくことも考えられます。歯科治療で歯髄を取った場合は、歯が死んでしまった状態になるのでこれも変色の原因になるでしょう。しかし一番多い変色理由は歯の表面汚れです。飲料やたばこなどが原因となっているケースがとても多いのです。

 

差し歯の変色が起こる原因

では、差し歯の場合は堂でしょうか?差し歯は、加齢や薬の影響、また歯科治療のせいで変色するということはありません。ほとんどのケースでは歯の表面の着色汚れが変色の原因です。

しかし場合によっては差し歯の素材が原因となっているものもあります。差し歯が黄ばんでしまうのは素材がレジンの場合なのです。レジンは吸水性があり、着色した飲み物を吸収してしまうのです。わざわざ、審美歯科できれいな差し歯にしたとしても、素材がレジンの場合は黄ばんでしまい、しかもこの黄ばみは一度ついてしまうと、落とせないものなのです。

また、加齢とともに歯茎が下がったことにより、差し歯の根元金属が黒く目立ってしまうこともありますね。

 

差し歯の変色が起こったときの対策

差し歯の変色原因が着色汚れだった場合は簡単です。普通の歯の汚れを落とすときのように、歯科で歯のクリーニングをしてもらえば良いのです。

しかし問題は素材のせいで変色が起こっていた場合ですね。これ以上着色させたくないというのであれば、食事にまず気を付けましょう。カレー、チョコレート、コーヒー、赤ワイン、コーラ、ウーロン茶、しょうゆ、ソースを摂取する機会を減らします。またたばこも辞めましょう。食後はすぐに口をゆすぐかハミガキをする習慣を付けます。

それでも差し歯の変色が気になる!という場合は、もう一度審美歯科で差し歯を作り直すのがおすすめです。

 

差し歯の選び方をチェック

では、差し歯はどのように選ぶのが良いのでしょうか?差し歯の種類は硬質レジン、硬質レジンジャケット、メタルセラミック、オールセラミック、ジルコニアの5つです。ここからはそれぞれの特徴を紹介します。

 

硬質レジン

硬質レジンは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面に白のレジン(プラスチック)を張り付けています。強度が高く保険適応なのですが、先ほどお話した通り吸水性があるので変色しやすい素材です。変色が気になって新たに差し歯を作るのであればあまりおすすめできません。

 

硬質レジンジャケット

硬質レジンジャケットは前から4番目や5番目の歯に使われます。すべてがレジン(プラスチック)なので強度もそれほど高くなく、保険適用で3千円~5千円程の価格になります。こちらも審美歯科の観点から見るとおすすめできません。

 

メタルセラミック

メタルセラミックは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面はセラミック(陶器)を張り付けているものです。強度がかなり高く、きれいで自然な色合いを出せます。しかし保険適用外なので、10万円前後の出費を考えておく必要があります。

 

オールセラミック

オールセラミックもメタルセラミックと同様ですが、差し歯全体が透明感のあるセラミックでできているためかなりきれいな歯になります。自分の歯と同じようにしたいという方にはおすすめですが、こちらも保険適用外で10万円前後かかります。

 

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても用いられる材質で、前歯や奥歯に使われます。強度も申し分なく、かなりきれいな見た目です。こちらも保険適用外なので10万円前後を覚悟しておきましょう。

 

まとめ

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという場合は差し歯を新たに作るというのがおすすめです。特に、セラミックは審美性や耐久性が高く、自分の歯と調和も取りやすくなっています。ジルコニアも強度や美しさともにセラミックと同等かそれ以上だと言われるので、ジルコニアも検討してみましょう。

新しい差し歯にすることでQOL(生活の質)も上がり、笑顔にも自信が出るようになりますよ。

歯の見た目に関するお悩みがある方は西本歯科医院の審美歯科治療がおすすめ

投稿者: 西本歯科医院

2022.01.11更新

マウスピース矯正は歯茎下がる?原因と対策をご紹介!

マウスピース矯正は手軽にでき、日常生活にもあまり支障の出ない歯列矯正方法ですが、期間が長くなることから気にする方もいます。しかし期間の問題だけでなく、マウスピース矯正では歯茎下がるという噂もあります。

では、マウスピース矯正では歯茎下がるのか解説していきます。原因や対策もあわせて見ていきましょう。

 

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正はほぼ透明のマウスピース型矯正装置を装着して歯並びをきれいにしていくものです。個人に合わせてマウスピースは製作され治療の段階に応じで徐々に作り変えていき、歯列矯正を完成させるという目的のものです。

目立ちにくく取り外しも可能であるという点からも注目を集めている歯列矯正方法です。

 

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正にはメリットだけでなくデメリットも存在します。では、マウスピース矯正のメリットとデメリットを詳しく解説します。

 

マウスピース矯正のメリット

・治療中も目立ちにくい
・マウスピースをはずせる
・段階に合わせて新しいものを着けられる
・痛みが少ない

マウスピースをはずせるのがなぜメリットなのかと言われる方もいます。マウスピースを取り外せるということは食事の時にとても良いのです。矯正装置に食べ物が詰まる心配もないので、衛生的なだけでなく食事を楽しめるのは大きなメリットでしょう。

また、マウスピース矯正は従来型の矯正装置よりも痛みが少ないのが特徴です。口の中を傷つけてしまうことも少なく、治療中に装置が外れてしまったなどのトラブルも起こりにくいと言えます。

 

マウスピース矯正のデメリット

・奥歯は圧下しやすく治療後のかみ合わせに影響が出る場合もある
・適応症例が少ない
・歯槽骨から歯根が出ることがある

マウスピース矯正では常にマウスピースを付けている状態になるので、治療後に奥歯のかみ合わせが悪くなってしまうケースもあります。その場合には奥歯をゴムを使って引き出すような治療がさらに必要になります。

また、マウスピース矯正は適応症例が少ないのもデメリットです。抜歯をしたために大きくスペースが開いてしまった場合や重度のでこぼこ歯並びなどは適応できません。

最後の項目は怖い雰囲気ですね。ワイヤー矯正の場合では歯を傾斜移動していくことに対し、マウスピース矯正では歯体を移動していきます。そのときに歯槽骨から歯根が出る現象が起きる場合があるのです。しかし、事前にCTなどでしっかりと把握しておけば治療中に避けることも可能です。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因と対策

マウスピース矯正をすると歯茎下がると言われます。これは残念ながらしばしばマウスピース矯正にみられる事だと言われています。では、歯茎下がる原因や対策はどのようにしたら良いのでしょうか?あわせて解説します。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因

これは歯肉退縮と言って歯冠より下の歯根が露出している状態を指します。歯茎下がるほかにも歯が長くなった、口元が痩せたと訴える方もいますが、すべて歯肉退縮が原因です。
これらは加齢や間違ったブラッシング方法で起こりやすくなりますが、マウスピース矯正でもしばしばみられます。

元々歯槽骨が薄い場合もありますし、歯列矯正をしたために口内衛生環境が悪化し、歯周病が重症化してしまうケースもあります。そのほかにもマウスピースも衛生管理ができていなかったり、マウスピースが歯列に合っていないなどの不具合の場合もあります。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がるときの対策

マウスピースで歯茎下がるときの対策は3つあります。

・医師にすぐ相談する
・口腔衛生に気を付ける
・違和感のある状態や破損したマウスピースを使わない

歯茎下がってきた!と感じたらすぐに歯科医師に相談しましょう。歯列矯正中なら写真を撮影しながら歯肉の位置も細かく医師が確認してくれています。本人が違和感を感じた時点で相談するのがベストです。「気のせいかも」と放置してしまう人もいますが、そのままにしていても改善することはありません。医師に相談し、状態の悪化を予防する方法を教えてもらいましょう。


また、口腔衛生についても気を付けましょう。ブラッシングのやり過ぎは歯をきれいにするのではなく、歯茎をさらに下がらせてしまう行為です。正しいブラッシング方法などを歯科衛生士に教えてもらいましょう。歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、タフトブラシを活用するのもおすすめです。

マウスピースが破損した場合はすぐに報告することも大事です。破損したマウスピースを付けていると口腔内の怪我につながるだけでなく、歯茎下がる原因にもなります。破損していなくても、違和感を感じるようなら医師に相談しましょう。ちょっとフチを削るだけでも症状が改善して歯茎下がる現象を予防できます。

さらに、マウスピースの衛生にも気を付けましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正では歯茎下がるというケースがあり、その原因や対策を解説しました。一度下がってしまった歯茎は元に戻ることはありませんが、マウスピース矯正で歯科に通っている方ならすぐに予防を始められます。ぜひ、対策をしっかりとしてきれいな歯列を手に入れましょう。

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投稿者: 西本歯科医院

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