2022.10.10更新

 注意!「口呼吸による歯への影響」マスク生活が続いて口が開きっぱなしになっていませんか?

虫歯や歯周病など、歯や口腔内のトラブルはさまざまな原因によって引き起こされています。
「マスク」という要因も、口呼吸という要因によって口腔内トラブルの原因になっている可能性があるのです。
そこで今回は、口呼吸が及ぼす口腔内トラブルについて解説します。

 

口呼吸の習慣が及ぼすデメリット

口呼吸の習慣を続けてしまうと、以下のようなデメリットをもたらすことになるでしょう。

 

風邪などの病気のリスクを高める

口呼吸の習慣は、風邪などの病気の原因となるウィルスを含んだ外気が喉の粘膜に直撃することになります。
口からウィルスが入り放題な状態になるため風邪をひきやすく、病気と闘うための免疫力も低下してしまいます。
必然的に病気全体に対する抵抗力が低下してしまいますので、病弱な生活を送らなければならなくなってしまうのです。

 

口臭や虫歯などの原因になりやすい

口呼吸の習慣は、「口臭」「虫歯」などの原因になりやすいです。
口呼吸の習慣は口腔内を乾燥させることにより、口臭や虫歯などの原因菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
これらを防ぐための「唾液」は口呼吸の習慣によって出にくくなっており、菌が繁殖することによって口臭が悪化し、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクを高めることになるのです。

 

質の良い睡眠を妨げる

口呼吸の習慣は、質の良い睡眠を妨げて体力の低下やストレスの蓄積などの原因になります。
「口を開けて寝る」ということは、舌が喉に落ちて気道を塞いでしまうため「睡眠時無呼吸症候群」などを引き起こす原因になる可能性があります。
また、喉を圧迫することで「いびき」をかきやすくしてしまいますし、質の良い睡眠がとれないと起きている間に集中力がなくなったりするでしょう。
質の良い睡眠は健康的な日常生活のために必要不可欠な要素であるため、口呼吸の習慣によってそれが奪われてしまうと健康的な生活を送れなくなってしまうのです。

 

歯並びに悪影響を及ぼす

口呼吸の習慣は「歯並び」にも悪影響を及ぼす可能性があります。
口呼吸をしていると常に口が開いた状態になっているので、舌を喉の奥に引き込む筋力を鍛えることができなくなっています。
歯が前歯を押してしまう状態になりやすいため、前歯が飛び出す形になったり、顎の成長に支障をきたすために歯並びが悪くなる可能性があるのです。
また、表情筋も鍛えることができなくなってしまうため、小じわが増えたり、目の周りや顎の下の筋肉もたるんで二重あごになったりなど、顔全体の印象も引き締まりがなく老け顔になってしまうリスクを高めます。

 

口呼吸になってしまう原因

人間が口呼吸になってしまう原因は、諸説あると言われています。
もともと人間は鼻呼吸であり、たとえば生まれたての赤ちゃんは授乳中は鼻で呼吸をしています。
言葉が出てくるようになると口で息を吸うようになりますし、風邪をひいたりして鼻がつまると口からも呼吸することになり、徐々に口呼吸の習慣が身についてき始めます。
昔と比べると離乳食開始時期が早まっており、「鼻呼吸が癖になる前に口呼吸を覚えてしまう」とも言われています。
また、日本では「おしゃぶり」を長く使うことは良くないと考える方も多く、1歳を過ぎた頃にはおしゃぶりを取り上げることも多いようですが、外国では3〜4歳までおしゃぶりしていても取り上げたりしないそうです。
これは、幼少期に十分おしゃぶりをさせることで鼻呼吸する癖をつけるためのようであり、日本式の場合だとその逆をしているため口呼吸の癖が強くなってしまうケースが多くみられます。
さらに、柔らかいものばかり食べていると噛む力が衰えてしまい、口周りの筋力も衰えることで口が開く状態になり、口呼吸の習慣がついてしまうこともあるのです。
その他にも、鼻のトラブルや歯並び、睡眠時の寝る姿勢の悪さや肥満などの要因からも、口呼吸になる原因だと考えられています。

 

鼻呼吸を意識しよう

口呼吸はさまざまなリスクがありますので、呼吸については「鼻呼吸」を意識することが重要です。
日ごろから「鼻呼吸をする」ということを意識するだけでも、口呼吸の習慣から鼻呼吸へと切り替えることができるでしょう。
意識することのできない睡眠中については、鼻呼吸を促すグッズを利用することをおすすめします。
鼻呼吸は常に適度な温度や湿度が保たれているため、加湿器のような役割をして口呼吸ほど疾患などのリスクは高まりません。
現時点で鼻呼吸の習慣がついていない方は、鼻呼吸を続けることを意識して生活習慣を見直してみましょう。

 

まとめ:口呼吸はさまざまなデメリットがある!鼻呼吸に切り替えて健康を取り戻そう

口呼吸は良いことがなく、鼻呼吸の習慣へと切り替えることでさまざまな健康上のメリットがやってきます。
意識するだけでも鼻呼吸の習慣に近づけることができるため、口呼吸のクセがついている方はぜひ鼻呼吸の習慣へと切り替えてみてください。

投稿者: 西本歯科医院


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