2022.09.26更新

 笑うと歯茎が目立つガミースマイルとは?原因や治療方法について解説!

通常、笑っても歯茎はそこまで目立つことはありませんが、それが目立ってしまう症状「ガミースマイル」に悩んでいる方は珍しくありません。
健康面での問題もありますし、ガミースマイルであることをコンプレックスに感じてしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、ガミースマイルの原因や治療方法について解説します。

 

ガミースマイルとは?

「ガミースマイル」とは、口を開けてニッコリした際に、歯茎が露出してしまう状態のことです。
具体的には、笑ったときに歯ぐきの露出が3mm以上見える状態のことを指します。
ガミースマイル自体は歯や口腔内の症状の中では不健康や清潔ではないという印象を与えない症状であり、場合によってはチャームポイントとして捉えられることもあるのですが、本人にとっては恥ずかしい・コンプレックスに感じることも少なくありません。

 

ガミースマイルの原因

ガミースマイルになる原因は、大きく分けて4つ考えられます。

 

歯の長さが短いか生えている位置が低い

人によって、歯の長さや歯の生えている位置は異なります。
人によっては歯の長さが短い状態の方や、生えている位置が低い方もおられるのです。
歯の長さが短いと、相対的に歯茎の面積が大きく見えるため、歯茎が目立ちやすくなってガミースマイルの状態になってしまいます。
また、歯が低い位置から生えている場合についても、その分だけ歯茎が見える面積が増えてるため、結果としてガミースマイルの状態になってしまうのです。

 

上顎骨の発達が過剰である

上顎にある骨が長くて前に突き出していると、歯と歯茎が自然と前に出てきてしまいます。そうなると、笑った際に歯茎が露出しやすくなってしまい、ガミースマイルの状態になってしまうのです。
上顎骨の発達過剰は、ガミースマイルの要因として特に多いと考えられています。

 

上唇を持ち上げる力が強い

ニッコリと笑う際には、上唇を持ち上げることで表情を作っています。
この「上唇を持ち上げる」際に使う力の強弱には遺伝などの要因で個人差があり、これが強すぎる場合だと必要以上に上唇が持ち上がってしまい、上の歯の歯茎が見えるまで上唇が持ち上がってしますのです。
これは上唇を持ち上げる筋肉の筋力の問題であり、歯や周辺の骨格に問題が見られないケースも多くみられます。

 

遺伝

先ほども触れていますが、ガミースマイルになる要因には「遺伝」が関係している可能性も十分に考えられます。
ガミースマイルは歯や歯茎、骨格や筋肉などさまざまな要因が関係してくるため、親や祖父母がガミースマイルの場合だと、子どももガミースマイルになる可能性があると考えられているのです。
ただし、遺伝的要因は確実ではないため、親がガミースマイルでも子どもが絶対にガミースマイルになるとは限りません。
逆に、親とは別の要因によってガミースマイルになるというケースも珍しくはありません。

 

ガミースマイルを放置する健康上のリスク

ガミースマイルは、コンプレックスという問題もさることながら、実は健康上にもリスクを抱えている状態なのです。

 

虫歯や歯周病の原因になる可能性がある

上顎骨が前に出ていることによりガミースマイルになっている方は、噛み合わせや歯並びに問題を抱えている可能性があります。
そうなると、食べ物が挟まりやすくなってしまい、その部分には歯ブラシが届きにくいため歯垢が溜まりやすくなり、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルのリスクが高まるのです。

 

口臭の原因にもなる

歯の向きが前方に突出していることによるガミースマイルの場合だと、通常よりも口を閉じにくくなっています。
そのため、口の中が乾燥しやすくなってしまい、それが原因で口臭悪化につながってしまう可能性が高いのです。

 

ガミースマイルの治療方法

上記のように、ガミースマイルを放置するとコンプレックスを抱えるだけでなく、口腔内トラブルの原因にもなりかねません。
そのため、積極的に治療してこれらの問題を解消することをおすすめします。

 

歯列矯正

歯並びが問題でガミースマイルになっている方に必要な治療法です。
さまざまな矯正方法がありますが、いずれも相応の治療期間になるため、しばらく器具の違和感に注意しながら生活しなければなりません。

歯並びに関するお悩みがある方はこちら

 

歯冠長延長術

歯茎が見える面積を減らすために行われる治療方法です。
歯がもともと短い方や歯並びが悪い方、出っ歯に悩む人に対して推奨される治療法であり、歯と歯茎を削った後にセラミックの歯を入れます。

 

粘膜切除術

上唇の内側と歯茎を切除して縫合する手術です。
上唇の筋肉の力が強いことによりガミースマイルになっている方に適していますが、手術後に上唇を上げすぎてしまうと縫合部が開いてしまい、再手術となります。

 

上顎骨切り手術

上顎の骨を引っ込めて歯の出っ張りを抑える治療法です。
基本的には上の歯の4番目を抜歯してスペース作り、そのスペース分だけ前歯を引っ込めて歯茎を目立たなくさせます。
最大で7mmほど引っ込められる効果が期待できますが、個人差があるので注意が必要です。

 

ボトックス注射

前述の「粘膜切除術」と併用されることが多い治療法で、上唇の筋肉の動きを抑えることによって縫合部を守ることができます。
ボトックス注射自体の効果は約3~6ヵ月といわれており、これ単体の場合は定期的に注射してもらう必要があります。

 

まとめ:ガミースマイルは放置できない、適切な治療で解消しよう

ガミースマイルはコンプレックスの原因になるだけでなく、虫歯や歯周病などの原因になる可能性もあるため、放置することはおすすめできません。
それぞれの原因ごとに適した治療法が異なりますので、まずは歯科医院で相談して、治療方針を決定しましょう。

審美歯科治療なら西本歯科医院

投稿者: 西本歯科医院

2022.09.09更新

 抜く?抜かない?親知らず抜歯の見極めポイントを解説します。

皆さんは「親知らず」が生えていますか?
親知らずは生えていない方も多いのですが、生えている場合は「抜かないといけない」というイメージをお持ちの方も少なくありません。
しかし、実際には親知らずを抜かない方が良いというケースもあるのです。
そこで今回は、親知らずを抜歯するべきかどうかを見極めるポイントについて解説します。

 

なぜ親知らずを抜く必要があるのか?

なんとなく「親知らず=抜かなければならない」というイメージをお持ちの方は少なくありませんが、そもそもなぜ親知らずは他の歯よりも積極的に抜歯するイメージが強いのでしょうか?
「歯を抜く」ということには、必ず何らかの意味・意図があるはずであり、親知らずの場合は以下のような理由で抜歯するケースが多いです。

 

虫歯などの病気の原因になる

親知らずは、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの原因になりやすいため、抜歯が推奨されることが多いです。
そもそも親知らずは異常な生え方(斜めに生えたり、埋没しているなど)をすることが多く、歯磨きも難しいため清潔な状態を保つことが難しいケースが多くみられます。
その結果、虫歯や歯周病などの原因になりやすく、しかも手前の歯にも病気が影響する可能性があるため、健康な歯と口腔内の健康を守るために親知らずを抜歯するのです。

 

歯並びが悪くなる

親知らずは、手前の歯を押し出して歯並びを悪くする可能性があるため、抜歯が推奨されることが多いです。
親知らずが生えるタイミングを考えると、すでに歯が生えるために十分なスペースがなくなっているケースも多くみられます。
それでも親知らずは生えてこようとするため、手前の歯を押し出してしまい、その影響で歯並びが悪くなってしまうのです。
歯列矯正が必要になると治療期間が長引いてしまうため、そうなる前に原因となり得る親知らずを抜歯するのです。

 

親知らずを抜かなくても良いケース

上記のように、何かと問題を抱えている親知らずは抜歯するケースが多いのですが、実は親知らずを抜歯しなくても良いケースも少なからず存在します。
先ほど「親知らずは異常な生え方をすることが多い」という話をしましたが、人によっては親知らずが普通の奥歯として問題なく生えているケースもあるのです。
問題なく生えている場合であれば、歯磨きによるケアも十分に可能であり、トラブルの原因になりにくいため、わざわざ抜歯する必要はないと判断されます。
また、完全に埋没している場合や、何らかの理由で親知らずを治療等に利用することを前提としている場合も、親知らずを抜歯せずに置いておく判断をするケースもあるのです。

 

親知らずは抜歯することでリスクもある

なんとなく「親知らず=抜いた方が良い」というイメージをお持ちの方は多いですが、実は親知らずは抜かないことだけでなく、抜く場合にもいくつかのリスクがあるのです。

 

合併症のリスク

親知らずは虫歯などの原因になりやすいですが、抜く場合でもいくつかの症状をもたらす可能性があります。

・痛みや腫れ
・出血
・周囲の歯の損傷、脱臼、詰め物や被せ物の脱離
・骨の亀裂や破折
・尖がった骨の一部が歯ぐきの外に露出する
・親知らずの一部残存
・細菌感染
・顎関節の脱臼
・歯の誤嚥や吸引
・上顎洞の交通(上顎洞に穴があき、口と鼻が交通する)
・皮下気腫
・感覚障害

必ずしも発症するというわけではありませんが、上記のような合併症のリスクがあることを念頭に置いて、親知らずを抜歯する必要があります。

 

将来的に利用できなくなってしまう

当然ですが、抜いた歯は二度と元には戻せません。
親知らずも抜いたらそれまでですが、残しておけばさまざまな利用法があります。

・ブリッジや入れ歯の支えとして親知らずを利用する
・他の歯を抜いた際に親知らずを移植する
・矯正治療で親知らずを噛み合わせに参加させる

親知らずを抜いてしまったら、上記のような治療法に親知らずを利用するという選択肢がなくなってしまいます。
そのため、上記のような治療を実施する予定がある場合だと、親知らずをあえて残して治療に利用するという選択肢を残すのです。

 

抜歯の是非は歯科医院で相談する

ここまで、親知らずを抜くべきか残すべきかの判断ポイントについて解説しましたが、歯科治療に関して素人である方が素人判断で親知らずの処遇を判断することは正しいとは言えません。
「残せばいつか利用できるから置いておこう」と思っていても、実は虫歯や歯周病のリスクが高い状態であったというケースは十分に考えられます。
親知らずを抜くべきかどうかを正しく判断できるのは、歯科治療のプロである歯科医院だけです。
親知らずが気になる方は歯科医院で相談して、治療の是非を確認することをおすすめします。

 

まとめ:親知らずは必ずしも抜く必要はないが、歯科医院に相談するのがベスト

親知らずは抜かないほうが良いと判断される場合もありますが、トラブルの原因になるような状態の親知らずである可能性もあります。
歯科医院で相談し、親知らずの処遇をどうするべきかをきちんと判断してもらい、必要に応じて適切な治療を受けてください。

投稿者: 西本歯科医院

2022.08.23更新

歯科矯正はさまざまな良くない歯並びの症例を改善できますが、中には「特定の矯正方法を選択できない症例」もあります。
とくに「部分矯正」の場合だと、いくつかの症例においてはこの矯正方法を選択できない可能性があるのです。
そこで今回は、部分矯正できない症例と、その場合の対処法について解説します。

 

部分矯正ができない症例

部分矯正にはさまざまなメリットがあり、それゆえに「部分矯正で治したい」と希望する方も少なくありません。
しかし、部分矯正は全体矯正と比較して「適用できる症例が限られている」という特徴があり、一般的に以下のような症例だと部分矯正では歯並びの問題を解消できない可能性が高いのです。

 

上下のかみ合わせに問題があり、それを治したい場合

もし、歯並びの状態が「上下のかみ合わせに問題がある」という場合で、それを治したい場合であれば部分矯正だけでは歯並びの問題を解消することは難しいでしょう。
通常、歯並びの問題は上下それぞれの歯並びを同時に解消することではじめて解決できる問題です。
そのため、一部分の歯並びの問題だけを解消しただけでは、噛み合わせのトラブルを解決することはできません。
もちろん「見た目だけ治したい」というのであれば、部分矯正だけでも解決できる問題は少なくないでしょう。
しかし「噛み合わせの問題を解決したい」というニーズであれば、部分矯正だけでは解消できない可能性が高いので、担当医から部分矯正を勧められることは少ないはずです。

 

歯を動かすスペースに余裕がない場合

歯科矯正を検討するにあたって「歯を動かすスペースに余裕がない場合」だと、部分矯正では歯並びの問題を解消できない可能性が高いです。
歯科矯正は「歯を動かす」ことが基本となりますが、そのために「歯を動かすための十分なスペースが必要になる」という制約があります。
歯並びを鑑みて、動かしたい歯を動かすのに十分なスペースを確保できないような歯並びの場合だと、そのスペースの確保のために他の歯も動かさなければならなくなり、部分矯正だけでは歯並びの問題を解消できない可能性もあります。

 

歯並びの問題が重度のケースの場合

もし、問題のある歯並びの悪さが重度の問題である場合には、部分矯正だけではその問題を解消できない可能性があります。
前述のとおり、歯を動かすためには相応のスペースの確保が必要であり、歯並びの問題が重度のケースだと部分矯正だけでは十分に歯を動かせないケースもあります。

 

部分矯正だけでは歯並びの問題を解消できない場合の対策

部分矯正だけでは歯並びの問題を十分に解消できないのであれば、以下のような対策を講じることになるでしょう。

 

全体矯正

部分矯正だけでは歯並びの問題を解決できない場合には「全体矯正」を行う必要があるケースも少なくありません。
部分矯正は一部分の歯並びだけを矯正するため、歯並び全体を解消するような治療法にはならないケースが多いです。
そのため、かみ合わせに問題があるような噛み合わせの場合、部分矯正だけではその問題を解決することができず、担当医から全体矯正をおすすめされるケースが多くなります。

 

手術

部分矯正だけでは歯並びの問題を解消できない場合には「手術」を必要とするケースもあります。
歯並びの問題は「顎の骨」が関係しているケースもあり、部分矯正や全体矯正だけでは歯並びの問題を解消できない場合もあります。
その場合はあごの骨に対して何らかのアプローチをしなければならないケースもあるため、部分矯正だけでは歯並びの問題を解消できない場合もあるのです。

 

担当医としっかり相談して治療方針を決めることが重要

部分矯正で歯並びの問題を解消できるかどうかは、担当医の歯科医と入念に相談して決めることをおすすめします。
「部分矯正で問題を解消できるかどうか」については、患者さんの歯並びの状態、要するに症例次第でその是非が異なります。
実際に「部分矯正_症例」でネット検索すると、さまざまな症例を目にすることになります。
しかし、専門家である歯科医師が検診してみないと、部分矯正で治せるかどうか判断することは簡単なことではありません。
逆に言えば、歯科医師に歯並びの状態を見てもらえば、部分矯正でトラブルを解消できるかどうかを判断できるということです。
部分矯正か他の治療法を選択するかを決めるかにおいては、担当医としっかり相談したうえで、納得できる内容で決断することをおすすめします。

 

まとめ:部分矯正の是非は担当医としっかり相談して決めること

歯並びの症例によっては、部分矯正だけでは十分に歯並びの問題を解決できないケースも珍しくありません。
歯並びの問題は身体上の問題だけでなく、見た目から来るコンプレックスの問題もあります。
心身の問題にかかわってきますので、しっかりと歯並びの問題を解決できるように、担当医としっかり相談して、現状の問題をきちんと解決できる治療法を選択することをおすすめします。

西本歯科の部分矯正治療の詳細はこちら

投稿者: 西本歯科医院

2022.08.05更新

下の歯の部分矯正はできる?部分矯正の方法を解説

「部分矯正」という歯科矯正の治療法は、歯並びの一部分だけを改善する治療法で、治療期間の短さや費用の安さなどでこの矯正方法を選択される方も少なくありません。
では「下の歯」を部分矯正することは可能なのでしょうか?
そこで今回は、下の歯を部分矯正できるかどうかについて解説します。

 

そもそも「部分矯正」とは?

「部分矯正」とは、歯並びや噛み合わせ全体ではなく問題がある一部分だけを治療するという矯正方法です。
ブラケット(ワイヤー)矯正やマウスピース矯正、インプラントを使用した矯正などさまざまな治療法があります。
全体矯正と比較すると費用が安く抑えられ、治療期間も短めになるケースが多いため、気軽に歯科矯正を利用できる方法として多くの方が利用しています。

 

下の歯だけ部分矯正することは可能?

結論を述べると、「下のはだけを部分矯正する」ことは、症状次第ではありますが十分に可能な範囲のことではあります。
実際に「下の歯だけ_部分矯正」で検索してみると、さまざまな治療事例が掲載されていることがわかります。
ただし、あらゆるケースにおいて下の歯だけを部分矯正できる、部分矯正が最適な選択肢になるというわけではありませんので、担当医としっかり相談したうえで、下の歯だけを部分矯正するのが本当に良いことなのかどうかを検討してください。

 

下の歯だけを部分矯正することのメリット

下の歯だけを部分矯正することには、以下のようなメリットがあります。

 

矯正治療中でも目立たない

下の歯だけの部分矯正は「矯正治療中でもそれが目立たない」というメリットがあります。
一般的に、人の歯は笑っている状態でも上の歯しか見えないことが多いです。
そのため、下の歯を表側矯正(歯の表側・口の外側に治療器具を装着する治療方法)する場合でも、装着している治療器具が目立ちにくいというメリットがあります。
治療中の見た目を気にする方でも、下の歯の部分矯正であれば問題なく治療を続けられるでしょう。

 

費用を安く抑えられる

下の歯だけを部分矯正する場合「全体矯正と比較して治療費を安く抑えられる可能性が高い」というメリットがあります。
全体矯正の場合、症状次第ではありますが一般的に1年以上の治療期間を必要とするケースが多いです。
一方で部分矯正の場合は数か月~1年程度で矯正治療が完了するケースが多くみられます。
必要な器具も少なく、治療期間も短めですむケースの多い部分矯正は、その分だけ治療費も安く抑えられるのです。

 

下の歯だけを部分矯正することのデメリット

下の歯だけを部分矯正することには上記のようなメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在することを理解して治療を開始する必要があります。

 

改善できるのは「見た目」だけ

下の歯だけの部分矯正は「見た目だけしか改善できない」というデメリットがあります。
部分矯正は見た目の問題がある一部分の歯並びだけを改善できます。
一方で、全体的なかみ合わせを改善することはできないため、下の歯の部分矯正では歯並びの見た目だけ改善して、上下のかみ合わせまで同時に改善することはできません。
上下のかみ合わせをしっかりと矯正するためには、全体矯正を利用する必要があります。
そのため、「とにかく下の歯の見た目だけを改善したい」という場合のみ、下の歯の部分矯正は適している治療法であるといえます。

 

適用できない症例も多い

下の歯だけの部分矯正は、「部分矯正を適用できない症例も数多く存在する」というデメリットがあります。
前述のとおり、部分矯正は全体のかみ合わせの改善には適していないため、部分矯正だけではトラブルを改善できない症例も少なくありません。
部分矯正にはメリットもありますが、部分矯正のデメリットがメリットを薄れさせるのであれば、全体矯正などの治療法を選択しなければなりません。

 

下の歯だけ部分矯正できるかどうか?

下の歯だけを部分矯正できるかについては、カウンセリングを受けた歯科医院の担当医としっかりと相談して、最終的に部分矯正で治療を開始するかどうかを決定してください。
部分矯正が適用できるかどうかは、各人の歯並びの状況によって異なり、これを言葉で言い表すことは簡単なことではありません。
そのため、担当医が実際に患者さんの歯並びの状態を確認し、部分矯正が適用できるかどうかを判断するのが一番です。
そのうえで、カウンセリングなどの話し合いの際に部分矯正の是非を話し合い、メリット・デメリットを総合的に判断して部分矯正を開始するかどうかを決定してください。

 

まとめ:下の歯だけの部分矯正は可能、実際の是非については担当医と相談する

下の歯だけを部分矯正することは理論上は可能ですが、部分矯正だけで歯並びの問題をすべて解決できるかどうかはわかりません。
担当医としっかりと相談し、部分矯正で十分に患者さんの歯並びの問題を解消できるかどうかを判断し、治療の方針を決定してください。

投稿者: 西本歯科医院

2022.07.28更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。
歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。

矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。

またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

安ければ10万円ほどで済み、高ければ100万円を超える可能性も考えられるマウスピース矯正の治療費用ですが、治療費用をここまで変動させる要因は大きく分けて3つ考えられます。

 

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

西村歯科のマウスピース矯正治療の詳細はこちら

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。

それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。

矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

西本歯科のホワイトニング治療についてはこちら

投稿者: 西本歯科医院

2022.07.08更新

マウスピース矯正の費用の違いは何で決まる?

悪い歯並びは、見た目の悪さからコンプレックスになるだけでなく、かみ合わせが悪いことで健康面でもデメリットがあります。それを治す方法として、マウスピース矯正などの歯列矯正が利用可能です。

治療費は、治療内容によって変動しますが、一口にマウスピース矯正といっても具体的な治療内容次第で費用は変動します。そこで今回は、マウスピース矯正の治療費用がどのような要因によって変動するのかについて解説します。

 

マウスピース矯正の治療費用の相場

マウスピース矯正の治療費用は、相場として10万~100万円かかるケースが多いです。
治療費用の内訳としては、以下のような内容でまとまっています。

・治療前の費用(相談料、検査料、診断料)
・矯正装置の費用
・矯正装置の装着費用
・矯正装置の調整費用
・保定装置の費用
・保定装置のメンテナンス費用

相場が10倍ほどの開きがあることからわかるように、一口にマウスピース矯正治療を受けるといっても、費用に大きな違いがあることがわかります。

 

マウスピース矯正の治療費用が変動する要因

安ければ10万円ほどで済み、高ければ100万円を超える可能性も考えられるマウスピース矯正の治療費用ですが、治療費用をここまで変動させる要因は大きく分けて3つ考えられます。

 

使用するマウスピースの違い

1つ目の要因は「使用するマウスピースの種類の違い」です。
一口にマウスピースといっても、実はさまざまな種類があります。マウスピースごとに歯を動かす原理は変わりませんが、装着感や適応できる症例などの条件が異なります。

 

部分矯正と全体矯正の違い

2つ目の要因は「部分矯正・全体矯正の違い」です。
マウスピース矯正に限った話ではありませんが、歯列矯正は歯並びの一部分だけを治す「部分矯正」と、歯並び全体を改善する「全体矯正」があります。一般的に、部分矯正の方が治療期間が短く、治療費用も安く済むケースが多いです。
部分矯正の場合であれば、10万円~60万円の費用、治療期間の目安は半年~1年で済むケースが多く見られます。一方で全体矯正の場合の治療費用の相場は60万円~100万円、治療期間も長くて1年~3年ほどかかるケースが多いです。

 

矯正する歯並びの状態の違い

3つ目の要因は「矯正する歯並びの状態の違い」です。
どのような治療行為であっても、難しい症例であるほどに治療医用は高額になります。マウスピース矯正でも同じことが言えて、大きく歯を動かす必要があるケースでは治療期間も長引きやすく、治療費用の相場も高くなりやすいのです。
一般的に、歯並びの状態によって適用できる矯正治療の種類(ブラケット矯正、裏側矯正など)がある程度決まりますが、同じ矯正治療の方法のなかでも具体的な症例は異なります。難しい症例で全体矯正を行う場合だと、治療期間が長く、治療費用も高額になりやすい点に注意が必要です。

 

マウスピース矯正の治療費用の支払方法はクリニックに相談して決めよう

マウスピース矯正を受けるためには治療費用を支払う必要がありますが、治療費用の支払い方法には選択肢があります。どのような支払い方法が利用できるかはクリニックごとに異なりますので、最初のカウンセリングの時点できちんと確認しておきましょう。

 

総額制(定額制・トータルフィー制)

「総額制」は、治療開始から治療完了までの全ての期間で発生する費用を、治療開始前に全額支払う方法です。
総額制の場合、治療完了までの費用を事前に全額支払う形式であるため、当初の予想よりも治療が長引いてしまった場合でも、原則として追加の装置費用や通院費はかかりません。ただし、一度に数十万円の金額を支払うことになるため、金銭的に余裕がないと難しい支払い方法となります。

 

処置別支払い制

「処置別支払い制」は、治療期間中の通院や治療ごとに料金を支払う方法です。
総額制と異なり、一度に支払う金額がそこまで大きくならないため、治療費を稼ぎながら治療を受けられるというメリットがあります。ただし、治療期間が想定していたよりも長引いてしまう場合、その分の通院費などが増えてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

デンタルローン

「デンタルローン」は、歯科治療にかかる治療費をローン会社に立て替えてもらい、その後に分割して返済していくシステムです。 クリニックによっては、処置別支払い制を採用していないところもあります。その場合、総額制になるため最初の支払い負担が大きくなってしまいますが、デンタルローンを利用できれば月々の返済に切り替えることができるため、一度に大きな金額を負担できない方でもマウスピース矯正を受けられるのです。

 

まとめ:マウスピース矯正の治療費用は条件次第で変動、ローンも視野に支払い方法を決めよう

マウスピース矯正は、どのような治療内容になるかによって費用が変動し、場合によっては想定外の出費を避けられないケースもあるでしょう。治療費用の支払いについてはクリニックで事前に相談し、必要に応じてデンタルローンなどを利用しつつ無理のない支払い方法を模索してください。

西村歯科のマウスピース矯正治療の詳細はこちら

投稿者: 西本歯科医院

2022.06.27更新

矯正治療中にホワイトニングはできる?ホワイトニングを始める最適なタイミングとは

矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたします。

矯正治療中にホワイトニングができるかどうかは、装着する矯正器具の種類やホワイトニング方法によって決まります。

まずは3つのホワイトニング方法を紹介します。

歯科医院でおこない短期間で効果の出るオフィスホワイトニング、サロンでおこなうちょっとした着色汚れやくすみを落とすセルフホワイトニング、ご自宅でおこない長期間かけて白くするホームホワイトニングの3つです。

 

ワイヤー矯正をするなら

オフィスホワイトニングはできない

歯の表面に矯正器具をつける表側矯正の場合、オフィスホワイトニングは同時にできません。
矯正器具が邪魔になり、ホワイトニングをしても期待していた通りの効果が出ません。
歯列矯正中は知覚過敏になりやすいです。そのため、ホワイトニングの中で最も高濃度な薬剤を使うオフィスホワイトニングをすると、歯がしみやすくなります。
またオフィスホワイトニングは効果が非常に高い分、矯正器具がついている部分とついていない部分で白さに差が出ます。

 

裏側矯正ならオフィスホワイトニングができる

歯の裏側に矯正器具をつける舌側矯正なら、オフィスホワイトニングはできます。
歯を動かすことには変わりないため歯はしみやすいですが、白くしたい表側に矯正器具がつかないので、ホワイトニングは可能です。

 

セルフホワイトニングはできない

オフィスホワイトニングと同じく、矯正器具が盾となりきれいにホワイトニングができません。
しかしサロンでは歯の汚れを落とす作用のある溶液を使います。歯科医院で使用する高濃度の薬剤に比べて刺激が少ないです。なのでオフィスホワイトニングよりも矯正中の知覚過敏が出にくくなります。

 

ホームホワイトニングはできない

ホームホワイトニングはマウスピースをつくり、ジェルを入れて装着する必要があります。矯正器具がついているとマウスピースが歯に装着できないからです。

 

マウスピース矯正をするなら

すべてのホワイトニングが可能

マウスピースが外せるため、どのホワイトニング方法も同時にできます。

 

特にホームホワイトニングは時短になる

矯正用のマウスピースにホームホワイトニング用の薬剤を塗布して、矯正治療とホワイトニングを同時にできます。
ホームホワイトニングは「白くなった」とホワイトニング効果を実感できるようになるまでに長くて3ヶ月ほどかかるといわれています。長い時間をかけてマウスピース矯正したあとに、今度は3ヶ月間ホワイトニングでマウスピースをつけることが必要になり、二度手間で面倒に感じる方もいるかもしれません。

 

ホームホワイトニングをする時の注意点

矯正用のマウスピースはホワイトニング用のマウスピースよりも硬く、歯に密着するように作られています。したがってホームホワイトニングの薬剤がはみ出てムラができる可能性があります。

 

ホワイトニングを始める最適なタイミング

患者さまの考え方や希望にもよりますが、ホワイトニングを始める最適なタイミングは2つあります。

 

矯正治療前

ワイヤー矯正を始めてしまうと、矯正器具を外すまでホワイトニングができなくなります。
2年ほど装置を外すことができなくなるため、矯正中に歯に着色がつきやすくなります。
色が気になって仕方ない、今すぐ歯を白くする必要がある場合は矯正治療前にしても構いません。
しかしホワイトニングを先にしても、表側矯正を始めれば2年間はどのホワイトニングもできなくなります。せっかく白くした歯がまた色戻りしてしまうのでそこは覚悟が必要です。

 

矯正治療後

最もおすすめのホワイトニングをするタイミングは矯正治療後です。
ホワイトニングを始めたら効果が最も早く出るうえ、白さをより感じられるからです。
それは矯正治療中にどうしても黄ばんでしまった歯を白くすると、色の変化がわかりやすいからです。
歯並びが整っていないうちから薬剤を塗布しても、歯の細部まで届かずに白くなりづらい部分が出てきます。矯正器具が原因で口呼吸をしていることもあるので、すぐに着色してしまう恐れもあります。
矯正完了後であれば、歯並びが整っていて薬剤が均一に塗布できますし、ホワイトニングの効果が出やすくなり、後戻りもしにくくなります。

 

まとめ

今回は、矯正治療中にホワイトニングはできるのかに加えてホワイトニングを始める最適なタイミングも解説いたしました。
歯並びの状態によって使用する矯正器具も異なります。また、歯の黄ばみの方が気になるのか、歯並びの方が気になるのかにもよっておこなう順番も変わります。
まずは自分の歯並びを歯科医に診てもらいましょう。使用できる矯正器具はどれかを知ってからホワイトニングについて担当歯科医に相談してみましょう。

投稿者: 西本歯科医院

2022.06.10更新

ホームホワイトニング後の食事で避けるべき食品・飲料について解説

ホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたします。

そもそもホームホワイトニング後になぜ食事制限をする必要があるのか、ご存知でしょうか。

ホワイトニング後は歯を保護する膜がホワイトニング剤によってはがれています。
つまりいつもより歯が着色しやすい状態になっています。
せっかく白くするためにホワイトニングをしたのに、食事に気をつけなかったことで着色してしまっては意味がありません。
そうならないためにもホームホワイトニング後に避けた方がいい食品を確認して、食べないように気をつけましょう。
剥がした膜が歯に戻りはじめるのが約2時間後で、元通りに膜が張られるのが約24時間後です。
ホームホワイトニングの効果を十分に出したいのであれば、24時間以内の食事は気をつけましょう。
難しいようであれば、最低でもホームホワイトニングをしてから2時間は着色しやすいものは控えましょう。

 

避けるべき食品

色の濃い調味料や食品

カレーライス、ハヤシライス、キムチ、トマトを使った料理、ケチャップやトマトソース、味噌、醤油、味噌、ソース、焼肉のタレ
これらの食品は少なからず砂糖も含まれている上、色が濃いです。つまり口にすると口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶けるため、より色素が内部まで取り込まれやすくなります。結果、着色しやすいのです。

 

イソフラボンを含む食べ物

豆腐、納豆
イソフラボンもポリフェノールの一種です。豆類に多く含まれています。たくさん食べると色素沈着を起こして歯が黄ばみます。一見白い食品なので食べてもよさそうですが、注意が必要です。

 

酸性の強い食べ物

レモン、柑橘系のくだもの、わさび、からし、マスタード、酢、ドレッシング
ホワイトニング後の皮膜が剥がれている歯に酸がつくと、歯がいつもより多く溶けてしまうため、元に戻りにくくなります。
また歯が溶けるだけでなく、酸性の強い食べ物の色素も沈着しやすくなります。

 

ポリフェノールが多く入った食品

チョコレート、ブドウ、ブルーベリー、イチゴ
ポリフェノールと呼ばれる成分が歯表面の膜と結びつくことで着色します。
よってポリフェノールを多く含む食品は色がつきやすくなります。

 

避けるべき飲み物 

色の濃い飲み物

お茶、コーヒー、紅茶、ココア、コーラ
お茶に含まれるタンニンやカテキンはポリフェノールのひとつです。そのポリフェノールが歯表面の膜と結びつくため、着色汚れがつきやすいのです。

 

ポリフェノール入りの飲み物

赤ワイン、ブルーベリージュース、ぶどうジュース

 

イソフラボン入りの飲み物

豆乳

 

酸性の強い飲み物

ビタミンC入りのドリンク、レモンジュース、ビネガージュース、スポーツドリンク、炭酸飲料、白ワイン、ヨーグルト、ヨーグルトドリンク等
ヨーグルトは白色ですが、乳酸菌は酸性度が高いため控えましょう。
白ワインも見た目は白いですが、酸性度が高いです。

 

嗜好品

食品ではありませんがタバコも控えましょう。
タバコには「タール」と呼ばれる成分が含まれており、歯の表面の皮膜と結びつくことで頑固なヤニとして歯の表面に強固についてしまいます。

 

どうしても色の濃いものを食べたい時、食べる必要があるとき

どうしても着色しやすいものを口にしたくなった時は、食べる前に口をすすぐだけでも効果があります。歯の表面が乾燥していると色がつきやすかったり、色素を吸収しやすくなっているからです。

色の濃い飲み物を飲む時は、ストローを使って歯と飲み物が直接触れないようにしましょう。

また、牛乳には歯の表面をコーティングして色がつきにくくする作用があります。どうしても、色の濃い食品や飲料を避けられない時は、事前に牛乳を飲んでおくことも良いでしょう。

 

もしも色の濃いものを食べてしまったとき

食べてしまった、飲んでしまったときは、まずお口の中を水でゆすぎましょう。

次にブラッシングを5分以内にできれば理想です。着色汚れをすぐに落としましょう。
無理な場合は口をゆすぐだけでも効果はあります。

ブラッシングする時に使う歯磨き粉は、歯の表面をコーティングできるようなものを使うと効果的です。例えば「分割ポリリン酸」が含まれている歯磨き粉などです。

 

まとめ

今回はホームホワイトニング後の食事で避けた方がいい食品・飲料について解説いたしました。

しかし、ホームホワイトニングをしているから全く食べてはいけないわけではありません。神経質になり過ぎると栄養不足や偏りが出ます。
また、ストレスも溜まって長続きしなくなる原因にもなりますので、ほどほどで避けていきましょう。もし、色の濃い食べ物を食べて着色しても、その分ホームホワイトニングの期間を伸ばせば良いのです。

また、どうしてもカレーや赤ワインなどの飲食がしたい日もあります。そんな時はホームホワイトニングを1日おやすみするのも一つの手です。

投稿者: 西本歯科医院

2022.05.25更新

「ガミースマイル」は、笑ったときに歯茎が見えてしまうため、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。コンプレックスを感じるのであれば、治療を受けることをおすすめします。

そこで、ガミースマイルになってしまう原因と、ガミースマイルを解消するための治療方法について解説します。

 

そもそも「ガミースマイル」って何?

まずは、そもそも「ガミースマイルとは何か?」という点について詳しく解説しておきましょう。

ガミースマイルとは、笑った時に上の歯の歯茎が見えてしまう状態のことです。これ自体は人から見たら愛嬌があるなどの好印象を持たれるケースもあるのですが、本人からすれば「異常に歯茎が見られてしまう」ということでコンプレックスに感じてしまうケースも少なくありません。

一般的な定義として「3ミリ以上、歯茎が見えてしまう」ことをガミースマイルとしているケースが多いです。ガミースマイルは見た目だけでなく虫歯や歯周病、口臭の悪化の原因になる可能性があるなどのデメリットももたらすため、ガミースマイルを自覚したら早めに治療を受けることをおすすめします。

 

ガミースマイルになってしまう原因

ガミースマイルになってしまう原因は、大きく分けると以下の4種類の原因が考えられます。

 

上顎骨の異常発達

1つ目に考えられる原因は「上顎骨の異常な発達」です。
名前のとおり上顎の骨であり、これが異常に発達しており、前方に突き出している骨格の状態であると、歯茎が露出しやすくなってガミースマイルになってしまいます。

 

上唇周辺の筋肉の異常な強さ

2つ目の原因は「上唇の周辺の筋肉が異常に強くなっている」ことです。
上唇を上げているのは筋肉の力によるものですが、その筋肉の力が通常よりも強くなっていると上唇を必要以上に持ちあげてしまい、ガミースマイルの原因になってしまいます。

 

上の歯の長さが短い

3つ目の原因は「上の歯の長さが通常よりも短い状態である」ことです。
上の歯の長さが短い人の場合、相対的に上の歯の歯茎の面積が大きくなるため、笑った時に目立ちやすくなるためガミースマイルとなってしまいます。

 

上の歯の生えている位置が低い

4つ目の原因は「上の歯の生えている位置が通常よりも低くなっている」ことです。
3つ目の原因と同じように、上の歯が生えている位置が低くなっていることにより、相対的に歯茎の面積が広く見えてしまうため、ガミースマイルの原因になってしまいます。

 

ガミースマイルは「遺伝」する?

病気や症状の中には「親からの遺伝」が原因になっていることもありますが、ガミースマイルも実は遺伝によって発症する可能性があります。
ガミースマイルは、その人の歯や歯茎、骨格や筋肉の状態が発症要素として関係してるため、親や祖父母もガミースマイルの場合だと子どもがガミースマイルになる要素をもっていると考えられます。
ただし、ガミースマイルに遺伝的要素があるからといって、親がガミースマイルであれば必ずしも子供も同様にガミースマイルになると決まっているわけではありません。
あくまでも「遺伝する可能性がある」程度に考えておくと良いでしょう。

 

ガミースマイルの治療法

ガミースマイルは、その発症原因によって適切な治療法が異なります。

 

粘膜切除術

「粘膜切除術」は、上唇の内側と歯茎を切除して、これを縫い縮める手術のことです。
上唇の筋肉が強いことによるガミースマイルの治療に適しています。
この治療を受ける場合、上唇を強く持ち上げてしまうと縫合した部分が傷口を開いてしまうリスクがあるため、とくに治療直後は笑い方などに注意が必要です。

 

ボトックス注射

「ボトックス注射」とは、ある毒素を利用した医薬品を注射することで、神経から筋肉へと伝わる信号を遮断して筋肉の動きを抑える治療法です。
前述の「粘膜切除術」と併用して利用することが一般的であり、上唇の筋肉の動きを抑えることで縫合部が開いてしまうのを防ぐことができます。
ボトックス注射の効果は数か月、長くても半年程度であるため、この治療法単体でガミースマイルを治療する場合は定期的に注射しなければなりません。
そのため、一時的にガミースマイルを改善したい場合におすすめの治療法です。

 

歯列矯正

「歯列矯正」は、器具によって歯並びを改善する治療法です。
ガミースマイルに対しても適用できる症例があり、ガミースマイルの改善と同時に歯並びも改善できるため、2つのコンプレックスを同時に解消できる治療法として機能します。

歯並びに関するお悩みがある方はこちら

 

歯冠長延長術

「歯冠長延長術」とは、歯茎が見える面積を減らすための治療法です。
歯および歯茎を削り取った後に、セラミックの歯を入れ込みます。
歯並びが悪い人や、出っ歯に悩んでいる人に対して用いられることが多いです。

 

上顎骨切り手術

「上顎骨切り手術」とは、上顎の骨を引っ込めることで歯の出っ張りを抑える治療法です。
一般的に上の歯の4番目を抜歯してスペース作り、そのスペース分だけ前歯を引っ込めることで歯茎を目立たなくさせます。

 

まとめ

ガミースマイルは、コンプレックスに感じてしまう方も少なくありません。
ガミースマイルは改善できますので、お近くの歯科医院に相談して、適切な治療を受けてガミースマイルを改善しましょう。

審美歯科治療なら西本歯科医院

投稿者: 西本歯科医院

2022.05.13更新

人によっては「歯列矯正=子供の頃にやること」というイメージをお持ちの方もおられます。
たしかに子供の頃の方が歯列矯正のメリットを受けやすいという特性はありますが、だからといって大人になってから歯列矯正が受けられないというわけではありません。
そこで今回は、大人になってから歯列矯正を受けることに関して知っておくべき情報について解説します。

 

歯列矯正の種類

一口に「歯列矯正を受ける」といっても、いくつかの治療法から、本人の希望や歯並びの状態などの条件から治療法を選択する余地がある可能性があります。

 

ワイヤー矯正

「ワイヤー矯正」は、最も一般的と言える歯列矯正の治療法であり、ブラケットとワイヤーを装着することで歯並びを矯正する治療法です。
一般的には金属製の器具を装着するため、見た目の悪い治療法というイメージがありますが、セラミック製やプラスチック製など歯の白さに対して保護色になるような器具も選択できる余地があります。
ただし、金属製の器具に対して耐久面で劣るため、場合によっては器具を交換しなければならない事態に陥る可能性がある点に注意が必要です。

 

裏側矯正

「裏側矯正」は、前述のワイヤー矯正が歯の表側に危惧を装着するのに対して、歯の裏側に器具を装着して矯正を行う治療法です。
歯の表側には器具を装着しないため、よほど間近で見ない限り矯正器具を装着していることが他人にわからない歯列矯正の方法となります。
表側矯正と比較すると適用できる症例が限られてしまいますが、社会人ともなれば見た目の良し悪しがビジネスに影響するシーンも少なくありませんので、「可能であれば裏側矯正で」と選択する方が多いのが特徴です。
ただし、歯の裏側に器具を装着するため、必然的に「舌に当たる」という特徴がある点は否めませんが、人によってはすぐに慣れるケースも多いようです。

 

部分矯正

「部分矯正」とは、歯並びの悪い一部分だけを矯正する治療法です。
全体矯正と比較すると矯正完了までにかかる期間が短く、治療費も抑えられるので利便性が高いケースも少なくありません。
ただし、歯並びの状態によっては部分矯正だけでは十分な治療効果を見込めないケースもあるため、部分矯正を選択するにあたっては主治医としっかり相談して治療法を選択する必要があります。

西本歯科の部分矯正治療の詳細はこちら

 

マウスピース矯正

「マウスピース矯正」とは、歯型のプラスチック製の器具を装着することで歯列矯正を行う治療法です。
マウスピースは一般的に透明であるため、装着していてもあまり目立ちません。
また、患者さんが任意のタイミングで取り外すことが簡単であるため、治療中もしっかりとデンタルケア(歯磨きなど)できるメリットがあります。
ただし、ワイヤー矯正と比較すると歯を動かす力が弱いため、適用できる症例がある程度限られてしまう点はデメリットです。
また、前述のとおり「好きなタイミングで取り外せる」というメリットがありますが、取り外している時間が長いと十分な治療効果が得られない可能性が高い点にも注意が必要となります。

西本歯科のマウスピース矯正治療の詳細はこちら

 

大人の歯列矯正の選び方

大人になってから歯列矯正を受けるのであれば、上記のいずれかの治療法を選択することになるでしょう。
では、どの治療法が良いのかといえば、前述のとおりどの治療法にも良いところも悪いところもありますので、一概に「この治療法が最高である」とはいえません。

 

治療法ごとに異なる特徴をしっかりと把握することが重要

治療法ごとに治療効果(どの程度、歯を動かす力があるのか)や審美面(見た目の良し悪し)が大きく異なりますので、選択する治療法によっては十分な治療効果が得られなかったり、見た目の悪さが気になって治療どころではないというケースもあるでしょう。
この点については、治療前に主治医としっかり相談して、ご自身にとって最も満足度の高い治療法を選択することをおすすめします。
治療に入る前のカウンセリングでは、患者さんの歯の状態を確認した歯科医師によって最適な治療法が提案されるはずです。
その際、その治療法および他の選択肢となる治療法それぞれの特徴やメリット、デメリットを説明してくれるはずなので、その内容をしっかりと吟味してから、ご自身が受ける治療法を選定してください。

 

大人になってから歯列矯正を受けるメリット

大人になってから歯列矯正を受けることの基本的なメリットは「見た目のコンプレックスを解消できる」ことにあります。
また「虫歯や歯周病などのトラブルを予防しやすくなる」といった点もメリットです。
「もう大人になったし、今さら・・・」と考えることなく、歯並びの悪さが気になる方は早めに歯列矯正を開始することをおすすめします。

 

まとめ

大人位なってからも歯列矯正は受けられますし、治療が完了することによるメリットは大人になってからも変わらず大きなものです。
まずはお近くの歯科医院に相談して、ご自身の歯並びの状態を確認してもらい、最適な治療法を選択してください。

投稿者: 西本歯科医院

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