2022.02.25更新

歯の審美性は前歯の見た目で大きく左右されます。そのため、前歯だけ部分的に矯正したいという人は数多くいらっしゃいます。前歯だけ矯正することを「プチ矯正(部分矯正)」と言います。
歯の矯正は、一般的には、矯正装置(ブラケット)とワイヤーを歯に装着して、歯並びや噛み合わせを整えるのが一般的です。その他、マウスピース矯正などもあります。
しかし、前歯矯正で歯を削ることもあり、これを「ストリッピング」や「IPR」と言います。「虫歯治療でもないのにそこまでするの?」と思われるかもしれませんが、前歯矯正ではよくあることです。
それでは、前歯矯正で歯を削る必要性やメリット・デメリット、リスクなどについて解説します。

 

前歯矯正で歯を削る必要性・メリット

前歯矯正で歯を削る必要性やメリットには主に以下の4つのことが考えられます。

・歯を動かすスペースを確保するため
・歯の大きさを調整するため
・ブラックトライアングルの改善のため
・歯列の安定性を図るため

以下、順に解説していきます。

 

歯を動かすスペースを確保するため

デコボコの歯並びを改善させるためには、歯が動かせる隙間が必要です。歯と歯の間をほんのわずか削ることで、歯を並べるスペースを確保することが可能になります。

 

歯の大きさを調整するため

歯の大きさは人それぞれ違います。特に上下の歯のバランスを整えるために前歯矯正でストリッピングすることがあります。
ストリッピングして、歯の大きさを調整することは、審美性を高めるとともに、上下の歯の噛み合わせを考える上でも必要な場合があります。

 

ブラックトライアングルの改善のため

トリッピングをブラックトライアングルの改善のために行うケースもあります。ブラックトライアングルとは、歯肉が痩せてきて、歯と歯ぐきとの間に三角形の黒い隙間ができてしまう現象のことです。
ストリッピングにより、歯と隣の歯の隣接面の面積を増やすことで、ブラックトライアングルを小さくすることが可能になります。

 

歯列の安定性を図るため

ストリッピングにより、歯と隣の歯の接触面を増やすことにより、歯列が安定する効果もあります。これは、お互いの歯の支え合う面積が増えることによる効果です。

 

歯を削る方法

歯を削ると聞くと、皆さんどうしても「痛みはないのか?」ということを心配されると思います。しかし、ご安心してください。

前歯矯正で歯を削る(ストリッピング)箇所は、エナメル質の表層部分だけです。虫歯の治療のように歯髄(歯の神経)のある象牙質の内側近くまでは削りませんので、痛みはありません。ですからストリッピングでは、麻酔も使用しません。

削った後は、表面を綺麗に研磨して、フッ素を塗布し歯質を強化します。
ストリッピングには、使う道具によって3種類の方法があります。やすり、バー、ディスクの3種類です。以下、それぞれ簡単に説明します。

 

やすり

歯と歯の間を削るときに使います。手動とエンジンをつけて使う方法とがあり、担当歯科医が使いやすいほうを使うようです。やすりの太さによって削る量が変わってくるので、正確に削る量を計算して、やすりの太さを調整します。

 

バー

エンジンに虫歯で削るときよりも細いバーをつけて使用します。バーの太さによって削る量が変わるので、削る量に合わせてバーの太さを調整して使います。早く削る場合に適しています。

 

ディスク

丸いディスクを歯の間で回転させて削ります。ディスクはそれなりの大きさがあるため、保護カバーで安全に他の歯に当らないように使用します。

 

歯を削るリスクやデメリット

歯を削るリスクやデメリットとして心配されることは以下の2点でしょう。

・虫歯や歯周病になりやすくなるのではないか
・歯がしみることが多くなるのではないか

しかし、さまざまな論文では、一定の範囲内であればエナメル質を削っても虫歯や歯周病などのリスクが増加しないと言われています。

また、日本の前歯矯正の際のストリッピング治療では、歯の片側0.25mm、歯一本に対して0.5mmまでが安全と言われています。もちろん人によってエナメル質の厚さに個人差がありますが、それでもストリッピングのリスクをより軽減するならば、なるべく薄く削るストリッピング治療が好ましいでしょう。

 

まとめ

歯を削るというと痛みを心配されると思いますが、ご紹介したように前歯矯正の際に歯を削る場合には、痛みを感じる歯髄まで削ることはなく、エナメル質の表層部分だけしか削りませんので、痛みを心配する必要はありません。
また、前歯矯正では必ずしも前歯を削るわけではなく、削るデメリットよりもメリットが大きいと判断した場合にストリッピングをご提案しますのでご安心ください。
心配であれば、担当歯科医にストリッピングのメリットやデメリットをよく説明してもらった上で納得して治療することをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2022.02.10更新

「以前、費用をかけてセラミック治療を行ったのに、セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまい気になる」と相談に来る患者様がいらっしゃいます。自然で美しい白い歯にするためにセラミック治療を選択したのにもかかわらず、歯の根元が黒ずんでしまっては本末転倒です。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまう原因や治し方について解説します。

 

セラミック治療とは

セラミック治療とは、審美性の高い歯を手に入れるために行う治療です。審美性に優れたセラミックを被せ物(クラウン)や詰め物(インレー)に使用することにより、天然歯と同じ色合いのきれいな歯並びにすることが可能となります。

 

セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因

セラミックなどの被せ物をした場合に、歯の根元(歯と歯ぐきの間)が黒ずんで黒いラインができてしまうことがあります。この黒いラインを「ブラックマージン」と呼びます。

ブラックマージンには、いくつかの原因が考えられます。大きく分けると、セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合と、金属の使用が原因である場合があります。

ここでは、セラミックを入れた歯の根元が黒ずむ原因について考察していきましょう。

 

原因その1「セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合」

セラミック治療する際に、セラミックを被せる歯の神経(歯髄)を取り除くケースがあります。歯の神経(歯髄)を取り除くことは、セラミックを被せる上で絶対に必要だというわけではありません。

しかし、著しい虫歯などやむを得ない事情で歯髄を除去したケースでは、セラミックを被せた後に、被せ物をした歯自体が、時間の経過によって茶褐色に変色してしまうことがあります。

さらに歯肉が痩せてしまいセラミックを被せた歯の変色が見えてしまうことが原因の1つとして考えられます。

 

原因その2「金属の使用が原因である場合」

セラミックを被せる際に、神経のない歯の補強として金属(メタルコア)を使用することがあります。被せ物の内側に金属を使用している場合に、この金属が露出、腐食、さびが生じるなどしてブラックマージンの原因になることがあります。

その他にも、金属フレームにセラミックを焼き付けたメタルボンドの光の透過性が失われ、歯の根元が暗く見えるケースや、土台部分に使用された金属成分が経年変化でイオン化して歯ぐきに溶け出し、歯肉を黒くしてしまうケースなどもあるでしょう。

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方

ブラックマージンの治療の方法は、ブラックマージンの原因によって異なります。ここでは、原因別のブラックマージンの治療方法について解説します。

 

セラミックを被せた歯自体が変色してしまう場合の治療法

セラミックを被せた歯自体が変色してしまっている場合には、その上から金属をまったく使用していないオールセラミッククラウンを被せたとしても、歯肉から歯根の変色が透過してしまうため、根本の解決にはなりません。
この場合には、変色した歯根を漂白した後、同色のファイバーコアを接着してからオールセラミッククラウンなどを装着する治療をすることで、審美性の高い自然な美しい歯にすることができます。

 

金属の使用が原因である場合の治療法

金属の使用が原因である場合には、金属を使用しない方法で治療する必要があります。このように健康保険で使用する金属(卑金属)の素材を使用しない治療を「メタルフリー治療」と呼びます。

メタルフリー治療の事例としては、以下のようなものがあります。

素材特徴
オールセラミッククラウン 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい
e-maxクラウン 最先端セラミックで、透明感があり、強い強度と耐久性を持つ
ジルコニアクラウン 審美性に優れ、強度が強く、奥歯にも使用可能
セラミックインレー 審美性に優れ、変色せず汚れがつきづらい

 

セラミックを入れた歯の根元の黒ずみの治し方のポイント

最後に、ブラックマージンの治療のポイントを解説します。

 

しっかりとした原因究明と適切な治療

治療法も原因によって変わってくるので、しっかりとした原因を究明すること、原因に合わせた適切な治療をすることが大切です。

セラミックなどの人工歯をホワイトニングすることはできませんので、ブラックマージンの治療には、被せ物や詰め物の(場合によってはメタルフリーの)再治療が必要となります。

 

自然な仕上がり

ブラックマージンの治療で重要なことは、周囲の歯と同じ色にする自然な仕上がりにすることが重要です。

そのためには、再治療の際に、透明感や色合い、歯並びなどを担当歯科医とよく相談することも大切でしょう。

 

まとめ

セラミックを入れた歯の根元が黒ずんでしまった場合には、しっかりとした原因究明とそれに適合した治療が必要になります。審美歯科治療は、担当歯科医の技術によって審美性に差が出てしまいます。きちんと対応できる審美歯科を受診することをおすすめします。

投稿者: 西本歯科医院

2022.01.24更新

以前審美歯科で治療した差し歯の変色が気になる…差し歯の選び方について

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという方は、治療が終わって年月が経つうちに増えていきます。ではなぜ差し歯は変色してしまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。あわせて差し歯の選び方もチェックしましょう。

 

審美歯科とは

審美歯科は歯の美しさを重要視する歯科治療の事です。綺麗な歯並びを目指す歯列矯正だけでなく、差し歯やホワイトニングも審美歯科の対象です。審美歯科は保険適用がないものが多く、治療費が高額となってしまいますが、コンプレックスをなくしたいなどの理由で治療を求める方も多くいます。

 

差し歯の変色はなぜ起こる?原因と対策

では、せっかく審美歯科できれいに直した差し歯でも、年月が経つと変色しまうのでしょうか?その原因と対策を解説します。

 

歯の変色が起こる原因

最初に普通の歯の変色原因を見ていきます。歯の色にはもともと生まれつきの個人差があります。葉の色というのはエナメル質の厚さや象牙質の色の違いに由来します。

ただ、それだけではなく、歯は加齢や薬などの影響で変色していくことも考えられます。歯科治療で歯髄を取った場合は、歯が死んでしまった状態になるのでこれも変色の原因になるでしょう。しかし一番多い変色理由は歯の表面汚れです。飲料やたばこなどが原因となっているケースがとても多いのです。

 

差し歯の変色が起こる原因

では、差し歯の場合は堂でしょうか?差し歯は、加齢や薬の影響、また歯科治療のせいで変色するということはありません。ほとんどのケースでは歯の表面の着色汚れが変色の原因です。

しかし場合によっては差し歯の素材が原因となっているものもあります。差し歯が黄ばんでしまうのは素材がレジンの場合なのです。レジンは吸水性があり、着色した飲み物を吸収してしまうのです。わざわざ、審美歯科できれいな差し歯にしたとしても、素材がレジンの場合は黄ばんでしまい、しかもこの黄ばみは一度ついてしまうと、落とせないものなのです。

また、加齢とともに歯茎が下がったことにより、差し歯の根元金属が黒く目立ってしまうこともありますね。

 

差し歯の変色が起こったときの対策

差し歯の変色原因が着色汚れだった場合は簡単です。普通の歯の汚れを落とすときのように、歯科で歯のクリーニングをしてもらえば良いのです。

しかし問題は素材のせいで変色が起こっていた場合ですね。これ以上着色させたくないというのであれば、食事にまず気を付けましょう。カレー、チョコレート、コーヒー、赤ワイン、コーラ、ウーロン茶、しょうゆ、ソースを摂取する機会を減らします。またたばこも辞めましょう。食後はすぐに口をゆすぐかハミガキをする習慣を付けます。

それでも差し歯の変色が気になる!という場合は、もう一度審美歯科で差し歯を作り直すのがおすすめです。

 

差し歯の選び方をチェック

では、差し歯はどのように選ぶのが良いのでしょうか?差し歯の種類は硬質レジン、硬質レジンジャケット、メタルセラミック、オールセラミック、ジルコニアの5つです。ここからはそれぞれの特徴を紹介します。

 

硬質レジン

硬質レジンは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面に白のレジン(プラスチック)を張り付けています。強度が高く保険適応なのですが、先ほどお話した通り吸水性があるので変色しやすい素材です。変色が気になって新たに差し歯を作るのであればあまりおすすめできません。

 

硬質レジンジャケット

硬質レジンジャケットは前から4番目や5番目の歯に使われます。すべてがレジン(プラスチック)なので強度もそれほど高くなく、保険適用で3千円~5千円程の価格になります。こちらも審美歯科の観点から見るとおすすめできません。

 

メタルセラミック

メタルセラミックは前歯や奥歯に使われます。内側が金属で表面はセラミック(陶器)を張り付けているものです。強度がかなり高く、きれいで自然な色合いを出せます。しかし保険適用外なので、10万円前後の出費を考えておく必要があります。

 

オールセラミック

オールセラミックもメタルセラミックと同様ですが、差し歯全体が透明感のあるセラミックでできているためかなりきれいな歯になります。自分の歯と同じようにしたいという方にはおすすめですが、こちらも保険適用外で10万円前後かかります。

 

ジルコニア

ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても用いられる材質で、前歯や奥歯に使われます。強度も申し分なく、かなりきれいな見た目です。こちらも保険適用外なので10万円前後を覚悟しておきましょう。

 

まとめ

以前、審美歯科で治療した差し歯の変色が気になるという場合は差し歯を新たに作るというのがおすすめです。特に、セラミックは審美性や耐久性が高く、自分の歯と調和も取りやすくなっています。ジルコニアも強度や美しさともにセラミックと同等かそれ以上だと言われるので、ジルコニアも検討してみましょう。

新しい差し歯にすることでQOL(生活の質)も上がり、笑顔にも自信が出るようになりますよ。

投稿者: 西本歯科医院

2022.01.11更新

マウスピース矯正は歯茎下がる?原因と対策をご紹介!

マウスピース矯正は手軽にでき、日常生活にもあまり支障の出ない歯列矯正方法ですが、期間が長くなることから気にする方もいます。しかし期間の問題だけでなく、マウスピース矯正では歯茎下がるという噂もあります。

では、マウスピース矯正では歯茎下がるのか解説していきます。原因や対策もあわせて見ていきましょう。

 

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正はほぼ透明のマウスピース型矯正装置を装着して歯並びをきれいにしていくものです。個人に合わせてマウスピースは製作され治療の段階に応じで徐々に作り変えていき、歯列矯正を完成させるという目的のものです。

目立ちにくく取り外しも可能であるという点からも注目を集めている歯列矯正方法です。

 

マウスピース矯正のメリットとデメリット

マウスピース矯正にはメリットだけでなくデメリットも存在します。では、マウスピース矯正のメリットとデメリットを詳しく解説します。

 

マウスピース矯正のメリット

・治療中も目立ちにくい
・マウスピースをはずせる
・段階に合わせて新しいものを着けられる
・痛みが少ない

マウスピースをはずせるのがなぜメリットなのかと言われる方もいます。マウスピースを取り外せるということは食事の時にとても良いのです。矯正装置に食べ物が詰まる心配もないので、衛生的なだけでなく食事を楽しめるのは大きなメリットでしょう。

また、マウスピース矯正は従来型の矯正装置よりも痛みが少ないのが特徴です。口の中を傷つけてしまうことも少なく、治療中に装置が外れてしまったなどのトラブルも起こりにくいと言えます。

 

マウスピース矯正のデメリット

・奥歯は圧下しやすく治療後のかみ合わせに影響が出る場合もある
・適応症例が少ない
・歯槽骨から歯根が出ることがある

マウスピース矯正では常にマウスピースを付けている状態になるので、治療後に奥歯のかみ合わせが悪くなってしまうケースもあります。その場合には奥歯をゴムを使って引き出すような治療がさらに必要になります。

また、マウスピース矯正は適応症例が少ないのもデメリットです。抜歯をしたために大きくスペースが開いてしまった場合や重度のでこぼこ歯並びなどは適応できません。

最後の項目は怖い雰囲気ですね。ワイヤー矯正の場合では歯を傾斜移動していくことに対し、マウスピース矯正では歯体を移動していきます。そのときに歯槽骨から歯根が出る現象が起きる場合があるのです。しかし、事前にCTなどでしっかりと把握しておけば治療中に避けることも可能です。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因と対策

マウスピース矯正をすると歯茎下がると言われます。これは残念ながらしばしばマウスピース矯正にみられる事だと言われています。では、歯茎下がる原因や対策はどのようにしたら良いのでしょうか?あわせて解説します。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がる原因

これは歯肉退縮と言って歯冠より下の歯根が露出している状態を指します。歯茎下がるほかにも歯が長くなった、口元が痩せたと訴える方もいますが、すべて歯肉退縮が原因です。
これらは加齢や間違ったブラッシング方法で起こりやすくなりますが、マウスピース矯正でもしばしばみられます。

元々歯槽骨が薄い場合もありますし、歯列矯正をしたために口内衛生環境が悪化し、歯周病が重症化してしまうケースもあります。そのほかにもマウスピースも衛生管理ができていなかったり、マウスピースが歯列に合っていないなどの不具合の場合もあります。

 

マウスピース矯正で歯茎が下がるときの対策

マウスピースで歯茎下がるときの対策は3つあります。

・医師にすぐ相談する
・口腔衛生に気を付ける
・違和感のある状態や破損したマウスピースを使わない

歯茎下がってきた!と感じたらすぐに歯科医師に相談しましょう。歯列矯正中なら写真を撮影しながら歯肉の位置も細かく医師が確認してくれています。本人が違和感を感じた時点で相談するのがベストです。「気のせいかも」と放置してしまう人もいますが、そのままにしていても改善することはありません。医師に相談し、状態の悪化を予防する方法を教えてもらいましょう。


また、口腔衛生についても気を付けましょう。ブラッシングのやり過ぎは歯をきれいにするのではなく、歯茎をさらに下がらせてしまう行為です。正しいブラッシング方法などを歯科衛生士に教えてもらいましょう。歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、タフトブラシを活用するのもおすすめです。

マウスピースが破損した場合はすぐに報告することも大事です。破損したマウスピースを付けていると口腔内の怪我につながるだけでなく、歯茎下がる原因にもなります。破損していなくても、違和感を感じるようなら医師に相談しましょう。ちょっとフチを削るだけでも症状が改善して歯茎下がる現象を予防できます。

さらに、マウスピースの衛生にも気を付けましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正では歯茎下がるというケースがあり、その原因や対策を解説しました。一度下がってしまった歯茎は元に戻ることはありませんが、マウスピース矯正で歯科に通っている方ならすぐに予防を始められます。ぜひ、対策をしっかりとしてきれいな歯列を手に入れましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2021.12.25更新

プチ矯正で八重歯は治せる?部分矯正ができる例とできない例をご紹介!

日本では「八重歯」はそこまで悪いイメージはありませんでした。しかしながら、歯並びで考えると八重歯もあまり良くない状態であり、矯正治療によって治すことも必要です。八重歯の場合、患者さんによっては「プチ矯正・部分矯正」だけで改善できるケースもあります。そこで、八重歯を部分矯正できる場合と、そうでない場合の違いについて解説します。

 

八重歯を矯正するべき理由

八重歯は、日本ではそこまで悪いイメージとして扱われていません。しかし、以下の理由から八重歯も矯正治療の対象として考えるべきなのです。

 

噛み合わせが良くない

八重歯は、噛み合わせがあまり良くありません。八重歯である犬歯は、噛み合わせの上ではとても重要な歯であり、歯列全体にかかる負担を分散する大切な役割を担っている歯なのです。

犬歯が八重歯になっていると、上下の犬歯がうまく噛み合わなくなってしまうため、他の歯(特に奥歯)に過度な負担がかかりやすくなってしまいます。この状態が続いてしまうと、他の歯が傷ついてしまい、虫歯や知覚過敏などのトラブルが発生するリスクが高くなるのです。さらに、顎に大きな負担がかかることによって、顎関節症などのトラブルが発生するリスクを高める点も無視できません。

 

犬歯が虫歯になりやすい

犬歯が八重歯になると、歯並びにある程度の「重なり」ができてしまいます。この状態だと表裏どちらからも歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯周病などの歯のトラブルになるリスクが高くなるのです。

さらに、噛み合わせのバランスが悪いことで歯への負担が生じることにより、歯周病に似た症状を起こすトラブル「咬合性外傷」を引きおこすリスクを高めます。咬合性外傷がひどくなると歯がぐらついたり、歯が割れたりするといった症状が出てしまうのです。この状態を放置すると、最悪の場合だと抜歯を必要とするケースもあります。

このように、八重歯を放置すると歯のトラブルを引き起こしやすいのです。健康な歯をいつまでも残したいという方は、早めに八重歯の矯正治療を始めることを検討することをおすすめします。

 

八重歯の部分矯正

歯科矯正を始めるとなると、大掛かりな器具を長い期間付け続けなければならないという印象をお持ちの方も多いでしょう。実際、患者さんの歯並びの状態によっては、年単位で矯正治療を続けなければならないケースもあります。

しかし、八重歯の矯正の場合だと、いわゆる「プチ矯正・部分矯正」だけで改善できるケースもあるのです。

 

部分矯正とは?

部分矯正とは、いわゆる「プチ矯正」と呼ばれる矯正治療であり、数本の歯にだけ矯正器具を取り付けて、短期間で治療を完了させるタイプの矯正治療です。一般的な矯正治療が1~2年あるいはそれ以上かかるのに対して、部分矯正の場合は3か月~1年で治療が完了します。

一般的な歯科矯正と比較すると、適応できる症例は限られています。しかし「ちょっと歯並びが気になる」「ちょっとだけ歯を動かして調整したい」といったニーズに応えるのに適しており、治療の負担を最小限に抑えて歯並びのちょっとした悩みを解消するのに適している治療法なのです。

 

八重歯で部分矯正できない症例

前述の通り、部分矯正には適応症例が限られています。ある程度の歯並びを治したいとなれば、一般的な矯正治療を受けた方が患者さんの希望を叶えるのに役立つでしょう。結論を述べると、患者さんの歯並びの悪さが軽度である場合であれば、部分矯正によって八重歯を改善することができるでしょう。

では、軽度とはいえない八重歯とは、どのような状態なのでしょうか?

例えば「前歯にある程度のスペースを確保できない」といった場合です。八重歯の部分矯正では、八重歯を動かして改善する必要がありますので、動かす先となるスペースを確保する必要があります。現状の歯並びや歯の状態を考慮して、部分矯正で動かすためのスペースを十分に確保できない場合は、全体的な歯科矯正や抜歯などを必要とするのです。

他には「八重歯以外の歯並びの問題がある」という場合です。八重歯の他にも出っ歯や過蓋咬合などの症状がみられる場合、部分矯正で八重歯だけを治しても噛み合わせの根本的な原因をすべて取り除くことはできません。これらの歯並びの問題を同時に解消するためには、一般的な大掛かりな歯科矯正を行う必要があるのです。

このように、軽度とはいえない歯並びの状態である患者さんの場合、部分矯正による八重歯の解消はおすすめできません。詳しくは担当医と相談して、しっかりと歯並びの状態を改善することをおすすめします。

 

まとめ:八重歯も軽度ならプチ矯正・部分矯正ができる

八重歯で悩んでいる方は、プチ矯正・部分矯正も選択肢の1つであることを念頭に置いておきましょう。ただし、すべての症例において部分矯正が適応できるわけではありません。担当医としっかり話し合い、歯並びの悩みをしっかりと解消できる治療法を選択してください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.12.12更新

マウスピース矯正は抜歯が必要?抜歯のタイミングについて

歯科矯正を利用するにあたって「矯正のための歯を抜く必要があるケースがある」という話を聞いたことがあるかもしれません。矯正のためとはいえ、健康な歯を抜きたくないと考える方は多いでしょう。そこで、マウスピース矯正において抜歯は必要なのか、抜歯するとすればどのタイミングで行うのかについて解説します。

 

マウスピース矯正で抜歯は絶対に必要?

マウスピース矯正において、抜歯を推奨されるケースもありますが、あえて非抜歯でマウスピース矯正を進めるケースもあります。

 

なぜ抜歯が必要になるの?

そもそも歯科矯正において健康な歯を抜いてしまわなければならない最大の理由は「歯を動かすためのスペースを確保するため」です。歯科矯正とは、要するに良くない歯並びの状態を、歯を少しずつ動かすことによって綺麗で健康的な歯並びに変える治療のことをいいます。歯を動かすということは、動かす先に空きスペースがなければなりません。矯正治療のための歯を動かす際に必要な空きスペースを確保するために、抜歯を行って1本分のスペースを確保するのです。

 

抜歯は矯正で必ず必要になるの?

歯科矯正において、抜歯は選択肢の1つであり、必ずしも抜歯しなければ歯科矯正を進められないというわけではありません。そもそも抜歯が必要になる理由は「歯を動かすためのスペースの確保」ですから、別の方法で必要なスペースを確保すれば良いのです。例えば数本の歯を薄くスライスすることで、必要なスペースを確保するという方法があります。

ただし、必ずしも抜歯以外の選択肢をどの患者さんも選択できるというわけではありません。歯科治療全般に言えることですが、患者さんの歯の状態は一人一人で大きく異なりますので、最善の治療法として考えられる選択肢も患者さんごとに異なります。抜歯することが最善の選択肢であり、他の選択肢だとデメリットが大きくなるというケースも考えられるでしょう。

抜歯するかしないかについては、担当医としっかりと話し合い、納得できる最善の選択肢を見つけ出すことをおすすめします。

 

マウスピース矯正でいつ抜歯を行う?

患者さんの歯の状態によって治療計画は大きく異なります。多くの場合は「マウスピースを装着する前の時点」または「マウスピース矯正治療が少し進んだ段階」で抜歯をすることになるでしょう。

 

どの歯を抜くことになるの?

これも患者さんの歯の状態によって個別に異なるのですが、多くの場合は「問題のある歯」や「歯並びの状態に応じた歯」を選択して抜歯することになります。

寿命の短い歯

歯科矯正の治療開始時点で「虫歯」や「先天的に問題のある歯」がある場合は、優先的に抜歯対象に選定される可能性が高いです。歯の寿命が短く、矯正治療後に長く残すことが難しい歯の場合、抜歯してしまうことで他の健康的な歯を残すことができます。ただし、歯の病気次第ではそもそも歯科矯正を利用することが難しいケースもありますので注意しましょう。

 

親知らず

誰にでも生えているわけではありませんが「親知らず」が生えている場合は、優先的に抜歯対象になる可能性が高いです。親知らずを残したままマウスピース矯正を始めても、うまく歯を動かすことができない可能性が高くなります。そのため、矯正治療前に抜歯してしまうのです。

 

4番または5番の歯(小臼歯)

歯並びがデコボコしていたり、出っ歯の場合には、歯の中心から数えて4番目または5番目の歯(小臼歯)を抜歯します。抜歯するタイミングは、歯並びの状態を考慮して決めることになります。

 

マウスピース矯正で抜歯した後に気を付けること

マウスピース矯正のために抜歯をした場合、抜歯直後は特に生活するうえでいくつか注意しなければならないポイントがあります。

 

抜歯後に避けるべきこと

詳しくは担当医から説明があるはずですが、抜歯直後は「激しい運動」「長時間の入浴」「飲酒」「喫煙」は避けてください。また、抜歯のために麻酔をしていますから、食事の際に口の中を噛んでしまうリスクが高まるため、食事は麻酔が切れたのを確認してからとるようにしてください。

 

抜歯後の腫れについて

患者さんによって異なりますが、抜歯後は腫れてしまう可能性があります。軽く冷やすと症状が軽くなる可能性がありますが、氷などの極端に冷たいもので冷やしてしまうと血行が悪くなり、抜歯の傷が治るまでに時間がかかってしまいます。濡れたタオルなどを使用して、軽く冷やすだけにとどめてください。

まとめ:抜歯の有無やタイミングは担当医としっかり相談しよう

マウスピース矯正の抜歯に限った話ではありませんが、歯の治療については担当医としっかりと話し合ったうえで、不安をすべて解消して納得してから治療を開始するようにしましょう。抜歯不要の治療をメインとしている歯科医院もありますが、必ずしも非抜歯が優れているというわけではありません。抜歯のメリット・デメリットをしっかりと話し合い、最善の選択肢を見つけ出してください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.11.25更新

ホワイトニングで知覚過敏になってしまう原因とは?その対処法を解説!

歯を白くきれいにしてくれるホワイトニング。しかし、ホワイトニングをした後、知覚過敏になった、と悩む方がいます。それはどうしてなのか、今回は、ホワイトニングの方法からホワイトニングで知覚過敏になってしまう原因や対処法を解説していきます。

 

ホワイトニングの方法とメリット・デメリット

ホワイトニングの方法とメリット・デメリット

歯は、日々の食事からの汚れや加齢によって、だんだんと黄色く見えてきてしまいます。ホワイトニングは、専用の薬を使って、歯を白くしていく治療方法です。

そんなホワイトニングには3つの方法があり、歯科医師や歯科衛生士が行なう「オフィスホワイトニング」と、自分で行う「ホームホワイトニング」、その2つの方法を併用する「デュアルホワイトニング」があります。方法によって特徴が異なるので、まずはホワイトニングの方法別にメリット・デメリットを比較していきましょう。

 

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、すぐに効果が実感しやすいというメリットがあります。そのため、結婚式や大切な商談などイベント前に処置する方が多いです。しかし、歯に負担がかかりやすく色戻りしやすい、と言われています。

 

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、効果を実感するまでに時間がかかりますが、自分のペースで行なうことができ、効果が持続しやすいと言われています。また、オフィスホワイトニングより低価格で行えることもメリットと言えるでしょう。

 

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、2つの方法を併用して行うのがデュアルホワイトニングです。どちらのメリットも感じることができるこの方法は、ホワイトニング効果を短時間で得られ、長続きすると言われています。しかし、費用は高額で、刺激の強い治療なので知覚過敏が起きやすいというデメリットもあります。

ホワイトニングは、メリット・デメリットをしっかりと比較し、どの方法で行っていくのか検討していく必要があります。

 

ホワイトニングで知覚過敏になってしまう原因

ホワイトニングで知覚過敏になってしまう原因

ホワイトニングを行うと歯が白くきれいに見える効果が期待できますが、知覚過敏になってしまうことがあります。知覚過敏とは、冷たいものや熱いものを口にすると歯がしみたり、冷たい風や歯ブラシの毛先に当たるとしみたりする症状が出ます。

なぜ、ホワイトニングをすると知覚過敏になってしまうのか原因を解説していきます。

 

歯の保護膜が剥がれるため

ホワイトニングをすると、歯の表面を保護する役割を持つ「ペリクル」という膜が剥がれてしまいます。このペリクルが剥がれることでホワイトニングの薬剤が浸透し、歯を白くするのですが、歯の内側にある「象牙質」を露出させます。象牙質には多くの細管が伸びており、刺激があると痛みを感じるようになるのです。

しかし、歯の保護をするペクリルは、時間が経てば自然と再生していきます。ですからあまり心配する必要はなく、ホワイトニング治療後の一時的なものと考えて良いでしょう。

 

虫歯がある

虫歯があると、ホワイトニング薬剤がしみて知覚過敏になる可能性があります。多くの歯科クリニックでは、ホワイトニング治療を行う前に虫歯の治療が優先されるため心配はないでしょう。

 

高濃度の薬剤・長時間ホワイトニングをする

ホワイトニングでは、過酸化尿素や過酸化水素という成分が採用されています。これらの成分が歯を白くし、高濃度であればあるほど早く効果を期待できます。しかし、高濃度や長時間のホワイトニングを行うと、歯に刺激を与えすぎてしまうデメリットがあります。

 

ホワイトニングで知覚過敏になった時の対処法

ホワイトニングで知覚過敏になった時の対処法

ホワイトニングで知覚過敏になった時はどうすれば良いのでしょうか。具体的な対処法を紹介していきます。

 

1日〜2日は冷たい食べ物・飲み物は控える

知覚過敏でしみたり、痛みを感じたりするとき、外からの刺激がきっかけとなります。そのため、歯を保護するペリクルが再生する前は、刺激となる冷たい食べ物や飲み物はできる限り控えましょう。

 

虫歯の治療は先に行なう

虫歯がある場合は、ホワイトニング薬剤が歯の内部まで浸透し、知覚過敏の症状が出てしまうことがあります。基本的にクリニックでは最初に虫歯がないかチェックし、あれば虫歯の治療を先に行っていきます。

 

高濃度の薬剤はやめる

ホワイトニングの薬剤が高濃度であればあるほど、短時間で歯を白くする効果が期待できます。しかし、その分歯に強い刺激を与えるため、知覚過敏になる可能性があります。また、長時間ホワイトニングをしたり、何回も繰り返したりすると刺激を受けやすくなるので注意が必要です。

 

まとめ:ホワイトニング後の知覚過敏は一過性のものが多い

ホワイトニングで知覚過敏になってしまう原因や対処法を解説してきました。多くの場合、歯の表面を保護する膜が再生する前の症状なので、しばらく経てば痛みはおさまるでしょう。口内環境が整っていなかったり、人によって体質があったり、痛みの感じ方は人によって異なります。もし、しみやすい場合は、薄い薬剤を使ったり、回数を減らしたり対策をしていきましょう。

西本歯科医院では、ホームホワイトニングを採用しています。ホームホワイトニングは、効果を実感するまで時間がかかるというデメリットがありますが、歯にかかる刺激が少なく、知覚過敏を起こしにくいというメリットがあります。また、自宅でホワイトニングができるので、通院が難しい方もチャレンジすることができます。他院で治療をしたけど効果が出なかった、という方もぜひお気軽にご相談ください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.11.19更新

前歯矯正の痛みが不安…痛みのタイプと対処法をご紹介!

「前歯を矯正したいけど痛みが不安…」と思われている方は多いのではないでしょうか。今回は、前歯矯正の痛みのタイプと対処法をご紹介していきます。

 

前歯矯正の痛みのタイプとは

前歯矯正の痛みのタイプとは

前歯矯正をすると患者さんが感じる痛みの原因は、大きく下の3タイプに分けられます。

1.歯が動く時の痛み
2.矯正装置が口の中に当たる痛み
3.処置の時の痛み

どのような痛みか詳しくみていきましょう。

 

歯が動く時の痛み

前歯矯正は、装置を使い歯に圧力をかけて動かしていく治療です。そのため、どうしても痛みを感じてしまうことがあります。特に、初めて装置をつけた時や装置を交換した時は、2〜3日痛みを感じます。その後、日に日に痛みを感じなくなっていきます。

歯が締め付けられるような痛みや疼くような痛みなど、痛みの感じ方は個人差があります。しかし、この痛みは多くの方が感じるもので、ある程度は覚悟しておく必要があるでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正どちらを使ってもこの痛みが起こります。どちらも期間を置いて器具を交換することになりますが、同様に痛みを感じるでしょう。この痛みは、歯が適切な位置に動いている証拠とも言えます。

 

矯正装置が口の中に当たる痛み

口の中の粘膜部分はとても敏感で、器具が当たることで痛みや違和感を感じることがあります。特にワイヤー矯正で起こる痛みで、傷ができたり、口内炎を発症したりします。

クリニックによって、矯正装置が当たらないようにカバーをしたり、気になる部分をなめらかにしたりと対策がとられています。

歯全体を覆って矯正していくマウスピース治療では、ほとんど口の中を傷つけることがなく、この痛みに悩まされることはあまりないでしょう。

 

処置の時の痛み

矯正器具をつける際は、通常の治療と同じように、口を大きく開けて処置していきます。口の中にワイヤーや器具をつけていくため、痛みを感じることがあります。痛みは、通常の治療と同じような痛みを感じるでしょう。

そして、この痛みは医師の技術によって大きく左右されるものです。医師が丁寧に処置していけばほとんど痛みを感じません。

 

前歯矯正の痛みを感じた時の対処法

前歯矯正の痛みを感じた時の対処法

前歯矯正はどうしてもある程度の痛みを感じてしまいます。その痛みを暖和するには、適切な対処法を取っていくことが大切です。どのような対処法があるか解説していきます。

 

矯正装置を調節してもらう

矯正装置で歯に圧力をかけて行なう矯正ですが、痛みを感じて何も食べられなかったり、眠れなかったりしては良いことではありません。そうなった場合は、医師に相談して矯正装置の締め付け具合を調節してもらうことができます。

 

装置が当たらないよう専用のワックスを使う

矯正装置が口の中にあたり、痛みを感じる場合は、矯正用ワックスというものがあります。装置の上に矯正用ワックスをつけ、カバーする役割があります。処置後、医師から勧められることが多いでしょう。

 

硬いものは食べない

硬いものを食べると歯に圧力がかかります。矯正治療中は、歯が敏感になっているためできるだけ硬いものは避けた方が良いでしょう。矯正器具をつけたばかりの時は、痛みを感じやすいため、柔らかいおかゆやスープなどで刺激を与えないことが大切です。

 

鎮痛剤の服用

歯の痛みを抑えるために鎮痛剤を服用する場合があります。医師から処方される場合もあれば、市販の鎮痛剤を利用する方もいます。しかし、鎮痛剤を常に使うのは副作用を起こす可能性があるので用法・用量を守って使っていきましょう。

 

前歯矯正の痛みに堪えられない場合はある?

前歯矯正の痛みに堪えられない場合はある?

ここまで前歯矯正の痛みについて話してきましたが、不安に思ってしまう方は少なくないでしょう。そこで、痛みに堪えられず矯正をやめてしまう場合があるかというと、そこまでの痛みではありません。

痛みの感じ方は個人差が大きく、少し気になってしまう方もいれば、日常生活に支障をきたさない程度の方も多くいらっしゃいます。

また、矯正治療を始めたばかりの場合、不安から痛みを強く感じしまう場合があります。痛みを感じるということは、歯がしっかり動いてくれている証拠でもあります。矯正後の姿を想像し、ポジティブに治療を考えていくと良いかもしれません。

そして、上記で紹介した対処法を使って痛みをできるだけ暖和していくと良いでしょう。

 

まとめ:前歯矯正の痛みは適切な方法で対処していこう

今回は、前歯矯正でおこる痛みのタイプと対処法を紹介してきました。前歯矯正でおこる痛みのタイプは、歯が動く時の痛み、矯正装置が口の中に当たる痛み、処置の時の痛みがありました。特に歯が動く時の痛みを心配される方が多いです。歯科クリニックによって対処法はことなったり、医師の技術によって痛みが異なったりするのでクリニック選びは慎重に行なうことが大切です。

西本歯科医院では、プチ矯正として前歯のみの矯正を行っています。本格的な矯正とは異なり、低価格で短期間に治療を行える方法です。使う器具は透明で目立たないマウスピースです。ワイヤー矯正ではないので、器具が当たることによっておこる痛みは感じにくく、ゆっくりと歯を調節していきます。関西No.1を誇る症例数で、経験豊富な医師が処置をするので安心してご相談ください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.10.26更新

治療前に知っておきたい!審美歯科のメリット・デメリットとは?

「審美歯科(審美歯科治療)」を利用することで、歯の見た目を良くしてコンプレックスを解消することができます。
しかしながら、そのメリットだけでなく、審美歯科にはある程度のデメリットも併存していることを理解しなければなりません。
そこで、審美歯科を利用することのメリット・デメリットについて解説します。

 

審美歯科とは?

「審美歯科」とは、歯の見た目の良さを改善することを主眼に置いた歯科治療を手掛けるところです。
一般的に「歯を歯科医院で治療してもらう」と聞くと「虫歯や歯周病などの病気・トラブルを解消してもらう」というイメージがあると思います。
しかし、世の中には虫歯のように健康を害するようなトラブルではないにしても、歯の見た目の悪さに悩んでいる方も少なくありません。
そんな患者さんの悩みを解消するために、例えば「歯並びを良くする」「歯を白く見せる」といった、見た目の良さを改善することに主眼を置いた治療を提供するのが審美歯科なのです。

 

審美歯科を利用するメリット

審美歯科を利用することで、以下のメリットを享受することができます。

 

歯やその周辺の見た目の悪さを改善できる

審美歯科を利用することの最大のメリットは「歯および口腔内の見た目を改善できる」ことにあります。
一般的に「歯がきれい」「口周りが整っている」ことは、良いイメージに働くことが多いです。
逆に「歯が汚い」など、見た目の悪さは不潔感や不健康感をイメージさせてしまいます。
もちろん、マイナスイメージだけで健康面に問題のないケースも多いのですが、「不潔・不健康だと見られてしまう」ことは、本人にとって大きなプレッシャー・コンプレックスになりかねません。
場合によっては精神疾患の原因になるケースも珍しくなく、そうでなくても日常生活において何らかのマイナスの影響を受けてしまうことは十分に考えられます。
審美歯科は、歯や口腔内の見た目の良さを改善することを目的とする治療を行うため、こうしたトラブルを解消し、コンプレックスを解消することにつながるのです。

 

歯の状態をチェックしてもらうことで歯のトラブルを早期解決できる

審美歯科を利用することにより、歯の健康面でのメリットも存在します。
審美歯科は定期的に通院するケースも多く、その際に歯の状態をチェックします。
これにより、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの存在を早期に発見できる可能性が高いのです。
口腔内トラブルに限った話ではありませんが、病気の治療というものは「早期発見・早期治療」が極めて重要であり、例えば虫歯治療であれば早期治療できれば軽度の治療内容で済みます。
病気が進行する前にその存在を確認し、治療を開始することができるため、健康的な歯を残すことに直結するのです。
ただし、虫歯などの病気が見つかった場合、審美治療と並行することは難しいため、病気の治療を優先することが多い点には注意しましょう。

 

審美歯科を利用するデメリット

審美歯科を利用することには、上記のようなメリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在する点に注意が必要です。

 

治療費に健康保険が適用されない

審美歯科の治療内容の多くは「自費診療」つまり「健康保険が適用されない」可能性が高い点が大きなデメリットだといえます。
健康保険により医療費の自己負担率が軽減されるのは、簡単に言えば「病気の治療が目的で、最先端の医療ではない」ことが条件となります。
審美歯科の場合「病気の治療」には該当しないため、その治療内容の多くは保険が適用されず、100%自己負担で治療を受けなければならないのです。

 

通院が長引くケースも多い

審美歯科の中には「通院が長引く可能性がある」という治療内容が含まれています。
一度の施術では十分な審美効果を得られない、あるいは施術効果が時間の経過とともに低下してしまうような場合、何度か審美歯科を利用しなければなりません。
前述の通り審美歯科は自己診療になりますし、治療を受ける歯科医院の場所によっては通院の負担も決して小さなものではないでしょう。

 

機能面や健康面を考慮しないケースもある

審美歯科の治療内容は、場合によっては「機能面・健康面を考慮しない」という可能性があります。
例えば「セラミックの被せ物で歯をきれいに見せる」という治療内容がありますが、これは健康な歯を削ってその部分に被せ物をしますので、歯の寿命を縮めることになるのです。
もちろん、機能面や健康面を考慮して治療方針を決定する審美歯科も少なくありませんので、最初のカウンセリング時にその点を確認しておきましょう。

 

まとめ:メリットとデメリット両方を理解して審美歯科を使用しよう

審美歯科にはメリットもありますが、人によっては無視できないレベルのデメリットもあるかもしれない点に注意が必要です。
わからないことがあれば、本格的に治療を開始する前の段階でスタッフに確認しておき、不安を払しょくした状態で審美歯科を利用してください。

投稿者: 西本歯科医院

2021.10.12更新

マウスピース矯正で出っ歯はきれいに治る?矯正方法について

「出っ歯」など、歯並びの悪さはコンプレックスとなり、日常生活にも精神的な支障をきたす可能性があります。
歯並びの悪さは矯正治療により改善できますが、「マウスピース矯正」では出っ歯を治すことはできるのでしょうか?
そこで、マウスピース矯正で出っ歯を治すことはできるのか、その場合に実施する矯正方法について解説します。

 

出っ歯はマウスピース矯正で治すことができるのか?

出っ歯に限った話ではありませんが、マウスピース矯正の治療効果は患者さんごとに大きく異なります。
出っ歯も患者さんによって症状の程度が異なりますので、マウスピース矯正で十分な治療効果を実感できる方もいれば、マウスピース矯正よりも矯正効果の高い矯正方法を推奨されることもあるのです。
つまり、出っ歯も症状次第ではマウスピース矯正で治療することは可能だといえます。

 

マウスピース矯正の仕組み

次に、マウスピース矯正の仕組み(どのような原理で歯並びを矯正できるのか)について解説します。

 

マウスピースを装着するだけの治療法

「歯並びを治す治療」と聞くと、大掛かりな治療法を想像する方も多いのですが、マウスピース矯正はマウスピースを患者さんの歯にはめて歯並びを治します。
患者さんは担当医の指示に従って、決められた時間にマウスピースを装着したまま日常生活を送ることになるのです。
マウスピースの装着と取り外しは歯科医療に詳しくない患者さんでも簡単に実行できるため、日常生活においてマウスピースの着脱にそこまでの負担を強いられることはありません。

 

なぜマウスピースを装着するだけで歯並びが治るの?

マウスピースを装着するだけで歯並びが治る原理については、マウスピースがどのようにして作られているかが深く関わっています。
実は、マウスピースは患者さんの「現在の歯並びそのままの状態」ではなく「微妙に歯並びが治っている状態」に合わせて作られています。
つまり、患者さんは自身の現状の歯並びの状態とは微妙に異なっている構造のマウスピースを装着することになるのです。
これにより、歯並びとマウスピースの異なっている部分についてわずかな力がかかり続けることで、歯並びを少しずつ治していくのがマウスピース矯正の仕組みとなります。

 

マウスピースは定期的に交換する

マウスピースを装着することで患者さんの歯並びは少しずつ改善されていきますが、1つのマウスピースだけで最終的な治療結果になるわけではありません。
前述の通り、マウスピースは「患者さんの現状の歯並びと少し違っている状態」に設計されています。
最初から歯並びが大きく異なっている状態のマウスピースを装着してしまうと、患者さんの歯に大きな負担がかかり、口腔内トラブルの原因となるでしょう。
そこで、定期的にマウスピースを交換するのです。
歯科医師は患者さんの歯並びをチェックして分析し、改善された状態の歯並びに治すまでのシミュレートを行います。
その治療計画に合わせて少しずつ形の異なるマウスピースを装着していくことにより、患者さんの歯への負担を抑えつつしっかりと歯並びを改善していくのです。
そのため、治療の途中で何らかのトラブルがあると治療計画を修正し、マウスピースを作り直さなければならなくなります。

 

出っ歯をマウスピース矯正で治すメリット・デメリット

出っ歯に限った話ではありませんが、マウスピース矯正で歯並びを治すにあたっては以下のようなメリット・デメリットが発生する可能性がある点について把握しておく必要があります。

 

メリット① 透明で目立たない

装着するマウスピースは透明なので、外見では目立たないというメリットがあります。
金属製の器具を使用する「ワイヤー矯正」は、白い歯に銀色のパーツを取り付けるので結構目立ってしまうのです。
透明な素材でできているマウスピース矯正であれば、よほど近くから見ない限りマウスピースの存在に気付くことは難しいので、見た目を気にせずに治療を継続できます。

 

メリット② デンタルケアがしやすい

着脱しやすいマウスピース矯正は、デンタルケアがしやすいというメリットがあります。
簡単には取り外せないワイヤー矯正の場合、器具の間に食べかすなどが挟まりやすく、虫歯などのトラブルの原因になりやすいのです。
マウスピースは患者さん自身で着脱できるため、必要に応じて取り外してデンタルケアを行い、口腔内を健康的な状態に維持しやすくなります。

 

メリット③ 金属アレルギーでも問題ない

金属製の素材で作られていないマウスピース矯正は、「金属アレルギー」の患者さんでも使用できます。
ワイヤー矯正は金属製の部品を使用するので、金属アレルギーの影響を受けてしまいます。
マウスピースの場合は非金属の素材であるため、アレルギーを気にせずに治療できるのです。

 

デメリット① 「取り外ししやすい」ことがデメリットになり得る

マウスピース矯正は「取り外ししやすい」ことが、治療計画を阻害する可能性があります。
マウスピースは担当医の指示した時間きちんと装着していないと、計画通りの治療効果は望めないでしょう。
取り外し自由であることから必要な装着時間を守れなくなってしまう患者さんも少なくありません。

 

デメリット② 症例次第では適用できない

マウスピース矯正は、患者さんの歯並びの状態次第では適用できない可能性があります。
重度の出っ歯などの場合、マウスピース矯正では十分な治療効果が望めない可能性があるのです。
その場合、別の治療方法を選択する必要があります。

 

まとめ:出っ歯も症状次第ではマウスピース治療できる

出っ歯を治す方法として、マウスピース矯正を選択できる可能性があります。
しかし、マウスピース矯正も万能ではありませんので、症例次第では適用できませんし、患者さんが十分な時間きちんと装着していないと治療効果が薄くなってしまいます。
出っ歯にお悩みの方は矯正歯科を手掛ける歯科医院に相談し、マウスピース矯正を含めて治療計画を組み上げてもらいましょう。

投稿者: 西本歯科医院

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